Cのフリーランス案件情報 C PROJECTS
Cとは?
C言語は、1972年にアメリカにあるAT&Tベル研究所で開発されたプログラミング言語です。UNIXやB言語の開発に携わったケン・トンプソンやデニス・リッチーらが開発したもので、ケン・トンプソンは後にGoogle社でGoの開発にも関わっている優秀なエンジニアです。C言語以前は、FORTRANやALGOL58、現在でも使用されているCOBOLといった言語があるのみだったので、C言語は大きな変革でした。現在、開発されてから50年以上も経ちますが、プログラミング言語の人気ランキングでは1位、2位を争っており、未だに注目度の高いプログラミング言語です。
現に海外の言語ランキングを集計しているTIOBE Indexでも2022年のランキングでは2位、2021年は1位となっています。この人気の要因は、やはり汎用性の高さにあります。C言語は、ソフトウェア開発からハードウェア制御まで幅広く利用でき、C言語を元にしたプログラミング言語も数多くあるため、使用できれば他の言語の学習も容易になるというメリットがあります。
また、メモリ管理ができるという特長や言語処理の速さから、IoTのような組込み開発に多く活用されています。
Cフリーランスエンジニアに必要なスキル
現在のフリーランス案件でC言語を使うことが多いのが、組込み開発です。IoTや電子機器の制御など幅広い製品の開発案件があり、どの案件も組込みでC言語を扱ったことがある方を探しています。そのため、組込み開発でC言語を扱った経験が2年程度あると、フリーランス案件を取得しやすくなります。
就業経験が少ない場合は、1人称で仕事ができるレベルの開発能力が求められます。1人称とは誰にも頼らずに開発ができて、問題が起きても自己解決ができるレベルです。
また、数は多くありませんが、パッケージ開発やシステム開発といった案件もあります。こうした案件の場合は、C言語以外にも、PHP、Java、JavaScriptといった他の言語を扱うことがほとんどです。C言語を扱えるだけでなく他の言語での開発経験があると、採用される可能性が高まります。
Cに関する資格
C言語の資格には、以下のものがあります。
・C言語プログラミング能力認定試験1級/試験時間150分、受験料7,800円
・C言語プログラミング能力認定試験2級/試験時間90分、受験料6,400円
・C言語プログラミング能力認定試験3級/試験時間60分、受験料5,200円
3級が一番簡単で1級が一番難易度の高い試験です。全ての級の合格率は60%前後となっており、他のIT関係の資格と比べても比較的取得しやすい部類でしょう。ただしC言語自体は難しい言語のため、しっかりと学習した方々が試験を受けている可能性があります。
また、これらの資格が案件取得に役立つのは、経験が浅いエンジニアです。フリーランス案件で重視されるのは基本的に経験なので、就業経験がない場合には資格を取得しておくことで案件が取りやすくなります。合格率はそれほど低くないため、案件取得に活かすなら1級を取得するのが無難です。
・C言語プログラミング能力認定試験1級
1級は、応用プログラムが作成できる能力とOSについての理解を確かめるための試験です。パソコンを使用して実際にプログラムを組む実技形式の問題となっています。出題されたお題に対して、指定されたエディタとコンパイラでプログラムを完成させなければいけません。
・ C言語プログラミング能力認定試験2級
2級は、プログラムが約500行程度書ける能力と、アルゴリズムの理解に対して問題が出題されます。筆記試験でマークシート形式の問題となっており、3級よりも多くの知識が必要です。
・C言語プログラミング能力認定試験3級
3級は、C言語の概念の理解とプログラミングの初歩的な知識を試す試験です。筆記試験でマークシート形式の問題となっており、「定数」「演算子」「変数」「基本制御文」「プリプロセッサ機能」「ライブラリ関数」などに関連したものが出題されます。
Cの習得難易度・勉強方法
C言語は、数多くあるプログラミング言語の中でも習得が難しい言語だと言われています。その理由は、幅広いことが可能である点や開発環境の構築が難しいといった問題があるからです。C言語は機械語に近い言語で、メモリ管理ができると前述しました。しかし、初心者からするとメモリ管理は難しく、適切に処理しないとメモリリークなどによりエラーを起こします。
構文自体も長く複雑な言語なので、エラーが起きやすく初心者ひとりでは解決するのに時間がかかるのです。また、環境構築にコンパイラのインストールとパスを通す必要があるため、学習初期の段階でつまずく方も多くいます。
幸い現在では、Web上で簡単に動作確認をしたり、学習したりする方法があります。まずはこれらを利用して、気軽に触って確かめてみるところから入ることをおすすめします。開発環境構築の経験も必要なので、ある程度慣れてきたら自分で環境を構築してコーディングを勉強していくと良いでしょう。
Cの将来性
C言語は、前述した人気ランキングからも分かる通り将来性がまだまだあるプログラミング言語です。特に近年はIoTの発達が著しく、組込み開発にはC言語が欠かせません。そのため、C言語の案件も、組込みが多くなっています。
案件自体の数は、他の言語と比べると少ない傾向にありますが、開発がなくなるという可能性が少ないので安定性の高いプログラミング言語です。また、バックエンドエンジニア、3Dゲーム開発などでも、C言語を扱える人材を求めている現場が数多くあります。その場合、他の言語のスキルも必要になりますが、C言語を扱えるというだけで取得できる案件の幅を大きく上がります。
他の言語を使用していて「収入を上げたい」「希少性の高いエンジニアになりたい」という目標がある場合、C言語の習得はおすすめです。
C案件ならFLEXYがおすすめな理由
FLEXYでは、組込み開発からシステム開発まで幅広い案件を取り扱っています。特定の案件を探している方も探しやすく、それぞれのニーズに合ったものが見つかります。
フリーランスのC案件・求人動向
C言語を使用した案件のほとんどは組込み系の案件です。それ以外は、フルスタックエンジニアとしてC言語も併用できるエンジニアが求められる傾向が多くあります。
C言語を使用した案件は大規模な案件が多く、フリーランスに向きづらいという特長もあります。そのため、他の言語と比べるとフリーランス案件は少ない傾向にあります。
C案件・求人の報酬相場
C言語のフリーランス案件の月額平均は、約56万円です。月額の最低額が20万円で最高額が160万円となっており、大きな開きとなっています(週稼働日数は案件により異なる場合があります)。また、他の言語の案件と比べると、最高月額が高い傾向にあるようです。これらを元に年収を計算すると、平均年収は約670万円、最低年収が240万円、最高年収が1,920万円となります。
案件単価は担当する規模や経験によって左右され、経験が浅ければ必然的に担当できる箇所が少なくなるので単価が安くなります。一方、フルスタックエンジニアとして、C言語だけでなく他の言語やAWS などの使用経験があったりすると、案件単価も上がります。また、PMなどの上流工程を担当する場合は、より高単価が期待できます。
C案件のよくある質問
C言語でフリーランスになるにはどうすればいいですか?
前述している通りC言語のフリーランス案件は、組込み開発が多い傾向にあります。そのため、C言語での組込み開発の経験があると、案件を取得できる可能性が高くなります。未経験の場合は、すぐにフリーランスとして就業するのは難しい言語です。ある程度の経験が必要とされることが多いため、一度企業などに就職して開発経験を得る必要があります。
C言語の案件は常駐エンジニアとフリーランスのどちらが多いですか?
C言語による開発は大規模な開発が多いため、常駐エンジニアの方が募集はたくさんあります。そのため、C言語で確実に案件を取得したいのであれば、常駐エンジニアを目指す方が近道です。
企業に常駐すれば、高度なシステム開発や上流工程の経験、顧客とのコネクション構築など、さまざまなメリットがあります。また、年収の面では、経験年数や技術力が高ければフリーランスの方が稼げますが、常駐した方が安定的に収入を得られます。
経験を積んだ後により収入を増やしたいという考えがある場合に、フリーランスを選択すると良いでしょう。
C言語を学ぶことで案件取得が有利になりますか?
スキルセットのひとつとしてC言語を習得すると、より案件の幅が広がります。たとえば、サーバサイドエンジニアとしてすくRubyやPythonなどを扱っていたとして、そこにC言語のスキルが加わることでより幅広い開発への参入が可能です。
C言語は、PCの制御そのものを扱うような言語なので、習得することでITの基本的な知識があると理解されます。特に近年は、PHPやJavaといったプログラミング言語を利用する方は増えていますが、C言語をスキルセットに持っているエンジニアは少ない傾向にあります。希少性があるため、多くの現場に重宝されるでしょう。
未経験でC言語の案件を取得するにはどうすれば良いですか?
大学ではC言語を教えていることも多く、その流れからC言語の開発現場に就職しようと考えている方もいるかと思います。未経験でも新卒や第二新卒の方は採用される可能性がありますが、ポートフォリオを用意しておくとより採用の可能性が高まります。
C言語の場合は、ゲームやシステムなどを開発して面接官に見せるのが一般的です。採用担当はポートフォリオを元に実績やプログラミングスキルを確認するので、これがなくてはどういうことができるのかがわかりません。
また、自分の作成した作品の品質を確かめたい場合は、プログラミングスキルを確認できるサイトの利用や、オープンソースからノウハウを得るなどするとより効果的です。