20代で年収1000万稼ぐエンジニアの実状|給料アップに必要なスキルやキャリア戦略を解説

「20代のうちにエンジニアとして年収1,000万円を稼ぎたい」と考えている方もいるでしょう。ハードルが高い目標ではありますが、エンジニアは平均と比較して年収が高く、戦略次第では不可能ではありません。
本記事では、20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアの実状を詳しく解説し、給料アップに必要なスキルやキャリアパス例を説明します。20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアになるためのヒントがつまっているので、ぜひ最後までお読みください。
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20代で年収1000万稼げるエンジニアの割合は全体の5.5%以下
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、年収1,000万円を超える人の割合は、給与所得者全体のたった5.5%です。キャリアの初期段階である20代は年収が低めになる傾向があるため、20代エンジニアが年収1,000万円を達成するのは相当難しいことがわかります。
「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は460万円です。Webサービス開発や受託開発を担うシステムエンジニアの平均年収は574.1万円なので、給与所得者の平均給与と比較すると高水準であるといえるでしょう。だからこそ「20代で年収1,000万」が絶対に不可能なわけではありません。
通常、エンジニアはスキルや経験を積み重ねる中で年収が上がります。20代で年収1000万を目指すのであれば、戦略的にキャリアを築くことが重要です。
どんなエンジニアが20代で年収1,000万円超えている?
キャリアプランを具体的に描くためには、成功例を知りましょう。20代で年収1,000万円を超えられるエンジニアについて、ケース別に詳しく紹介していきます。
ITエンジニアの上流である管理職に就いている
20代にしてITエンジニアの上流にあたる管理職に就いている場合、高収入を稼ぎやすい傾向にあります。要件定義やシステム設計などの上流工程は、専門的な知識や高いコミュニケーションスキルが不可欠であるため、市場価値の高い人材として評価を得やすいのです。
プロジェクトの上流工程を担当する管理職の例は以下のとおりです。
職種 | 業務内容 | 平均年収 |
---|---|---|
ITコンサルタント | クライアントの課題をITの視点から解決する。プロジェクト管理やシステムの納品、運用などに関わる。 | 752.6万円 |
プロジェクトマネージャー(PM) | プロジェクトの責任者。計画の策定からチームのマネジメントなど、幅広い業務を担う。 | 752.6万円 |
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャー(PM)になれば年収は高まりますが、平均年収は752.6万円です。
年収1,000万円を目指すのであれば、予算規模や責任の大きいプロジェクトにかかわる必要があるでしょう。
出典:厚生労働省|jobtag
一次請負(プライム)企業・外資系企業で大規模な参画している
一次請負(プライム)企業や外資系企業に入社し、大規模なプロジェクトに参画できれば、年収1,000万円も十分に実現可能です。
中間マージンが発生しにくい一次請負(プライム)企業や、成果が報酬に色濃く反映される外資系企業ならば、年収を高めやすい傾向にあります。
例えば、外資系のMicrosoft Development株式会社では、新卒ソフトウェアエンジニアに基本年俸730万円を提示していた事例があり、実務経験がない状態でも高収入を得られることがわかります。さらにスキルを身に付けて大規模なプロジェクトに携われるようになれば、年収1,000万円のゴールは近づくでしょう。
予算規模や担当する工程、報酬体系などを入念に調べた上で、入社する企業を選ぶことが大切です。
データ解析・AI/機械学習など最新トレンドに乗った業界で活躍している
最新トレンドに乗った業界で活躍しているシステムエンジニアは、市場からの需要が高いため、年収1,000万円を達成しやすいでしょう。トレンドに乗って活躍しやすい業界は以下のとおりです。
- データ解析
- AI/機械学習
- クラウドサービス
- サイバーセキュリティ
- IoT
- 自動車
特にAI市場は拡大を続けており、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によると、生成AI市場の世界需要額は年平均 53.3%で成長する見通しが発表されています。
需要の高い業界を見極めてスキルを磨き、市場価値の高い人材になることが重要です。
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ベンチャー・スタートアップの技術責任者(CTO)など企業経営の重役を担っている
20代で年収1,000万を達成しているエンジニアの中には、ベンチャー・スタートアップ企業の経営における重役を担っている方もいます。例えば技術責任者(CTO)のポジションにつくことで、年収を高めることが可能です。
CTOとは企業の技術(テクノロジー)に関する活動を統括する役職で、技術経営の方針策定やエンジニアの採用、使用する技術の決定などを行います。
もちろん責任は重くなりますが、企業経営にまで携わり成果を出すことで、年収アップにつなげられるでしょう。
20代で年収1,000万円稼ぐエンジニアが多く持ち合わせるスキル
20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアは総じてスキルが高く、多くの共通点があります。共通点を確認して必要に応じて取り入れ、スキルを高めましょう。
Python・Go・Rustなどのエンジニア内で需要が高い言語の知見
20代で年収1,000万円を達成できるエンジニアは、需要の高い言語への知見があるケースが多いです。市場で求められているスキルを獲得しているからこそ、顧客ニーズを満たせます。
需要の高い言語は以下のとおりです。
言語 | 特徴 | 平均年収 |
---|---|---|
Python | 官公庁や民間企業、教育機関などで多く利用されている | 600万円台 |
Go | サーバー構築の分野で需要が高い | 700万円台 |
Rust | スピーディーな開発が可能で、スタートアップ企業の間で特に人気 | 700万円台 |
ちなみに、C言語の平均年収が400万円代で、Python・Go・Rustと比較して平均年収が200万〜300万円ほども低くなります。
需要の高い言語を獲得しておいたほうが、年収1,000万円を達成しやすくなるでしょう。
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AWS・GCP・Azureなどのクラウド/インフラ技術
20代で年収1,000万円を達成するエンジニアの共通点は、クラウドやインフラ技術に関する深い知見です。例えばAWS・GCP・Azureなどのスキルを持っていると、市場で求められるエンジニアになれます。
総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、世界のパブリッククラウドサービス市場規模(支出高)は、2022年に約4,783億ドルで、2023年に約5,636億に増加すると見込まれています。
クラウドサービスやインフラ技術は今後もますます需要が高まることが予測されるため、年収1,000万円を目指す場合は、戦略的に学習を進めるのがいいでしょう。
論理的思考力・課題解決力などビジネスパーソンに必要な任務遂行力
20代で年収1,000万円を達成するエンジニアは、論理的思考力や課題解決力など業務遂行に必要なスキルを、高いレベルで身に付けていることが多いです。
例えばプロジェクト開発のスケジュールを策定する際は、各工程の作業項目を細分化した上でエンジニアに業務を割り当て、プロジェクトを効率的に進めます。インシデントが発生した際は、速やかに原因を究明して対策を講じることが可能です。
20代で年収1,000万円を達成するエンジニアは、論理的思考力や課題解決力などの能力値が高い傾向にあります。
設計・要件定義など上流工程の経験や相当するスキル
設計・要件定義などの上流工程を担当した経験がある点も、20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアに共通するポイントの一つです。マネジメント経験を活かして技術責任者(CTO)やITコンサルタントなどの業務にあたっている方もいるでしょう。
設計・要件定義などの経験に加え、チームメンバーとの連携や予算管理、作業効率向上のための視点を持っており、広い視野でプロジェクト全体を俯瞰できます。
20代で年収1,000万円を稼ぎたいのであれば、上流工程を経験できるような環境に身を置くことも重要です。
英語を含めた案件内外でのスムーズなコミュニケーション力
20代で年収1,000万円を達成するエンジニアは、コミュニケーション能力が高いのも特徴です。
技術用語をわかりやすく説明したり、論理的な根拠を持って交渉したりする能力が身に付いているので、クライアントからの信頼を得やすいでしょう。また、チームメンバー間で意見の対立がある場合は、双方の言い分を聞いて調整する能力も持っています。
英語で円滑にコミュニケーションをとれる人材も多く、外資系企業や外国籍メンバーがいるプロジェクトで活躍しやすい傾向にあります。
20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアになる具体的なキャリアパス
20代で年収1,000万円を稼ぐエンジニアになるための、具体的なキャリアパス例を紹介します。もちろん最適なキャリアパスは人によって異なりますが、キャリアを具体的にイメージする上で参考になるでしょう。
新卒でGAFAMやNVIDIAなど有数のIT企業へ入社して昇給を重ねる
新卒で給与水準の高い有名IT企業へ入社すれば、年収1,000万円を達成しやすくなります。例えば、Google・Apple・Facebook (現Meta)・ Amazon・MicrosoftなどのGAFAMや、画像処理半導体(GPU)の開発・製造を行っているNVIDIAなどは給与水準が高い傾向にあります。
一例を紹介すると、NVIDIAにおけるソフトウェアエンジニアの年収(中央値)は26万2000ドル(3,930万円)とされています。昇給を重ねる中で年収1,000万円を達成するのは現実的です。
エンジニアとしてのスキルを高めることも重要ですが、マネジメントなどの上流工程を担当することでも年収は高められます。
SIer→Web系→スタートアップ幹部という転職ステップを踏む
SIer→Web系→スタートアップ幹部というキャリアを歩むのも、20代で年収1,000万円を稼ぐために有効なステップです。
SIerでは大規模なプロジェクトが多く、仕事が細分化されているのが一般的です。スキルを磨くことに集中しやすい環境であるため、エンジニアとしての基盤が固められるでしょう。
その後、Web系企業に転職することで、開発やテストなどを通して幅広くWeb開発に携われます。プロジェクトマネージャーなどの上流工程を担当することで、マネジメントスキルも養えます。
十分なスキルが身に付いたら、今までの経験を活かしてスタートアップ幹部に転職してください。経営にも携わるコアメンバーとして活躍することで年収1,000万円も達成できるでしょう。
副業で月収を積み上げフリーランスエンジニアとして独立する
副業で月収を積み上げることで、20代でも年収1,000万円を実現できます。
例えば本業で年収700万円を稼いでいる場合、副業で300万円を稼げば年収は1,000万円です。副業で年間300万円を稼ぐためには、平均して月に25万円を稼がなければなりません。
「難しいのでは?」と感じるかもしれませんが、クラウドソーシングやエージェントサービスなどを活用すると、週1〜2日の稼働でも月額報酬25万円以上の案件は見つけられます。
本業や副業を続ける中でエンジニアとしての実績を十分に積めたら、フリーランスとして独立することで、さらに年収1,000万円を達成しやすい環境を作れるでしょう。
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今すぐ無料キャリア相談を申し込む自社開発で収益を生むサービスをつくる
自社開発で収益を生むサービスをリリースできれば、20代でも年収1,000万円を稼ぐエンジニアになれるでしょう。
サービスをヒットさせるためには、市場調査によって顧客ニーズやトレンドを把握し、需要の高いサービスを開発することが重要です。そのためには、競合他社との差別化やユーザー中心の設計、強力なマーケティングなどが必要になります。
複数の要因が重なってヒットが生まれるので、再現性が高いキャリアパスとはいえませんが、サービスがヒットすれば大きな実績になります。実績をアピールして新たな仕事やポストを獲得することで、キャリアアップもしやすくなるでしょう。
20代で年収1,000万稼ぐエンジニアを目指して案件を獲得するならFLEXY(フレキシー)
20代で年収1,000万円を目指すのならば、大手企業から勢いのあるスタートアップ企業まで幅広い案件がそろったFLEXY(フレキシー)をご利用ください。
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登録からご契約まですべて無料で利用できるため、手間なくフリーランスとしての初案件を獲得できます。
20代のうちに年収1,000万を目指すエンジニアに必要な意識とは?
年収1,000万を達成するためには、毎日の業務をなんとなくこなすだけでは不十分です。20代のうちに年収1,000万をかなえるために必要な意識について詳しく解説します。
数年先までのキャリアプランを描き逆算しながら働く
20代のうちに年収1,000万を達成するためには、数年先までのキャリアプランを具体的に描き、逆算しながら働きましょう。
例えばITコンサルタントになって年収1,000万円を獲得したいのであれば、以下のようなキャリアプランが考えられます。
歴 | キャリア例 |
---|---|
1年以内 | コンサルファームに入社し、実務経験を積む。 |
3年以内 | プロジェクトで「コスト削減20%」などの具体的な実績を作る。 |
5年以内 | 培ってきた経験やスキル、実績を武器にフリーランスとして独立。 |
7年以内 | 専門領域に特化し、年収1,000万円を達成。 |
キャリアプランをかなえるためにはどのようなスキルが必要になるかを書き出してみるのもおすすめです。
常に1~2ポジション上の役職を意識してプロジェクトに参画する
常に1〜2ポジション上の役職を意識してプロジェクトに参画することも、20代のうちに年収1,000万を稼ぐ上で重要なポイントです。今のうちからプロジェクトマネージャーなどの役職を意識しておくことで、視野を格段に広げられます。
例えばクライアントとの認識のズレやプロジェクト管理上のトラブルが発生した場合、「自分だったらどのように解決するか」を考えることで問題解決能力も高まるでしょう。同様に「チームの連携を強化するためにはどうすればいいのか」を考えるとマネジメント能力が身に付きます。
自分の担当業務を着実に遂行しつつ、1〜2ポジション上の役職を意識するだけで多くのスキルを身に付けることが可能です。
場数を増やすことを最優先におく
場数を増やすことを最優先に設定し、とにかく量をこなして経験を積みましょう。多くの経験があるからこそプロジェクト管理における的確な判断もできるようになり、実績を出しやすくなります。
最初の数年は下積みと考え、とにかく多くの業務を遂行することを心がけてください。上流のポジションを担当している方の中でロールモデルを見つけ、考え方を盗むようなイメージを持つと成長が早まります。
場数を増やすために、副業に挑戦するのもおすすめです。エージェントやSNS、クラウドソーシングを活用し、本業と両立しながら経験を積める案件を見つけましょう。
転職・副業・独立など働き方を柔軟に変えながらキャリアを築く
雇用形態にとらわれず、転職・副業・独立など働き方を柔軟に変えながらキャリアを築くことも大切です。大手企業の正社員だからといって、あなたにとって最適なキャリアとは限りません。
年収1,000万円を稼ぐために重要なのは、自分に合った働き方を選択し、パフォーマンスを最大限に発揮することです。
規模の小さなスタートアップ企業やフリーランスでも、年収1,000万円を達成するための具体的な戦略があれば、挑戦する価値は十分にあるでしょう。
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由を詳しくチェックする
ときにキャリアの方向性や悩みを信頼できる相手に壁打ちする
20代のうちに年収1,000万を達成するために、キャリアの方向性や悩みを壁打ちできる相手を見つけることも重要です。
自分一人だけで考えるのは客観的な視点が欠けるため、解決策を見出しにくく、行動につながりにくい傾向にあります。信頼できる先輩やキャリアアドバイザーにキャリアを相談し、目指すべき方向性を明確化しましょう。
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エンジニアが20代で年収1,000万円を目指すなら戦略と場数が大切
20代のうちにエンジニアとして年収1,000万円を達成するのは、ハードルが高いといえます。
しかし、自分に合った戦略を構築することで、目標実現に近づけるでしょう。戦略を実行しつつ、プロジェクトの場数を増やし、経験や知識、実績を積み重ねることが大切です。
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