Go言語エンジニアの年収・単価相場を経験数別に比較! 人気の理由とは?

Go 年収・単価相場

近年人気が高まっているGo言語をご存じでしょうか。Go言語は多くのプログラミング言語と比較すると歴史が浅いため、知らない方も少なくないでしょう。

しかし、実は多くのIT企業で活用されてきている言語です。この記事では、そんなGo言語を扱うエンジニアの年収や単価相場について解説していきます。

Go言語(Golang)とはGoogleが開発したプログラミング言語

Go言語は、正式名称を「Golang」といい、2009年にGoogleによって設計され、その後2012年にリリースされたオープンソースのプログラミング言語です。

Googleが開発元というだけあって利便性が追求されており、文法が明瞭で扱いやすいという特徴をもっています。

コードが読みやすく、拡張性が高いため、いろいろなシーンで使えるほか、処理速度が速い、安全性が高いなど数多くの利点を備えています。

こういった利点をもつ関係から、多くの大手企業で実際に活用されており、現在Go言語に注目が集まっています。

Go言語エンジニアの平均年収・単価相場

注目度が高まっているGo言語ですが、この言語を扱うエンジニアの平均年収や単価の相場はどのくらいになっているのでしょうか。経験年数別に単価相場を紹介します。

まず、経験年数が1~2年の初級・駆け出しエンジニアの場合、週5日稼働で常駐であれば、平均月30~50万円が相場です。

経験年数が3~4年の中級エンジニアの場合、同様の条件で平均月50~80万円が相場です。それより経験豊富な、経験年数5年以上の上級エンジニアの場合、同様の条件であれば平均月90~100万円が相場です。

なお、これらのデータは以下の記事を出典としています。

参照元:Go言語(Go)フリーランス求人・案件の単価相場と案件動向

Java, PHP, Rubyとの比較

参考として他の言語を扱うエンジニアの平均単価と比較してみましょう。Go言語は、他言語を扱うエンジニアと比較して高い収入を得られる見込みがあるのでしょうか。

主な言語の平均単価として、まずC#は67万円、Javaは69万円が相場です。また、PHPやJavaScriptは72万円、Pythonは76万円、Rubyは80万円となっており、それらに対してGoは82万と上回っている状況です。

これらの情報から、Go言語エンジニアは他言語のエンジニアと比較すると高収入を獲得できる可能性が高いと言えます。

案件によっても単価の差はありますが、比較的多くの人が扱える言語とまだ扱える人が多くない言語では、やはり後者の方が市場における価値が高いため、高収入を獲得できる傾向があります。

参照元:単価相場を比較

Go言語エンジニアの仕事内容

実際にGo言語のエンジニアは、Goを使ってどのような業務内容に従事しているのでしょうか。具体的な用途を理解すると、自身がエンジニアとして働く姿をイメージしやすいでしょう。

Webシステムの開発

Go言語エンジニアの仕事内容として、まずはWebシステムの開発が挙げられます。冒頭で触れた通り、Go言語はGoogleによって設計・開発されたものであり、Googleが提供している各種サービスとの高い親和性をもっています。

そのため自社で情報発信メディアやECサイトなどを抱えるような企業が、Go言語を用いてこれらを開発しているケースなどがあります。

また、他と比較して新しい言語であるため、積極的に新技術を取り入れるような新興のIT企業などで多く活用されているケースが見られます。

ドローンなどIoTの開発

ドローンをはじめとするIoT関連の開発にもGoが使われています。

Goの中には「Gobot」というIoTやロボティクスに特化したフレームワーク(システム開発などにそのまま活用できる機能のセット)が搭載されており、これによってドローンのように機械や装置に組み込まれるシステムや、IoT関連の開発が比較的行いやすいという特長があります。

さらに、Gobotの中には複数デバイス間での相互通信を可能とする機能があり、これによって機器などの遠隔操作が可能となるため、IoT関連開発にGoが向いているという背景もあります。

アプリケーションの開発

アプリケーションの開発も主なGo言語の活用方法です。Goは元々そこまで注目されていない言語でしたが、Androidアプリ開発での活用ができるようになってから注目されたという背景もあり、スマートフォンアプリをはじめとするアプリ開発にも頻繁に用いられます。

Goはエラー検出性が高いためコードにおけるミスの修正がしやすいという特長や、「Go mobile」というアプリ開発パッケージが備わっているという点からも、スマートフォンアプリの開発に重宝されています。

またWebアプリの作成でもよく用いられており、コマンドラインインターフェース(利用者がキーボードを操作することでコマンドを入力する方法)によるアプリ制作も可能です。

Go言語の人気が高まっている理由

Go言語エンジニアの単価が高いということは、それだけ需要が高まっていることを裏付けています。Go言語の人気は、なぜ高まってきているのでしょうか。代表的な要因としては、次の3点が考えられます。

シンプルで書きやすい構文

Go言語の特長として、構文がシンプルで記述しやすいという点が挙げられます。Go言語は記述量が少なく、さらに記述のルールが厳密に定められているため、可読性が高く、コードのレビューがしやすいと言われています。

このような性質から初学者でも学びやすく、そして簡単なアプリであれば比較的短い時間で制作可能です。シンプルさゆえのとっつきやすさという点から、多くの人からの支持を集めています。

高速な実行

処理速度が速いという点も大きな魅力です。プログラミング言語には、「インタプリタ言語」と「コンパイラ言語」というものがあります。

インタプリタ言語が、書かれたコードを実行するタイミングで1行ずつ機械言語に変換する処理を行うのに対して、コンパイラ言語は書かれたコードを実行する前の段階で機械語に翻訳し、その後実行するという性質をもちます。

そのため一般的にはインタプリタ言語よりもコンパイラ言語の方が処理が速いとされています。

PHPやPythonはインタプリタ言語、Goはコンパイラ言語に該当するため、Goで実装したものはPHPやPythonと比較して処理速度が速くなります。

さらにGoは機械語に変換する際に中間言語というものを介さないため、同じコンパイラ言語でも中間言語を介するJavaやC#よりもさらに速い処理速度が実現可能です。

安全なメモリ管理

最後は安全性の高いメモリ管理ができる点です。Goではコード記述の際に型宣言を行います。これによってメモリの解放忘れを防止できます。

加えて互換性や依存関係を意識せずにプログラムできるため、環境に適した開発が行え、メモリリークのリスクも低減できます。

Go言語エンジニアの将来性

Goの特長でも触れた通り、シンプルで可読性が高く扱いやすいGoは、高速に処理ができるという特徴をもっています。そのためGo言語は、実際にさまざまな企業や案件での需要が拡大してきています。

その一方でGo言語エンジニアはまだ多くないため、それを扱えるエンジニアの需要は今後拡大していくと考えられます。

Goは他の言語と比較しても習得が容易であるため、未経験のエンジニア志望の方にもおすすめできる言語です。

Go言語エンジニアの求人例

具体的な求人例としては、キャッシュレス決済サービスの開発やデータ分析ツールの開発、物流倉庫自動化システムの開発など、多くのサービスで求人があります。

なかには、いま勢いのある新興サービスの案件もあり、Goが人気の言語として需要が高まっているということが見てとれます。

なお、求人の多くはGoを使った3年以上のプログラミング経験や、Go以外でもある程度のプログラミング実務経験を必須スキルとしており、注意が必要です。

こちらの記事ではGoのエンジニアが採用される基準について採用者の生の声を記載しておりますので是非ご覧ください。
【人気のGo案件!】フリーランスエンジニアが知っておきたいGo言語の解説と案件例

まとめ

近年人気が高まっているGoは、シンプルさや処理速度の速さ、安全性の高さなど優れたパフォーマンスを有しているのが特長です。

そしてそのGoを扱うGo言語エンジニアは、他言語のエンジニアと比較すると、高収入を目指せる職種です。経験年数が高まれば、年収1,000万円を超える可能性もあります。

ぜひエンジニアで高収入を目指している方は、Go言語を習得して、今後の需要拡大に応えられるエンジニアになれるよう自己研鑽していきましょう。

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