Webアプリ開発の超基本!使用する言語や実務の流れなど初心者必見の内容を解説
Webアプリ開発に興味をおもちの方の中には、「必要な言語がわからない」「案件を獲得するコツを知りたい」といった悩みを抱えている方も多いかと思います。
Webアプリ開発に使用される主な言語や、開発の流れを解説します。また、案件を獲得するための具体的なノウハウも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Webアプリ開発とは?静的サイトとの違いも解説
Webアプリ開発とは、Webブラウザ上で使用するソフトウェアアプリケーションを構築することです。これらのアプリケーションはWebサーバー上で動作し、動的に生成されたHTMLを返す仕組みをもっています。そのため、「動的サイトを表示するアプリ」として機能し、SNSやECサイトなど、ユーザーごとに異なる情報を提供するパーソナライズされたサービスに最適です。
一方で、静的サイトは、サーバー上に保存された固定HTMLをそのままクライアントに配信する形式です。動的サイトとは異なり、ページ内容が変更されないため、頻繁な更新が不要なブログや情報発信サイトに適しています。
関連記事:アプリ開発は副業にできる?稼げる案件や必要なスキルを紹介
Webアプリ開発で使用するプログラミング言語
Webアプリは、実行環境により役割が異なり、使用するプログラミング言語も異なります。ここでは、Webアプリ開発で使用される言語を基本的な構成要素ごとに紹介します。
- クライアントサイド
- サーバーサイド
- データベース
クライアントサイド
クライアントサイドは、Webアプリを利用するユーザーが直接操作可能な部分です。「フロントエンド」とも呼ばれます。ユーザーの操作に応じてページを動的に更新したり、機能を提供したりする役割を果たします。この部分を構築するには、ブラウザで動作する以下の言語が不可欠です。
- HTML:Webアプリの構造や文章を定義する
- CSS:レイアウトやデザイン、スタイルを設定する
- JavaScript:アニメーションやインタラクションを実現する
例えば、JavaScriptを用いることで、ユーザーがフォームを送信する際のバリデーションや、スムーズなアニメーション効果を実装できます。これらの言語は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための重要な基盤です。
サーバーサイド
サーバーサイドは、ユーザーの目に見えない部分で動作するシステムです。「バックエンド」とも呼ばれています。ユーザーからのリクエストを受信し、適切な情報を渡す役割を担っています。サーバーサイドで使用される言語は以下のとおりです。
- Python:読みやすい構文をもち、Webアプリ開発だけでなくデータ分析や機械学習にも活用される
- JavaScript:サーバーサイドでも動作可能で、クライアントサイドと同じ言語を統一的に使える
サーバーサイドとクライアントサイドの役割は明確に異なるため、それぞれの特性に適した言語を選ぶことが重要です。
データベース
データベースは、ユーザーの個人情報や行動記録などを保存しておくための場所です。データベースでは一般的なプログラミング言語とは異なり、データベース言語と呼ばれる専用の言語が用いられます。条件に沿ったデータを見つけ出すための言語であり、基本的にデータベース操作以外の用途では使えないシンプルな作りになっています。以下は代表的なデータベース言語です。
- SQL:データの登録、検索、更新、削除を行う
SQLを用いてデータベースを操作するためには、管理システムも必要です。以下は代表的なデータベース管理システムです。
- MySQL: オープンソースで軽量かつ使いやすいデータベース管理システム
- Microsoft SQL Server: 企業向けの高機能データベース管理システム
Webアプリ開発の流れ
目的やフレームワークが曖昧なまま開発に着手すると、想定した仕様とは異なるWebアプリが出来上がったり、工程に遅れが生じたりするリスクが高まります。そのため、Webアプリ開発では、どのような仕様にしたいのかを明確に企画し、計画に沿って進めることが重要です。以下は、Webアプリ開発の基本的な流れを示した6つのステップです。
- アプリの要件定義を行う
- 使用する言語を決定する
- 必要なフレームワークを選ぶ
- コーディングを行う
- テストとデバッグを行う
- Webアプリを公開(デプロイ)する
1. アプリの要件定義を行う
最初に取り組むべきプロセスは要件定義です。要件定義とは、解決すべき課題や必要な機能、性能、条件などを明確に定めるプロセスを指します。どのようなWebアプリを開発するのかを徹底的に洗い出すことで、後の開発過程で行き詰まるリスクを軽減できます。検討すべきポイントは以下のとおりです。
- Webアプリのターゲットユーザーは誰か
- どのような課題を解決するためのWebアプリなのか
- 必要な機能やサービス(例:ユーザー登録、データの表示、通知機能など)
- Webアプリのデザインやインターフェースの方向性
世の中には膨大な数のWebアプリが出回っているため、開発を検討しているWebアプリと似通ったものがすでに存在する可能性があります。用途や方向性が類似したWebアプリを参考にし、どう差別化を図るのかを検討するのも大切です。
2. 使用する言語を決定する
要件定義でWebアプリの仕様が明確になったら、開発に使用する言語を決定します。クライアントサイド、サーバーサイド、データベースの各領域で必要な言語が異なるため、それぞれに適した言語を選ぶことが重要です。
- クライアントサイド:HTML、CSS、JavaScript
- サーバーサイド:Python、JavaScript
- データベース:SQL
使用する言語は、Webアプリの仕様との相性や、チームの得意分野に基づいて決めましょう。どの言語が適しているかは現場によって異なるため、実際に開発を進める前に見極めが必要です。例えば、チームがPythonに強ければ、サーバーサイド開発にはPythonを採用するのが合理的です。
3. 必要なフレームワークを選ぶ
フレームワークとは、開発を効率化するための構造や枠組みを指します。多くのWebアプリで共通する機能(例:データベースとのやり取りや認証機能)を簡単に実装できるようにするため、適切なフレームワークを選定することが重要です。言語ごとの代表的なフレームワーク例は以下のとおりです。
- JavaScript:AngularJS
- Python:Django
4. コーディングを行う
使用する言語とフレームワークが決まったら、いよいよコーディングに取りかかります。コーディングとは、プログラミング言語を使ってソースコードを記述し、システムやWebアプリケーションを動作させるための指示をコンピューターに与える作業です。効率的で保守性の高いコードを書くためには、フレームワークやライブラリの活用が重要です。
5. テストとデバッグを行う
Webアプリ開発では不具合が発生するケースは珍しくありません。しかし、それらを放置するとユーザー体験を損ね、データ損失やシステムトラブルといった重大な問題を引き起こす可能性があります。そのため、テストとデバッグの工程を通じて不具合を発見・修正することが不可欠です。Webアプリ開発における主なテストの種類は、以下の3つです。
- 単体テスト:各機能が正常に動作するかを個別に確認する
- 統合テスト:異なる機能を連携させた際、正常に動作するかを確認する
- ユーザビリティテスト:実際のユーザー視点で使い勝手や操作性を検証する
テストによって発見された不具合を修正するのがデバッグの役割です。デバッグではエラーログや専用ツールを活用し、効率的に原因を追究します。これらの工程を徹底することで、Webアプリの品質向上とユーザー満足度の向上が期待できます。
6. Webアプリを公開(デプロイ)する
テストとデバッグを完了し、不具合が解消されたら、Webアプリを公開する段階に進みます。この公開プロセスは「デプロイ(展開)」とも呼ばれ、開発環境で構築したWebアプリを本番環境に移行する作業です。デプロイでは、新しく開発したWebアプリを公開するだけでなく、既存のWebアプリに新機能を追加したり、バージョンアップを行ったりすることも含まれます。
デプロイを行う際には、データ損失やシステムエラーのリスクを最小限に抑えるため、事前にバックアップを確実に取っておくことが重要です。また、公開後のトラブルを防ぐために、稼働環境を注意深く監視し、ユーザーに支障が出ないよう準備を整える必要があります。クラウドサービスやバージョン管理ツールを活用すれば、より安全で効率的なデプロイが可能です。
Webアプリ開発の案件獲得ノウハウ
Webアプリ開発案件を獲得するためには、スキルレベルの向上に加え、案件を得やすい環境を整えることも重要です。以下では、案件を効率的に獲得するための3つの基本ステップを紹介します。
- 本による独学、スクールなどでスキルをアップさせる
- スキルシート・職務経歴書を充実させる
- エージェント・案件サイトに登録して獲得しやすい状況を作る
本による独学、スクールなどでスキルをアップさせる
Webアプリ開発に使用するプログラミング言語や開発プロセスへの理解を深めたら、さらに実践的なスキルを習得するための学習を進めましょう。スキルレベルの向上は案件獲得に直結する重要な要素です。代表的な学習方法は以下のとおりです。
- 書籍や動画を参考にして独学する:自分のペースで学べ、費用を抑えられる
- オンラインの学習サイトを活用する:手を動かしながら実践的にスキルを磨ける
- プログラミングスクールに通う:プロによるサポートを受けられ、カリキュラムに沿って効率的に勉強できる
どの学習方法が適しているかは人によって異なります。学習スタイルや時間、予算を考慮し、自分に合った方法を選びましょう。
スキルシート・職務経歴書を充実させる
スキルシートや職務経歴書は、自分の経験やスキルをアピールする効果的な手段です。過去に携わったプロジェクトの詳細を記載し、自分がどのような技術を扱えるのか、これまでにどのような実績があるのかを具体的に示しましょう。記載する主な項目は以下のとおりです。
- エンジニアとしての経験年数
- 過去に携わったプロジェクトの詳細
- 扱えるプログラミング言語
- サーバーやデータベースなどの技術スキル
- 保有資格
- 実績(過去に作成したWebアプリやサービス)
また、ポートフォリオとして実際に作成した成果物を提示できると、自分がもつスキルの証明になります。例えば、ソフトウェア開発のプラットフォームにソースコードを上げ、リンクをスキルシート・職務経歴書に記載すれば、アピールの際に成果物を確認してもらえます。
ポートフォリオを充実させるためには、案件に参画し、経験を積んでいくことが肝心です。FLEXY(フレキシー)に登録して自分に合った案件を見つけ、さらなる実績を積み上げていきましょう。
エージェント・案件サイトに登録して獲得しやすい状況を作る
効率的に案件を探すために、エージェントや案件サイトをうまく活用しましょう。これらのサービスを利用することで、担当コーディネーターから自分に合った案件を紹介してもらえます。報酬や契約の交渉も企業との間に入ってサポートしてもらえるため、不要なトラブルを避けながら案件探しに集中できます。また、Webアプリ開発案件を豊富に扱っているのも特徴です。
FLEXY(フレキシー)には多様な経歴をもつコーディネーターが在籍しており、求職者一人ひとりのニーズに応じた案件を紹介しています。効率的に案件を獲得したい方は、ぜひ登録をご検討ください。
Webアプリ開発案件をお探しならFLEXY(フレキシー)をご利用ください
FLEXY(フレキシー)は、フリーランスエンジニア向けのハイスキルなプロ人材サービスです。大企業からスタートアップまで、幅広い案件を取り扱っており、最適なWebアプリ開発案件を比較検討しながら選べます。登録から契約に至るまで、すべてのサービスを無料で利用可能です。
また、FLEXYの大きな特徴として、働く場所や稼働日数に柔軟性のある案件が多い点が挙げられます。90%以上をフルリモート案件が占め、「週1日〜5日」「平日夜」など、自分のライフスタイルに合った働き方が可能です。自分のペースで働きながら、Webアプリ開発案件に参画したい方に特におすすめです。
Webアプリ開発を把握して案件に参画しよう
Webアプリ開発の成功の鍵は、事前に要件定義や使用する言語・フレームワークを選定することにあります。どのような用途のアプリを作りたいのかを明確にし、計画的にプロジェクトを進めていきましょう。
また、案件を獲得するためには、自身のスキルを磨くとともに、経験や実績を示すポートフォリオを充実させることが重要です。これまでに携わったプロジェクトの詳細や成果物を整理し、アピール材料として活用してください。
案件探しにはFLEXY(フレキシー)の活用をぜひご検討ください。豊富な案件の中から、自分の希望に合ったものを見つけて、理想の働き方を実現しましょう。