クラウドエンジニアのキャリアパス7選|将来性やおすすめの資格も紹介

IT職種のキャリアパス クラウドエンジニア

クラウドエンジニアとして働いている方やこれからなろうとしている方の中には、クラウドエンジニアのキャリアパスを知りたいという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、クラウドエンジニアが目指せるキャリアパスを7選紹介します。また、クラウドエンジニアとして活躍するために必要な資格やキャリアパスを実現する方法などキャリアに役立つ情報も紹介します。

クラウドエンジニアとは?主な仕事内容

クラウドエンジニアとはクラウドサービスに特化したエンジニアであり、クラウドに関わる業務を担当する職種です。業務の幅は広く、インフラ設計やサーバーの設定、クラウド環境の構築、保守・運用などです。

サーバーエンジニアやネットワークエンジニアとは異なり、クラウドエンジニアが管理するのはクラウドサービスであり、物理的なサーバーやストレージではありません。クラウドサービスには、AWS、GCP、Azureがあります。

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クラウドエンジニアの将来性は?

クラウドエンジニアの将来性は高いと言われています。その理由として以下の理由が挙げられます。

クラウド技術の需要が高い

クラウドに移行することで、運用コストが低くなることやデータ共有が効率よく行えることなどのメリットがあります。このようなメリットからクラウドを導入する企業が増加しており、あわせてクラウドエンジニアの需要も高まっています。今後もクラウドサービスは進化を続けていくと考えられ、引き続きクラウドエンジニアは高い需要が見込まれます。

クラウドファースト・クラウドネイティブの浸透

クラウドファーストとは、システムの開発・運用においてはクラウド利用を最優先とする考え方です。クラウドネイティブとは、クラウドの導入を前提とし、クラウドの利点を最大限活用するという考え方です。近年、この考え方が浸透しており今後も続いていくと考えられているため、専門的なクラウド技術を取得しているクラウドエンジニアの活躍の幅は広がっていくと考えられます。

クラウドエンジニアの特徴

将来性が高いクラウドエンジニア。そのクラウドエンジニアには他にどのような特徴があるのでしょうか。

年収アップが可能

クラウドエンジニアが行う要件定義、システム設計、構築などの業務には経験や知識が必要であり、報酬が高く設定されていることが多いです。最初からこれらの上流工程は担当できないため、まずはシステム運用・保守を行い、必要な知識やスキルを積んで上流工程にいくのが基本的な流れです。実務経験を積み、スキルアップすることで年収アップが可能です。

リモートワークのしやすさ

物理的な機器を扱うためには出社しなければいけませんが、基本的にはクラウド上のサーバーやシステムを扱うため、リモートワークがしやすい職種です。しかし、仕事内容によってはリモートワークではなく出社する必要があるため注意しましょう。

クラウドエンジニアの年収

求人ボックスによればクラウドエンジニアの平均年収は約596万円です。勤務地や勤務先の規模、年代や性別によっても年収は大きく変わります。さらに資格・スキルなども年収に影響を及ぼす要素です。クラウドエンジニアとして経験を積み、スキルを磨くことで平均年収よりも高い年収を得ることが可能です。

出典:求人ボックス「クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料」

クラウドエンジニアの年収が高い理由

クラウドエンジニアには、基本的にインフラの知識やスキルが必要です。加えてクラウド全般とクラウドサービスの専門知識も必須です。このように、幅広い知識やスキルを求められる職種なため、平均年収が高くなっています。

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クラウドエンジニアがやめとけと言われる理由

インターネット上でクラウドエンジニアはやめとけと言われているのを見たことありませんか。ここでは、なぜそのように言われるのか理由を紹介します。

スキル・資格を習得するのが難しい

まず、クラウドに関するスキル・資格を習得するのが難しいため、クラウドエンジニアになるのはやめとけと言われることがあります。クラウドエンジニアには、AWSやAzureなどの難易度が高い資格が求められます。

障害に対応する必要がある

システムエラーやサーバーダウンといったトラブルが発生すると、企業活動が止まり、大きな損害が出てしまいます。そのため、クラウドエンジニアはトラブル対応を即座に実施しなければなりません。障害発生時には夜間休日を問わずに対応が必要になるため、非常に大変です。

最新の技術を学び続ける必要がある

クラウドは日々進化していくため、最新情報を学び続ける大変さがあります。学び続けるために、クラウドエンジニアはITニュースサイトやエンジニアブログにアクセスし、最新情報のキャッチアップが必須です。

未経験からクラウドエンジニアは可能なのか

未経験からクラウドエンジニアになることは可能です。しかし、エンジニアの実務経験やインフラを扱った経験がない方がクラウドエンジニアを目指す場合、難易度は高いです。もし、未経験からクラウドエンジニアを目指す場合には、まずは専門学校やオンラインスクール、独学などでクラウドの知識を習得しましょう。

クラウドエンジニアのスペシャリストになるキャリアパス

クラウドエンジニアの技術をさらに極めたい方は、スペシャリストを目指すのがおすすめです。マネジメント職ではなく、現場の第一線で活躍したい人におすすめです。スペシャリストは、自分の業務成果がプロジェクトの成功に繋がるため、やりがいを感じやすいです。

スペシャリストは、開発知識・技術ともにハイレベルの状態を保つ必要があり、学び続ける大変さはあります。クラウドエンジニアのスペシャリストを目指す方は、今の業務をこなすと同時に最新の技術についても勉強を続けていきましょう。

技術を極めると、フリーランスとして独立するという選択肢も出てきます。フリーランスとして独立することで会社員よりも年収がアップする可能性もあります。クラウドエンジニアとして習得した知識やスキルをフリーランスとして活かしましょう。

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クラウドエンジニアの技術を活かすキャリアパス4選

クラウドエンジニアとして習得した技術を活かしたいと考える人も多いでしょう。ここでは、クラウドエンジニアの技術を活かせるおすすめのキャリアパスを4つ紹介します。

インフラエンジニア

クラウドエンジニアとして経験してきたことを活かして、インフラエンジニアになるキャリアパスです。インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのハードウェア、データベースやフレームワークなどのミドルウェアを構築します。

クラウドもITインフラのひとつのため、クラウドエンジニアとして業務を行う上で身についた経験やスキルを活かすことができるでしょう。もし、ネットワークやサーバーの知識が足りないと感じる場合、独学や有識者に確認する必要があります。インフラエンジニアを目指す場合には、インフラエンジニアに必要な能力や資格を調べておくとよいでしょう。

Webエンジニア

WebエンジニアはWebサイトやアプリケーションの開発、デザイン、保守、改善など多岐にわたる業務を担う職種で、HTML/CSS・JavaScript・PHPなどのプログラミング言語スキルが求められます。ユーザーが利用するWebサイトの制作を行うので、自分の仕事に対する反響を直接見ることができます。

Webエンジニアは人材不足のため平均年収が高いです。Webエンジニアになるキャリアパスを考えている場合、どのくらい稼げるのかWebエンジニアの年収を確認してみてください。

フルスタックエンジニア

フロントエンドやバックエンド開発、インフラ関係の構築や保守、モバイルアプリ開発など、マルチな業務を担当するフルスタックエンジニアを目指すキャリアパスです。クラウドエンジニアとして積み上げてきたクラウドやインフラに関する知識を活かせます。

フルスタックエンジニアを目指す場合には、PythonやJava、HTML/CSSなどのフロントエンドやバックエンド開発に必要なプログラミング言語を学んでおきましょう。フルスタックエンジニアとして活躍できれば、マルチに業務をこなせる人材として引く手あまたの人材になれます。

フルスタックエンジニアを目指す場合には、フルスタックエンジニアにおすすめの資格やロードマップを調べておくとよいでしょう。

DevOpsエンジニア

DevOpsエンジニアは、ソフトウェア開発とIT運用を統合し、効率的なソフトウェアの開発・運用を実現するエンジニアです。インフラの開発や整備を行うこともあり、クラウドエンジニアとしての経験を活かせる業務もあります。

目指す場合には、クラウドエンジニアとして習得した知識やスキル以外にも学ばなければいけないことがあるため、DevOpsエンジニアに必要なスキルなどを調べておきましょう。

マネジメントを目指すキャリアパス2選

クラウドエンジニアの経験を活かしてマネジメント職に挑戦したい人もいるでしょう。ここでは、クラウドエンジニアにおすすめのマネジメントのキャリアパスを紹介します。マネジメントを行うには、開発の知識だけではなく、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを身につける必要があります。

PM(プロジェクトマネージャー)

PMとはプロジェクトのマネジメントを担当する職種です。成果に関する責任を負うのがPMで、進行スケジュールや予算の管理、外部とのコミュニケーションなどを行いプロジェクトを円滑に進めます。

PMには開発に関する知識だけではなく、プロジェクト全体を管理するための管理能力やコミュニケーションスキルなどが必要です。

クラウドコンサルタント

クライアントの課題をクラウドを使って解決する職種です。クラウドエンジニアとして得たスキル・知識があれば、クライアントのニーズを満たせる提案をしやすいでしょう。また、開発経験があれば必要な時間や人数も推測しやすいため、クライアントとの打ち合わせもスムーズに行えるでしょう。

クラウドコンサルタントを目指す場合には開発に関する知識だけではなく、クライアントに説明できるレベルのクラウドサービスの知識や提案力、経営についての知識が必要になってきます。

クラウドエンジニアのキャリア

クラウドエンジニアとしてキャリアを考える際に役立つ、キャリアパスを実現する方法やキャリアに悩んだ時の考え方などを紹介します。また、キャリア形成に役立つスキルや資格も紹介します。

クラウドエンジニアのキャリアパスを実現する方法

クラウドエンジニアが思い描くキャリアを実現するための方法を紹介します。

キャリアパスを考える

まずは、自分がどのような業務を得意・不得意と感じているのか、やりがいを感じる業務はなにか考える自己分析を行います。その次に、自分が取得しているスキルや実績を整理する現状分析を行います。この2つの分析を行うことで、今自分に足りていないスキルや課題、自分がやりたいことを洗い出すことができます。

クラウドエンジニアには、スペシャリストやマネジメント、他職種に挑戦するなど多くのキャリパスが存在しています。どのキャリアパスを選んでも今までのクラウドエンジニアとしての経験を活かすことができるので、じっくりとキャリアを考えましょう。

クラウドエンジニアとして十分な経験を積む

クラウドエンジニアとして十分な開発経験を積んでおきましょう。今後のキャリアでどんな選択をしても、クラウドエンジニアの経験は無駄にはなりません。

例えば、クラウドエンジニアとして扱うPythonやJavaなどは汎用性のある言語のため、キャリアチェンジしても利用する可能性があります。また、PMを目指している場合、PMは上流工程だけではなく、下流の工程についても知っておく必要があるため、クラウドエンジニアとしての開発経験を活かすことができます。

キャリア形成に必要なスキルを習得する

キャリアパスを定めていても、スキルや知識が足りなければキャリアは実現できません。まずは2、3年後の中期目標を定めて足りないスキルや目標を取得していきましょう。この目標では具体的に1日4時間プログラミングの勉強をするなどと定め、継続的に目標に向かい勉強を続けましょう。

キャリアパスに悩んだ時の決め方

クラウドエンジニアのキャリアパスを考えようとしても、どのキャリアパスがいいのか選択できない人もいるでしょう。ここでは悩んだ時のキャリアパスの決め方を紹介します。

得意な作業、やりがいをもとに決める

得意な作業ややりがいを感じる作業を元に、キャリアパスを決める方法です。クラウドエンジニアの中でも、開発が得意な人もいれば、コミュニケーションやマネジメントが得意な人もいます。このように、人それぞれ得意分野ややりがいを感じる作業は違います。自分の得意分野・やりがいを活かせるキャリアであれば活躍できる可能性は高いため、まずは自分の得意・やりがいを感じる業務を書き出し確認してみましょう。

年収で決める

キャリアパスを年収で決める方法です。転職サイトや口コミサイトなどで平均年収をチェックし、年収相場が高いキャリアを選択すれば、収入面で満足はできます。収入は地域や職種の需要などによって変化しますので、単純な年収相場だけでなく、地域毎の年収相場や職種の需要・将来性もチェックしておきましょう。

クラウドエンジニアのキャリアに役立つスキル

ここでは、クラウドエンジニアのキャリアで役立つスキルを紹介します。

コミュニケーションスキル

エンジニアのキャリアには、コミュニケーションスキルが重要です。このスキルがあることでクライアントとの交渉やプロジェクトメンバーとのやり取りなどの仕事を円滑に回すことができます。スキルを身につけることで、マネジメントのキャリアなどクラウドエンジニアとしての幅も広がります。

プログラミングスキル

クラウドエンジニアが主に使用する言語はJavaやPythonですが、キャリアを広げるためには他の職種が使用する言語を身につけておくのがよいでしょう。今後キャリアチェンジしたい職種がある場合、その職種に必要な言語を調べておき、勉強するのがおすすめです。

セキュリティ・ネットワークのスキル

クラウドエンジニアからキャリアチェンジする職種のひとつにインフラエンジニアがあります。このインフラエンジニアはネットワークやサーバー等のインフラに関わる開発や設計、保守を担当しています。そのため、クラウドのスキルだけではなくセキュリティやネットワークのスキルを身につけておくことで、インフラエンジニアになるキャリアパスも描けるでしょう。

クラウドエンジニアのキャリアに活かせる資格

クラウドエンジニアとしてキャリアアップを目指す場合のおすすめ資格を紹介します。

AWS認定

AWS認定は、Amazon Web Servicesに関する専門知識を証明する認定試験です。AWSは日本で広く利用されているため、AWSの認定試験を受けることで、クラウド環境において幅広い対応ができるようになります。AWSのクラウドサービスを使って開発されたサービスは多く、AWSの知識・スキルを備えたクラウドエンジニアは、市場価値が高いです。

AWSの知識やスキルを得た後には、実務経験を積むためにAWSの副業を初めてみるのもよいでしょう。

Microsoft Azure認定

Microsoftが提供する「Microsoft Azure」に関わる知識・スキル認定試験です。Microsoft AzureはAWSに次ぐクラウドシェア2位のクラウドサービスのため、認定されるとクラウドエンジニアとしての業務の幅を広げることができるでしょう。

Google Cloud認定

Google Cloud認定はGoogleが提供しているGoogle Cloud Platformに関する知識・スキルを認定する試験です。Google CloudはAWSやAzureと並ぶシェア率が高いクラウドサービスです。近年、GCPのシェアは拡大をしているため、Google Cloud認定を活かせるGCP案件も多いです。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークの専門的な知識を問う試験です。試験では、ネットワークシステムの要件定義や設計、運用・保守などネットワークについて幅広く問われます。試験に合格すると、高度IT人材として確立した専門分野があることを認定されるため、クラウドエンジニアのキャリアに役立つでしょう。

CCSP認定試験

CCSP認定試験に合格することで、クラウドセキュリティの専門知識とスキルを証明することができます。取得すればクラウドエンジニアとして大きな付加価値となります。試験は未経験者や初心者向けではなく、実務経験が5年以上求められる高難易度のため、実務経験を得て臨みましょう。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験は、Linuxオペレーティングシステム(OS)の知識やスキルを証明するための試験です。Linuxは仮想サーバーの構築に用いられることが多いため、クラウドエンジニアの業務に役立ちます。

まとめ

本記事では、クラウドエンジニアのキャリアパスについて紹介しました。クラウドエンジニアのキャリアパスはたくさんの種類があるため、自分が得意な業務ややりがいを感じる業務など深掘り、キャリアを選択していくのがいいでしょう。

もしキャリアパスについて悩むことがあれば、本記事を読み返してクラウドエンジニアのキャリアパスの種類やどのようにキャリアを考えるべきかを振り返ってみましょう。

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