AWSエンジニアの年収相場は?年収を上げるポイントを解説
企業のDX化が進むにつれ、オンプレミスからクラウドへ移行する流れが加速しています。クラウドエンジニアの中でも将来性があり、高い年収を期待できるのがAWSエンジニアです。
そこで本記事では、AWSエンジニアの年収や仕事内容、年収が高い理由、より稼ぐためのポイントなどについて解説します。
目次
AWSとは
AWSとは「Amazon Web Services」の略称で、Amazonが提供する開発者向けのクラウドサービスを指します。
AWSは、世界中の企業へデータやサーバに関連する100種類以上の機能・サービスを提供する、クラウド型のプラットフォームです。世界190カ国に広がり、100万以上のユーザーが利用しています。
Canalys社の調査によると、AWSは2022年第2四半期時点で世界のクラウドインフラ市場の31%を占め、2位のMicrosoft Azure(24%)、3位のGoogle Cloud(8%)と比べても大きく先行しています。
AWSを導入している有名企業としては、NetflixやSlack、SAP、Adobe Systems、株式会社ディー・エヌ・エー、ネスレ日本株式会社などが挙げられ、国内外で広く利用されています。
出典:Global cloud services spend up 33% to hit US$62.3 billion in Q2 2022
AWSエンジニアの仕事内容とは
AWSエンジニアは、世界的シェアをもつAWSに特化したエンジニアです。クラウドインフラの中でもAWSの知識に詳しく、高いスキルを有します。
具体的には、要件に最適な構造設計、サーバなどインフラ環境の構築、オンプレミスからAWSへの移行、システム開発・設計、保守・運用などの業務を担当します。
AWS上のシステム設計では、将来の拡張性を見越し、特有のセキュリティ環境を意識した設計を行うことが必要です。
システム構築では、仮想マシンのEC2やストレージのS3、セキュリティのAWS WAFなど企業に適したAWSサービスを選択し、インストールや設定を行い、動作確認をします。
システム運用は、サーバ増設やソフトウェアのアップデート、セキュリティ監視など幅広い業務に対応することが求められます。
AWSエンジニアの年収事情
AWSエンジニアの年収に関する情報を紹介します。
AWSエンジニアの年収相場
将来性が期待され、ニーズが高いAWSエンジニアですが、実際どのくらいの年収を得られるのかは気になるところでしょう。ここでは、あくまで参考として、サラリーマンとフリーランスで比較したおおよその年収をご紹介します。
サラリーマン(正社員)の場合
AWSエンジニアは企業も注目している職種で、サラリーマン(正社員)として勤務しても高年収が期待できます。
企業や年代によって年収は600~1,000万円程度と幅がありますが、SE向け求人情報などをリサーチすると、サラリーマンの平均年収は約580万円が相場です。
これは一般のインフラエンジニアの年収約500万円より高めで、日本のサラリーマンの平均年収よりかなり高いことがわかります。
ちなみにAWS の日本法人「AWSジャパン」は、日本企業にありがちな年功序列型の給与体系ではありません。
月給制ではなく年俸制を採用し、社員ごとに職級レベル1~12が設定されます。契約社員やアルバイトも対象で、こちらはレベル1~3です。
新卒を含む正社員はレベル4で、マネージャーなど役職によってレベルが上がります。
外資系では一般的な能力評価主義で、多くの成果を上げ、信頼を得て、実績・経験を積んだ管理職となれば、年収2,000万円を目指すことも可能です。
出典:AWSジャパンの年収はジョブレベルが重要!転職するための手段や有利な資格も紹介,
AWSエンジニアの平均年収は?収入をアップさせるためのポイントも解説
フリーランスの場合
フリーランスのAWSエンジニアの場合、月の平均単価で年収を換算できます。AWS 関連案件の月単価は70~80万円が相場で、年収に換算すると約800~900万円になります。
ただし、フリーランスの場合は本人の経験・実績・スキルなどによって大きく上下するため、それら次第では300万円に届かないこともあれば、2,000万円を超えることもあります。
参考までに、2021年6月時点における時給の平均単価は約4,700円で、最低約2,500円から最高約16,250円となっています。
ちなみにフリーランスのインフラエンジニアの場合、約750万円が年収の相場です。サラリーマン(正社員)だけでなく、フリーランスの場合もAWSエンジニアのほうが、年収が高めであることがわかります。
出典:AWSエンジニアの年収とは?エンジニアの年収比較や年収アップの方法を解説,
AWSエンジニアの平均年収は?収入をアップさせるためのポイントも解説,
高単価なリモート案件で自由に仕事
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AWSエンジニアの年収が高い理由
一般的なインフラエンジニアより年収が高いとされるAWSエンジニアですが、なぜそれほどの高年収が得られるのでしょうか。ここでは、AWSエンジニアが高年収となる理由を解説します。
AWSは高シェアを誇るから
米国Gartner社の調査によると、2021年のIaaS(Infrastructure as a Service)クラウドの世界市場1位はAWSで、シェア率は38.9%です。
2位のMicrosoftのシェア率が21.1%であるため、2倍近い差があります。
クラウドインフラ市場世界1位のシェアを誇るAWSは信頼が高く、大手企業が積極的に導入しており、大手企業からの案件が多くなるため、単価が高くなりやすいわけです。
出典:Gartner Says Worldwide IaaS Public Cloud Services Market Grew 41.4% in 2021
実際、パブリッククラウドの国内市場規模は拡大が続いており、MM総研の2021年度調査によれば、IaaS利用者全体に占める利用率1位はAWS(40.3%)、2位はMicrosoft Azure(26.3%)という結果でした。
大手企業だけでなく、国内市場全体でもトップシェアを誇るAWSは、年収や単価の好待遇が期待できます。
インフラエンジニアには将来性があるから
以前は自社独自のサーバを構築するのが一般的でしたが、現在はサーバやネットワーク機器無しで、期間やコストを大幅に削減できるクラウドサービスが主流になりました。
クラウドサービスを利用しつつも、自社向けのシステム開発や運用、ネットワーク保守といったIT環境を構築することは、今や企業にとって不可欠です。
企業のDX化が進み、ITサービスのニーズがある限り、インフラエンジニア自体に高い需要が見込めます。
世界的にも国内でもシェアトップのAWSに特化したエンジニアは、その中でも将来性が期待できるため、高年収につながります。
需要の高さに対して人手不足だから
前述したようにAWSは、クラウドインフラ市場のトップシェアを誇っており、今後も需要が伸び続けると予想されています。しかし需要に対してAWSを業務レベルで扱えるエンジニアが足りていません。
知識やスキルを身に付けるためには時間がかかるため、AWSエンジニアはさまざまな企業から重宝されます。よって年収を高く設定してもAWSエンジニアを採用したい企業が多いのです。
AWSエンジニアとしてより年収を上げるためのポイント
同じAWSエンジニアでも、より年収をアップさせるにはどうすればよいのでしょうか。最後に、AWSエンジニアで稼ぐためのポイントをご紹介します。
求めるゴールとキャリア戦略を考える
年収を上げるためにはまずどの程度の年収を得たいのか決めて、そのために歩むべきキャリアについて考えることが大切です。ご自身がどのような年収やゴールにたどり着きたいかによって、歩むべきキャリアが決まります。
キャリア戦略を考えることによって学ぶべきスキルが変わりますので、求める成果を明確にしてキャリア戦略を考えましょう。
幅広いスキルを身につける
AWSエンジニアは、AWS上でのネットワークやセキュリティ、データベースといったインフラ環境の構築や保守・運用のほか、プログラミングなどAWSサービスの特長を活かした幅広いスキルを身につけておくと、インフラエンジニアとして市場価値が上がり、収入をアップできます。
AWS関連事業は今後も需要が高まることが予想されるため、ネットワーク監視や処理の自動化など、運用スキルのレベルアップを図るとよいでしょう。
AWS以外にもMicrosoft AzureやGoogle Cloud Platformに関する知識も増やしておくと、獲得できる案件の条件が広がり、さらに高収入を目指せます。
また、フリーランスとしての独立や副業を始めることを考えている方は、AWSエンジニアの案件に必要なスキルへの理解を深めておくと、どのようなスキルが求められているか分かり企業案件を受注しやすくなるでしょう。
継続的に新しい情報を取り入れる
また継続的に新しい情報を取り入れることも大切です。例えばエンジニアの交流会などに参加して現場の最新情報に触れることなどが挙げられます。
FLEXYではCTOの方々とのイベントやフリーランス向けの勉強会を開催しています。参加して新たな知識を取り入れることは今後のキャリアにとってプラスに働くでしょう。以下のページには過去のイベントレポートを記載していますので、是非ご覧ください。
FLEXYイベントレポート
過去のAWS関連イベントはこちらです。
攻めのサーバーサイド戦略!技術トレンドの実態に迫る
FLEXYではフリーランスエンジニアのための交流会を開催しています。FLEXYのサービス内容をご覧ください。
AWS認定試験に合格する
AWSの関連資格では、AWS認定試験が知られています。試験に合格すれば、自分のスキルを対外的に証明できるため、年収アップが可能です。
AWS認定試験は難易度に応じて、
- 基礎・入門編の「クラウドプラクティショナー」
- 実務的な内容の「アソシエイト」
- トラブル解決や幅広い知識が求められる「プロフェッショナル」
- 専門知識を問われる「スペシャリティ」
の4カテゴリーに分かれます。
AWS未経験者はクラウドプラクティショナー、経験者は自身の経験や目標に応じた試験に挑戦するとよいでしょう。
AWS認定資格以外のエンジニアの資格を知りたい方は確認しておきましょう。
出典:AWS認定
フリーランスで経験を積む
年収アップを望むなら、AWSの運用スキルを幅広く身につける必要があります。
正社員のインフラエンジニアとして長年同じ会社に勤務していると、相応の評価は得られますが、会社で必要な業務にしか対応できず、インフラエンジニア市場で評価を上げられません。
フリーランスの立場でさまざまな案件に対応した経験を積むと、応用力が向上し、高単価の案件の受注につながります。
フリーランスとして経験を積むためにはFLEXYサービスがおすすめです。FLEXYでは、AWSエンジニアが経験を積めるサーバサイド開発支援やインフラ開発支援などの案件を多数取り扱っています。週1日~、フルリモートで働ける案件などご紹介できますので、是非一度FLEXYのサービスをご覧ください。
コミュニケーション能力を身に着ける
AWSの技術的なスキルだけではなく、コミュニケーションの能力も年収を上げるためには必要です。チームやクライアントと円滑なコミュニケーションができれば、業務をスムーズに進めたり、意思疎通の齟齬によるミスを減少させることができます。
コミュニケーション能力を身に着けることで新たな経験を得やすくなり年収を上げやすくなるでしょう。
マネジメントを経験する
エンジニアに限ったことではありませんが、企業はリーダーとしてチーム・プロジェクトを引っ張って行けるマネジメント人材を求めています。エンジニアリングの技術があることだけではなく、プラスαとしてマネージャーとしての働きもできるとなると、あなたの市場価値は向上します。マネージャーとして活躍できる人材は希少であるため、年収を上げたいのであれば、機会があれば積極的にマネジメントを経験しておきましょう。
FLEXY(フレキシー)ではAWSエンジニアのための高単価な案件をご用意しています。案件のご紹介やその他フリーランスとして活動していくためのサポートをさせていただいておりますので是非FLEXYにご登録の上、ご相談ください。
AWSエンジニアの年収以外のメリット
ここからはAWSエンジニアの年収以外のメリットについて見ていきましょう。
在宅ワーク・リモートワークができる
AWSエンジニアには他のエンジニア同様、さまざまな働き方があります。案件によっては客先や現場に常駐することもありますが、リモート可としている案件もたくさんあります。
FLEXYにはリモートワークできるAWS関連の案件がありますので、是非ご覧ください。
転職や独立を希望していても安定して仕事ができる
前述したとおり、AWSエンジニアは需要が高く、今後も引く手あまたでしょう。よってAWSを扱えるスキルを持ったエンジニアであれば、安定して仕事ができます。働き方や待遇の合った企業に転職することもでき、副業やフリーランスとして活動していく事もできます。
もちろん日々知識とスキルを吸収していかなければなりませんが、技術が急速に陳腐化する可能性は低いため、安定して仕事ができると言えるでしょう。
もし、独立をする場合、正社員からいきなり独立するのは収入面の関係で厳しいと感じる方もいるのではないでしょうか。その場合には、本業の合間に働けるAWSエンジニアの副業から始めてみることがおすすめです。最初は副業で実績を積み、副業で稼げるようになったら独立を考えるようにしてみましょう。副業を始める場合には、AWSエンジニアの副業の種類や実際の案件などを調べてから始めることがおすすめです。
FLEXYがご紹介するAWSエンジニア向け案件
ここからはFLEXYがお取り扱いするAWSエンジニア向けの求人案件を職種別にご紹介します。気になる案件があればFLEXYにご登録の上お気軽にご相談ください。
サーバサイドエンジニアのAWS案件
システムの開発・運用・保守業務などサーバサイドエンジニアが活躍できるAWS副業案件について紹介します。
【〜70万円/月】自社システムの開発・運用・保守管理業務などのサーバサイド開発支援
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【〜32万円/月】広告実績データ連携開発などのサーバサイド開発支援
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インフラエンジニアのAWS案件
インフラシステムの開発・運用戦略の立案などインフラエンジニアが活躍できるAWS副業案件について紹介します。
【〜90万円/月】インフラシステムの開発・運用業務などのインフラ開発支援
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【〜48万円/月】バックエンド/APIサーバーの開発・運用業務などのインフラ開発支援
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この他にも、FLEXYではフリーランスのAWSエンジニアが在宅で活躍できる案件を多数取り扱っています。
未経験からAWSエンジニアに転職・独立するには
AWSエンジニアになるには、前提としてクラウドやネットワークなどの知識と経験が必要となります。また未経験のAWSエンジニアを採用する企業は少ないため、未経験からAWSエンジニアになるのは非常に難しいと言えます。よってAWSエンジニアになるには、最低でも1年~2年程度はインフラエンジニアとして経験を積み、それからAWSエンジニアになることをおすすめします。
インフラエンジニアとして働きながら、AWS認定試験の学習を進めて資格を取得し、AWSエンジニアになるためのアピール材料にしましょう。
他エンジニアの年収相場
AWSエンジニアのサラリーマンとしての平均年収は580万円で、フリーランスの場合は年収に換算すると約800~900万円になると前述しました。調査機関や条件が異なるため一概には比較できませんが、参考として各エンジニアごとのフリーランスの平均年収をご紹介します。興味のある言語があれば是非下記リンクからご覧ください。
JavaScriptエンジニアの年収 | 約807万円 |
Rubyエンジニアの年収 | 約526万円 |
PHPエンジニアの年収 | 約788万円 |
Djangoエンジニアの年収 | 約800万円 |
Go言語エンジニアの年収 | 約600万円 |
バックエンドエンジニアの年収 | 約600万円 |
Kotlinエンジニアの年収 | 約900万円 |
Pythonエンジニアの年収 | 約700万円 |
インフラエンジニアの年収 | 約768万円 |
サーバサイドエンジニアの年収 | 約864万円 |
まとめ
AWSエンジニアは、世界シェアトップのAWSに特化したインフラエンジニアです。大手企業を中心に多くの企業で導入されているAWSに関連する案件は、今後も高い需要が見込まれるため、AWSエンジニアは高年収が期待できます。
AWSエンジニアがより収入を上げるには、ネットワーク監視や処理の自動化など、運用スキルを向上させることが大切です。
そのうえで幅広いスキルを身につける、AWS認定資格を取得する、フリーランスとしてさまざまな案件の経験を積むなどの自己研鑽に努めましょう。
フリーランスや副業希望のAWSエンジニアの方にはFLEXYへの登録がおすすめです。FLEXYでは専任のコーディネーターがご希望に沿った案件をご提案しますので、FLEXYに登録の上、お気軽にご相談ください。
こちらでは関連記事のご紹介していますので是非ご覧ください。