クラウドエンジニアは年収1000万円稼げる?フリーランス・副業の案件単価も紹介
クラウドエンジニアは、現代のITシステムに不可欠なクラウドコンピューティングの基盤を設計、構築、運用する専門職です。多くの企業でクラウド利用が加速する中、その需要は年々高まっており、高い専門性を持つクラウドエンジニアは、他のIT職種と比較しても高年収を実現しやすくなっています。
そこで、本記事では、クラウドエンジニアの年収相場から、高年収を実現しやすい理由や未経験からのキャリアパス、そしてさらなる年収アップを実現するための具体的な方法まで、詳しく解説します。
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クラウドエンジニアの年収相場|年収1,000万円は実現できる?
以下が、クラウドエンジニアの年収相場を、他の職種と比べた表です。
職種 | 平均年収 |
---|---|
クラウドエンジニア | 752.6万円 |
ITエンジニア | 550万円 |
給与所得者 | 460万円 |
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、クラウドエンジニアを含むシステムエンジニア(基盤システム)の平均年収は752.6万円です。ITエンジニアの平均年収である550万円を大きく上回っています。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、全給与所得者の平均給与が460万円であることから、クラウドエンジニアが高年収を狙える職種だとわかります。
クラウドエンジニアが高年収であるのは、企業のDX推進に伴うクラウド需要の急増に対し、対応できるスキルを持つ人材が不足していることも要因です。スキルと経験を積んだクラウドエンジニアであれば、年収1,000万円以上を実現することも十分に可能です。
フリーランス・副業のクラウドエンジニアの案件単価でいくら稼げる?
以下がクラウドエンジニアの稼働日数ごとの案件単価の相場です。
稼働日数 | 案件単価(万円/月) | 年収換算(万円) |
---|---|---|
週1~3日 | 30~50 | 360~600 |
週4~5日 | 60~120 | 720~1,440 |
FLEXY(フレキシー)に掲載されている案件によると、週1〜3日稼働する副業の案件単価は30〜50万円/月です。また、週4〜5日稼働するフリーランス向け案件の単価は、60〜120万円/月となっています。
年収換算すると、それぞれ360〜600万円と720〜1,440万円となり、副業だけで正社員の平均給与を上回る年収が得られる可能性もあります。
ただし、会社員の場合は、給与に加えて社会保険料の会社負担や福利厚生といったメリットもあります。一方で、フリーランスは会社員のようなメリットがないものの、自身のスキルが直接収入に反映されるため、高い専門性を持つエンジニアであれば高収入を目指せる働き方といえるでしょう。
クラウドエンジニアが別領域に比べて高年収を実現しやすい理由
ここでは、クラウドエンジニアが別領域の職種と比較して高年収を実現しやすい理由について4つの視点で解説します。
- クラウドは多くの企業が推進するDXの中核技術であり需要が増加傾向にあるから
- 仕事内容がコスト削減・ビジネスの加速に直結しやすいから
- クラウドエンジニアとして活躍するために広範な知識・スキルが必要とされるから
- 企業のビジネス基盤そのものを支える仕事で担う責任が大きいから
クラウドは多くの企業が推進するDXの中核技術であり需要が増加傾向にあるから
クラウドエンジニアが高年収を実現しやすい理由の一つが、企業の需要増加です。IT企業だけでなく、製造業や金融業、小売業などあらゆる業界でDXが経営の重要課題となっており、中核技術であるクラウドに注力しています。
総務省の「令和5年版 情報通信白書」によると、国内のパブリッククラウドサービス市場は増加傾向です。2022年には2兆1,594億円(前年比29.8%増)にまで増加する見込みであると示されています。
また、新しいWebサービスやスマートフォンアプリの開発、AI活用、IoTといった先端技術をビジネスに導入する際にも当たり前に利用されるようになっています。一方で、クラウドを扱えるエンジニアの供給が追いついておらず、結果的に高年収につながっているのです。
仕事内容がコスト削減・ビジネスの加速に直結しやすいから
仕事内容がコスト削減やビジネスの加速など、企業の利益に直接的なインパクトを与えやすいため、クラウドエンジニアの年収は高くなりがちです。
従来、企業は自社でサーバーを購入し、データセンターの維持管理に多額の費用をかけていました。クラウドエンジニアがクラウド環境を最適に設計・運用すれば、設備投資や維持コストを削減できます。無駄なITコストを抑えることは、企業の収益改善に直結するのです。
また、クラウドを活用すれば、数週間〜数ヶ月かかっていたサーバー構築が、わずか数分で完了することも可能です。新しいアイデアをスピーディに市場に投入できるようになるため、ビジネスチャンスを逃さずに済みます。クラウドエンジニアは、競合優位性を確立するうえで欠かせない存在です。
クラウドエンジニアとして活躍するために広範な知識・スキルが必要とされるから
クラウドエンジニアは、単にクラウドサービスに詳しいだけでは務まりません。サーバー、ネットワーク、OSといった従来のインフラ知識に加え、以下のようなスキルが求められるため、その評価は高くなります。
- セキュリティ
- コスト管理
- 自動化・最適化
まず、企業の重要な資産であるデータを預かるため、サイバー攻撃からシステムを守るための深いセキュリティ知識は不可欠です。重大な情報漏洩事故を防ぐため、常に最新の脅威と対策を学び続けなければなりません。
クラウドサービスのコストが最適になるように管理する能力も必要です。また、インフラの構築や運用をコードで自動化するスキルも不可欠です。
このように、求められるスキルの基準値が高いからこそ、それを満たす人材の価値も高まり、結果として高年収につながります。
企業のビジネス基盤そのものを支える仕事で担う責任が大きいから
企業のビジネス基盤そのものを支えるクラウドエンジニアは、大きな責任の対価として高い年収を得ます。この基盤に万が一障害が発生すれば、Webサイトやサービスが停止し、企業の売上やブランドイメージに直接的な大ダメージを与えてしまうからです。数分間のサービス停止が数百万〜数千万円規模の機会損失につながるケースも少なくありません。
また、情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2024」によると、「ランサムウェアによる被害」が組織部門で1位となっています。クラウドインフラをこうした脅威から守り抜くことも、クラウドエンジニアの重要な責務です。
このような「企業の事業継続を左右する」という責任を担う仕事であるため、高い報酬が設定されています。
未経験からクラウドエンジニアになっても高年収は目指せるのか?
IT業界未経験からでもクラウドエンジニアを目指し、将来的に高年収を実現することは可能です。実際に、異業種から学習を重ねてクラウドエンジニアへ転身する方もいます。
ただし、その道のりは決して平坦ではありません。なかには「クラウドエンジニアはやめとけ」という人もいるくらいです。なぜなら、クラウドエンジニアにはサーバー、ネットワーク、セキュリティなど、幅広い基礎知識が求められるからです。
そのため、キャリアを始めた最初の2〜3年は、クラウドエンジニアの平均年収を下回る給与からのスタートとなるでしょう。それでも、学習意欲が高く、実践的なスキルを貪欲に吸収していける方であれば、数年で大きく年収を伸ばせます。
クラウドエンジニアとして年収(案件単価)を高めるコツ
クラウドエンジニアとして年収(案件単価)を高めるには、以下の5つのコツを心がけるといいでしょう。
- 手持ちのスキルの深化・拡大を図って希少価値の高い専門性を身に付ける
- 携わったプロジェクトや定量的な結果など目に見える実績をつくる
- 過去の職歴・実績をまとめたポートフォリオ・職務経歴書を定期的に更新する
- 英語など外国語を習得して海外の案件・外資系企業の仕事を受ける
- 好条件の求人・高単価の案件を紹介してくれるエージェントを利用する
手持ちのスキルの深化・拡大を図って希少価値の高い専門性を身に付ける
年収を高めるためには、「あなたにしかできない」領域を確立することが大切です。AWSやAzure、GCPなどのクラウドプラットフォームの知識を極めたり、コンテナ技術やIaCなどのスペシャリストを目指したりして、希少価値の高い人材を目指します。
専門性を客観的に証明する手段として、資格の取得も有効です。「AWS認定ソリューションアーキテクト」のような資格は、体系的な知識とスキルを持つことの証明となり、転職や案件獲得の際に有利にはたらくでしょう。
常に新しい技術トレンドを追いかけ、スキルセットをアップデートし続ける姿勢が、年収アップへの近道です。
携わったプロジェクトや定量的な結果など目に見える実績をつくる
高い単価にふさわしいエンジニアとして評価されるには、「目に見える実績」が不可欠です。どのようなプロジェクトに携わり、どのような役割を果たし、どのような成果を出したのかを具体的に語れるようにしておきましょう。
以下に具体例を示します。
- クラウド移行プロジェクトにおいて、インフラコストを20%削減した
- IaCを導入しサーバー構築の時間を50%短縮した
携わっている業務だけでなく、開発したWebサービスや、技術ブログでの情報発信、オープンソースへのコントリビュートといった活動も有効です。日頃から自身の実績を記録し、整理しておくことをおすすめします。
過去の職歴・実績をまとめたポートフォリオ・職務経歴書を定期的に更新する
過去の職歴・実績をまとめたポートフォリオや職務経歴書は、あなたのキャリアを示す重要な証跡です。一度作成して終わりにするのではなく、プロジェクトが一段落したタイミングや、新しいスキルを習得した際に、定期的に内容を見直し更新してください。
内容を更新する際には、単に経験した業務を羅列するだけでなく、ストーリーを意識することをおすすめします。採用担当者やクライアントは、スキルを活用してどのように課題を解決したかを知りたがっているためです。
急なチャンスが舞い込んできても対応できるよう、最新の状態にアップデートしておきましょう。
英語など外国語を習得して海外の案件・外資系企業の仕事を受ける
クラウドエンジニアとしてキャリアの幅を広げたいのであれば、英語などの外国語の習得がおすすめです。活躍の場が国内だけでなく、高い給与水準が期待できる外資系企業への転職や、世界中の企業が募集するフルリモートの海外案件への参画につながるからです。
また、AWSをはじめとするクラウド技術の最新情報や質の高い技術ブログ、公式ドキュメントのほとんどが英語で最初に公開されます。英語を読めるだけでも、他のエンジニアより早く、正確な情報をキャッチアップでき、技術的な優位性を保てます。
英語力は、エンジニアとしての価値を高めるポテンシャルを秘めているのです。
好条件の求人・高単価の案件を紹介してくれるエージェントを利用する
より高い年収を目指して転職や案件獲得を考えるなら、IT・Web業界に特化したエージェントサービスの利用が有効です。クラウドエンジニアのような専門職の市場価値を正しく理解しているエージェントであれば、スキルや経験にマッチした、より条件の良い仕事を紹介してくれます。
非公開求人や高単価案件に出会えるチャンスが広がるだけではありません。職務経歴書の添削や面接対策、企業との条件交渉代行といったサポートも受けられるため、働きながらでもよりよい条件の求人や案件獲得が可能です。
まずは、エンジニア向けのエージェントに相談し、ご自身の市場価値を確かめてみましょう。
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FLEXYは、クラウドエンジニアをはじめとするITプロフェッショナル向けに、高単価な案件を専門に紹介するエージェントサービスです。フリーランスとして独立を目指す方はもちろん、副業から始めたい方にも、週1〜3日で参画できる案件を紹介可能です。
経験豊富なコーディネーターが、あなたの希望やスキルセットを丁寧にヒアリングし、最適な案件をご提案します。無料で登録でき、60秒で入力できるため気軽にご相談ください。
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今すぐ無料キャリア相談を申し込むクラウドエンジニアからのキャリアパスで高年収を実現する方法
さらに高年収を実現するには、以下のクラウドエンジニアのキャリアパスを視野に入れるといいいでしょう。
- 特定の技術領域の専門性を高めてスペシャリストを目指す
- クラウド関連の知識や他の言語を学んで対応できる範囲を広げる
- マネジメント経験を積んでプロジェクト・チームを動かす側に回る
特定の技術領域の専門性を高めてスペシャリストを目指す
クラウドエンジニアからさらに高年収を狙うのであれば、一つの道を極め、その分野の第一人者を目指すキャリアパスがおすすめです。クラウドエンジニアとしての基礎を固めたうえで、特定の技術領域の専門性を高めていくことで、代替の難しい希少な人材となり、高い市場価値の維持につながります。
特にAWSやAzureのようなエンジニアに特化するのもいいいでしょう。具体的には、以下のようなプラットフォーム・技術領域の知見を身に付けるのがおすすめです。
- AWS・Azure・GCP等のクラウドサービス関連の知見
- サーバー (Linux)・ネットワーク・データベース
- コンテナ技術(Docker・Kubernetes)
- IaC(Terraform・CloudFormation)
AWS・Azure・GCP等のクラウドサービス関連の知見
AWS・Azure・GCPは多くの企業で利用されているクラウドサービスです。これらの知見を深めることで、企業のシステム移行や新規Webサービスの開発、AI・データ分析基盤の構築など、目的に応じた最適なインフラを実現できます。
AWSは案件数が圧倒的に多く、Azureはエンタープライズ、GCPはAI領域で特に需要が高い傾向にあります。複数扱えるマルチクラウド人材になれば、市場価値が極めて高くなるでしょう。
サーバー (Linux)・ネットワーク・データベース
クラウド技術は、サーバーやネットワーク、データベースなどのインフラ技術の延長線上にあります。これらの基礎的な知識が盤石であればあるほど、クラウド上で発生する複雑な問題にも対応可能です。
Linuxの深い知識は、多くのクラウド環境で標準となっているため、市場価値に直結します。ネットワーク設計やデータベースのパフォーマンスチューニングといったスキルは、大規模なシステムを安定稼働させるうえで不可欠です。
コンテナ技術(Docker・Kubernetes)
アプリケーションの開発・実行環境をコンテナとしてパッケージ化するDockerや、そのコンテナを管理・自動化するKubernetesは、クラウドネイティブな開発において中心的な技術となっています。
これらの技術を使いこなせるエンジニアは、アプリケーションのポータビリティを高め、開発から本番環境へのデプロイを高速化・効率化できます。マイクロサービスアーキテクチャを採用する企業が増える中で、コンテナ技術の専門家はますます重要な存在です。
IaC(Terraform・CloudFormation)
IaC(Infrastructure as Code)は、サーバーやネットワークといったインフラの構成をコードで管理する手法です。手作業による設定ミスを防ぎ、インフラ構築の再現性と自動化を実現します。
代表的なツールであるTerraformやAWS CloudFormationを習得すれば、インフラのプロビジョニングを迅速かつ正確に行えます。ヒューマンエラーの削減やコンプライアンスの徹底が求められる大規模システムにおいて、IaCのスキルは高く評価されるでしょう。
クラウド関連の知識や他の言語を学んで対応できる範囲を広げる
クラウドエンジニアとしてのスキルを軸に、周辺領域へと知識を広げ、より広い範囲の業務に対応できるジェネラリストを目指すキャリアパスも有効です。
アプリケーション開発の知識やプログラミング言語を習得すれば、インフラとアプリケーションの両方を理解できるDevOpsエンジニアや、開発から運用まで一気通貫で担当できるフルスタックエンジニアへとキャリアを展開できます。
このように、対応できる業務範囲が広がることで、より多くのプロジェクトで活躍する機会が得られ、結果として年収アップにつながります。
マネジメント経験を積んでプロジェクト・チームを動かす側に回る
技術的なスキルだけでなく、チームを率いてゴールに導くマネジメント職へのキャリアパスも、高年収を実現するための有力な選択肢です。
クラウドエンジニアとしての技術的なバックグラウンドを持つプロジェクトマネージャー(PM)は、現場を理解したうえで、現実的な計画立案や的確な意思決定を行えます。また、企業の経営課題に対して、クラウド活用という観点から戦略的なアドバイスを行うクラウドコンサルタントも、非常に高い専門性が求められる職種です。
技術力とビジネス視点の両方を兼ね備えることで、それに見合った高い報酬が期待できます。
クラウドエンジニアのキャリアを戦略的に進めて高年収を実現しよう
本記事では、クラウドエンジニアの年収相場から、高年収を実現しやすい理由、市場価値を高めるための具体的なコツを解説しました。また、さらに高い年収を実現するためのキャリアパスについても触れています。
クラウドエンジニアは、現代のビジネスに不可欠な存在であり、需要と将来性は非常に高いといえます。平均年収も他の職種より高い水準にあり、戦略的にスキルアップや実績作りを続ければ、1,000万円を超える年収も十分に可能です。
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