レジュメ・職務経歴書の書き方や作成時の注意点とは?(配布サンプル付き)

レジュメ・職務経歴書の書き方とは?

こんにちは。FLEXY編集部です。

レジュメは就職・転職やフリーランスが案件を獲得する際に欠かせない、自分のスキルや人柄をアピールする書類です。 自分に合った企業・プロジェクトに出会うための武器となりますが、多数のプロジェクトに入った経験がある場合は、どのように書けばいいのか迷うのではないでしょうか。 この記事ではレジュメのテンプレートを元に事例を挙げながら、記入時のポイントをまとめてお伝えします。

FLEXYでご案内しているレジュメフォーマットはこちらからダウンロードいただけます。
ご利用の際はMicrosoft Word /Excelにダウンロードしてご活用ください。

レジュメとはどういう意味?

レジュメとは「要約」や「適用」という意味で、レジメとも呼ばれるものです。大学やビジネスの場などにおけるレジュメは、講義や会議の要点をまとめた資料を指します。講義や会議の進行は、レジュメに沿って行われることが多いでしょう。

就職や転職に関わる言葉としてのレジュメは、履歴書や職務経歴書を含めた自己アピールの書類のことです。
履歴書は、学業や簡単な職務経歴(職歴)、連絡先や証明写真等の情報を記載する書類、職務経歴書は、これまでに職歴や携わってきた業務を詳細にまとめた書類です。いずれも就職や転職の際に、自身が経験した技術や培ってきた能力のアピールに使えます。

レジュメを作成する目的は?

就職・転職活動のため

レジュメは、求職者が企業や雇用主に対して自己紹介や経歴を提供するための重要な文書です。求人応募時に提出され、自分のスキルや経験をアピールすることで、求職者が選考プロセスに進むための足がかりとなります。実際は輝かしい実績や経験をお持ちだったとしても、レジュメに正しく記載ができていないと評価が大きく変わってしまいますので、後述するビジネスシーンにおけるレジュメ作成時の注意点をきちんとおさえて作成しましょう。

仕事のプロモーション

レジュメは、既存の職場での昇進や新たなプロジェクトへの参加など、仕事のプロモーションにも使用されます。レジュメを用いて上司や評価担当者に対して自身の実績や能力、専門知識を明示し、キャリアの成長や貢献度をアピールすることで新しい職務や募集中のポジションにどれだけ適合しているかをアピールすることができます。

プロフェッショナルネットワーキング

ビジネスシーンでは、他の専門家や業界関係者とのネットワーキングが重要です。専門家同士は業界や業種が離れていればいるほど、日々の業務では接点が取りづらくなりお互いのノウハウや情報を共有しづらくなります。そこでビジネスイベントや専門団体のメンバーシップ申請などでレジュメを活用することで、自身のスキルや経験を他の専門家と共有するためのツールとなり、コミュニケーションが図りやすくなります。

契約やビジネスチャンスの獲得

レジュメは、ビジネスの契約やプロジェクトの獲得においても活用されます。ビジネスパートナーやクライアントに対して、自身の専門知識や実績を示すことで信頼性を高め、ビジネスチャンスを獲得することを目指します。特にフリーランスとして活躍したい、すでに稼働している方であれば案件ごとに求められる能力や実績が変わりますので、それぞれに応じて強調する内容を変えることで高単価案件獲得の可能性も高まります。フリーランスがレジュメ作成で押さえておきたいポイントについては後述のフリーランスがレジュメを最大限に活用するには?をご覧ください。

総じて、ビジネスシーンにおけるレジュメ作成の目的は、自身の能力や経歴を効果的に伝え、求められる機会や地位を得るための道具として活用することです。

履歴書・職務経歴書作成の前に考えておくべきこと

レジュメを作成する前には、まずキャリアの棚卸しを行います。

開発エンジニアとしてプロジェクト内容を細かに記載

これまでの企業やプロジェクトに参画した経歴を詳しく洗い出します。エンジニアの場合は、プロジェクトごとに下記のような形で書いていくと、自分のスキルや知識の深さを採用担当者に伝えやすくなります。

プロジェクトの規模

プロジェクト参画者の人数、工数、期間など

役割・担当工程

要件定義、設計、開発、テスト、運用など

システムの構成

サーバー、OS、データベース、プログラミング言語など

開発環境

フレームワーク、統合開発環境、在宅勤務に使うツールなど

このほかに、

  • 仕様書がない環境下でも開発を行ってきた
  • カスタマーセンターと連携して積極的にお客様の声を活かし、新規機能の開発を行った
  • 未知の技術をチーム内で率先してキャッチアップしてきた

というような熱意や得意なこと、仕事の進め方なども細かく洗い出しておきます。自分では些細と思うことでも、自己PRにつなげることが可能です。

フレキシーのエンジニア開発稼働事例を知りたい方はあわせてお読みください。

技術顧問への応募の場合は得意とする課題解決分野をPR

強みとする経験を基に自己PRを記載

技術顧問は企業の技術的な課題に対し、技術指導やマネジメントの強化などを行います。技術顧問がキャリアを棚卸しするときは、エンジニア組織や戦略に対して、課題解決能力のPRとなる部分を考えておきたいところです。

テーマ別の技術顧問稼働事例を知りたい方はこちらもご確認ください。

例えば課題に対する解決策、失敗からの改善・成功といったように、流れに沿った書き方だと強みがわかりやすくなります。応募の際はさらに、企業の方針に沿って自分が特に得意とする課題解決能力を示す表現を考えましょう。

仕事に対する考え方を明確化しておくのが大事

企業側が応募者に求めるのは技術や知識だけではありません。エンジニアでも技術顧問でも、企業に早く馴染んで長く活躍してもらうために、応募者の人柄が重視されます。

仕事への考え方、理念・信念は、応募者が自社に合う人材かどうかを採用担当者が判断する材料になりえます。企業側が「一緒に働きたい」と思えるかどうかも大事なことなので、キャリアの棚卸しとともに整理しておきたいところです。

履歴書・職務経歴書の書き方と作成時の注意点

ここからは具体的な履歴書・職務経歴書の書き方や作成時の注意点・ポイントをご紹介します。

【図解あり】履歴書・職務経歴書の書き方

(1)氏名・居住地・写真・連絡先等の個人情報

各情報を正確に記入します。氏名や居住地の振り仮名の欄には、欄に「ふりがな」とあれば平仮名、「フリガナ」とあればカタカナで振り仮名を書きます。証明写真は、3ヶ月以内に撮影したものが基本です。

(2)学歴

新卒の応募の場合は、義務教育の卒業年度~最終学歴を書きますが、中途採用やフリーランス採用の場合は、最終学歴のみを書くケースが多いです。いずれも学校名、学部名、学科名、卒業年月を正確に書くようにしてください。

(3)資格

資格の正式名称と、取得年月を書きます。資格を多く持っていて書ききれない場合は、応募する企業の業務に関係している資格を優先して書くのがおすすめです。

(4)略歴(職歴)

全ての職歴で、会社名、部署、在籍期間、肩書きを記載します。フリーランスとして働いていた場合は、その期間も記載して職歴の空白がないようにします。開業届を出している個人事業主であれば、その旨も記載するとベターです。

(5)サマリー(職歴の要約)

職務経歴を要約したものです。ここでは大まかな成果を書き、後の「(7)職務経歴詳細」にて詳細を記載します。

(6)得意領域についてのPR

自分が経験してきた業界、あるいは得意な領域について、経験してきたことや活かせる知見などを記載しましょう。

また自己PRは実績だけでなく、人柄や仕事へのスタンスを知ってもらう項目でもあります。チーム運営や技術共有、研修・教育担当などの経験や、スケジュールや予算管理の経験があれば、マネジメントスキルのアピールにつながります。

(7)職務経歴詳細

参画プロジェクトの経歴、具体的な課題と実績などを書く場所です。キャリアの棚卸しで洗い出した項目を詳しく記載しましょう。

英語のレジュメと日本語レジュメの書き方の違い

国内でも外資系企業などに応募する際には英文のレジュメが必要となる場合があります。英文のレジュメと日本語の履歴書・職務経歴書では記載方法に以下のような違いがあります。

英文レジュメ日本語レジュメ
必要な書類履歴書と職務経歴書の区別なく、1つの書類にまとめる履歴書と職務経歴書のそれぞれが必要
記載内容個人情報は記載せず、仕事に関わる情報のみ記載履歴書にプロフィール
職務経験や実績を職務経歴書に記載

上記のような違いが生まれる背景として、海外では基本的に個人情報に基づいて採用可否を判断することが法律で禁じられている国もあり、日本では当たり前に記載する生年月日、性別、家族構成、その他仕事に無関係ないプライベート情報などは一切記載しませんし、証明写真の貼付も不要です。一方で、英文のレジュメではより「自分を採用するメリット」についてアピールできるかどうかが重要となりますので、英文でレジュメを書く際にはアピールポイントを端的にわかりやすく記載することを心がけましょう。

ビジネスシーンにおけるレジュメ作成時の注意点

フォーマットとレイアウトの選択

プロフェッショナルな印象を与えるために、整然としたフォーマットとレイアウトを選びましょう。一般的にはシンプルで読みやすいデザインが好まれます。

適切な情報の選択

レジュメには必要な情報だけを掲載し、必要のない詳細や個人情報は省きましょう。基本的には、氏名、連絡先、職務経歴、学歴、スキル、資格、実績などの情報が含まれます。 詳細な情報を提供する必要がありますが、冗長にならないように注意しましょう。ポイントを明確にまとめ、要約することで、読み手にとって理解しやすくなります。 また、退職理由や「未達」などのマイナスイメージにつながることは記載しないようにしましょう。

言語と文法の注意

正確で専門的な文体を使用し、文法や綴りのミスを避けましょう。文書のプロフェッショナリズムに影響を与える可能性がありますので、注意深く校正しましょう。

実績と成果の強調

過去の実績や成果を具体的に示し、数値や具体的な事例も利用して強調しましょう。具体的な成果や数値は、あなたの能力や貢献度を客観的に示すことができます。具体的な数字を用いて表現すると、規模感やイメージが湧きやすくなります。また、実績を記載する際には職務内容とは分けて記載するようにしましょう。

アクションワードの使用

レジュメ内の経験や業績を説明する際には、アクションワードを使用しましょう。例えば、「管理した」「開発した」「改善した」といった具体的な動詞を使うことで、主体性と能力をアピールできます。

フリーランスがレジュメを最大限に活用するには?

フリーランスでも、仕事を紹介してくれるエージェントに登録するときや、正社員やアルバイトなど雇用関係になるときにはレジュメが必要です。フリーランスがレジュメを最大限活用するには、下記がポイントとなります。

重要視されやすいのは直近のプロジェクト経験

スタートアップやベンチャー企業は業務スピードが速い傾向にあり、限られた予算から即戦力となる人材を探しています。そういった企業と応募者のミスマッチをなくすため、採用担当者は応募者の最新情報である直近のプロジェクトを特に参考にします。採用担当者がよく見る部分は詳しく書いておきたいところです。

フリーランスならではの心配を払拭する内容が必要

フリーランスの採用にあたって、企業としてはどうしても「信用」と「コミュニケーション」に不安を抱いてしまうことがあります。直接会うことの少ない在宅勤務の場合はなおさらです。

信用面で相手の不安を払拭するための方法として、参画したプロジェクトの企業名や業界名を記載する方法があります。ただ秘密保持契約(NDA)を締結していると記載できない場合もあるので、過去に秘密保持契約を締結していたかどうかに留意しておくと安全です。 またコミュニケーション面をPRするには、これまでチーム内でどのようにコミュニケーションを取ってきたか、どんな役割を担ってきたかをレジュメに記載しておくのがおすすめです。

自分のレジュメをWebサイトに公開するのもあり

応募したい企業・プロジェクトに申し込みをした後、応募先の企業の担当者が、応募者の名前をネット検索する可能性があります。その際に本人が運営しているサイトが表示されれば、より情報を得られ、その情報量で採用可否が変わってくるかもしれません。

住所や電話番号以外の公表できる範囲で自分のポートフォリオサイトを持っておき、プロジェクトを経験するごとに情報を更新することを検討してみてください。

レジュメのダウンロード

履歴書・職務経歴書

履歴書・職務経歴書をダウンロードされたい方はこちらよりMicrosoft Word /Excelにダウンロードしてご活用ください。

スキルシート(エンジニア用)

エンジニアの方向けのスキルシート(エンジニア用)をダウンロードされたい方はこちらよりMicrosoft Word /Excelにダウンロードしてご活用ください。

スキルシート(Webデザイナー・ディレクター用)

Webデザイナー・ディレクターの方向けのスキルシート(Webデザイナー・ディレクター用)をダウンロードされたい方はこちらよりMicrosoft Word /Excelにダウンロードしてご活用ください。

エンジニアやデザイナーは履歴書・職務経歴書だけではなく、スキルシートも魅力的に書いておくとよいでしょう。スキルシートを書いたことがない方は、スキルシートの書き方について調べてみてください。

まとめ

数枚の書類に自分の保有しているスキルや人柄を余すことなく、わかりやすく書くのは、慣れないうちは至難の業となるかもしれません。しかし一度作成すれば、あとはスキルアップに伴ってレジュメをアップデートしていくだけで済みます。 レジュメ作成で迷う場合は、転職案内や案件紹介を行うエージェントに相談する、あるいは同業のフリーランスが公開しているレジュメを参考にして書くといったこともできます。鉄板のレジュメを完成させて、良い案件の獲得につなげましょう。

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