採用担当者が会いたくなるスキルシートにするには?書き方のポイントを網羅!
こんにちわ。FLEXY編集部です。
本記事では、企業の採用担当者が会いたくなるスキルシートについて考察します。
前提として、ご自身をプレゼンテーションするのがスキルシートです。エンジニアとして自身が保有する技術や経験をわかりやすく説明するために、抜け漏れのない魅力的なスキルシートを作成して、案件獲得につなげていきましょう。
スキルシートとは
スキルシートとは、履歴書や職務経歴書などと同様に、自己PRに使う書類です。個人情報や、これまで経験してきたプロジェクトの規模、習得した技術について記載するものです。
特にフォーマットは決まっておらず、企業や個人のサイトでさまざまなテンプレートが公開されています。またスキルシートはフリーランスエンジニアや技術顧問、デザイナーなど、IT技術者が活用するケースの多い傾向にあります。
履歴書や職務経歴書との違いは、スキルシートがよりIT技術のアピールに特化したフォーマットの書類であることです。
スキルシートはたいていの場合、1~4枚程度の書類となります。IT技術者の成果は人によってはわかりにくいものですが、限られた枚数でも読む人が内容を判断しやすいように工夫することが必要です。
エンジニアがスキルシートを書くための準備
スキルシートを書く前に、これまでのキャリアの棚卸しを行います。プロジェクトの規模や参画期間、担当業務、スキルや実績など、これまでの経歴を5W1Hで洗い出します。
自己学習してきたことや、実務経験はなくとも対応可能な技術があれば書き出しておきましょう。技術や開発方式、ツールの名称は正式名称を使うので、公式サイトで確認します。
スキルシートの書き方とコツ
エンジニア向けのスキルシートを例に、各項目を解説します。
1. 基本情報
名前、生年月日、年齢、住所、最終学歴他を書きます。名前や住所にある振り仮名は、「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」ならカタカナで記載するようにします。
2. スキル
資格、保有技術、得意業務、実績を記載します。資格の名称は正しく書くのが基本です。
保持している資格が多く枠が長くなってしまう場合は、応募企業に関係している資格を優先して記載するのが良いでしょう。
また実績は、後述の職務経歴を要約して書きます。
3. これまで経験した技術
多岐にわたる保有技術は表を用いて記載すればわかりやすくなります。
OS、DB、プログラミング言語、ツール、デザインについて、経験があれば「●」を付けましょう。経験年数や「対応可能」などを書いてもOKです。
未経験の技術でも、自分で十分に学習していて対応できるのであれば、「対応可能」と記載しておくのがおすすめです。
4. 職務経歴詳細
参画したプロジェクトごとに、プロジェクト規模や具体的な実績などを記載します。フリーランスの立場で受けた案件も実績ですので、同じように記入しましょう。
担当工程は、表に「●」を書く形式だとわかりやすくなります。
企業やプロジェクトに応募する際は、エンジニアやデザイナーなど現場の担当者が採用に関わってスキルシートを確認することもあります。
同業の担当者から見て、対応可能な業務範囲やスキルの深さを判定できるよう、正しく書くようにしましょう。
ここは特に重要な部分なので、記入時のポイントをさらに詳しく見てみます。
ポイント
記載順
案件は最新のプロジェクトから記載します。応募者のスキルセットは、直近(半年~1年程度、長くても2~3年程度)の担当業務から判断されることが多いためです。 経験したプロジェクトが多い場合はプロジェクトを厳選し、応募先の企業と関係の薄いプロジェクトを簡易な記述に留めるなど、伝えたい成果を強調するのもひとつの手です。
小規模な業務の場合
「不具合対応」「改修案件」といったような小規模・短期間の業務も、大事な経験です。プロジェクト経験が少ない場合は、小規模な業務も余さず書くようにしましょう。 大きなプロジェクトではない分、箇条書きを使って担当領域・成果を具体的かつコンパクトに書き、読まれやすさを目指したいところです。
広く公開されているシステムならスキルシートにも記載を
ECサイトやニュース配信サイトなど、自分が担当したプロジェクトの成果が一般に公開されている場合、アピールポイントにできる可能性があります。スキルシートにサイトのURLを記載しておけば、採用担当者が参考にできます。
後述しますが、秘密保持契約を締結している場合はその内容によって記載できないケースもあるのでご注意ください。
マネジメント
企業が上流工程の人材を求めている場合は、マネジメント経験も欠かさず書きたいところです。経験や役割に加え、マネジメントで心がけていることも記載しましょう。
社内の関係部署との調整といった一見エンジニアとは関係がなさそうな業務にも、採用担当者は注目しているものです。
コミュニケーション
採用担当者はコミュニケーション能力も重視します。コミュニケーションの仕方は、その人の人柄が見えるところでもあります。 例えば開発チームのリーダーであれば、メンバーの教育や交流においてどのような役割を担ってきたか、チーム運営のためにどのようなことを心がけてきたかも書くとよいでしょう。
フリーランスが特に気を付けること
フリーランスとしてスキルシートを作成する場合に特に気を付けるべきことがあるので、ぜひ押さえておきましょう。
重要視されやすい直近のプロジェクト経験を詳しく
スキルシートの職務経歴詳細で直近のプロジェクトを詳細に書くと、企業と応募者がスキル面でマッチングしやすくなります。
特に最新のIT技術を扱うスタートアップやベンチャー企業は、限られた予算で即戦力となる人材を獲得したいものです。保有スキルや経験した開発方式、プロジェクトの規模は漏れがないようしっかりと記載しましょう。特に固有名詞や数値は人の目に留まりやすい部分なので、可能な限り記載します。
スキルシートは更新が大事
スキルシートは一度書いて終わりではなく、プロジェクトごとに更新することが大事です。経験が増えてスキルシートが充実すれば自己PRがしやすくなり、受注案件増につながるためです。
一つのプロジェクトが終わるごとに、新しく経験したプロジェクトはもちろんのこと、既存のプロジェクトの経験にも新しい発見がないか見直し、随時加筆していきましょう。
客観的に見てもらう機会を作る
スキルシートを第三者に客観的に見てもらえると、主観的でわかりにくい表現はないか、強化するべき部分はないかなど、改善点が見えてくるはずです。
一度作成してみて良い内容になっているか迷ったら、フリーランス向けの案件を紹介しているエージェントもスキルシート作成をサポートしているので、エージェントに登録して見てもらうのも方法のひとつです。
エージェントのキャリアコンサルタント、面接官経験のある友人やフリーランスをしている友人など、第3者に見てもらうことを考えてみてはいかがでしょうか。
クライアントの企業名を書く際には注意
過去に企業に所属していたときやフリーランスとして案件を受注したときに、秘密保持契約を締結していなかったでしょうか。
もし秘密保持契約を結んでいた場合、クライアントの企業名の記載は契約に違反する可能性があるため、企業名をスキルシートに書かない方が無難です。その場合は「金融機関向け○○システム構築」など、企業を特定せず業種や規模が掴める程度の記述にすれば問題はありません。
ただ、企業名は自身のスキルの権威付けとなる要素であるため、秘密保持契約を結んでいない場合は極力記載したいところです。
まとめ
スキルシートについてのコツをご紹介しました。自分の経歴が上手くまとまらない場合は、ネット上に公開されている好きなスキルシートのテンプレートをダウンロードして、フォーマット通りに記載していくのがおすすめです。
一通り記載してみてから自分で必要な項目を追加していけば、より良いスキルシートに仕上がります。表や箇条書きなど工夫を加えつつ、読み手にわかりやすい形にまとめてみてください。