業務委託の面接で落ちる原因は? 面接の流れや準備することも解説
就職の採用面接に限らず、業務委託の案件参画前にも、企業と応募者がマッチするか確認するために面接や面談が行われます。
しかし業務委託の面接・面談に落ちてしまい、なかなか案件を受けられないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では主にフリーランスのエンジニアに向けて、
- 業務委託の面接で落ちる原因について
- 正社員と業務委託での面接の違い
- 面接までの事前準備
- 面接当日の流れ
- 面接後にするべき対応
実際にフリーランスや副業のエンジニア・技術顧問・CTO・デザイナーの方々に案件をご紹介しているFLEXYが解説しますので、ぜひご参考ください。
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目次
業務委託の面接で落ちる原因は?
2030年には約79万人のIT人材が不足すると言われているように、昨今では需要の増加に伴い、エンジニアの不足が問題視されています。このように需要が高い状況で、志望動機や社風などの確認を行わない業務委託の面接であるにも関わらず、企業とエンジニアでミスマッチとなり、面接で落ちてしまうケースがあります。
事前にレジュメやスキルシート、GitHubを送っているため、スキル面ではクリアしているはずですが、面接で落ちるのはどのような要因があるのでしょうか。
コミュニケーションやチームワークについて不安を与えている
面接前に書類選考でスキルや経験はクリアしているにも関わらず面接で落ちてしまう場合は、コミュニケーション能力やチームワークという点に不安を感じられている場合があります。面接ではスキルの確認だけではなく、どのようにチームに貢献できるかが確認されています。
業務委託での面接の場合、社員の採用面接とは違い志望動機を聞かれることはありません。代わりにチームワークを意識して行動ができる人かを重点的に確認されます。この背景としては、企業様がフリーランスのエンジニアの方に協力をいただきたい状況が変わってきていることが挙げられます。
例えば最近では、以下のような企業様が増えてきました。
- 雇用形態に関わらず良い自社プロダクトを世の中に生み出したい
- そのために最速でサービスをリリースしたい
- 機能を追加するためにチームでの開発を取り入れたい
こういった希望はありますが、チーム開発の場合、人を増やせばその分開発スピードが上がるというわけではありません。
新しく人が入ったことによって、逆に生産性が下がってしまう。
このような状況を回避するため、スキルの確認だけではなく、チームに貢献できる人なのか、既存のチームに馴染む(良い影響をもたらす)人なのかを確認しています。
質問への対応や自己PRが不足している
業務委託の面接で落ちる場合、質問への対応や自己PRが不足している可能性があります。
前提として、レジュメや経歴、スキルシートを送った上での面接のため、レジュメで確認できる範囲ではプロジェクトメンバーの一人になるはずです。自信のあるレジュメやスキルシートを提出できているにも関わらず面接で落ちてしまう場合には今回のプロジェクトは自身のスキルや経験とどうマッチしているのかをうまく伝えられていないと考えられます。
例えば、過去に携わったプロジェクトについては、
- プロジェクト人数
- プロジェクトの目的
- プロジェクトでの自身の役割
- 工夫した点
- 技術選定をした上での結果
など、2つ3つお伝えいただければと思います。
口頭で伝えるのが苦手というエンジニアの方はポートフォリオを作成してみてはいかがでしょうか。ポートフォリオは成果物の作品集であり、文字だけでは伝わりづらい技能スキルを伝えられる資料なので、口頭説明が苦手でも客観的に自身のスキルセットや実績をアピールできます。作成方法が気になる方はぜひエンジニア向けのポートフォリオの作り方を参考にしてみてください。
また、 PRといっても自身のスキルや経歴を伝えるだけではありません。企業側の環境について確認していくこともPRにつながります。企業側は面接で、あなたが即戦力になる人かを確認しています。
今回のプロジェクトとご自身の経験の一致点を探しつつ、過去経験したプロジェクトとの一致点を探していく質問をしてください。
- プロジェクトの目的
- 自分が担う役割
- 開発環境
- 選定した技術とその理由
こういった点を確認していただければ良いでしょう。
面接時のやり取りの中で、過去に経験した環境やプロジェクトとの違いや同じ部分などについても触れることで、説得力が増していきます。
また、もし分かっていて質問していないことがあっても、企業側には類似のプロジェクトを経験したことがあるという内容が十分に伝わっていない可能性があります。そのため分かっていてもあえて質問することをお勧めいたします。
正社員と業務委託での面接の違い
採用面接は正社員でも行われますが、正社員と業務委託では面接の目的が異なります。
正社員の場合は長期雇用を前提としています。そのため、志望動機や組織文化との相性、組織内でキャリアを築いていける人材かどうかなどを判断するために面接を行います。
一方で業務委託は、一定のプロジェクトや業務の遂行が目的であり、プロジェクトが終了すれば契約も満了になります。そのため業務委託の面接では、組織文化への理解や将来性よりも、即戦力としてプロジェクトの成功に貢献できるスキルや専門性を持った人材がどうかが重視されます。
しかし、業務委託においても、ビジョンに共感できる人材かどうかが重視されたり、福利厚生について交渉できる場合などもありますので、雇用契約の条件や企業の文化について詳細に確認し、自身のキャリア目標に合った選択をすることが重要です。
業務委託の面接前に準備しておくこと
ここからは面接前に準備しておくべきことをご紹介します。
職務経験とスキルを整理する
スキルシートなどの書類を提出する際に、職務経験とスキルの整理を行います。過去にスキルシートを作成して長期間更新を行っていなかった場合は、改めて確認しましょう。職務経歴やスキルを整理することで、自身がどんな案件に対応できるのか、面接でどういった部分を強調するべきなのかがわかります。
多数のプロジェクトに入った経験がある場合は、かえってどのように書けばいいのか迷うこともあるでしょう。その場合には、自分のスキルや人柄を効果的にアピールするレジュメの書き方を確認しておくと良いでしょう。
スキルシートについても同様に、エンジニアが業務委託案件を受注しやすくなるためのスキルシートの書き方のコツがあります。準備すべきことから書く際のポイントなどについて紹介した記事をあわせてご覧ください。
プロジェクトの詳細を確認する
ミスマッチが起こってしまうケースを回避するためには、面接の前にプロジェクトの詳細を確認しましょう。
面接中にプロジェクト詳細がわかり、それに合わせて自分の経験を伝えるのは困難です。面接後に「もっと話せる材料があったのに」 と後悔しても、基本的に業務委託の面接は1度のみであるため、後に挽回することは難しいです。何より実際面接をしてミスマッチだったとなると貴重な時間を無駄にしてしまうため、予めプロジェクトの詳細を確認し、自己のスキルや経験とどのようにマッチし、どのような点をアピールすべきか確認しましょう。
想定される質問と回答を準備する
想定される質問と回答を準備することも大切です。
具体的な質問の例としては以下のようなものが挙げられます。
- チーム開発の経験有無
- スクラム経験の有無(プロセス改善した内容)
- 言いづらい事でも改善のためにチームやプロダクトについて言ったことがあるか
- どれくらいの単位でその改善をしたか
- 見せかけの進捗を出す人、見積もり少なくして工数をかけてベロシティをあげようとしている人に対しての接し方について
- 品質とスピードを担保するにはどのような手立てがあると思うか
上記の質問のように明確な答えは無く、考え方を問うものが多くなっている傾向にあります。それぞれの状況の中で受け身で進めてきた方なのか、その中の当事者としてどう対処してきた方を見極めをしています。
聞いておくことを準備する
面接の前に聞いておきたいことを準備しましょう。
既に案件の募集時に明示されている場合や、企業側から面接時に話される項目もありますが、以下のような点について聞きたいことを用意しているとミスマッチが減りますので確認しておきましょう。
- 募集の背景や現状の企業の課題
- リリースのスケジュール
- 開発体制や自身のポジション(誰と働くのかについても)
- 使っている技術
- 稼働時間と期間
その他、企業に対して知りたいことや心配事があれば、積極的に質問しましょう。社風や価値観、プロジェクトの推進方針など質問しておくことで、案件に参画する前に役立つ情報が得られます。
面接の打ち合わせをする
企業と自身の間にエージェントを挟んでいるのであれば、面接前に練習を兼ねた打ち合わせをしておくことをおすすめします。エージェントであれば面接時に企業様からどういった質問が来る傾向にあるのか事前にお知らせできます。実際の面接形式での練習もできる場合があります。
またプロジェクトの詳細や役割について、エージェントを通して確認しておくことで事前に認識のすり合わせが可能です。貢献可能なプロジェクトかどうかを把握することも可能ですので、活用することをおすすめいたします。
業務委託の面接の流れはどのようなものか
FLEXYの場合を例に業務委託の面接の流れについてご案内します。
日程に関してはFLEXYが間に入り調整いたします。面接の方法としては、2020年3月以降はWebでの面接が通常です。
面接はFLEXYのファシリテーションでスタートします。
企業様によって面接の流れはその時々で変わりますが、基本的には以下のようになっています。
- 企業側が企業概要やプロジェクトの説明
- 応募者の経歴や自己紹介
- 今回の業務内容の説明
- その他質疑応答
ちなみにエンジニアの場合は技能の確認のため面接中にプログラムを書いてもらうこともあります。
業務委託案件の面談当日の流れについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
業務委託の面接後にするべき対応
ここからは業務委託案件の面接後にするべき対応について解説します。
面接を振り返る
基本的にどのような面接でも完璧に受け答えできることはまずありません。面接後は面接について振り返り、どのように答えるべきだったかを考えましょう。面接で返答に詰まった部分を改善していけば、他の案件の面接でも活かせるようになります。
フィードバックをもらう
エージェントを挟んでいるのであれば、面接に同席したエージェントから面接に対してのフィードバックをもらいましょう。第三者からの感想をフィードバックしてもらうことで、自身では気付いていなかった面接で落ちる要因を排除できます。
業務委託の面接でよくあるご質問
業務委託案件に関して、よくある質問とその回答をご紹介します。
Q:業務委託の面接で落ちてしまう場合、どのような要因が考えられますか?
A:業務委託の面接では、即戦力としてプロジェクトの成果に貢献できる人材かどうかが重視されます。そのため、応募したプロジェクトと自身のスキルや経験がどうマッチしているのかをうまく伝えられていなかったり、プロジェクトメンバーと意思疎通を上手く図るコミュニケーション能力が足りないと判断されてしまうと面接で落ちる可能性が高くなります。
日頃から他者との円滑なコミュニケーションを心がけ、経験やスキルを余すことなくアピールできるように練習しておきましょう。
Q:業務委託の面接に向けて必要な事前準備を教えてください。
A:自信を持って面接当日を迎えるために、想定される質問と回答のイメージトレーニングをしたり、逆に面接官に聞いておきたいことなどを整理しておきましょう。詳しくは業務委託の面接前に準備しておくことをご覧ください。
Q:面接が終わった後に気をつけることはありますか?
A:面接は受けて終わりではなく、その後の振り返りも大事です。特に面接でうまく受け答えできなかった部分はきちんと復習して言語化できるようにしましょう。面接にエージェントが同席している場合は、そのエージェントからフィードバックをもらって次の面接に備えると良いでしょう。
業務委託案件の面接まとめ
面接は業務委託案件に参画する際の入り口です。落ちた原因を理解し、改善することが重要です。
本記事で解説した面接で企業が重視する点や、準備しておくことを面接前に再度確認して、案件獲得に活かしてください。
業務委託案件を受ける際には、週3~5日でしっかり稼働するような案件と週1~2日から働ける案件があります。
特に週1~2日から稼働可能な案件は副業で稼動することも可能です。エンジニア向けの副業案件はフリーランスとして独立するのは不安だが本業以外で腕試ししてみたいという方にはおすすめですので、ぜひ副業も検討してみてください。
FLEXY(フレキシー)はエンジニア・技術顧問・CTO・デザイナーの方々にフリーランスや副業として参画できる業務委託案件をご紹介しています。また案件のご紹介だけではなく、面接対策などもサポートを行っています。ご不明な点はお気軽にご連絡ください。