エンジニアが案件を掛け持ちするのは無理?複数プロジェクトに参加するリスクとメリットを紹介

フリーランスのエンジニアが複数の案件を掛け持ちすることで、収入やスキルの向上が期待できます。しかし、スケジュール管理の難しさや、中途半端なコミットになりやすいなど、注意が必要になる点も存在します。

どんな案件であれば掛け持ちがしやすいのかや、どのようにスケジュール管理をすればよいのかなど知りたい方も多いはずです。

本記事ではフリーランスエンジニアが案件を掛け持ちするメリットや、事前に知っておきたい注意点を解説します。また、複数のプロジェクトのスケジュール管理術や、掛け持ちしやすい案件の特徴にも触れていきます。案件の掛け持ちを検討されている方は、最後までご覧ください。

なお、フリーランス向けのエージェントFLEXY(フレキシー)では、週1日から取り組める案件も取り扱っています。掛け持ちで取り組める案件も数多く保有しているので、エンジニアとして活動されている方は無料登録だけでも済ませておきましょう。

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目次

エンジニアが案件を掛け持ちするのは無理?リスクを事前に知って回避しよう

フリーランスエンジニアが、案件を掛け持ちするリスクを紹介します。

  • 納期・スケジュールが重なって自分がパンクしてしまう
  • 競合となる企業の案件を受けてしまい規約違反となる
  • 中途半端なコミットになりクライアントとの信頼関係が希薄なまま

納期・スケジュールが重なって自分がパンクしてしまう

案件を掛け持ちし過ぎて、自分自身がパンクしないようにしましょう。

複数の案件を掛け持ちした場合、同時進行が必要になあります。処理能力を超えた案件を抱えると、精神的な余裕がなくなり、睡眠不足やストレスが重なってしまいます。

たとえば、睡眠時間を削ってコードを書き続けると、数日で体力・集中力の限界が来てしまうでしょう。また、納期に遅れるとクライアントとの信頼関係の悪化だけではなく、今後の案件獲得にも悪影響を与えてかねません。

フリーランスは稼働できなくなると、収入減少につながります。自分の処理能力を把握し、無理のない範囲で案件を調整することが重要です。

競合となる企業の案件を受けてしまい規約違反となる

競合他社の案件を受けると、競業避止義務違反で損害賠償を請求される可能性があります。

競業避止義務とは、在職中または退職後に、在籍していた会社と競合する業務を行うことを禁止する義務です。クライアントと業務委託契約を結ぶ際「競業避止義務」の条項が含まれていることがあります。

複数のクライアントと仕事を掛け持ちしていると、競合企業から案件を打診されることもあるでしょう。たとえば、既存のクライアントと競合関係にあるような企業から仕事を引き受ける場合などに、競合避止義務が問題になります。

競業避止義務に違反すると、契約解除だけでなく、損害賠償請求に発展する可能性があります。案件を受注する前に、既存の取引先と競合関係にないかを確認することが重要です。

中途半端なコミットになりクライアントとの信頼関係が希薄なまま

案件を掛け持ちすることで、クライアントとの信頼関係の構築に時間がかかりやすいです。

たとえば、週2〜3日の案件では、クライアントとの接点が少ないため、信頼を得るには時間がかかります。また、フリーランスエンジニアは、成果物の品質によって信頼を得られることが一般的です。

しかし、複数の案件に追われてスケジュールが圧迫されると、丁寧に仕上げる余裕がなくなり、低品質な成果物になりやすいです。コミュニケーションを取れる機会が少ない中で成果物の品質が低い場合、継続案件や紹介案件の機会を失う結果になるでしょう。

案件を掛け持ちする際は、限られた時間でも高い品質を維持できる技術が必要です。

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エンジニアはそれでも案件を掛け持ちした方がいい?5つのメリットを解説

フリーランスエンジニアが案件を掛け持ちするメリットを5つ解説します。

  • 日頃のアウトプット量が増えて仕事の質向上スピードに拍車がかかる
  • 収入口が2つ以上になるので月収が増えやすく高水準で安定する
  • 次の案件探しや転職時に有利にはたらきやすい
  • 案件ごとのステークホルダーと関係値が作れて人のつながりを広げやすい
  • 数多くのプロジェクト経験を踏まえてキャリアの選択肢が広がる

日頃のアウトプット量が増えて仕事の質向上スピードに拍車がかかる

案件を掛け持ちすることで、アウトプット量が増えるため、仕事の質やスピードの向上に拍車がかかります。

複数の案件をこなし場数を踏むことで、技術的な経験値が蓄積されます。実務を通して得られる経験は、本や講座での学びよりも仕事の質やスピードに影響を与えることが多いです。

たとえば、プログラミングは本や講座で勉強するより、実際に手を動かしてコードを書くことで成長していきます。また、一つの仕事から得られない知識やスキルなどを、複数の案件をかけ持つことで蓄積できることがあります。

スキルの幅が広がれば、対応できる業務の幅も広がるため、より高単価の仕事を受注できるようになるでしょう。案件を掛け持ちして場数を増やすことで、アウトプットのサイクルを早められるので、仕事の質やスピードの向上につながります。

収入口が2つ以上になるので月収が増えやすく高水準で安定する

収入源が複数になることで、月収を高水準に保ちやすくできます。

一つの案件だけをこなしている場合、上げられる単価には限界があるため、月収を大きく伸ばすには難しいです。しかし、複数の案件を掛け持つことで、収入源が増えるため月収を伸ばせます。

また、フリーランスは会社員と違い、いつ案件が終了するか分からない不安定さと常に隣り合わせです。一つの案件だけに依存していた場合、プロジェクトの終了と同時に収入がなくなります。2つ以上の案件を掛け持つことで、一つのプロジェクトが終了しても、収入がなくなるリスクを減らせます。

案件の掛け持ちは、収入と精神的な安定の両方を実現が可能です。

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次の案件探しや転職時に有利にはたらきやすい

実績が増えるため、次の案件探しや転職活動を有利に進めやすくなります。

案件を掛け持つことで、同世代や同じ職種の人と比べて多くの実践的な経験値を積めます。多くの実践経験を持っていれば、採用担当者への大きなアピールポイントになるでしょう。

例えば、同じ年齢でプログラミングの案件を5個こなしている人と50個行った人では、周囲からの信頼度は大きく変わります。また、多くの案件をこなすことで技術力だけでなく、対応力やコミュニケーション能力なども高く評価されやすいです。

多くの案件をこなすことで、ポートフォリオや職務経歴書が充実します。実績の多さは客観的な武器になるため、同世代のエンジニアと比べて次の案件探しや転職活動を有利に進められます。

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案件ごとのステークホルダーと関係値が作れて人のつながりを広げやすい

関わる人が増えるため、新たな仕事につながることがあります。

フリーランスは、会社員と違って仕事は自分で探す必要があります。案件を掛け持てば、関わる人が増えるため、自然と人脈が広がるでしょう。

たとえば、あるプロジェクトでの仕事ぶりが評価されれば、別のクライアントに紹介されることもあります。人とつながりがあることで、新しい仕事の紹介や、困った時に助けてもらえることがあります。

フリーランスにとって、人脈は収入につながる重要な資産です。案件掛け持ちは、単純に収入を増やすだけでなく、将来のキャリアを支える重要な人脈を築くこともできるでしょう。

数多くのプロジェクト経験を踏まえてキャリアの選択肢が広がる

多くのプロジェクトでさまざまな経験を積むことで、キャリアの選択肢が広がります。

案件ごとに使う技術や関わる業界が異なります。自分では苦手意識のあった分野であったとしても、実際に案件をこなすことで適性があることに気づけるかもしれません。

たとえば、Web開発やインフラなど、多くの案件を経験することで「この分野を極めたい」と方向性が見えてきます。また、一つの技術を極めたいのか、チームをまとめるリーダーが向いているのかなど、自分に合ったポジションを見極められるでしょう。

案件を掛け持って多くの現場に携わることで、多様な知見が得られるため、理想のキャリアを見つけるための判断材料になります。

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掛け持ちしやすいエンジニア案件の特徴とその探し方

フリーランスエンジニアが掛け持ちしながら取り組みやすい案件の特徴と探し方を解説します。

  • フルリモート・在宅OKで場所に縛られず働ける
  • フルフレックス制・土日稼働OKで稼働時間の指定がない
  • 成果報酬制で自身のペースと裁量によって稼働量を調整できる

フルリモート・在宅OKで場所に縛られず働ける

フルリモートで行える案件は、掛け持ちの仕事を同時並行で進めやすいです。

フルリモートで行える案件は、移動時間が不要なため、多くの作業時間を確保できます。また、出社が必要になる案件の場合、居住地で仕事の数に変動があります。フルリモートで行えれば、住む場所を選ばないため、地方から都心の案件の受注が可能です。

フルリモート可能な案件は、在宅に強いエージェントやクラウドソーシングサイトを使って探しましょう。掛け持ちを始める際の入り口として、フルリモートの案件はおすすめです。

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フルフレックス制・土日稼働OKで稼働時間の指定がない

稼働時間に縛りのない案件は、掛け持ちが行いやすいです。

稼働時間に縛りがある案件では、複数のプロジェクトの時間が被ると掛け持ちが難しいです。時間の自由度が高い案件であれば、早朝や深夜など自分の都合に合わせて作業を進められます。

スタートアップやベンチャー企業の案件は、土日も稼働していることがあるため、曜日を問わない働き方ができるでしょう。なお、外資系企業のグローバル案件では、時差の関係でリアルタイムでのやり取りが行えないケースがあるため、注意が必要です。

働く時間に縛られない案件であれば、複数のプロジェクトを同時に管理しやすくなるので、掛け持ちして仕事を進めやすいです。

成果報酬制で自身のペースと裁量によって稼働量を調整できる

頑張った分だけ稼げる可能性がある成果報酬型の案件も、掛け持ちにはおすすめです。

成果報酬制は、働いた時間ではなく自分で出した成果に応じた収入が得られます。短期間で成果を出せれば、時給換算すると高い報酬を得られます。

クラウドワークスの案件を見ると、LPコーディングの案件が掲載されていました。プログラミングスキルを活かして素早くコーディングできれば、効率的に稼げるでしょう。

なお、成果報酬型は時給制と異なり、作業時間が多くても成果が出なければ収入が得られません。多くの作業時間を費やしても、成果が出ない場合は時給換算で低くなるリスクがあることには注意が必要です。

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複数案件を掛け持ちしてエンジニアでキャリアアップを目指すならFLEXY(フレキシー)

エンジニアの案件を複数掛け持ちしながら、キャリアアップを目指している方はFLEXY(フレキシー)をご利用ください。

FLEXYではリモート案件が約98%を占めるため、掛け持ちできる柔軟な仕事を見つけやすいでしょう。また、週1~5日まで、幅広い稼働日数の案件を豊富に取り扱っています。

「もう少し働きたいけど最適な案件が見つからない」とお悩みの方は、FLEXYで案件を探してみてください。登録後は専任のコーディネーターが、案件獲得から契約交渉の代行まで手厚くサポートします。

希望の働き方や経歴を丁寧にヒアリングした後に、条件に合った案件をご紹介します。登録は約60秒で完了し、面倒な手続きは一切不要なので、ぜひご活用ください。

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エンジニア案件の掛け持ちで失敗しないための具体的な時間・タスク管理術

フリーランスエンジニアが案件の掛け持ちで失敗しないためのタスク管理術を紹介します。

  • 納期2~3日前に完了できるスケジュールを逆算して稼働する
  • 作業時間や通知を適宜ブロックしてタスクに集中できる状況を作る
  • 休み・私用の時間は先に確保してリフレッシュできる時間をもつ
  • GoogleカレンダーやNotionなどスケジュール管理ツールで予定を一括管理する
  • 本業がある場合は副業に使える時間を余裕もって見積もる

納期2~3日前に完了できるスケジュールを逆算して稼働する

納期の2~3日前に完了できるスケジュールを組むことが重要です。

プロジェクトには、予期せぬトラブルが起こることは珍しくありません。スケジュールがタイトだと、トラブルが発生した際に他の案件に影響を与える可能性が高いです。トラブル対応の関係から納期が遅れてしまうと、クライアントからの信頼を失うリスクがあります。

スケジュールを組む際は、過去の経験から各案件に必要な作業時間を見積もり、数日間の余裕を持たせましょう。余裕を持たせたスケジュールにすることで、心にゆとりができるので、トラブルが起きた際にも焦らず対応できます。

納期よりも前に完了できるようにスケジュールを組むことは、掛け持ちを成功させるために重要なポイントです。

作業時間や通知を適宜ブロックしてタスクに集中できる状況を作る

作業中はスマホの通知をブロックし、タスクに没頭できる環境を作りましょう。

作業中にスマホの通知が鳴ると、意識がスマホに移り、集中力が途切れてしまいます。たとえ数秒の中断であっても、一度途切れた集中力を元のレベルまで戻すには23分という時間が必要とされています。

さらに「数分だけスマホを確認しよう」と思っていても、気づいたら数時間触っていた経験は多くの人があるはずです。スマホを触っていた時間を作業に費やしていれば、完了させられたタスクがあるかもしれません。

複数の案件をこなすには、作業に集中できる環境が必要です。スマホに気を取られないようにするためにも、作業時間中は通知が鳴らないようにして、集中力が途切れないように工夫しましょう。

休み・私用の時間は先に確保してリフレッシュできる時間をもつ

リフレッシュする時間を意識的に確保して、心身の健康を保ちましょう。

複数のエンジニア案件を同時に進めていると、時間や体力に余裕がなくなることから、身体の不調を引き起こす可能性があります。特に仕事が頭から離れない状態が続くと、うつ病を発症しやすいです。

フリーランスは体調を崩して稼働できなくなると、収入源を失いかねません。収入が途絶えることによっての経済的な不安が、さらにメンタルヘルスが悪化する悪循環に陥るでしょう。

案件を掛け持つ際には、意図的に休息時間をスケジュールに組み込むことが重要です。リフレッシュできる時間を意識的に作ることで、心身ともに健康を保てます。

GoogleカレンダーやNotionなどスケジュール管理ツールで予定を一括管理する

GoogleカレンダーやNotionなどを活用して、スケジュールを一括管理してタスクを視覚化しましょう。

案件ごとに別々のツールでスケジュール管理を行うと、タスクの抜け漏れが起きる可能性があります。全てのスケジュールを一つの場所で管理することで、複数の案件の納期やタスクの確認漏れを防げます。

たとえば、Googleカレンダーでは、予定を記入する際色分けが可能です。案件Aを青にして案件Bを赤にすることで、視覚的に区別できます。さらに、タスクの優先度に応じて色の濃さを変えれば、重要度を一目で判断できます。

掛け持ちしている案件のスケジュールを一元管理して、複数プロジェクトの締切や進捗を常に把握できるようにしましょう。

本業がある場合は副業に使える時間を余裕もって見積もる

エンジニアの副業案件の掛け持ちをしている場合は、余裕を持った時間の見積りを行いましょう。

本業では、予期せぬ残業や急な飲み会などが入る可能性があるため、計画は崩れやすいです。ギリギリのスケジュールを組むと、少しのズレが副業の納期遅れに直結する可能性が高いです。

たとえば、平日2時間確保できそうでも、実際は1時間程度で見積もることが賢明といえます。タイトなスケジュールは品質低下や納期遅延などがあると、クライアントからの信頼関係を失うことにつながります。

副業で行ってる場合は、本業の勤務時間をブロックし、繁忙期の可能性も加味して、割り当てられる時間を算出する慎重さが大切です。

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案件を掛け持ちしすぎるのは危険!ときに断る勇気も大切

抱えきれない案件については、勇気を持って断ることが必要です。

フリーランスとして安定した収入を得るには、どんな仕事でも積極的に受けて実績を作ることが大切です。数をこなすことでスキルが磨かれるため、信頼も得られます。

しかし、自分の限界を超えて仕事を受けると、いずれ限界が来てしまい心身の健康を損なうリスクがあります。また、疲弊した状態で作業を続けると、一つ一つの案件の品質が下がってしまうかもしれません。

抱えきれない量の仕事は、勇気を持って断る判断も大切です。短期的な収入減少を恐れず、長期的な視点を持って自分の健康と成果物の品質を優先しましょう。

エンジニアの案件掛け持ちのリスクを回避してメリットは最大限に生かそう

エンジニアが複数の案件を掛け持ちすれば、スキルや収入の向上などメリットが大きいです。しかし、安易な気持ちで仕事量を増やすと、リソースが間に合わず、品質の低下や納期遅延のリスクがあります。

案件を掛け持ちする際は、スケジュール管理を確実に行い、複数プロジェクトの進捗を常に把握することが重要です。納期の2〜3日前に完了できるくらいのスケジュールで取り組める案件であれば、掛け持ちでも十分に完遂可能でしょう。

なお「もう少し働きたいけど、条件に合う案件が見つからない」とお悩みの方は、専任のコーディネーターに相談できるFLEXY(フレキシー)をご活用ください。

リモート案件が豊富で、週1〜5日まで幅広い稼働日数に対応した案件を取り扱っています。

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