業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)案件単価を上げる方法|アサイン時の注意点も紹介
製品やサービスなどのプロダクトを成功に導く役割を担うのがプロダクトマネージャー(PdM)です。専門性を活かして、会社員ではなく「業務委託」という働き方を選んでいる方もいるでしょう。業務委託には、会社員にはない魅力的な側面が多くある一方で、注意すべき点も存在します。
この記事では、業務委託のプロダクトマネージャーの案件単価や、高単価案件を獲得するための方法などについて解説します。業務委託ならではの注意点や、案件探しをスムーズに進めるためのエージェント活用法もまとめるので、業務委託のPdMに関心のある方は最後までご覧ください。
なお、FLEXY(フレキシー)では、あなたの経験を活かせるPdM案件を数多く保有しております。登録は無料ですので気軽にご活用ください。
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業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)の働き方を会社員と比較
まずは、業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)の働き方を、会社員と比較して解説します。業務委託ならではのメリットや特徴を3つの視点で解説するので、自身のキャリアプランやライフスタイルと照らし合わせながら確認しましょう。
- 自身の希望に合わせて参画する案件を選べて戦略的なキャリア形成ができる
- リモートやフレックスタイム制など柔軟な働き方を実現しやすい
- フリーランスや副業なら同時に複数案件に関わって場数を積みやすい
自身の希望に合わせて参画する案件を選べて戦略的なキャリア形成ができる
業務委託で働くメリットのひとつに、参画する案件を自分で選べる点が挙げられます。会社員の場合、担当するプロダクトやプロジェクトは会社の事業戦略や組織の都合によって決まることが多く、必ずしも自身の希望が通るとは限りません。
一方で、業務委託であれば「SaaSの0→1フェーズに挑戦したい」「大規模なtoCサービスに関わりたい」など、自身のキャリアプランに基づき、主体的な案件選択が可能です。特定の業界知識を深めたり、未経験の領域に挑戦したりと、自身のキャリアパスを前提とした戦略に従い経験を積めます。
自身の市場価値を高め、理想のキャリアパスを築いていく上で、業務委託は会社員よりも大きなアドバンテージとなるでしょう。
リモートやフレックスタイム制など柔軟な働き方を実現しやすい
業務委託契約では成果が重要視されるため、働く場所や時間に縛られない柔軟な働き方を実現しやすい傾向にあります。「プロシェアリング白書2025」でも、業務委託の仕事に満足する理由として「自分のペースで仕事ができるようになったから」と回答した方の割合が一番高くなっていました。
多くの案件でリモートワークが採用されており、通勤時間を削減してプライベートの時間を確保したり、地方や海外に住みながら都市部の企業のプロジェクトに参画したりすることも可能です。フレックスタイム制や週3〜4日稼働といった案件も豊富にあります。
自身のライフスタイルに合わせて稼働量を調整できるため、育児や介護との両立、自己研鑽や趣味の時間を大切にしたい方にとっても、業務委託は非常に魅力的な選択肢といえます。
フリーランスや副業なら同時に複数案件に関わって場数を積みやすい
フリーランスや副業として活動する場合、自身のキャパシティに応じて複数の案件を同時に掛け持ちできる点もメリットです。会社員であれば、ひとつのプロダクトに長期間関わることが多いでしょう。業務委託であれば余裕がある限り、多様な業界や異なる事業フェーズ、さまざまな組織文化のプロダクトに同時並行で携われます。
A社では新規事業の立ち上げを、B社では既存事業のグロースを支援するといった働き方も可能です。短期間で圧倒的な場数を踏めるため、PdMとしての知見やスキルセットを飛躍的に広げられます。さまざまな成功・失敗体験は、次のキャリアで活かせる貴重な財産となり、困難で報酬の高い案件に挑戦するための基礎となるはずです。
業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)の案件単価は高い?
FLEXY(フレキシー)に掲載中の案件一覧に掲載されてによると、プロダクトマネージャー(PdM)案件の単価は、90〜120万円/月となっており高額です。年収換算すると1,080万〜1,440万円/年となるため、業務委託のPdMとして認められれば、1,000万円超えプレイヤーも夢ではありません。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、全給与所得者の平均給与が460万円であることから、業務委託のプロダクトマネージャーの年収がいかに高いかがうかがえます。
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」には、プロダクトマネージャーに近い職種としてプロジェクトマネージャーの情報が掲載されています。平均年収は752.6円となっており会社員としても高額です。プロダクトマネージャーの年収は、プロダクトマネージャーよりも高い傾向にありますが、それでも業務委託の平均年収には及ばないでしょう。
業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)案件を獲得する方法
高い専門性が求められる業務委託のPdM案件を獲得するには、戦略的な準備と実績作りが不可欠です。具体的な方法としては、以下の4つが挙げられます。
- PjMとして案件に数多く参画して実績を作る
- プロダクトを自身でリリースしてポートフォリオとする
- 社内異動してPdMポジションの経験を積む
- 類似した領域の職種の経験を活かして転職する
まずは、プロダクトマネージャー(PdM)に近い役割であるプロジェクトマネージャー(PjM)として、案件に参画し実績を作りましょう。次に、自身でプロダクトを企画・開発し、リリースした経験をポートフォリオとして提示する方法も有効です。
IT企業に勤めているなら、社内異動制度などを活用してPdMポジションの経験を積むのが確実です。社内で実績を重ね、自信をつけてから独立を目指すのが良いでしょう。最後に、Webディレクターやマーケター、エンジニアといった類似領域の職種経験を活かして、PdMとして転職する方法もあります。
プロダクトマネージャー(PdM)が業務委託の案件で単価アップする方法
業務委託のPdMとして単価アップを目指すのであれば、自身のスキルや経験を正しく評価してもらうために、日々の努力と計画的な行動が必要です。ここでは、単価アップを実現するための具体的な5つの方法を紹介します。
- 開発・マーケティングなど強みとなる領域の中で一目置かれる実績をつける
- エンドクライアントに潤沢な予算がある大規模なプロジェクトで稼働する
- 職務経歴書やポートフォリオを作り込んで常に実績を更新する
- 管理する範囲全体における知見を日頃からキャッチアップし自己研鑽に努める
- 業務委託で参画可能な高単価案件を紹介してくれるエージェントを利用する
開発・マーケティングなど強みとなる領域の中で一目置かれる実績をつける
PdMは、プロダクトの戦略立案から開発の進行管理、リリース後の改善まで幅広い領域に責任を持つ役割です。一方で、高単価なPdMとして評価されるためには、幅広い知識に加えて「この領域なら誰にも負けない」という専門分野を持たなければなりません。具体的には以下のとおりです。
- データ分析に基づいたグロースハック
- SaaSプロダクトの0→1フェーズにおけるUI/UX設計
- エンジニアリングのバックグラウンドを活かした意思決定
このような明確な強みは、クライアントがPdMを選ぶ際の大きな判断材料となり、初期の期待値を高めます。特定の領域で目覚ましい実績を上げれば、ほかのPdMとの差別化が図れ、結果として単価アップに直結するでしょう。
エンドクライアントに潤沢な予算がある大規模なプロジェクトで稼働する
PdMの報酬は、個人のスキルや実績だけでなく、参画するプロジェクトの規模やクライアント企業の予算にも大きく左右されます。予算が潤沢な大企業の新規事業や、数億円規模の資金調達を終えたスタートアップのプロジェクトは、単価も高く設定される傾向にあります。
同じ業務内容であっても、スタートアップとメガベンチャーとでは、提示される報酬に差が出ることも少なくありません。単価アップを目指すのであれば、意図的に大規模なプロジェクトや資金力のあるクライアントをターゲットにすることも有効な戦略です。
自身の経験やスキルがどのような規模の企業やプロジェクトで最も価値を発揮できるかを見極め、積極的にアプローチしていくことが高単価案件の獲得につながります。
職務経歴書やポートフォリオを作り込んで常に実績を更新する
業務委託のPdMにとって、職務経歴書やポートフォリオはスキルと実績を証明するための重要な営業ツールです。これまでの経験をただ羅列するのではなく、クライアントが「この人に任せたい」と思えるように、戦略的に作り込む必要があります。
具体的には、担当したプロダクトごとに以下の内容を数値を交えて記述すると良いでしょう。
- どのような課題があったか
- 自身がどのような役割を果たしたか
- 具体的な施策と、それによってどのような成果(KPIの改善率など)が生まれたか
適切な表現がなされていれば、あなたの貢献度が客観的に伝わり、高い評価を得やすくなります。プロジェクトが終わるごとに内容を更新し、常に最新の実績をアピールできる状態にしておく習慣も大切です。
管理する範囲全体における知見を日頃からキャッチアップし自己研鑽に努める
プロダクトマネジメントの世界は、技術トレンドや市場の動向、マーケティング手法など、変化のスピードが速い領域です。第一線で活躍し続ける高単価なPdMであるためには、日頃からの情報収集と自己研鑽が欠かせません。
業務時間外でもアンテナを高く張り、以下の情報源などを活用して、新しい知識をインプットし続けましょう。
- 国内外のテック系ニュース
- 関連書籍
- セミナーや勉強会
- 専門家が発信しているSNSや動画
また、ブログやSNSで学んだ内容をアウトプットするのも、知識の定着と自身の専門性を外部に示す上で効果的です。地道な努力の積み重ねが、ほかのPdMとの差を生み、長期的な単価アップとキャリアの安定につながります。
業務委託で参画可能な高単価案件を紹介してくれるエージェントを利用する
単価アップを目指す上で、フリーランスエンジニア向けのエージェントの活用は有効な手段です。特に、ハイスキル人材に特化したエージェントは、一般には公開されていないような、大手企業の高単価な非公開案件を多数保有しています。
個人で営業活動を行う場合、リーチできる企業や案件には限りがあります。エージェントを利用すれば、アプローチできる幅を広げることが可能です。エージェントは業界の単価相場や企業の内部事情に精通しているため、あなたのスキルや実績に見合った適正な単価を提示し、クライアントとの面倒な単価交渉を代行してくれます。キャリア相談にも乗ってくれるため、中長期的な視点で単価アップを目指すための心強いパートナーとなるでしょう。
業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)案件はFLEXY(フレキシー)で多数ご紹介
業務委託のPdMとして高単価案件を獲得したいなら、FLEXY(フレキシー)の活用がおすすめです。FLEXYは、ハイスキルなプロフェッショナル人材と成長企業を結びつけるエージェントサービスです。
FLEXYの特徴は、PdMをはじめとする専門職の方向けに高単価な案件から副業案件まで豊富に取りそろえている点にあります。リモート案件も多数あり、あなたのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できます。
経験豊富なコーディネーターが、あなたの経歴やキャリアプランを丁寧にヒアリングし、最適な案件をご提案します。単価交渉や契約手続きの代行も行うので安心です。まずは無料登録から、どのような案件があるか気軽にご確認ください。
業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)で参画する際に注意すること
業務委託という働き方は、自由度が高く魅力的な一方で、会社員とは異なる責任やリスクも伴います。トラブルを未然に防ぐためには、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。ここでは、押さえておきたい5つのポイントを見ていきましょう。
- PdM未経験の状態から業務委託の案件獲得を狙うのはかなり難しい
- 依頼内容(担当範囲)と成果目標を事前によくすり合わせておく
- 案件の掛け持ちや副業の際は自身のキャパシティ内で稼働できるよう調整する
- 単価は期待値と予算で大方決まるが交渉によって上下する部分も大きい
- 契約書は必ず業務開始前に結んで業務上や報酬の支払い等でのトラブルを避ける
PdM未経験の状態から業務委託の案件獲得を狙うのはかなり難しい
業務委託のPdM案件では、企業側は即戦力となる人材を求めています。募集要項には「PdM経験3年以上」「特定のドメインでのプロダクトマネジメント経験」といった条件が記載されていることが大半です。残念ながら、PdMとしての実務経験がない状態で、業務委託案件を獲得するのは難しいのが現実です。
これからPdMを目指す方は、まず会社員として経験を積むことをおすすめします。社内でのポジションチェンジや、未経験可の求人への転職を通じて、まずはプロダクトマネジメントの一連の流れを経験し、実績を作りましょう。
確固たる基礎を築いた上で業務委託に挑戦することが、成功への着実なステップとなるでしょう。
依頼内容(担当範囲)と成果目標を事前によくすり合わせておく
業務委託契約において、クライアントとのミスマッチを防ぐために重要なのが、業務開始前の「期待値調整」です。PdMの役割は企業やプロジェクトによって多岐にわたるため、「どこからどこまでが自分の担当範囲なのか」「何を達成すれば評価されるのか」を明確に合意しておく必要があります。
「プロシェアリング白書2025」のアンケート結果でも、法人担当者が外部のプロと直接契約する際のトラブルとして、「業務範囲に関すること」が2番目となっています。
依頼内容と成果目標を曖昧なまま業務を開始してしまうと、「思っていた業務内容と違う」「成果を正当に評価してもらえない」といったトラブルに発展しかねません。必ず契約前に、依頼内容と成果目標を具体的にすり合わせましょう。
案件の掛け持ちや副業の際は自身のキャパシティ内で稼働できるよう調整する
複数の案件を掛け持ちできるのは業務委託の魅力である一方で、安易に引き受けすぎると自身のキャパシティを超えてしまうリスクがあります。各案件のミーティング時間、タスクの量、突発的な対応の必要性などを考慮し、無理のないスケジュール管理を徹底してください。
キャパオーバーになれば、ひとつの案件に集中できなくなり、アウトプットの質が低下してしまいかねません。クライアントからの信頼を損なうだけでなく、自身の評判を落とすことにもつながります。
新しい案件を受ける際は、現在の稼働状況を客観的に評価し、すべてのクライアントに対して責任を果たせるかどうかを慎重に判断するようにしましょう。
単価は期待値と予算で大方決まるが交渉によって上下する部分も大きい
業務委託案件の単価は、クライアントがあなたに寄せる期待値と、プロジェクトの予算によって大枠が決まります。ただし、最終的な金額は交渉によって上下する余地が十分にあります。
クライアント側としては、コストはできるだけ抑えたいと考えるため、自身のスキルや実績に見合った希望単価をしっかりと主張しましょう。過去の実績や市場の単価相場を根拠に論理的に説明できれば、交渉を有利に進められます。「プロシェアリング白書2025」によると、約30%の割合で交渉により単価が変わった経験があると返答しています。
ただし、単価交渉が苦手な方や、クライアントと直接やり取りすることに不安を感じる方は、交渉を代行してくれるエージェントの活用がおすすめです。
契約書は必ず業務開始前に結んで業務上や報酬の支払い等でのトラブルを避ける
業務委託で働く上で、契約書はあなたを守る重要な盾となります。いかなる場合でも、業務を開始する前に必ず書面で契約を締結するようにしてください。口約束だけで業務を進めてしまうと、後から「言った、言わない」の水掛け論になり、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
「プロシェアリング白書2025」の回答によると、法人担当者が外部のプロとの契約でトラブルになった理由の1位が「支払い条件によること」でした。一方で「トラブルになったことはない」と答えた割合は、昨年の結果よりも低下しており、契約上のトラブルが増加していることがうかがえます。
契約書の内容が理解できなかったり、不利な契約を強いられたりした場合は、専門家に相談するなどしてリスク低減を図りましょう。
業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)案件はエージェントを活用するとスムーズ
本記事では、業務委託のプロダクトマネージャー(PdM)という働き方について、会社員との違いから単価相場、案件獲得・単価アップの方法、注意点まで幅広く解説しました。
業務委託のPdMは、案件を主体的に選択でき、柔軟な働き方を実現しやすいなどの魅力があります。一方で、未経験からの挑戦は難しく、契約や自己管理など会社員とは異なる責任が伴う点には注意が必要です。
リスクを最小限に抑えながら理想のキャリアを築くためには、プロフェッショナル向けのエージェントの活用がおすすめです。
なかでもFLEXY(フレキシー)は、ハイスキル人材向けの案件を多数保有しており、専門のコーディネーターがあなたのキャリア形成をサポートします。登録は無料なので、ぜひ一度ご相談ください。
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