未経験からフリーランスエンジニアになれる? 受注までの期間や注意点を解説
本記事では、未経験からフリーランスエンジニアになりたい方向けに、未経験からでもフリーランスエンジニアになる方法について解説しています。未経験からでもフリーランスエンジニアになれる理由や、なるための流れ、なる前に知っておきたいこと、現場の情報、未経験からフリーランスエンジニアになるためのサポートをするサービスまで紹介しています
この記事を読めば未経験からでもフリーランスエンジニアになる方法がわかるので、是非最後まで読んでみてください。
目次
未経験からフリーランスエンジニアになるのは無理なのか
未経験からフリーランスエンジニアになれる理由や、なるための手順を解説する前に、知っていていただきたいことがあります。それはフリーランスとしてもエンジニアとしても未経験な状態からフリーランスのエンジニアになるのは厳しいということです。
未経験からフリーランスエンジニアになるといっても、人によって条件はさまざまでしょう。
フリーランスエンジニア未経験といっても、会社に属してエンジニアとして仕事をしていて、フリーランスが未経験な場合は、フリーランスのエンジニアとして転身することは、それほど難しくはないかもしれません。
また、士業やライター、マーケターやデザイナーなどの別の仕事でフリーランスをしていて、エンジニアとして働くことが未経験ということであれば、フリーランスとして活動していくノウハウがあるはずです。
対して、エンジニアとしてもフリーランスとしても未経験の場合は、かなり厳しい選択であることは間違いありません。しかし厳しいといっても不可能ではありません。すぐに未経験からフリーランスエンジニアになるのは無理かもしれませんが、適切な努力を積み重ねれば、実現可能です。
以下からは、未経験からでもフリーランスエンジニアを目指せる理由や、なるために行うべきことを解説します。
未経験でもフリーランスのエンジニアを目指せる理由
スキルや経験不足が不安で、独立できないという方に知っておきたい耳寄り情報があります。それは、現在はエンジニアの需要がとても高まっており、フリーランスのエンジニアを欲しているクライアントもたくさんいるということです。以下からは未経験からでもフリーランスエンジニアになれる理由を、世の中の事情と合わせて解説します。
業界は深刻な人材不足で戦力を欲している
スキルが足りていなくても未経験でも、フリーのエンジニアを目指せる土壌はあります。それは、業界が未曾有のIT人材不足に陥っているからです。
経済産業省によると、2030年時点でIT人材がおよそ16万人から79万人不足すると予想されています。エンジニアは今後ますます需要が集まる、企業が欲する人材なのです。
エンジニアやフリーランスの情報がたくさんある
フリーランスエンジニアとして活動していくための情報はインターネット上に溢れています。ネット上には有料や無料を問わず十分すぎるほどの学習材料があります。
また書籍やオンラインコミュニティ、オンラインスクールなどもあるため、エンジニアとしてレベルアップするための知識を得ることは難しくありません。
技術は日々新しいものに変わっている
IT業界では、絶え間なく急速に新しい技術が生まれています。新しい技術がどんどん出てくるので、これまでエンジニアを経験したことがなくても、経験者に追いつくチャンスは十分にあります。反対に、経験者でも学習を怠ると付いていけなくなる世界ということでもありますが、需要はあるにも関わらず新しくまだニッチな技術であれば、経験が浅くても引く手あまたになる可能性はあります。
在宅でも仕事をできる環境が整い始めている
一昔前では珍しかった、リモートワーク・テレワークという働き方が一般的になりました。いまはネットさえ繋がれば、サーバーの情報をリモートアクセスすることもでき、会社のデスクにいるのと同じような環境で仕事ができる時代です。つまり出社を前提としなくても良いため、対応できる案件の母数が確実に増えました。
政府が進めた働き方改革でも、テレワークの推進は主題に挙げられ、今後ますます増えていく働き方です。
40代でも大丈夫?年齢が不安な場合
独立したい気持ちはあっても、年齢がネックになり踏みとどまっている方は多いかもしれません。そんな方にこそ、今だからこそ立ち上がってもらいたい理由があります。
現実的に、50歳を超えるとエンジニアに限らず、転職や求人が成功する確率は大きく落ちると言われています。また案件紹介エージェントも、50代になると紹介できる仕事が減るところもあるようです。
50代になってから独立するのはリスクが高いですが、40代のうちにフリーランスになり、クライアントとの関係を密にしておけば、そのリスクを減らせる可能性があります。
今はスキル不足でも心配無用
スキル不足で不安という方も多いかもしれませんが、フリーランスだから突出した技術を持っていなければならないということはありません。経験やスキルがそれほどなくても、マッチした案件に応募していけば、仕事自体はたくさんあります。
エージェントに登録すれば、スキルについて不安な点などについて相談に乗ってもらえます。そこで必要なスキルが分かったら、重点的に勉強して補えば問題ありません。
FLEXYはフリーランスエンジニア向けのエージェントです。フリーランスエンジニア未経験の方でもマッチした案件をご紹介しますので、こちらのサービス詳細をご覧ください。
サービスを見る
未経験からフリーランスエンジニアを目指す際の注意点
未経験からフリーランスエンジニアになれる可能性はありますが、なる前に気を付けておきたいことはたくさんあります。失敗しないポイントを抑えておきましょう。
すぐに会社を辞めない
未経験からフリーランスエンジニアを目指すうえで注意していただきたいのは、エンジニアとして何のスキルも経験もないまま、会社を辞めてはいけないということです。
会社で今の仕事をつづけながら、エンジニアとしての学習ならびにフリーランスになるための準備を進めてください。収入が途絶えると焦りが増すので、学習どころではなくなってしまいます。
もし今の仕事が嫌なのであれば、最初は収入が下がる覚悟で、将来的に自由と収入を得るための投資と割り切り、エンジニアのスキルを学べる環境に転職することをおすすめします。本業ではエンジニアとは関係ない場合でも、会社員として働きながら副業でエンジニアとしての仕事を積み重ね、フリーランスになった人は五万といます。
何にせよ学習が必要ですが、未経験からフリーランスのエンジニアになるより、未経験からエンジニアとして転職し、エンジニアとしての経験を積んでからフリーランスになる方が安全です。
安売りし続けない
スキルが浅いうちは単価が低いのは仕方ないかもしれませんが、時給換算して許容できる金額なのかシビアに計算しましょう。スキルが浅いうちは、納品までに多くの時間を要してしまいがちです。スキルが浅いからと言って低単価な案件を受け続けていると疲弊するばかりでフリーランスエンジニアとしての活動を続けられなくなってしまいます。
そのためには安売りし続けないことが大切です。少しずつ単価を上げられるように、スキルや経験を積んでいきましょう。
法律や税金について知っておく
フリーランスになる際には知っておかなければならない法律や税金関連の知識がたくさんあります。以下はフリーランスにとって大切な法律や税金についてまとめた記事ですので、是非お読みください。
- フリーランスが支払うべき税金とは?納めるべき税金の種類を紹介
- フリーランスの税金の計算方法と所得税の種類を紹介
- フリーランスの消費税を解説!計算方法や免除の条件をご紹介
- フリーランスの源泉徴収とは? 計算方法や気を付けるべき点、よくある疑問を解説
- フリーランスが知っておくと便利な契約に関しての知識!請負・委任・準委任の違いを解説!
- フリーランスとは何か? なり方や開業後にすべきことを解説
未経験からフリーランスエンジニアになる手順
ここからは未経験からフリーランスエンジニアになるための手順について書いています。ありがちな落とし穴を避け、なるべく回り道をしないような流れを書いていますので、是非参考にしてください。
どんな案件があるか見てみる
まずは弊社が運営しているFLEXYのように、フリーランスのエンジニア向けに案件を紹介しているサイトを見てみましょう。登録して、どんな案件が多いのかを見てみると、時代のニーズがわかります。
これから学習するスキルの選択を間違うと、無駄な時間とお金を失ってしまいかねないため、先にどんなゴールがあるのか調べてみましょう。
あなたにも、欲しい収入・したい仕事・作りたいもの・したい働き方があると思います。それを実現するためには、どんなことを学べば良いのか明確にしましょう。実際に世に出ている案件の傾向を知ることで、これからあなたが学ぶべきことが見えてきます。
仕事で使うスキルを身に付ける
もしかするとあなたは、あまり時間をかけずに早くエンジニアのスキルを得たいと思っているかもしれません。もしそうであれば、仕事に使うスキルのみに絞って身に付けることをおすすめします。
例えば、1つのプログラミング言語を学ぶ際に、そのプログラミング言語をマスターしようとするのは、エンジニアになるためには遠回りです。プログラミング言語の研究者になるためには良いかもしれませんが、1つのプログラミング言語をマスターするまで学習するのはおすすめしません。 エンジニアスキルにおいて、網羅的に学習するのは遠回りであり、初学者が挫折する原因です。
1つのプログラミング言語をマスターしようとするのは、例えば日本で仕事をしようとする外国人が漢検1級を取ろうとするようなものです。仕事で使わないスキルより学ぶべきことはたくさんあります。
学ぶスキルは、作りたいものや、仕事で使うものに限定しましょう。またその方が、いつ使うかわからないものを学ぶより、定着が早いです。
また、ネット上にはフレームワークや既にプロのエンジニアが書いたコードがたくさん公開されているので、暗記してゼロから自分で全て書く必要はありません。世にあるリソースを使って、効率よく使える技術を身に付けましょう。
ポートフォリオを作る
ポートフォリオとは、あなたのスキルレベルを証明するための作品集のことです。
いくらあなたが学習を積み重ねて案件を遂行するだけのスキルがあったとしても、第三者にはわかりません。よってあなたの技量を客観的に判断してもらうために、ポートフォリオが役に立ちます。
未経験の場合は個人的にWebサイトやシステムなどを作るしかありませんが、未経験の場合は当然ながら実績がないため、個人的に作成したものでも大丈夫です。
ポートフォリオの出来によって案件が受注できるかどうかが決まるといっても過言ではないため、特に未経験の場合はポートフォリオの作成に早く取り掛かり、スキルの進歩とともにブラッシュアップしていくことをおすすめします。
こちらはデザイナー向けではありますが、ポートフォリオについて解説している記事です。アピールするためのポイントなどはエンジニアにも共通する部分ですので、是非ご覧ください。
自分らしさの出るポートフォリオの作り方とは?職種別のポイントも紹介
フリーランスエンジニア向けのエージェントを利用する
エンジニアとしてではなくとも、本業で営業経験があり慣れている方は、エージェントを利用する必要はないかもしれません。しかし営業経験がない場合は、あなたと企業を仲介してくれるエージェントを利用することをおすすめします。
エージェントを利用すれば、企業があなたに支払う報酬の10%~20%程度はエージェントに支払われることになりますが、未経験のまま自身で営業や事務処理をすることを考えると、エージェントを利用することは案件に集中するために重要なことです。
経験者でも複数のエージェントを利用しているので、営業未経験であればなおさらエージェントを利用した方が良いでしょう。
ちなみに登録自体はポートフォリオを作ってからではなく、もっと前の学習の段階でも良いです。実際に案件を扱っているコーディネーターと話すことで、現場のニーズなどが詳しく分かります。
こちらの記事ではフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを12社ご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
フリーランスのエンジニアにおすすめなエージェントを12社厳選! 選び方、サービス内容を解説
学習と経験を積む
フリーランスのエンジニアになってからの話ですが、前述しましたがエンジニアとしてやっていくためには常に学習が必要です。
ただフリーランスの場合は組織ではないため、情報が入りにくい環境といっても良いでしょう。よって積極的にエンジニアのコミュニティに入ることをおすすめします。実際の知り合いを見つけるのも良いですし、今はオンラインのコミュニティはたくさんありますので、エンジニアとして頑張っている仲間を探すと良いでしょう。
自宅で1人で自由に働けるのがフリーランスエンジニアの良いところですが、時代にキャッチアップするためには何らかのエンジニア関連のグループに属していることをおすすめします。
未経験からフリーランスエンジニアとして案件受注できるまでの期間
未経験から受注できるようになるまでの期間については、未経験からフリーランスエンジニアとして活動していきたい方にはとても気になるテーマでしょう。未経験からフリーランスエンジニアとして案件を受注できるようになるには、一体どれくらいの時間が必要なのでしょうか。
実際には【Webデザイナーとしての経験はある・コーダーとしての経験がある・全く関連性のない業界からの転身】など個々人で前提条件が違うため、一人一人差があるのは間違いありません。 また学習にかけられる時間も各々違います。
IT系の知識があったり、既にプログラミングの経験があったりすると、長い期間を経ずとも受注できる可能性はあります。
前提知識がない場合、それを身に付けるための時間が必要ですが、それでも努力を積み重ねていれば、未経験からでも数か月から数年程度の期間を経れば受注は可能です。
フリーランスのエンジニアの実情を解説
ここからは、フリーランスエンジニアで活躍している人たちの、年収や案件相場など、実情に迫っていきます。
フリーランスエンジニアの年収
フリーランスエンジニアの年収は、一概にいくらとは言えません。400万円程度から1000万円以上稼ぐ方までさまざまです。理由は言語・スキル・活動頻度・関わる案件などの条件で大きく差が出るからです。よって一般的な会社員のエンジニアよりも上限も下限も幅があります。
以下では言語別に年収をある程度把握しておきたいという方のために弊社の記事を記載しますので、こちらを参考にされてください。
- Pythonエンジニアの年収:400万円程度から1000万円以上
- Djangoを扱うWebエンジニアの年収:400万円程度から1000万円以上
- Go言語エンジニアの平均年収:400万円程度から1000万円以上
- AWSエンジニアの年収:300万円から2000万円以上
- フロントエンドエンジニアの年収:400万円程度から800万円以上
- PHPエンジニアの年収:400万円程度から1000万円以上
- Rubyエンジニアの年収:400万円程度から1000万円以上
個人の頑張りや力量により左右されるのがフリーランスなので、個人差はありますが、会社員時代よりも年収が上がったという方が多いようです。
フリーランスエンジニアの案件の探し方
フリーランスエンジニアの働き方は、大きく分けると2つあります。1つ目は、在宅やノマドワークなど会社と離れた場所で仕事するスタイル。そして2つ目は、案件ごとにクライアント先に常駐して働くという働き方です。
在宅など一人で仕事する案件は、持ち帰りの案件とも呼ばれ、クライアントから離れた場所でする仕事です。ゲームの仕事やWeb関連の仕事など、小規模案件がほとんどですが、クラウドソーシングサービスや、案件紹介サイトで探せます。
案件一件あたりの相場
フリーランスエンジニアの月単価基準は、平均60万円前後だと言われています。しかし実績やスキルにより前後します。派遣企業に所属するプログラマーと違い、フリーランスの場合は中間マージンが取られず、そのまま自分の元に手取りとして報酬がもらえるメリットがあります。
フリーエンジニアの体験談
ここからは、先人たちの知恵を借りるべく、前線で活躍しているフリーランスエンジニアのブログを紹介していきます。
企業常駐型フリーランサー「みんからきりまで」
主にAndroidの開発をしているフリーのエンジニアきりみんさんが運営する「みんからきりまで」。
企業に常駐するスタイルの働き方で、エージェントから紹介された先の企業で活躍されています。毎日会社に通うので、一見サラリーマンと同じように見える働き方ですが、面倒くさい人間関係もなく、契約更新も自分で決められる自分主体なところを気に入っているようです。
収入も普通のサラリーマンより多く稼いでいるとのこと。
「TECHFREE」
管理人のSさんは、田舎から地方都市・名古屋に出て、フリーランスでシステムエンジニアになり、「いまフリーエンジニアになろうとしているあなたへ」という電子書籍も発売している方です。
フリーエンジニアに向いている人、向いていない人の特徴など、かなり実用的な内容が書かれています。開発だけやっていたい人はフリーには向いていないとバッサリ断言しています。
自分がフリーに向いているのかどうか不安に思う方は、読んでみるべきブログです。
未経験のフリーランスエンジニアを支援するサービス【FLEXY】
株式会社サーキュレーションが運営する「FLEXY」、CTOクラスからフリーランスのエンジニアまでITプロフェッショナルと企業のマッチングを行なっています。フリーランスになりたい方はFLEXYに登録すると、現在のフリーランス市場の案件にも精通したコンサルタントが相談にのってくれます。
リモートで働く、業務委託契約でジョブ型で働くなど、新しい働き方の啓蒙活動をしているため、最先端のフリーランス事情の情報を得ることができます。
フリーランスは、在宅でできる自由な働き方が魅力
フリーランスのエンジニアは、自分の裁量が増える分、タイムマネジメントや売上管理、日々の経費精算や納税まで、しなければならないこともたくさんあります。
しかし、ひとつの企業に縛られることなく、自分で仕事を選べるメリットはとても大きなものです。もちろん年収アップにつながる金銭面のメリットもあります。今後のキャリアに不安を感じている方は、フリーランスという働き方を候補に入れて検討してみてはいかがでしょうか。