フリーランスエンジニアの単価の決め方を解説!年収相場を目安に単価アップする方法も紹介

フリーランスエンジニアの悩みの一つに「単価の決め方がわからない」が挙げられます。特に経験の浅いエンジニアは、案件を獲得したいがあまり単価を低く設定しがちです。
ただ低い単価では生活費の捻出が難しくなったり、無理に稼働し続けて疲弊したりする可能性があります。
本記事ではフリーランスエンジニアの単価の決め方を解説し、目安にする年収相場も説明します。単価アップの方法にも触れているので、単価設定に悩むフリーランスエンジニアはぜひ最後までご覧ください。
なおFLEXY(フレキシー)では、フリーランスエンジニアの単価アップもサポートしております。単価設定にお悩みであれば、ぜひ一度お問い合わせください。
目次
フリーランスエンジニアの単価の決め方
フリーランスエンジニアで単価を決める際には、以下の4点について気を付けましょう。
- 案件サイトを確認して自身のスキルセットと同等の案件を参考にする
- 会社員のときの給料よりも高めに設定する
- 月額・固定報酬は作業時間と工数を考えて時給換算する
- 発注者の立場に立って自分を採用したくなる金額設定かを考える
フリーランスエンジニアの単価が高すぎると案件が獲得できず、安すぎると自己犠牲になりかねません。以下で順番に詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
案件サイトを確認して自身のスキルセットと同等の案件を参考にする
適切な単価を決定するには、フリーランスエンジニア向けの案件サイトで自身が参画できそうな案件の報酬を参考にしましょう。複数の案件サイトを比較し、自分と似たようなスキルを持つエンジニアの案件をチェックすることで、相場感が身につきます。
案件の難易度や求められる経験年数、プロジェクトの規模なども参考にして自身の単価を決定するのがポイントです。地域によって相場が異なるため、自分の活動エリアも考慮しましょう。
自分の強みや弱みも分析した上で複数の案件情報を調査すれば、市場価値に見合った単価を設定できます。
ただし、案件サイトの報酬感が必ずしも相場と合致しているわけではありません。あくまで目安の一つとして単価を決め、交渉に臨みましょう。フリーランスエンジニア向け案件サイトをお探しならFLEXY(フレキシー)をご利用ください。報酬が100万円/月を上回る案件も豊富にあり、単価設定の参考にできます。
希望者にはキャリアコーディネーターへの無料相談も提供しているので、この機会にぜひご登録ください。最短60秒で登録可能です。
会社員のときの給料よりも高めに設定する
会社員からフリーランスエンジニアになった方は、会社員時代の給料よりも高めに単価を設定してみましょう。収入を増やす目的の他に、フリーランスならではの支出の多さ(経費・税金)や不安定さをカバーするためです。
フリーランスは社会保険料や税金、年金などを自己負担する必要があります。もろもろ差し引かれて給与が支払われる会社員と比べると、同額をもらっても手残りが少なくなりやすいです。また、フリーランスエンジニアには案件が一つ終わると、次が決まるまでに無収入の期間が生じるリスクもあります。
設定する単価感の目安は、会社員時代の給与の1.3〜1.5倍程度です。ただし高めに設定すると、期待に見合った価値を提供できなければ信用を落とし、契約を打ち切られる可能性があります。高く設定し過ぎにもリスクはあるので慎重に検討してください。
月額・固定報酬は作業時間と工数を考えて時給換算する
月額や固定報酬の案件を選ぶ場合、予想される作業時間と工数を考慮して時給に換算しましょう。月額60万円の案件で月160時間の作業が予想される場合、時給は3,750円です。自分のスキルや経験と照らし合わせて、算出された時給が妥当であるか判断します。
どうしても案件を獲得したい場合は、クライアントの予算に合わせた作業時間の調整も必要です。ただし、無理な時間設定は品質低下や体調不良につながるため注意が必要です。時間外の作業や急な変更への対応なども考慮して、柔軟性のある単価を設定しましょう。
発注者の立場に立って自分を採用したくなる金額設定かを考える
フリーランスエンジニアが単価を決める場合、発注者の立場で金額を考えるのがおすすめです。
自分のスキルや経験が、単価に見合うものかを客観的に評価します。高すぎる単価設定は、実力があっても発注者に敬遠されやすいので注意しましょう。逆に安すぎる単価は、自分の価値を下げ疲弊しやすいです。
案件情報を分析して発注者の要望に見合った強みや付加価値をアピールできれば、発注者も喜んで採用してくれます。市場の動向や競合の単価なども把握し、常に適切な価格設定を心がけ、案件を獲得し続けられるフリーランスエンジニアを目指しましょう。
エンジニアの年収(時給)の相場を目安にするのも手
フリーランスエンジニアの単価を決める際、実際の相場を目安にするのもおすすめです。エンジニアの年収相場は、公的機関や案件サイトが公開しているアンケート結果を参考にすると良いでしょう。
ここでは以下の3つの視点で相場を紹介します。
- スキルレベル別
- 職種別
- 言語別
スキルレベル別
経済産業省が2017年8月21日に「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」を公表しています。
上記の調査結果によると、スキル標準レベル別の平均年収は以下のとおりです。
スキル標準レベル | 平均年収 |
---|---|
レベル1(新人・初級者) | 約437.8万円 |
レベル2(若手人材) | 約499.2万円 |
レベル3(中堅人材) | 約576.0万円 |
レベル4(チームリーダー) | 約726.1万円 |
レベル5(指導者・幹部) | 約937.8万円 |
レベル6/7(国内/国際的に著名) | 約1,129.9万円 |
自身のスキルがどのレベルに当てはまるかを分析し、上記データを参考に単価を設定しましょう。
職種別
エンジニアの職種によっても年収は異なります。FLEXYの調査によると、主な職種の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
データサイエンティスト | 約557万円 |
データベースエンジニア | 約534万円 |
フロントエンドエンジニア | 約550万円 |
インフラエンジニア | 約660万円 |
ネットワークエンジニア | 約534万円 |
プロジェクトマネージャー | 約660万円 |
高度な分析能力が求められるデータサイエンティストや、マネジメントスキルが必要なプロジェクトマネージャーの年収が高めになっています。職種別の年収を踏まえた上で、今後のキャリアプランを考えるのもおすすめです。
言語別
言語・フレームワーク別の年収も紹介します。
言語・フレームワーク | 年収相場 |
---|---|
AWSエンジニア | 800万円〜1000万円 |
Pythonエンジニア | 約870万円 |
JavaScriptエンジニア | 約807万円 |
C#エンジニア | 600万円〜1,000万円 |
Rubyエンジニア | 約526万円 |
PHPエンジニア | 約788万円 |
Unityエンジニア | 約300万円〜1,200万円 |
Go言語エンジニア | 約1,000万円以上 |
Djangoエンジニア | 約800万円 |
SQLエンジニア | 行600万円〜900万円 |
技術トレンドが変化すれば、上記の相場も変動するので定期的な調査が必要です。
フリーランスエンジニアが単価を上げる方法
案件サイトの情報やエンジニアの平均年収などを活用して、フリーランスエンジニアとしての単価を設定したら、単価を上げる方法に取り組みましょう。
単価を上げる方法は主に以下の6つです。
- フリーランスエンジニア専門のエージェントへ相談する
- 既存のクライアントの信頼を積み上げ単価交渉を行う
- 週当たりの稼働量を増やしてフルコミットできる案件を見つける
- 新たなスキル・より専門的な知識を身に付け高単価な案件に参画する
- チームリーダー・プロジェクトマネジメントを担えるIT人材になる
- すぐに示せるポートフォリオ・職務経歴書を準備し常に更新しておく
フリーランスエンジニア専門のエージェントへ相談する
単価アップを目指すなら、フリーランスエンジニア専門のエージェントに相談しましょう。エージェントは常に市場動向を調査しているため、スキルや経験に合った単価を設定してくれます。クライアントとの単価交渉もお任せできる、自身で交渉するよりも単価は高くなりやすいです。
エージェントを選ぶ際は、実績が豊富で評判のよいサービスを選びましょう。信頼できるエージェントが見つかれば、キャリアアップの可能性も広がります。
なかでもFLEXY(フレキシー)は、フリーランスエンジニアの高単価案件を多く抱えており「他社よりも報酬が高い」と好評の声もいただいています。今よりも単価を上げたい方は、ぜひご登録ください。
既存のクライアントの信頼を積み上げ単価交渉を行う
既にクライアントを見つけて仕事を受注している場合は、信頼を積み上げた上で単価交渉してみるのがおすすめです。
単価交渉のタイミング例は以下のとおりです。
- 仕事量・業務範囲が増えたとき
- 成果物が期待値以上の売上・数字につながったとき
- 契約更新のタイミング
単価交渉を行う際は実績や貢献度を具体的に示し、新たな価値提案まで行いましょう。急激な単価アップは避け、段階的な引き上げを提案するのがポイントです。
クライアントの予算状況も把握して、双方にとってメリットのある提案を心がけてください。信頼関係があれば、クライアントも前向きに検討してくれるはずです。
週当たりの稼働量を増やしてフルコミットできる案件を見つける
フリーランスエンジニアの単価を上げるには、週当たりの稼働量を増やしてフルコミットするのもおすすめです。フルコミットのエンジニアはクライアント側にとっても安定した人材確保につながるため、一般的に時給単価が高くなる傾向にあります。
また、複数の小規模案件を掛け持ちするよりも、一つの大型案件に集中した方が深い専門性を身につけられる可能性も高まります。結果的に将来の単価アップにもつながりやすいです。
ただし、フルコミットする前に自身の生産性や健康管理についても検討しましょう。ワークライフバランスを崩しすぎず、長期的に稼働できる状態を整えることが大切です。
新たなスキル・より専門的な知識を身に付け高単価な案件に参画する
技術の進化が速いIT業界で高単価案件に参画するには、新しいスキルや専門的な知識を身につけましょう。AIやブロックチェーン、クラウドコンピューティングなど最先端の技術分野は高単価案件が多い傾向にあります。
特定の業界や領域に特化した知識を身につけるのもおすすめです。金融やヘルスケア分野のシステム開発といった専門性の高い領域では、高単価案件は多めです。
市場のニーズに目を向けてスキルアップや知識習得を怠らなければ、高単価案件の獲得につながるでしょう。
チームリーダー・プロジェクトマネジメントを担えるIT人材になる
エンジニアからチームリーダー・プロジェクトマネジメントを目指して、高単価案件を獲得する方法もあります。
チームリーダー・プロジェクトマネジメントには、技術スキルに加えて、コミュニケーション能力やリーダーシップ、問題解決能力などが求められるので高単価になりやすいです。
PMP(Project Management Professional)などの資格取得や、プロジェクト管理ツールの使用経験を通してスキルや経験を磨きましょう。技術と管理の両面で実力が認められれば、より高単価な案件に参画できる可能性が高まります。
すぐに示せるポートフォリオ・職務経歴書を準備し常に更新しておく
自身の実力を効果的にアピールするために、ポートフォリオ・職務経歴書は最新に保ち、すぐに示せるように準備しておきましょう。
ポートフォリオでは過去に関わったプロジェクトの具体的な成果や、使用したスキルを明示します。実際のコードサンプルやデモを含めるとより説得力が増します。
職務経歴書には、各プロジェクトでの役割や貢献度、習得したスキルを具体的に記述するのがポイントです。
「プロシェアリング白書2024」の調査でも、過去の定性的な実績は価格交渉で有効との結果が出ています。ポートフォリオ・職務経歴書は忘れずに更新しておきましょう。
高単価なフリーランスエンジニアの案件をお探しならFLEXY(フレキシー)
高単価なフリーランスエンジニアの案件をお探しなら、FLEXY(フレキシー)をご利用ください。月額100万円以上の高額案件も豊富に揃え、専任のコーディネーターによる手厚いサポートで、スキル・経験の棚卸しや単価アップのアドバイスなど幅広くお手伝いいたします。
登録いただいている企業様はハイスキルな人材をお求めなので、ワンランク上のキャリアを目指す方にもおすすめです。IT/Webトレンドが学べる勉強会や、他のフリーランスと交流する機会をご活用いただき、フリーランスエンジニア案件の単価アップを実現しましょう。
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フリーランスエンジニアが実力以上の単価で受注するリスク
高単価案件を求めるあまり、実力以上の単価で受注するフリーランスエンジニアもいます。
実力以上の案件を受注すると、以下の3つのリスクがあります。
- クライアントの期待値が余計に上がり成果物の質が期待を超えられない
- 手持ちのスキルをはるかに超えるタスクを振られて疲弊する
- クライアントの満足度が低いまま契約終了になり案件がなくなる
クライアントの期待値が余計に上がり成果物の質が期待を超えられない
高単価の案件では、クライアントの期待値は高くなる傾向があります。
報酬が高額になるほど、求める稼働量と成果の水準は上がるのが一般的です。実際の技術力や経験が伴っていなければ期待以上の成果物が提供できず、クライアントの不満を溜めてしまいます。
実力不足は成果物のクオリティーだけでなく、納期の遅れ・予期せぬバグの発生などトラブルにも発展しえます。クライアントとの信頼関係が損なわれると、今後の案件獲得は望みづらいでしょう。
高単価なエンジニアであり続けるには、自身の実力を正しく評価して単価を含めて期待値を調整する必要があります。
手持ちのスキルをはるかに超えるタスクを振られて疲弊する
実力以上の単価で受注した場合、自身のスキルを超えたタスクを任される可能性があります。未経験の技術や複雑なシステム設計を要求されると、長時間労働や休日の稼働が常態化し健康を害するかもしれません。
タスクをこなすのに精一杯になるとルーティーンワークが多くの時間を占め、品質が疎かになったり生産性のなさを感じてモチベーションが低下したりするでしょう。長期的な視野でキャリアを考える余白がなくなり、スキルやポジションが停滞する可能性もあります。
ワークライフバランスも踏まえた案件獲得を心がけ、着実なスキルアップを目指すことも大切です。
クライアントの満足度が低いまま契約終了になり案件がなくなる
クライアントの期待に応えられず満足度が低いまま契約が終了してしまう点も、実力以上の単価で受注した場合のリスクです。
高単価で契約したにもかかわらず、期待以下の成果物であればクライアントは大きな失望を感じるはずです。契約更新の機会を逃すだけでなく、最悪の場合は契約期間中の解約を求められる可能性もあります。
フリーランスエンジニアの世界では口コミの影響力も無視できないため、評判を落とすと立て直すのに多大な労力と時間がかかります。長期的なキャリア形成を考えると目の前の高単価案件に飛びつかず、着実に実力をつけながら信頼関係を築いていくべきです。
値切られた場合は理由なしに単価を下げるとエンジニア側が苦労しやすいので注意
フリーランスエンジニアとして働いていると、クライアントから単価を値切られる場合があります。
仕事をいただいている立場とはいえ、安易に値下げに応じるのは悪手です。主な理由は以下の3つです。
- 将来的な単価アップが難しくなる
- 自身の価値が低くなる
- 収入を確保のために仕事を増やす必要が生じる
実際に値切りを打診された場合は、上記に注意しつつ提示された単価がスキルや経験に見合っているかを判断すべきです。場合によっては、業務範囲の調整や契約期間の変更など、別の観点での交渉も検討しましょう。
フリーランスエンジニアとして希望と相場を比較して適切な単価を設定しよう
会社員と異なりフリーランスエンジニアは自身の単価を、自分で設定しなければなりません。本記事で紹介した単価設定のポイントを参考に、計画的かつ戦略的に単価を設定してください。
また、単価アップのコツや高すぎる単価のリスクについても解説しています。一度設定した単価も、定期的に見直しながらキャリアを積み上げていきましょう。
一人で単価を決めるのが難しい方は、FLEXY(フレキシー)へぜひご登録ください。専任のコーディネーターが、丁寧なヒアリングに基づいた単価をご提案しつつ、クライアントとの交渉も代行いたします。
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