Webエンジニアのキャリアパス13選|将来のキャリアを考えるべき理由も紹介

IT職種のキャリアパス Webエンジニア

Webエンジニアを目指している方やすでにWebエンジニアとして活躍されている方は、「Webエンジニアになりたいけど、どんなキャリアがあるんだろう」「働いているが、このままでいいのか」と思ったことはありませんか。Webエンジニアとして働くことがゴールではなく、その後のキャリアも考えて仕事や勉強を継続することが重要です。

本記事では、Webエンジニアのキャリアパスやスキル・資格など役立つ情報を紹介しますので、次のキャリアを考える際にぜひ参考にしてください。

Webエンジニアとは

Webエンジニアは、Webサイト・モバイルサイトなどで使用する機能の開発やITシステムなどの設計、開発、運用といったWeb開発全般を行うエンジニアです。主にHTML、CSS、JavaScript 等を使用するフロントエンド開発、データベースやサーバー処理を行うバックエンド開発などを行います。

Webエンジニアの状況

Webエンジニアの需要や将来性を紹介しますので、これからWebエンジニアを目指す方は参考にしてみてください。また、他のエンジニアと差別化するポイントも解説します。

Webエンジニアは増えすぎ?

Webエンジニアが増えすぎと言われている理由は以下の2つです。

  • 必要なスキルを身につけやすいから
  • Webエンジニアを目指す人が多いから

増えすぎと言われるWebエンジニアですが、Webエンジニアの将来性は高いと言われています。Webサービスは進化を続けており、生活には必要不可欠ともいえる存在です。そのため、多くの企業がWebエンジニアの技術を今後も求めるでしょう。

Webエンジニアの需要

増えすぎと言われる一方で、Webエンジニアの需要はどのような状況なのでしょうか。

エンジニアの人材不足

エンジニアの数が不足していると聞いたことはありませんか。近年、エンジニア不足が問題となっていますが、今後さらに人材不足が深刻になると考えられています。そのため、今後もWebエンジニアとして働ける人材は求められるでしょう。

オンラインへシフト

コロナ禍の影響により、Web会議などが主流となりました。多くの業界でWeb経由のビジネスが行われています。さらに、DXの推進が行われることによって、Web関連システムに対する需要は高まっています。そのため、今後もWebに関わる業務を担当するWebエンジニアの需要は高いでしょう。

Webエンジニアの将来性

Webエンジニアの将来性はWeb業界の今後の展望によって変わってきます。ここからは、Webエンジニアの将来性に関連する要素を解説します。

Webサービスの需要

多くの企業がWebサイトやWebアプリケーションを運用しています。今後も多くの企業がWebサービスを活用すると考えられています。この活用の動きがさらに増えればWebサービスの開発・運用・保守を担当するWebエンジニアの需要は高まっていきます。

新技術の活用

Web業界ではAIやブロックチェーンなどの新技術が多く活用されています。今後も新技術が開発されたり、既存の技術がアップデートされるでしょう。これらの技術の進化に合わせてWebエンジニアとしてスキルアップできれば、自身の市場価値を高めていけます。

他のWebエンジニアと差別化するポイント

需要が高まるWebエンジニアの中で、活躍できるWebエンジニアになるためには他のエンジニアと差別化する必要があります。ここでは、他のWebエンジニアと差別化するポイントを紹介します。

使えるプログラミング言語を増やす

プログラミング言語の知識はWebエンジニアとして働くために必須です。開発で使用する言語はひとつではないため、複数の言語の知識を習得しておくとよいでしょう。

多数のプログラミング言語を使えるようになれば、自分が受ける業務の幅も広がっていくでしょう。

マネジメントスキルを習得する

Webエンジニアのキャリアパスには、プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャーになる道やVPoEなど企業の経営層になる道もあります。これらの職種にはマネジメントスキルが必須です。Webエンジニアとしてマネジメントスキルを習得できれば、キャリアの選択肢を増やすことができるでしょう。

最新の技術を学び続ける

Webエンジニアとして活躍するためには、最新技術について学び続ける必要があります。最新技術とは、AI・ブロックチェーン・IoTなどです。数年経過するとさらに最新技術が出てくる可能性が高いので、変化に応じて学習していきましょう。

Webエンジニアのスペシャリストになるキャリアパス

Webエンジニアのスキルや知識を極めて、スペシャリストになるキャリアパスです。スペシャリストは、開発知識・技術ともにハイレベルの状態を保つ必要があるため、学び続ける大変さはあります。スペシャリストを目指す方は、最新の技術についても勉強を続けていきましょう。Webエンジニアのスペシャリストとして実績を積むと大規模なWebプロジェクトを任されることも増えていきます。

スキルや知識を極めるとフリーランスとして独立することもできるでしょう。フリーランスになると、働く場所や時間などに縛られないため、自由度の高い働き方をすることが可能です。もし企業に所属するのではなく、Webエンジニアのフリーランスとして働く場合、Webエンジニアのフリーランスに必要なスキルや年収を調べてみましょう。

また、Webエンジニアのフリーランスとして仕事を探す場合にはFLEXYサービスの利用がおすすめです。FLEXYでは「フルリモート案件」「月100万円以上の案件」など、高単価・好条件の案件を多数取り扱っています。フリーランスになる場合、ぜひFLEXYサービスの利用をご検討ください。

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エンジニアとしての技術を磨くキャリアパス6選

エンジニアとしての技術を磨き続けるキャリアパスを描くことが可能です。エンジニアとしての技術を磨き続けるキャリアパスには以下のような職種があります。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストはIT技術の専門家で、プロジェクトを技術面からサポートします。年収も高めであり、人気の職種です。ITスペシャリストは、経済産業省が定めているITスキル標準(ITSS)のいずれかでレベル3以上を取得しているエンジニアを指します。具体的なスキルの分野は以下の通りです。

  • プラットフォーム
  • ネットワーク
  • データベース
  • アプリケーション共通基盤
  • システム管理
  • セキュリティ

WebエンジニアからITスペシャリストを目指す場合には、プラットフォームやネットワークの分野でスペシャリストを目指すのがおすすめです。

テックリード

テックリードとはエンジニアチームのリーダーとなる職種です。エンジニアは所属しているチームで共通ゴールに向かって、各々が業務を行うことが基本です。そのため、技術面でエンジニアをまとめるテックリードが重要となってきます。

テックリードを目指す場合には、技術面でチームをリードするためにWebエンジニアとしてスキルの向上やエンジニアをまとめるためのコミュニケーション能力を磨いておきましょう。テックリードを経験した後は、CTOを目指すことも可能です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアはさまざまな分野のシステム開発に携わるため、マルチエンジニアとも呼ばれている職種です。Webエンジニアからフルスタックエンジニアを目指す場合には、バックエンド開発、フロントエンド開発、インフラ整備などの経験が必要になってきます。フルスタックエンジニアになった後にはシステム開発でマルチに活躍した経験を活かして、マネジメント側にキャリアを進めることも可能です。

Webエンジニアからフルスタックエンジニアを目指す場合には、フルスタックエンジニアに必要なスキルやおすすめの資格を調べておきましょう。

フロントエンドエンジニア

HTML、CSS、JavaScript等の多様な言語を用いてウェブサイトやアプリケーションのUI/UXを設計・開発する職種です。Webサイトでブラウザに表示されている部分の開発を担当しています。Webエンジニアとして働いているとマークアップやJavaScriptでのコーディングなど、フロントエンドの開発経験を積む機会があるため目指しやすい職種です。フロントエンドエンジニアとして経験を積むと、エンジニアだけではなくWebデザイナーになることも可能なため、柔軟なキャリアを描けるでしょう。

フロントエンドエンジニアはフリーランスとして働くにも適している職種のため、フリーランスのフロントエンドエンジニアについて調べておくと、その後のキャリアを考えやすくなるでしょう。

サーバサイドエンジニア

サーバーの処理に求められるシステムの開発およびデータ管理などを担うのがサーバサイドエンジニアです。プログラミング言語のJavaやPHP、Rubyなどを駆使し、サーバー側で作動するシステムを作り上げます。インターネットサービスにはサーバーが必須なため、とても需要が高い職種です。Webエンジニアからサーバサイドエンジニアになるには、サーバーの知識や業務に必要なプログラミング言語、フレームワークのスキルを身につけましょう。

目指す場合には、サーバサイドエンジニアに必要なスキルやおすすめの勉強方法も調べてみましょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークシステムの設計、構築、運用・保守を担当するネットワークエンジニアです。ネットワークエンジニアへのキャリアチェンジには、Webエンジニアとしてセキュリティに関連した仕事の実績や経験が高く評価されます。

ネットワークエンジニアを目指す場合、ネットワーク技術の知識、設計・構築スキルを学んでおきましょう

Webエンジニアのスキルを活かすマネジメントサイドのキャリアパス4選

技術を磨くのではなく、マネジメントサイドに挑戦したい人もいるでしょう。ここでは、マネジメントサイドのキャリアパスを紹介します。紹介するキャリアパスには、Webエンジニアのスキルだけではなく、メンバー育成や社外との交渉に必要なコミュニケーション能力を求められることが多いです。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト構築の運用全般に関わる責任者としての役割があります。Webサイトの戦略立案やWebサイトの開発・保守などWebサイトに関わる全般の業務を担当します。ディレクション業務を行うため、開発スキルだけではなく、スケジュール管理能力やコミュニケーション能力が必要です。

Webディレクターは、フリーランスになることで年収が200〜300万程度アップする可能性がありますので、Webディレクターのフリーランスになることを考えるのもおすすめです。

PM(プロジェクトマネージャー)

PMとはプロジェクト全体のマネジメントを行う管理者・責任者の役割を担う職種です。プロジェクトの進捗やメンバー管理、外部とのコミュニケーションなどを行いプロジェクトを円滑に進めるのが主な仕事です。

PMは上流工程に携わることが多い立場で、プロジェクトを管理する立場でもあるため、WebエンジニアからPMを目指す場合には開発経験だけではなく、上流工程に携わった経験やマネジメント経験を積んでおくとよいでしょう。

CTO

最高技術責任者を目指すキャリアパスです。業務内容は企業規模によって異なりますが、高い技術力とマネジメント能力が必要になります。中小企業のCTOは経営層の一人として経営戦略の策定を担当することがありますが、スタートアップ・ベンチャー企業のCTOはテックリードのような役割を担うことが多いです。

CTOには開発経験だけではなく、マネジメント能力や経営に関する知識も必要です。

VPoE

VPoEは技術部門のマネジメント責任者であり、ソフトウェア開発などの技術部門においてエンジニアをマネジメントし統括する立場です。マネジメント責任者としてエンジニアの採用や育成、チーム編成などを適切に行い、組織としてのパフォーマンスを最大化することが主な役割です。

VPoEは役割を果たすために、チームメンバーを鼓舞できるリーダーシップやマネジメント能力が必須です。また、さまざまなプロジェクトで経験を積み、プロジェクトに対する理解を深めておく必要もあります。

Webエンジニアから転職するキャリアパス2選

Webエンジニアの経験を活かし、転職する場合のキャリアパスを紹介します。転職の際には、専門性が高いWebエンジニアのスキルは強みになるでしょう。

社内SE

社内SEは企業内の情報システム部門を担当する職種で、主な仕事内容は情報システムの管理・保守です。既存のシステムの管理と保守を行うことが多いため、新規のプロジェクトに取り組みたいと考える人には物足りないと感じてしまうでしょう。

社内SEを目指す場合には、システム開発やインフラの基本的な知識を習得することが必要です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用し企業の課題解決を行う職種です。ITコンサルタントは担当する分野が幅広く、業務内容が多岐にわたります。ITコンサルタントはエンジニアの上級職として位置づけられることが多く、Webエンジニアを経験してからITコンサルタントにキャリアアップする方は多いです。

業務には、専門的なスキルや知識が必要なため、ITコンサルタントの年収は高い傾向にあります。

キャリアパスを考えるポイント

なぜキャリアパスを考える必要があるのでしょうか。ここでは、考えるべき理由について紹介します。また、キャリアパスをどう考えればいいのか分からない方に向けて、意識することも紹介します。

キャリアパスを考えるべき理由

まずは、なぜ考える必要があるのか紹介します。

常に成長が必要だから

IT業界は変化が激しい業界です。そのため、成長のない人材は淘汰されてしまいます。コーディングやプログラミングしかできない人材や強みがない人材は将来性がないと思われてしまうので、経験を積み、付加価値を生みだすことが必要になってきます。そのため、キャリアパスで自分の目標やゴールを考え、それに向かって必要な経験やスキルを得ることが重要です。

年収を上げるため

経験が浅いWebエンジニアは年収が低く、年収を上げるためにはキャリアアップが必要です。キャリアアップをするには高度なスキルの習得や資格取得をするのがおすすめです。どのようなスキルや資格を取得しなければいけないかは、キャリアパスを考えることで明確になりやすいので、まずはキャリアパスを考えてみましょう。

キャリアパスを考える際に意識すること

Webエンジニアのキャリアの選択肢は多く、自分がどんなキャリアを描きたいのか悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、キャリアパスを考える際に意識したいことを紹介します。

目標やゴールをしっかり定める

まずは、1年後、5年後、10年後に自分がどうなっていたいか言語化してみましょう。「〇〇年後にテックリードになる」「〇〇年後にフリーランスとして活躍する」といった形で何年後に自分がどうなっていたいかを文字で書き出すと、目標やゴールが明確になるでしょう。

また、目標やゴールをしっかり定めておくと、努力する方向も定まりモチベーションアップにも繋がります。

業務の適性を確認しておく

自分が「得意・不得意と感じている業務」や「やりがいを感じる業務」の内容を明確に書き出してみましょう。例えば、組織に所属して働くことを苦手と感じている場合、フリーランスとして働くキャリアも考えられます。

自分の考えから適性のあるキャリアパスを選択できれば、モチベーション高く業務を行うことができるでしょう。業務適性を見定めて間違いのないキャリアの選択を行いましょう。

キャリアアップに役立つスキル・資格

Webエンジニアとしてキャリアアップをしていくためにはスキル・資格の習得が必要です。ここでは、役立つスキルや資格を紹介します。これらを習得することで市場価値も上昇するでしょう。

役立つスキル

まずは、Webエンジニアのキャリアに役立つスキルを紹介します。

データベーススキル

Web開発を行う上でデータベースの知識があるとよいでしょう。基礎的なデータベースソフトウェアを学習することやデータベース言語のSQLも学んでいきます。

また、近年データベースをクラウドへ移行する企業も多いため、AWSやGCPなどインフラ領域の知識やスキルも習得すると市場価値がさらに高まるでしょう。

セキュリティスキル

設計・構築したICTシステムを運用していくには、サイバーセキュリティを施す必要があります。セキュリティ面が不十分であると、トラブルにつながるリスクが増加してしまいます。

より安全なシステム開発や運用を実行するためにも、セキュリティ関連の知識やスキルを習得しておきましょう。

ソフトスキル

新しい情報のキャッチアップをする姿勢やチームワークを意識するコミュニケーション能力など、基本的なソフトスキルは身につけておいた方がよいでしょう。

Webエンジニアが使うITに関連する情報は日々進化します。進化に対応するためには日々自分がスキルアップする意識を持っておくことが大切です。また、チームで仕事をするためコミュニケーション能力も重要です。

役立つ資格

Webエンジニアのキャリアアップに役立つ資格を紹介します。

HTML5プロフェッショナル認定試験

Webページ、Webアプリケーションのデザイン・設計・構築に関する知識とスキルを認定する試験です。試験は、Level1とLevel2の2段階で構成されており、実務レベルの力をつけたいのであれば、Level2の取得に挑戦するのがおすすめです。

LPIC

サーバーのOSとして使用されることが多いLinuxに関する資格です。Webエンジニアのキャリアパスとしても紹介したサーバサイドエンジニアはLinuxを扱うことが多いです。Linuxの技術はITインフラ業界を中心に多く使われており、最新技術を支える土台として非常に将来性が高いです。

CCNP

CCNPとは、CISCO認定の一つで、ネットワークについて高い技術力が認められる認定試験です。ネットワークについて主業務で扱っていないWebエンジニアが取得するためには長時間の勉強が必要ですが、インフラ分野でキャリアアップを考えている人にはおすすめです。

Webエンジニアのキャリアパス実現のための面接

Webエンジニアとして就職や転職する際には、基本的に面接が行われるでしょう。ここでは、Webエンジニアとしてキャリアパスを実現するための面接のポイントを紹介します。

会社のビジョンに合わせて回答する

まずは、就職・転職する会社のビジョンを確認しましょう。面接時には志望動機やキャリアプランを聞かれることが多いです。企業のビジョンと自分の考えがマッチしている回答を行うと、面接官に好印象を与えることができるでしょう。

実績を定量で説明する

面接官に入社して欲しいと思ってもらえなければ、就職・転職することはできません。自身のキャリアでの実績を具体的な数字で説明しましょう。未経験の業種に挑戦する場合、これまでの経験を活かして業務に取り組めるということを説明しましょう。

印象が悪くなる回答は避ける

Webエンジニアとして優秀な実績があっても、回答によっては面接で不合格になる場合があります。「会社の方針に合っていない回答」「回答に一貫性がない」「仕事よりプライベートを優先する」といった回答はネガティブに捉えられる可能性があるため注意しましょう。基本的に面接では、自分を採用するメリットを示すことが大切です。

まとめ

本記事で紹介したように、Webエンジニアのキャリアには沢山の選択肢があります。しかし、選択肢が多いことによってどのようなキャリアにするか悩んでしまうこともあるでしょう。その際は、本記事で紹介したキャリアパス一覧や考える際に意識するポイントを参考に自分に合ったキャリアパスを見つけていきましょう。

しかし、キャリアパスを描くだけでは、Webエンジニアとしての価値は上がりません。考えた後は、その目標に向かって自己研鑽を続けて自分が定めた目標やゴールを達成できるようにしましょう。

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