リモートワークの出来る職種10選|おすすめの資格も紹介

リモートワーク•テレワークの違い

テレワークとリモートワークは、両方とも遠隔地での仕事を指す言葉ですが、微妙な違いがあります。
テレワークは、従業員が通常のオフィス環境から離れ、電子機器やインターネットを使用して仕事を行う形態を指します。
そのため、従業員はオフィスに通勤する必要がありません。
一方リモートワークは、従業員が地理的に離れた場所で働くことを指します。
従業員は別の都市、国、場合によっては時差のある地域にいることがあります。 リモートワークは、テレワークよりもより広範囲な場所での仕事を指します。 これを踏まえると、テレワークは主に自宅、カフェなど従業員が選んだ場所での仕事を意味し、リモートワークは地理的な制約なく働くことを意味します。
ただし、これらの用語は一般的に混同されて使用されることもあるので、具体的な文脈によって異なる解釈がなされることもあります。

リモートワーク職種の全体の割合

全就業者のなかでテレワークの割合は約30%ほどです。
毎日リモートワークをしている人が全体の約17%、週2,3日出社が約18%、残りが毎日出社という結果になっています。 最近の傾向では、従業員の多い企業ほどリモートワークの割合が高い傾向にあります。 出典:カオナビHRテクノロジー総研調査レポート
令和3年度テレワーク人口実態調査-調査結果(概要)-

リモートワークと相性が良い職種の特徴とは?

場所を選ばず働くことのできるリモートワークですが、相性の良い職種の特徴はどのようなものなのでしょうか。2点の特徴を紹介します。

成果が可視化しやすい業務

リモートワークやテレワークは働いている姿を常に確認できるわけではないので、勤務態度など成果以外の部分での評価がしづらくなります。
そのため、仕事の成果を可視化しやすい職種ほどリモートワークと相性が良くなります。業務量で評価ができる経理、営業、事務職や成果物の品質で評価が判断されるライターやデザイナーなどは相性が良いです。

その場にいなくても可能な業務

仕事する場所に制限のない仕事はリモートワークに向いています。
反対に、建設の現場や接客業など、その場にいないと業務ができない職種は向いていません。また、機密性の高い情報を扱う仕事もリモートワークには適していないです。 場所や機材などの制約が少ない、エンジニアやWEBデザイナーなどが適しています。

リモートワークができる職種10選

リモートワークで働くことのできる職種を7つ理由とともに紹介します。

ITエンジニア・プログラマー

ITエンジニアは、システムやネットワークの設計、開発、管理を担当し、情報システム全体をサポートします。
プログラマーは、コンピューター言語を使ってソフトウェアやアプリケーションを開発し、コードの作成や修正を行います。
リモートワークが可能な理由として、ITエンジニア・プログラマーは仕様書に合わせてプログラミングしてからテスト工程までわざわざ会社で行う必要がないからです。しかし、仕様書を作るタイミングにおいてはクライアントとの打ち合わせで出社が必要とされることはあるかもしれません。

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Webデザイナー

Webデザイナーの業務内容は、ウェブサイトやアプリケーションの見た目とユーザーエクスペリエンスをデザインすることです。
具体的には、カラースキーム、レイアウト、グラフィックスを作成し、HTMLやCSSを使用したコーディングです。 デザインの分野は多岐にわたりますが、クラウドソーシングなどでも案件は多いです。もちろん、クライアントへのヒアリングや打ち合わせなどによってはリモートワークが難しい場合もありますが、デザインのセンスなどは属人性が高く、本人に良い環境で集中して仕事をした方が効率が良いと考えられています。
そのためリモートワークとの相性が良いです。

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コンサルタント

コンサルタントの業務内容は、クライアントの課題を分析し、戦略的なアドバイスやソリューションの提供です。
具体的には、調査・データ分析、プロジェクト管理、戦略策定、業務プロセス改善、組織変革の支援などがあり、クライアントのニーズに合わせた効果的なアクションプランの策定と実行を通じて、組織の成長と成功をサポートします。
これらの業務は、主に電話、メール、ビジネスチャットなどを使用するため、コンサルタントもリモートワークと相性が良い職種です。

Webディレクター

Webディレクターの業務内容は、ウェブサイトやオンラインプロジェクトの計画、設計、運営です。
具体的には、要件定義、コンテンツ戦略の策定、デザインの監修、開発チームとのコミュニケーション、プロジェクトの進行管理、品質管理などがあります。 Webデザイナーやプログラマーがリモートで仕事を行うことができるので、それを束ねるWebディレクターもリモートに適した職種であるとされています。

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マーケター

マーケターは、商品やサービスの市場調査、広告キャンペーンの企画実施、顧客分析、販売促進、ブランド戦略の立案などを担当します。
Webを通したマーケティングを行うため、仕事も基本的にWebを通してどこにいても行うことができるのでリモートワークに適した職種です。

ライター・編集者

ライター・編集者の業務内容は、記事やコンテンツの制作・修正・編集です。
また、テーマの研究や構成の考案、デッドラインの管理なども行います。 基本的には、文章を書いたりまとめたり調べたりすることが中心であり、顧客ともオンライン上のデータのやりとりが可能なので、パソコンがあればできる業務も多く、リモートワークとの相性が良いです。

セールス

セールスの仕事内容は、顧客とのやりとりがほとんどで、個人作業が主な仕事です。
そのため、フルリモートは厳しくても電話やメールを使った営業やクライアントへの対応、資料作成はリモートで行うことができます。 また、会議などもWeb会議システムを使用すればリモートでの実施が可能です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーの業務内容は、プロジェクト全体の進行管理と問題発生時の対応やプロジェクトの課題や問題を報告書で共有などです。 これらを行って、プロジェクトの目標達成とチームの調整を行います。 これらの業務の多くは、ZOOMなどのWeb会議サービスを使用してリモートで行うことができます。

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カウンセラー

カウンセラーの仕事は相談者の悩みを聞くことです。
対面で話すことが必須ではないので、何らかの方法で相談者の話を聞くことができれば、業務を行うことができます。
カウンセラーは大きく2つに分けられ、心に不安や悩みを抱えたり、心の不調をきたした人のサポートを行う「心理カウンセラー」と企業で働く従業員をサポートする「産業カウンセラー」があります。 どちらもリモートワーク可能ですが、産業カウンセラーはより、リモートワークがしやすいとされています。

インサイドセールス

インサイドセールスとは、見込み顧客に対して、メールや電話などでアプローチをし、アポイントを獲得する職業です。
メールや電話を使ってアプローチをするので、オフィスにいなくても仕事をすることができます。

リモートワークができない職種一覧

リモートワークに向いていない職種を理由と共にご紹介します。

公務員

役所の窓口担当の職員や警察官、消防士、教師などの公務員もリモートワークが難しいとされています。
職種によってはリモートワークを取り入れているところもあるので完全にリモートワークが不可という訳ではありませんが、自宅からネットワークへのアクセスが難しいなど、セキュリティの観点からリモートワークはかなり少ないです。
また、警察や消防員などは、現場で活動する必要があるのでリモートワークができません。

接客業

接客業はお客様と直接コミュニケーションを取り、サービスという価値を提供しなければならないので、リモートワークは難しいです。
接客業をしつつ、リモートワークをしたい場合は、店舗ではなく、本部などでの勤務をし、直接お客様と接する必要のない部署に勤める必要があります。

生産・製造業

製造業は設備の揃った環境で直接材料を加工して、モノを作っていく必要があります。
そのため、工場以外の場所での勤務は現実的に難しいです。 将来的に、技術が進化して、ロボットなどが製造を担うようになった際には、リモートで仕事を行うことが可能になるかもしれません。

運輸業

トラックや社用車、バイクなどを使って荷物や郵便を配達する運輸業も現場での業務が中心なのでリモートワークが難しいです。
最近は技術が発展し、無人運転の電車などもありますが、自宅から操作を行うことはできません。

医療・福祉

医療職や福祉職も直接患者と関わる必要があります。また、入院患者にいつでも対応できるように病院に居続けなければなりません。
そのため、医療職、福祉職はリモートワークをすることが難しいです。

警備・清掃業

警備や製造業は直接現場を警備したり、清掃する必要があります。 また、他の職種と異なり一部をリモートワークに変更することもできないので、警備員や清掃員をする場合にはリモートワークで働くことは諦めましょう。

テレワーク・リモートワークのデメリット

勤務時間の超過

リモートワークは実際に働いている姿を常に見ることが出来ず、成果以外での評価がしづらいので成果重視になりがちです。
そのため、結果が出ていない場合は労働時間を超えて、業務をしなければならない場合があります。 また、リモートワークで自己管理が難しくなり、時間内に業務が終わらないこともあるでしょう。

情報漏えいリスク

リモートワークでは、会社のネットワークだけでなく、自宅のネットワークも使用するため、情報漏洩のリスクが高まります。また、カフェなどのネットワークは通信が暗号化されていないので、自宅以上に情報漏洩のリスクが高まるでしょう。カフェなどで作業する際は、テザリングを使用するなど、セキュリティ対策を行うことが重要です。

コミュニケーション不足

オフィスワークと比較するとテレワークは人と関わる機会が確実に減ります。
必要最低限しかコミュニケーションを取らなくなってしまうので、仕事へのやる気が損なわれてしまうこともあります。
また、コミュニケーションの希薄さによって、一人で仕事をしている気分になってしまい、孤独を感じてしまう人もいます。

テレワーク・リモートワークのメリット

通勤の負担がなくなる

テレワークの場合、出社がないので、通勤時間がありません。そのため、通勤時間を業務以外の家事や育児、趣味などに時間を充てることができます。 また、満員電車での通勤は体が疲れ、ストレスを感じてしまいます。リモートワークでは通勤の時間がなくなるので、ストレスを少なく1日を効率よく使うことが出来るでしょう。

働きやすい環境で働くことができる

リモートワークであれば、自分に合う環境で働くことができます。
自宅の方が集中できる場合は自宅で仕事ができますし、カフェの方が合う人はカフェで働くことができます。
このように自由度高く、柔軟に働く場所を変えることができます。 自宅であれば、自分に合う椅子、机、室温を選択して、働くことができます。

育児や介護との両立ができる

テレワークは育児や介護をする方には向いています。テレワークであれば、出社に比べると通勤などもないので時間的にも体力的にも余裕があります。そのため、仕事を続けながらも育児や介護の時間を確保することができるので両立していくことができます。

リモートワークに必要なスキル

リモートワークで仕事をしていくにはある程度のスキルが必要です ここでは、リモートワークをする上で必要な力を3点紹介します。

基本的なパソコンスキル

リモートワークができる職種で働く場合、パソコンは大切な仕事道具になるのでパソコンスキルは必須になるでしょう。
ライティングやプログラミングなどパソコンを使用する職種はもちろん、業務ではパソコンを使用しない職種であっても顧客とのやりとりや請求書の作成などはパソコンで行うのが一般的です。

コミュニケーションスキル

リモートワークは対面のコミュニケーションではないので、コミュニケーションの質が大事になります。
特に離れた場所にいるクライアントと連絡を取る際に、上手く伝えられないケースも珍しくありません。きちんとコミュニケーションを取るために、文面や声から相手の考えや意図を正確に読み取る力が必要になります。

ビジネスマナー

リモートワークでなくても必要ですが、ビジネスマナーは働いていく上では欠かせません。 ビジネスマナーにも「社内でのマナー」と「社外でのマナー」の2種類があります。 社内でのビジネスマナーとは、メンバー同士でスケジュールの共有をしっかり行い、スムーズな業務運営をすることやビデオ会議で適切な服装や背景で参加すること、会社の情報やデータを守るためにセキュリティの対策を行うことです。 社外でのビジネスマナーとは、メールや電話になるべく早く返信することや丁寧な言葉遣いを心がけ、挨拶や礼節を忘れずに行動することです。 リモートワークでは対面で話す機会が減ってしまうので、よりお互いが仕事のしやすいような環境を作っていく必要があります。

職務遂行力

リモートワークの場合、周りに人がいないので自分で業務を進めていく力が必要になります。リモートの環境では、自ら考えて課題を解決する自己解決能力が必要です。また、職務遂行力はリモートワークだけでなく、フリーランスで仕事をしている方にも必要な力となります。

フリーランスとして案件を獲得していきたいと考えている方はスキルシートの書き方も確認しておきましょう。

リモートワークに活かせる資格一覧

リモートワークをする上で資格は必ず必要なわけではありません。 しかし、資格を持っていると仕事を受注しやすくなります。
ここでは、リモートワークで働く上で取得しておくとおすすめの資格を紹介します。

FP技能士

ファイナンシャルプランナーとは、個人や家族、企業などのクライアントに対して、総合的な財務計画を立案し、資産運用やリスク管理、節税対策、退職計画など、幅広い金融関連のアドバイスを提供する専門家のことです。 FPの資格を活かして、リモートワークで働く職種として、フィナンシャルアドバイザーや保険コンサルタント、フィナンシャルブロガーなどがあります。 仕事に活かすためであれば2級以上を取得する必要があります。

MOS

マイクロソフト オフィス スペシャリストは、Microsoft Office製品を熟知し、Word、Excel、PowerPointなどのアプリケーションのスキルを持つ認定資格のことです。 在宅ワークをする上で、上記のアプリを使用する機会は多いので、この資格取得によって細かい操作を学ぶことができ、業務の効率化に繋がります。

簿記3級

日商簿記とは、ビジネスや会計の分野に従事する人々に対して、簿記の知識とスキルを評価し、証明するための資格試験です。
仕事に生かすのであれば2級以上を取得することがおすすめです。

他にもおすすめなエンジニアの資格に興味のある方は確認しておきましょう。

まとめ

リモートワークで働くことができると、プライベートとの両立ができるなど多くのメリットがあります。
リモートワークのできる職種は多くあるので、メリット、デメリットを踏まえて自分に合う働き方のできる職種を選びましょう。

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