フロントエンドエンジニアのスキルが活かせる副業とは? メリットや単価について解説

フロントエンドエンジニア 副業

フロントエンドエンジニアとして働いている中で、「自分のスキルをほかの業務に活用したい」と考えている方は多いのではないでしょうか。しかし実際、どのように副業案件を見つければよいかわからない方もおられるでしょう。

この記事では、フロントエンドエンジニアが副業するメリットや、副業の探し方のヒントを解説します。

フロントエンドエンジニアが副業するメリット

昨今、社会的に副業を推進する風潮が高まってきており、多くの企業で副業の解禁が始まっています。

実際、副業をする時間がないという人もおられるでしょうが、ここではまずフロントエンドエンジニアが副業をする主なメリットについて、4つの観点から解説します。また、その後デメリットについても3点ほど解説します。

スキルが上がる

フロントエンドエンジニアが副業をするメリットとして、まず自分のスキルアップにつながる点が挙げられます。

副業をすると単純に業務量が増え、コーティングに携わる時間が長くなります。すると次第にコードを書くスピードが上がっていき、最終的には業務効率化につながります。

さらに、副業では本業と異なる案件に携わるため、副業案件を通じて本業では獲得してこなかった新たなスキルや知識を身につけることが可能です。

同じ言語でも異なるライブラリやフレームワークの活用をしたり、あるいは上流工程の一部に触れたりといった、本業で得られない経験を獲得できる点は副業ならではといえます。

収入が増える

2つ目のメリットは、収入が増える点です。単純に副業で案件を受注すれば、その分だけ本業のみの収入よりも上回ります。

受注案件が増えれば、それがそのまま追加の収入となるため、「収入を増やしたいけれど、転職やフリーランスになるのは少し躊躇してしまう」という人には非常に魅力的な増収の手段です。

さらに、前述のスキルアップとも関連しますが、副業を通じてスキルアップができれば、自分の市場価値が高まります。

その結果、副業でより高単価の案件を獲得したり、あるいは転職・独立して高収入を目指したりすることも可能になります。

独立の準備になる

3つ目のメリットは、独立の準備につながるという点です。スキルアップにより独立や転職を目指せることは先述したとおりですが、副業をすることで、求人票などから市場で求められているフロントエンドエンジニアのスキルを把握できます。

これにより、独立までにどのようなスキルを身につけておく必要があるか、といった見通しがある程度立てられます。

また、仮にフリーランスとして独立したとしても、すぐによい案件を獲得できるとは限りません。

しかし、副業を通じて自ら案件取得する経験を積んでいれば、どのようなアピールをすべきかといった受注に至るまでのノウハウが蓄積されるため、独立後もその知見を活かして受注を勝ち取ることが可能です。

このように、単純なスキルアップだけでなく、独立前の練習という観点からも副業はおすすめです。

リモートワーク可能な案件が多い

4つ目のメリットは、リモートワークが可能な案件が多い点です。リモートワークが可能な案件とはつまり、ある程度自分のライフスタイルに合った条件で働けるということです。

スキルアップや収入アップのために無理して本業を頑張るのではなく、より融通の利くかたちでコンスタントに働くほうが負担は少ないでしょう。

デメリット

確定申告をする必要がある場合

1つ目は、収入が一定額を超えると副業やフリーランスの方でも確定申告が必要となることです。副業で年間20万円を超える所得がある人は、所得税の確定申告をする必要があります。フロントエンドエンジニアの副業案件には20万を超える高単価案件も多いため注意が必要です。
そのため、副業を始める場合は、確定申告や税金についても知識を深めておきましょう。

本業に影響が出る可能性

2つ目は、本業に影響が出る可能性があることです。副業を請け負っている場合でも本業の勤務時間は減りません。エンジニアは長く稼働することが多く、長時間の仕事をこなすことによって体調を崩してしまう可能性もあります。フルリモート案件や時間に余裕がある時に案件を受けるなど稼働日数や稼働時間を計算し、本業と両立ができそうな案件を受注するようにしましょう。

稼げない場合もある

3つ目は、稼げない場合もあるということです。フロントエンドエンジニアの副業は基本的に「成果報酬型」です。仕事をした分だけ報酬が発生するので稼働日数や受注内容で稼げる金額は変化します。フロントエンドエンジニアの副業では実績やスキルを求められる副業案件もあり、最初は高い案件を受注することは難しいです。

フロントエンドエンジニアの副業に必要なスキル

プログラミングスキル

プログラミングスキルがないとフロントエンドエンジニアの副業案件を獲得するのは難しいでしょう。フロントエンドエンジニアの場合、JavaScriptやHTML/CSS、JQuaryなどを使いこなせる必要があるでしょう。さらに、簡単なWebアプリを1人で開発できるレベルであると案件の獲得がしやすいと思われます。

UI/UX設計のスキル

案件の獲得にはUI/UX設計の知識とスキルも必要となってくるでしょう。 コーディングのスキルだけではなく、ユーザーが使いやすいサイトを作れるスキルが求められます。UI/UX設計は重視されている要素のため、UI/UX設計スキルは、フロントエンドエンジニアは案件獲得のためにも身につけておきたいスキルといえます。

CMS構築のスキル

WordPress等の知識がなくてもウェブサイトが作成できるCMSの知識を持っておくと企業のWeb担当者との連携も容易になるでしょう。

フロントエンドエンジニアの副業での単価

続いては、フロントエンドエンジニアの副業案件の単価について解説します。

実際に設計や開発、運用改善などを行う開発業務であれば、開発案件の規模や自分がプロジェクトに携われる日数によって変動するものの、月単価でおよそ10万~30万円が相場です。

そのほか、開発業務と異なるものでいうと、代表的なところではプログラミングの知識を活かしたコンサルティング業務やライティング業務、プログラミング教室の講師などが挙げられます。

コンサルティング業務は月単価10万円~50万円程度、ライティングは文字単価0.5円~2円程度、講師業務は時給2,000円前後がそれぞれ相場となっています。

どんな種類の副業があるのか

フロントエンドエンジニアが副業として扱う業務にはどのような種類があるか紹介します。

開発案件

フロントエンドエンジニアの案件として一般的な案件です。様々なスキルが必要となってきますが、中でもJavaScriptのフレームワークの知識は特に重要です。開発案件に求められるスキルのレベルは高いですが、案件の数や種類は豊富です。案件には、小規模なサイトの開発から他の開発メンバーと共同で開発する案件もあります。FLEXYではフロントエンドエンジニアの副業開発案件を多数取り扱っています。

コンサルティング案件

フロントエンジニアの知識や経験を活かし、エンジニアの業務に関するアドバイスやコンサルティングをおこなう案件。大規模サイトでの開発等を経験した著名なエンジニアに対する求人は多いです。また、FLEXYではITコンサルティングの副業案件を多数取り扱っています。是非チェックしてみてください。

プログラミングスクールの講師

エンジニアの求人案件需要の増加に比例し、プログラミングスクールやオンラインスクールも増えています。そのため、講師やアシスタントの人数が足りていないプログラミングスクールも増加しており、週末のみなど短時間での講師の募集も多いので副業に向いています。

フロントエンドエンジニアの副業案件の見つけ方

ここからは、フロントエンドエンジニアが副業案件をどのように見つければよいかについて解説していきます。副業案件を見つける方法としては、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

エージェントサービスに登録する

1つ目は、エージェントサービスに登録する方法です。フリーランスエージェントには高単価な案件が多く、案件自体も豊富に用意されているため、安定して案件を取得しやすいという特長があります。

ある程度の実務経験がある方や、スキルや知識に自信がある方は積極的に活用してみてください。

こちらの記事ではフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを12社ご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
フリーランスのエンジニアにおすすめなエージェントを12社厳選! 選び方、サービス内容を解説

クラウドソーシングサービスを利用する

2つ目は、クラウドソーシングサービスを利用する方法です。クラウドソーシングサービスは、企業との契約から報酬の受け取りまでがすべてオンラインで完結するため、使いやすいという特長があります。

さらに、経験が比較的浅い人でも取得できる案件がそろっている点から、「スキルにそこまで自信があるわけではないが、副業にはチャレンジしてみたい」という方にも向いている方法といえます。

ただし、エージェントサービス経由で紹介される案件と比較すると、一つひとつの案件の単価は低くなりがちです。

また、クラウドソーシングサービスの利用料として、報酬からいくらか手数料を引かれてしまうため、とにかく多く稼ぎたい方というには不向きかもしれません。

スキルシェアサービスを利用する

3つ目は、スキルシェアサービスを活用する方法です。スキルシェアサービスとは、クラウドソーシングサービスの一種であり、自分のできることや提供できるスキルを登録し、それを見て依頼者側が依頼を投げるシステムです。

一般のクラウドソーシングサービスと異なり、案件基準ではなくスキル基準で依頼がくるため、自分の強みが活かせる案件を取得しやすい特長があります。

また、このようなサービスの性質上、登録して待っていれば依頼がくる形式ゆえに、自分から能動的に動かなくても案件を獲得できる点もポイントです。経験が浅い人でも案件を獲得できるため、ぜひ登録してみましょう。

人脈・SNSを頼る

4つ目は、人脈などの伝手で依頼を受ける方法です。特に、知人や友人などを経由した依頼なら安心して契約を結べるうえ、仲介サービスを間に挟まないため、余計な手数料を取られずに済むメリットがあります。

なお、SNSでも素性がわかる相手であれば、ある程度安心して依頼を受けられますが、全く面識のない相手の依頼を受ける場合は注意が必要です。

情報漏洩や認識の違いといったトラブルが生じないよう、受注前にしっかりと秘密保持契約や条件のすり合わせを行い、書面に残しておきましょう。

フロントエンドエンジニアの副業での注意点

最後に、フロントエンドエンジニアが副業をするうえでの注意点について解説します。

まずは、本業の会社で副業が禁止されていないかを必ず確認しましょう。就業規則において副業が禁止されている場合は、必ずそれに従わなくてはなりません。

就業規則で副業が認められている場合でも、副業に注力するあまり本業を疎かにしては本末転倒なので、本業に支障が出ない範囲で行うことが大切です。

次に気をつけるべき点が、社会保険料の支払いが必要かどうかの確認です。アルバイトやパートというかたちで企業に属し副業している場合、一定の要件を満たすと社会保険の加入義務が生じてしまう場合があります。

この場合、多くの確認事項があるため、必ず社会保険関連については調べておくようにしましょう。

そして、所得税と住民税にも注意が必要です。副業で年間20万円超の収入を得た場合、確定申告により所得税を納付しなければなりません。

したがって、確定申告が必要かどうか確認することが欠かせませんが、それはあくまで所得税に限った話です。住民税は収入の多寡や本業・副業にかかわらず納付する必要があるため、混同しないよう注意しましょう。

いずれにおいても、自分が副業でいくらの収入を得たのか把握しておくことが大切です。

まとめ

フロントエンドエンジニアが副業をすることは、単純な収入アップになる以外にも、自分になかったスキルや経験を身につけ、市場価値を高めてさらなるステップアップを目指していくことにつながります。

本業に支障がない範囲で続けられれば、コンスタントな増収と自身の成長が見込めるでしょう。

フロントエンドエンジニアが副業を探す方法としては、スキルに自信がある人はエージェントサービス、スキルや経験がまだ浅い人はクラウドソーシングサービスやスキルシェアサービスの活用がおすすめです。

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それ以外にも知人や友人、あるいはSNSを活用するといった方法もあるので、ぜひ自分に合ったやり方で副業を探してみましょう。


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