副業複数経験者が語る、現職と副業を両立させるコツとは?

※本記事は2018年4月にインタビューを実施し、公開された内容です。

今回は、現職を持ちながら副業で開発案件に携わる石田様にお話を伺いました。

  • 現職、副業と掛け持ちする理由
  • 現職を持ちながら副業、リモートで開発するときの上手く進めるための秘訣
  • 新しい開発環境で学ぶ時に意識していること

複数の会社と仕事をしたことで、副業やリモートでの働き方が見えてきました。
政府や企業で副業解禁と叫ばれている中、副業で円滑に業務を進めるコツをお伝えします。これから副業を始めようとお考えの方、副業をしているが本業との両立に悩んでいる方は少しでも参考になればと思っています。

<プロフィール>
石田 光一様
石田 光一様@wapa5pow
大手メーカーのシステム会社からメガベンチャー、スタートアップと複数の会社を経験。
幅広いユーザに使われるサービス開発が好きで、Ruby、Python、Goなどでサーバーコードを書きつつ、インフラ、アプリ、マネジメントも幅広く行う。正社員として働きながら、業務委託も受け仕事をしている。

石田様のご経歴を教えてください。

大手メーカー系列システム会社からキャリアをスタートし、iOSアプリ開発、メガベンチャーではソーシャルゲームのサーバーサイド開発やプロデューサを経験し、大手ベンチャーにてスマートフォンソーシャルゲームの海外展開や新規ゲームサーバサイド開発リードを担当しました。その後、福祉系の会社で、教育系のWebサイトやアプリ開発を行いました。企画から運営、開発、インフラ、マネジメントを経験しています。

現在は株式会社10Xで、10秒で作成できる献立アプリ「タベリー」の開発しています。

立ち上げ期でメンバーが3人なので開発全般を担当しています。

今まで現職がお忙しい中、業務委託で複数お仕事を受けていらっしゃいますが、どうしてですか?

現職だけでプロジェクトに携わっていると、自らの経験がそのプロジェクトだけでの経験になってしまいます。より短期間で様々な経験を積み、さまざまな業界と関わり視野を広げるため複数の仕事を受けています。

コードを書くことが好きで、他の会社で使われている新しい技術を積極的に取り込めるところも魅力的です。様々な企業、様々なフェーズ、様々な業界で働くことでエンジニアとしてのスキル、柔軟性、適応能力も上がると感じています。当然現職以外にも収入を得られるので生活に余裕ができるというのも大きな理由の一つです。

業務委託ではどんなお仕事をされましたか?

テクノロジーメディア、宿泊業者向けサイト、VR、子供向け教育アプリと業界を問わず経験してきました。今まで経験していない業界やサービスに携わることが好きなので、あえてバラバラです。Ruby on Rails、Djangoでのサーバーサイド開発、AngularJSでのフロントエンド開発、RedshiftやBigQueryを使った分析支援などをしてきました。

現職と副業をどのようにすれば両立できますか?

タスク管理や時間管理が重要だと考えています。タスク管理としては、携わるプロジェクトのビジネス内容や顧客のどのような問題を解決するかを意識し、その上で、アサインされたタスクがそのビジネス上で何を解決するかを意識しながらタスクにコミットします。

そのようにすることでアサインされたタスクで期待される結果を、自分とプロジェクトメンバーとの認識のズレを少なくします。

時間管理では限られた時間でコミットできるように工夫をしています。副業は”週に何時間行う”とだけ決めているので、その中で最大の効果が出せるようにしています。タスク内容によりマメに仕様を確認する必要がある場合、週に16時間での案件だとしても、土日8時間を2日ではなく、平日週4日で4時間と薄く広く作業するように心がけています。

スタートアップやベンチャー企業だと、日々仕様変更やタスクが変わることは日常茶飯事ですし、自ら変化をキャッチアップする必要があります。

そのためにはできる限り時間を短くしても多くの日数で入るようにしています。逆に重いタスクで仕様の確認が少なくて済みそうなら土日に一気に進めます。コミットできる時間が短い分、時間当たりの生産性を高めるようにしています。

平日夜、土日がメインのお仕事になると、リモートでの作業になるかと思いますが、コミュニケーションはどのように行なっていますか?

コミュニケーションは密に取るように意識しています。基本はリモートでのお仕事だとしても、必要であれば平日夜に対面での打ち合わせを実施し、コミュニケーションギャップが生まれないように注意しています。アサインされたタスク通りにコードを書くのではなく、その背後にある解決したいことを理解し、確認するようにします。

そのようにすることで、不必要なコーディングを減らしチームにとって最大限の貢献ができるように意識しました。

FLEXY(フレキシー)をどのように知りましたか?

前職の上司が資料を持っていて、平日夜や土日に作業ができる案件を見つけられるサービスが、当時はあまりなかったので、すぐに登録しました。

FLEXYをご活用いただいている理由はどうしてですか?

経験や希望(新しい技術に携わりたい、リモート可で週1~2日)に合った案件をアサインしてくれること、自分の人脈だけでは見つけられないような仕事を探してくれるからです。また自分に代わり営業をしてくれるので、お仕事をしたくなったら連絡すれば良いのも楽ですね。

今のお仕事に決めた理由はどうしてですか?

今までやったことがない業界で興味をもっていたからです。私はゲームやWebメディアでの経験が長いので、異なる業界で仕事をしたいと思っていました。新しい業界や仕事を知ることが楽しいからです。技術スタックがPython、AngularJSで、Pythonでは今までの経験を活かしつつ、実装したことがないAngularJSを学べ、とても魅力的でした。お会いしたCTOの方は物腰が柔らかく、とても良い人だと感じました。

私が「ジョインすることで貢献できそうか。チーム・プロジェクトにとってプラス作用がありそうか。」と考えて、少しは新しい風になれるのではないかと思い、決めました。

初めてのフレームワークでの開発でしたが、どのように学ばれましたか?

新しいコードや技術を学ぶときは普通に公式チュートリアルから始めます。その後、TODOアプリなどを作ってみて、その言語・フレームワークでは”このように書くのか”という思想を学んでいきます。

その後、ライブラリ周りやプラグイン周りをチェックした上で、デプロイの仕方はどうするのか、保守はどのようにするとよさそうか、コードを構造的に整理するにはどのように書くとよさそうかというのを意識しながら様々なドキュメントを読んでいきます。

それと同時にタスクをこなすことによって実践力が身につき、いいサイクルになっていると思っています。

実際にご稼働されてどうですか?

今までフロントエンド全般やAngularJSを経験したことがなかったので、新しい技術が出来て良かったです。AngularJS以外にも新しいことを取り入れようとしている社員がいたので、一緒に手伝えたことはよかったと感じています。また社内に分析やレポートが整っていなかったので、仕組み化を進めて評価されたこと、メンバーの一員として飲み会、ご飯に誘われたことは嬉しかったです。

今後のキャリアを教えてください

スタートアップでサービス開発をしつつ、0→1、1→10とプロダクトを大きくしたいです。サービス開発はフェーズごとに必要となる知識・技術が違ってそれを学んで対応し、サービスを伸ばしていく事がすごく楽しいです。

プロダクトを出したばかりなので改善中ですが、ユーザがサービスを使う上でどこが障害になっているかを考え実際にデータを見ながら改善し、うまく改善できたときが喜びです。今は現職にフルコミットしており、副業は抑え気味なのですが、余裕が出てきたらまた副業をしたいと思っています。

副業というのはコミット時間が少ないものの、少ない時間だからこそ効率的にコミットができ経済的にも潤うのでメリットが大きいと感じています。

その一方で、プロダクトの機能開発には貢献できますが、正社員でない分、ビジネス全体に貢献したり、チームに大きく貢献は難しくなります。正社員の方がプロダクトをみている時間も長く、プロダクトの方針やチーム全体の方針に影響しやすいからです。また、ストックオプションなどキャピタルゲインが得にくいのもデメリットです。

正社員、副業どちらがすぐれているということではなく、人生の様々なフェーズで、どちらかを選んだり、どっちも選んだりしやすい社会がくるといいなと思っております。独身のときはバリバリ働き、子供ができたら子育てに重点をおき、週数日仕事をリモートでするというライフバランスのとれた生活も可能です。FLEXYさんには、そのような多様性のある社会をささえる会社として期待しています。

■FLEXYのご紹介

FLEXYは、今回のインタビューで石田様が言われていたように、平日夜や土日に作業ができる案件を見つけられるサービスです。
経験や希望(新しい技術に携わりたい・リモート可で週1~2日など)に合った案件をご紹介いたします。不安を解消していただけるよう、コンサルタントが丁寧にご案内いたしますので、是非お気軽にご相談ください。

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