エンジニアは女性こそおすすめ?女性のIT業界における現状や理想のキャリアパス実現のカギを解説

エンジニア 女性

日本では女性エンジニアの割合は依然として低いです。しかし、柔軟な働き方が実現できるエンジニアは、実は女性にこそおすすめの職業といえます。

本記事では、エンジニアが女性におすすめの理由やIT業界における女性エンジニアの現状、理想のキャリアパス実現のポイントなどを詳しく解説します。

エンジニアを目指している女性はもちろん、エンジニアとして働き続けたい方にもキャリア設計の参考になるので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

日本における女性エンジニアの現状|IT業界の技術職はまだまだ少ない

日本のIT業界において、女性エンジニアの進出が十分であるとはいえません。

ヒューマンリソシア株式会社の「IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査」によると、日本のITエンジニア就業者における女性比率は18.8%です。OECD加盟国(38か国)の平均を下回る17位という結果で、IT人材不足が叫ばれている現在においても、日本では女性のIT業界進出が遅れています。

さらにIndeed Japan株式会社が、現在IT技術関連職に就いている男女各721名に「IT技術関連職のジェンダーギャップの実態調査」を行ったところ、チームや部署の男女バランスに偏りがあることがわかりました。具体的には、チームや部署の男女比について「男性が6割以上(女性が4割以下)」と回答した方が全体の73.2%にのぼります。

日本のIT業界において、女性の進出が成長のカギといえます。だからこそ女性エンジニアとしてのキャリアを広げることが、市場価値を高めるチャンスにもつながるでしょう。

出典:ヒューマンリソシア株式会社|IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査
Indeed Japan株式会社|「IT技術関連職のジェンダーギャップ」実態調査を実施

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女性エンジニアが増えない原因とは?

日本で女性エンジニアが増えにくい原因を詳しく解説します。

  • 「男性・理系でないとエンジニアは向かない」という固定観念があるから
  • ロールモデルになる女性が同業界に少なくエンジニアとしてのキャリアがイメージできないから
  • 一度エンジニアになってもライフイベントとの両立が難しく辞めてしまう人が多いから

「男性・理系でないとエンジニアは向かない」という固定観念があるから

女性エンジニアが少ない原因の一つは、「男性・理系でないとエンジニアは向かない」という固定観念があるためです。

Indeed Japan株式会社の「IT技術関連職のジェンダーギャップの実態調査」によると、以下のような点が明らかになりました。

  • 高校時代にIT技術関連職に持っていたイメージとして「理系の人が就く仕事だと思っていた」と回答した方は60.3%。
  • 「IT技術関連職は男性の方が活躍しやすい仕事」というイメージを持っているのは全体の46.1%。
  • 「IT技術関連職は男性の方が活躍しやすい仕事」というイメージを持っているのは男性38.8%に対し、女性53.7 %で女性の割合が高い。

「男性・理系でないとエンジニアは向かない」という固定観念があるために、キャリアの選択肢としてエンジニアを外してしまう女性が多いことが予測されます。

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ロールモデルになる女性が同業界に少なくエンジニアとしてのキャリアがイメージできないから

ロールモデルとなる女性エンジニアが少なく、キャリアを具体的にイメージできない点もIT業界で女性が活躍しにくい原因です。

女性上司や先輩が社内に少ないため、「キャリアの方向性が近い存在を探すのが難しい」と悩むエンジニアも少なくありません。

しかし、女性エンジニアのコミュニティやエンジニアの勉強会などに参加することで、ロールモデルとなるような存在に出会うチャンスがあります。

エンジニアとしてのキャリアに悩んだ場合は、外部人材と積極的に交流を重ね、キャリアプランのヒントを得ましょう。

一度エンジニアになってもライフイベントとの両立が難しく辞めてしまう人が多いから

女性のIT分野参入が広がらない理由は、一度エンジニアになってもライフイベントとの両立が難しく辞めてしまう方が多いためです。

トライアロー株式会社がエンジニア職に就く(または就いていた)25~49歳の女性100名を対象に調査を行ったところ、ライフイベントをきっかけに退職した方は約6割でした。

エンジニアの仕事は納期が定められているケースも多く、トラブルが発生した場合は休日や深夜でも対応しなければならない場面も少なくありません。結婚・出産・育児によってライフステージが変化すると、仕事とプライベートの両立が難しくなり、やむなく退職してしまう女性エンジニアが多いのです。

出典:トライアロー株式会社|【25歳以上の女性エンジニア調査】ライフステージの変化で退職・転職が約6割。「就業時間が長い」「前例がない」…産後はエンジニア職を続けられないの声も

システムエンジニアを辞めてよかった人や、辞めない方がいい人の特徴を詳しくチェックする

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社会的にもエンジニアとして活躍する女性が増えるメリットは多い

エンジニアとして活躍する女性が増えると、社会全体で以下のようなメリットが期待されます。

  • IT領域の慢性的な人材不足が解消される
  • 「エンジニアといえば男性」という固定観念が払拭される
  • チームに多様性が出て、アウトプットの質が上がる可能性が高い

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT業界の人材不足は2030年に最大で約79万人に達するといわれています。しかし、女性エンジニアの進出によって人手不足を大幅に緩和することが可能です。

「エンジニア=男性」の固定観念も払拭できるため、IT業界がより開かれた職場環境へと変化していくことも期待されます。

また、チームに女性が加わることで新たな視点や発想が生まれやすくなり、成果物のクオリティを一段と高められるでしょう。

出典:経済産業省|IT人材需給に関する調査

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女性のキャリアにはエンジニアこそおすすめ!理由を紹介

エンジニアとして活躍する女性が増えると社会全体で多くのメリットがありますが、「女性のキャリア構築」という観点からもエンジニアはおすすめです。おすすめの理由を解説します。

  • リモートワーク・フレックスタイム制度が浸透し柔軟な働き方が実現できるから
  • さまざまなライフイベントを経てもスキルベースの評価で転職・復職しやすい職種だから

リモートワーク・フレックスタイム制度が浸透し柔軟な働き方が実現できるから

エンジニア職はリモートワークやフレックスタイム制度が浸透しているため、柔軟な働き方を目指している女性におすすめです。パソコン一台あれば進められる業務が多く、ビデオ会議システムなどを利用して打ち合わせもできるため、自分のペースを保ちながら働けます。

例えば生理痛などで体調が優れない日には在宅勤務を選んだり、出勤時間を調整したりすることも可能です。

結婚・出産・育児といったライフステージの変化にも対応しやすく、自分のペースを大切にしながら長期的にキャリアを築けるでしょう。

リモートワークのエンジニア求人例を詳しくチェックする

さまざまなライフイベントを経てもスキルベースの評価で転職・復職しやすい職種だから

エンジニアはスキルベースで評価されるため、結婚・出産・育児といったライフイベントを経ても転職・復職しやすいのが魅力です。

一時的に仕事を離れても、エンジニアとしてのスキルを客観的に証明できれば、自身のライフスタイルに合った業務を任せてもらえたり、より条件の良い仕事に転職できたりします。

IT業界は人手不足が深刻なので、エンジニアならば「仕事が見つからない…」と困るリスクも低いでしょう。

ITの専門知識をアピールして他業種に転職することもでき、システムエンジニアはキャリアの選択肢が広いのが特徴です。

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文系やプログラミング未経験からでも女性エンジニアになれる?

文系の方やプログラミング未経験の方でも、エンジニアになることは十分に可能です。

実際に、Indeed Japan株式会社の「IT技術関連職のジェンダーギャップの実態調査」では、理系出身の女性エンジニアよりも文系出身者の方が多いという結果が出ています。プログラミングに関しては、未経験からでも努力次第で十分に習得できます。

エンジニアになるためには、まずスキルや知識を身に付けるのが重要です。業務経験がない中で就職先を見つける必要があるため、少々ハードルが高いことは覚悟しておきましょう。

スキルアップを目指すには以下のような方法があるので、参考にしてみてください。

  • プログラミングスクールに通う
  • IT関連の資格を習得する
  • 研修制度のある求人を探す

東京都では「女性ITエンジニア育成事業」を行っており、受講費用なしでプログラミングやインフラなどについて学べるので参加を検討しましょう。

出典:東京都|女性ITエンジニア育成事業

女性エンジニアになった後で活躍し続けるために取り組むべきこと

晴れてエンジニアになった後も、活躍し続けるためには努力や戦略が欠かせません。キャリアアップのために取り組むべきことを紹介します。

  • 基礎学習のほかに新たな言語・ITトレンドなど常に情報をキャッチアップしておく
  • エンジニアからのキャリアパスを明確にし今後の働き方を考えておく
  • 個人開発や資格取得など他のエンジニアと差別化できる材料を集めておく
  • 現場数をこなして経験を積み自分に合ったポジションで働ける実績をつくる

基礎学習の他に新たな言語・ITトレンドなど常に情報をキャッチアップしておく

エンジニアとしてのスキルに磨きをかけるために、基礎学習を行うのはもちろん、プログラミング言語やITトレンドなどの情報を常にキャッチアップしてください。

IT業界は常に進化を続けているので、業務に必要な知識や需要の高いスキルを身に付け、市場価値の高いエンジニアであり続けることが大切です。

エンジニアの交流会や勉強会、コミュニティに積極的に参加したり、資格を習得したりしてスキルを高める努力を続けましょう。

エンジニアからのキャリアパスを明確にし今後の働き方を考えておく

エンジニアとして活躍し続けるためには、キャリアパスを明確にしておくことも重要です。今後の働き方について全く考えず、ただやみくもに努力しても理想のキャリアにはつながりません。

例えば、チームで協力してプロジェクトを成功させることにやりがいを感じるのであれば、PMとしてチームのマネジメントを担うキャリアもあります。需要の高まっているAIエンジニアやクラウドエンジニアとなり、専門性を高めてもいいでしょう。

まずはエンジニアとしての理想の働き方をイメージし、実現するためにはどのような知識やスキルを習得すべきか考え、行動するのが重要です。

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個人開発や資格取得など他のエンジニアと差別化できる材料を集めておく

ライフステージに応じた働き方の変更にも対応できるように、他のエンジニアと差別化できる材料を集めておきましょう。

具体的には個人開発でWebサイトやスマートフォン向けのアプリなどを作り、ポートフォリオを充実させると、エンジニアとしての技術をアピールできます。

また、キャリアの方向性に合わせて資格を取得しておくことも有効です。例えば、セキュリティに特化したいのであれば、情報処理安全確保支援士や情報セキュリティマネジメント試験などを取得するとスキルを客観的に示せます。

働き方の変化にスムーズに対応できるよう、得意分野や実績をアピールできる材料を集めてください。

現場数をこなして経験を積み自分に合ったポジションで働ける実績をつくる

自分に合ったポジションで長く活躍するためには、とにかく現場数をこなして経験を積むことも重要です。

エンジニアとしてのキャリアを選択する上で、体力面や家庭との両立に不安を感じている方もいるかもしれません。しかし、評価につながる実績を積み重ねておけば、自分に合ったポジションを選べるようになり、長く働き続けやすくなります。

実績を作るためには、クラウドソーシングなどを用いて副業に挑戦するのもおすすめです。さまざまな案件を経験することで、自然と実績が積み重なるだけでなく、自分に合った仕事も見極められるようになります。

エンジニアが週2日から働ける副業&フリーランスリモート案件を詳しくチェックする

女性エンジニアとして柔軟な働き方・キャリアアップを実現するならフリーランスもおすすめ

エンジニアとして柔軟な働き方やキャリアアップを実現したいのであれば、フリーランスとして独立するキャリアも検討しましょう。

フリーランスになれば案件を自由に選択できるため、希望の稼働時間やスキルを磨きたい分野の仕事を獲得できます。柔軟な働き方ができるため、家事や子育てとの両立もしやすいでしょう。

得意分野の案件にしぼって受注することで、会社員時代以上の年収を得ることも可能です。

フリーランスとして案件を受注したい方は、FLEXY(フレキシー)をご利用ください。扱っている案件の約98%がリモート案件であるため、場所や時間にしばられない柔軟な働き方が実現できます。

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女性エンジニアが抱えがちなキャリア・働き方のリアルな悩み

女性にとってエンジニアは魅力的な職業である一方、キャリアや働き方について悩みが生じる場面もあります。エンジニアとしてのキャリアを選ぶ上で注意しておきたいポイントを解説します。

  • 男性中心の職場もまだ多く配属次第ではなじみにくい場合がある
  • 残業・深夜対応などが状況によって発生するのでつらいと感じることがある
  • キャリアアップに向けたインプットが必要で家庭との両立が難しくなることがある

男性中心の職場もまだ多く配属次第ではなじみにくい場合がある

エンジニアは男性中心の職場が多く、配属先次第ではなじみにくさを感じることもあるかもしれません。

女性が少ない環境では、妊娠や出産といったライフイベントに対する理解やサポートが十分に整っていないケースも見られ、休暇を取りづらいと感じることもあります。また、女性の管理職登用に消極的な企業では、昇進の機会が限られてしまう場合もあるでしょう。

男性中心の職場環境を改善している企業が多いものの、就職や転職を検討する際には、社風や制度、キャリアパスなどを細かく確認しておくことが重要です。

エンジニアが大切にしているカルチャーについて詳しくチェックする

残業・深夜対応などが状況によって発生するのでつらいと感じることがある

エンジニアは残業や深夜対応が発生することもあり、体力的・精神的につらさを感じることもあります。

納期までには必ず納品しなければならないため、急ぎの対応が必要になる場面も多いです。予期せぬトラブルが発生した場合は、原因を究明して解決するために、夜遅くまで残業することも珍しくありません。

家族との時間やプライベートを優先したい場合は、スケジュール管理をしやすい傾向にある自社サービス開発のエンジニアを目指すのがおすすめです。

システムエンジニアの平均的な残業時間を詳しくチェックする

キャリアアップに向けたインプットが必要で家庭との両立が難しくなることがある

IT業界は技術の進化が早く、常に新しい知識やスキルを身につける必要があるため、家庭との両立に悩む場面もあるでしょう。

忙しい日常の中でまとまった学習時間を確保するのが難しい場合は、スキマ時間をうまく活用することがポイントです。例えば通勤中に技術系の記事を読んだり、料理中にIT関連のポッドキャストを聞いたりすることで、無理なく継続的に学習できます。

限られた時間の中でも工夫しながらインプットを続けることが、家庭とキャリアアップの両立につながります。

女性エンジニアは年収や待遇などで不利になることはない?

女性システムエンジニアの労働環境は業界全体で徐々に改善されつつありますが、一部の企業では年収などの待遇で男性と女性に差がある場合もあります。

就職先や転職先を探す際は、女性が待遇面で不利にならない職場環境を選びましょう。

「男女関係なくスキルを評価してほしい」と考えているのならば、フリーランスのエンジニアになるのも一つの手段です。フリーランスとして稼働する場合は、スキル・実績ベースで評価されて単価も決まるため、性別によって冷遇されることはほとんどないでしょう。

専任のコーディネーターに不安や悩みを相談できるFLEXY(フレキシー)であれば、企業風土をあらかじめ確認した後、案件に参画できます。希望に応じた案件を無料でご紹介いたしますので、ぜひご利用ください。

システムエンジニアの給料が低い理由を詳しくチェックする

【経験談】社内SEをされている女性エンジニアへインタビュー

エンジニアとしてのキャリアを具体的に想像していただくために、社内SEをされている女性エンジニアの方に、仕事内容やキャリア選択の理由などのお話を聞きました。

「文系でもエンジニアになれますよ」と言われて「じゃぁやってみようかな」という軽い気持ちで始めたエンジニア

Q.簡単にご経歴を教えて頂けますでしょうか?

社会人11年目です。転職を経験して今は2社目。1社目は受託開発の会社で、2社目の今は自社サービス(BtoB)の社内SEをしています。

Q.なぜエンジニアになったのですか?

当時、就職ショップというお店があり、何をしようか悩んで面談をした際に、若手の未経験者向けの仕事で進められたからです。

文系では選択肢が少なく「営業は難しいので事務職を」と希望していましたが、事務は需要も求人数も少ない状況でした。ただ「今はITが進んでて文系でもエンジニアになれますよ」と言われて「じゃぁやってみようかな」という感じで最初は軽い気持ちで始めました。 その中でも一社目である受託会社を選んだのは、家から場所が近かったことと、人数も少なくアットホームだったからという理由です。

Q.実際に未経験で入社してみてどうでしたか?

初めての女性エンジニアでしたが、特に女性だから特別扱いされたわけではなかったです。単純に未経験だったため、入った当初は大変でした。試しにつくってみて、と言われて、自分でネットを調べたり、先輩に聞いたりしながらやってみて、を繰り返していました。

Q.どんなキャリアを積んでこられましたか?

最初は受託開発の会社に未経験者として入社しました。

実際にプログラムを作成する技術者である「プログラマー」から始まり、次に小さい案件(一人でできるような案件)を全部任され、その経験を活かして大きな案件(チーム案件)の「プロジェクトマネージャー」及びシステムの基本設計を考案する「システムエンジニア」を任されるようになりました。

クライアントから依頼を受け、実際にシステム開発のためのスケジュール調整をしたり、システム構築に必要な過程を考えることをしていました。

受託開発のエンジニアの楽しさは「みんなでやっている」というお祭り感覚

Q.なぜエンジニアを続けているのですか?

会社にみんなでいてやっている、というお祭り感覚が楽しかったからです。暇なことが嫌いだったので、自分に合っていました。残業はとても多かったです。

惰性もありましたが、やりがいがあったので続けていました。やりがいを感じるまでは4年以上かかりましたが。。。 4〜5年目というのはちょうどチームでやり始めたくらいで、お客様に成果物をおさめて喜んでもらえることが一番嬉しかったです。

一人で任されたころは、やらなきゃいけないという責任感に押し潰されそうで泣いたこともありましたが、愚痴を聞いてくれたり、アットホームな会社だったから良かったです。誰でも聞けば教えてくれる、小さい会社だったのが良かったのだと思います。

Q.エンジニアを続けられないと思ったことはありますか?もしあったとしたら、それはどんな時でしたか?

やめようと思ったことはないのですが、不具合だらけの案件を作ってしまった時、もう続けられないかも、と思いました。また、超短納期で無茶な仕事を投げられた時や、プログラムがぐちゃぐちゃで生産ラインが止まってしまい、会社として損失が出てしまう、という時はかなり辛かったです。

また、部長が別の部下に丸投げしていた仕事に途中から参加して、中身をみたら大変なことになっていて、その案件を無茶振りされた時は辛かったです。でも結局、まわりのみんなに助けられてなんとかなったので、続けられました。

Q.エンジニアの中で男性が約85%というデータについてはどう思われますか?

拘束時間が長い(一社目が受託開発だからということもあるかもしれない)。納期があるから、長時間労働を強いられる。そういう環境だと、体力的に厳しくなってきます。まだ若いうちに、勉強したい、学びたい、時間に余裕のある人は良いかもしれません。 受託開発なので、人が必要だからといって潤沢に人を雇えるわけでも、実際に人がいたからと言って使えるわけでもなく、人が必要だとコストがかかり、その分見積に跳ね返るため競争力がなくなります。そのためよっぽど大企業じゃないと残業コントロールは難しいと思います(残業代が別途支払われるわけではなく、みなし残業の形態)。

すべてが持ち帰り仕事で自社内開発であればまだストレスは少ないかもしれないですが、受託開発の場合、出向や出張、クライアント先での作業をすることも多いため、周りに気を使わなければならず、ストレスが多い仕事だと思います。

受託開発と自社サービス開発のエンジニアの違いに驚いた

Q.なぜ転職したのですか?なぜ転職してもエンジニアを続けているのですか?

受託開発の企業から社内SEに転職し、今は電動工具を売ってる会社の社内のPOSとかレジとかシステムの改修の仕事をしています。

転職をしたのは、夫も同じエンジニアで転職をしたタイミングや、住む場所を変えたこともあり場所が遠くなった点など、複合的にいくつかの要素が噛み合ったためです。結婚もし、子育てもしたいと考えており、残業が常態化していることが厳しくなってきたことと優先順位が変わったことが理由です。

ただ、10年間エンジニアとしてスキルを身に着けてきたため、それを活かせる仕事として考えた時に、こんなにも同じ「エンジニア」でも違う仕事があるのか、ということを知り、エンジニアが嫌だったわけではないので、エンジニアの仕事を続けています。 転職して良い点といえば、勤務時間がきっちりしていること。残業は基本的にはないです。また、自社システムのため、お客様の納期ほどは厳しくないです。基本は9−18時勤務。店舗のスタッフも人が少ないので、時間を減らして採用を強化しようという体制になっています。

土日に電話かかってくることもないので、休日はちゃんと休めます。 転職して初めて、毎日夜ご飯を家で夫婦一緒に食べられています。自分の時間に余裕を持てることって大事だと思います。 子どもを産んだ後も復帰したいと言って入社しており、在宅でもできる仕事内容のため、これからも続ける予定です。

Q.前職と仕事内容は違いますか?また、どんな違いがありますか?

受託開発はいろんなお客さんからお仕事をもらって、開発して、納品して、の繰り返しです。毎回新しいことがあります。辛いけどその分、達成感はあります。 お客さんといい関係を築ければ役に立てていいな、楽しかったな、とは思います。やりがいはとてもありました。

今はやりがいはそこまでないですが、お店の人の役には立てていると思っています。開発したものをすぐに使ってもらえることは利点ですが、作ったけど結局使われなかったり、作ったけど半年後にやっぱり元に戻して、とか、簡単に変更されることは良くあります。 前の仕事の方がやりがいはありましたが、やっぱり規則正しい生活ができることを考えると、今子どもを考えているステージではこの仕事の方が良いです。何の優先順位が高いかによって変化します。 今の仕事が未経験でできるわけではないので、20代にがむしゃらに働いたからこそ今の仕事がある、と思っています。

今の仕事は業務要件から技術要件への変換が必要で、業務上のヒアリングが重要になってきます。技術がまったく分からない人から要件を聞いて、それを業務に落とし込んで、実際に使う人が分かりやすく操作しやすいものを作らなければいけません。前の会社で培ったコミュニケーション能力とスキルが活かせています。 前は仕事の住み分けがありましたが、今の自社サービスは一通り全部できる人が必要。一から育てなきゃいけないのは難しいので、やはり経験がないとできない仕事だと思います。20代の経験を今の仕事に活かせて、その上で時間内で働き、役に立てるのは嬉しいです。

編集後記

インタビューを通じ「何を大事にしたいか?」という優先順位が変わった時に、今までの経験を活かし、自分が大事にしたいものを手に入れられるように最初のキャリアを積むことも重要なことだと感じました。また、女性エンジニアと言っても男性のエンジニアと特に違いのないキャリアパスを歩んでいることがわかりました。エンジニアになるか悩んでいる女性、続けるか悩んでいる女性がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。

自分らしく働ける女性エンジニアとしてのキャリアパスを歩みましょう

日本において女性エンジニアはまだまだ少なく、働きにくさを感じる場面があるのが実情です。

しかし、確かなスキルさえあれば自分に合った働き方を選択できる職業なので、ライフステージに合わせてキャリアが構築しやすい点は大きな魅力です。

エンジニアとしてのキャリアパスを明確にし、自分らしく働けるキャリアを歩みましょう。

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