女性エンジニアはまだまだツチノコ的な存在?エンジニアの中で1割強の女性エンジニアのキャリアパスって?

経済産業省の調査の中に、エンジニアの男女比率は男性:女性=85:15であるというデータがあります。まだまだ女性のエンジニアが珍しい存在と言えるのではないでしょうか?

そこで、この記事ではまだまだニッチでどんなキャリアパスを歩んでいるのか見えづらい女性エンジニアの方に今までの経験とキャリアを伺うことにしました。

エンジニアになるか悩んでいる女性、続けるか悩んでいる女性がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。

「文系でもエンジニアになれますよ」と言われて「じゃぁやってみようかな」という軽い気持ちで始めたエンジニア

Q.簡単にご経歴を教えて頂けますでしょうか?

社会人11年目です。転職を経験して今は2社目。1社目は受託開発の会社で、2社目の今は自社サービス(BtoB)の社内SEをしています。

Q.なぜエンジニアになったのですか?

当時、就職ショップというお店があり、何をしようか悩んで面談をした際に、若手の未経験者向けの仕事で進められたからです。

文系では選択肢が少なく「営業は難しいので事務職を」と希望していましたが、事務は需要も求人数も少ない状況でした。ただ「今はITが進んでて文系でもエンジニアになれますよ」と言われて「じゃぁやってみようかな」という感じで最初は軽い気持ちで始めました。 その中でも一社目である受託会社を選んだのは、家から場所が近かったことと、人数も少なくアットホームだったからという理由です。

Q.実際に未経験で入社してみてどうでしたか?

初めての女性エンジニアでしたが、特に女性だから特別扱いされたわけではなかったです。単純に未経験だったため、入った当初は大変でした。試しにつくってみて、と言われて、自分でネットを調べたり、先輩に聞いたりしながらやってみて、を繰り返していました。

Q.どんなキャリアを積んでこられましたか?

最初は受託開発の会社に未経験者として入社しました。

実際にプログラムを作成する技術者である「プログラマー」から始まり、次に小さい案件(一人でできるような案件)を全部任され、その経験を活かして大きな案件(チーム案件)の「プロジェクトマネージャー」及びシステムの基本設計を考案する「システムエンジニア」を任されるようになりました。

クライアントから依頼を受け、実際にシステム開発のためのスケジュール調整をしたり、システム構築に必要な過程を考えることをしていました。

受託開発のエンジニアの楽しさは「みんなでやっている」というお祭り感覚

Q.なぜエンジニアを続けているのですか?

会社にみんなでいてやっている、というお祭り感覚が楽しかったからです。暇なことが嫌いだったので、自分に合っていました。残業はとても多かったです。

惰性もありましたが、やりがいがあったので続けていました。やりがいを感じるまでは4年以上かかりましたが。。。 4〜5年目というのはちょうどチームでやり始めたくらいで、お客様に成果物をおさめて喜んでもらえることが一番嬉しかったです。

一人で任されたころは、やらなきゃいけないとう責任感に押し潰されそうで泣いたこともありましたが、愚痴を聞いてくれたり、アットホームな会社だったから良かったです。誰でも聞けば教えてくれる、小さい会社だったのが良かったのだと思います。

Q.エンジニアを続けられないと思ったことはありますか?もしあったとしたら、それはどんな時でしたか?

やめようと思ったことはないのですが、不具合だらけの案件を作ってしまった時、もう続けられないかも、と思いました。また、超短納期で無茶な仕事を投げられた時や、プログラムがぐちゃぐちゃで生産ラインが止まってしまい、会社として損失が出てしまう、という時はかなり辛かったです。

また、部長が別の部下に丸投げしていた仕事に途中から参加して、中身をみたら大変なことになっていて、その案件を無茶振りされた時は辛かったです。でも結局、まわりのみんなに助けられてなんとかなったので、続けられました。

Q.エンジニアの中で男性が約85%というデータについてはどう思われますか?

拘束時間が長い(一社目が受託開発だからということもあるかもしれない)。納期があるから、長時間労働を強いられる。そういう環境だと、体力的に厳しくなってきます。まだ若いうちに、勉強したい、学びたい、時間に余裕のある人は良いかもしれません。 受託開発なので、人が必要だからといって潤沢に人を雇えるわけでも、実際に人がいたからと言って使えるわけでもなく、人が必要だとコストがかかり、その分見積に跳ね返るため競争力がなくなります。そのためよっぽど大企業じゃないと残業コントロールは難しいと思います(残業代が別途支払われるわけではなく、みなし残業の形態)。

すべてが持ち帰り仕事で自社内開発であればまだストレスは少ないかもしれないですが、受託開発の場合、出向や出張、クライアント先での作業をすることも多いため、周りに気を使わなければならず、ストレスが多い仕事だと思います。

受託開発と自社サービス開発のエンジニアの違いに驚いた

Q.なぜ転職したのですか?なぜ転職してもエンジニアを続けているのですか?

受託開発の企業からに社内SEに転職し、今は電動工具を売ってる会社の社内のPOSとかレジとかシステムの改修の仕事をしています。

転職をしたのは、夫も同じエンジニアで転職をしたタイミングや、住む場所を変えたこともあり場所が遠くなった点など、複合的にいくつかの要素が噛み合ったためです。結婚もし、子育てもしたいと考えており、残業が状態化していることが厳しくなってきたことと優先順位が変わったことが理由です。

ただ、10年間エンジニアとしてスキルを身に着けてきたため、それを活かせる仕事として考えた時に、こんなにも同じ「エンジニア」でも違う仕事があるのか、ということを知り、エンジニアが嫌だったわけではないので、エンジニアの仕事を続けています。 転職して良い点といえば、勤務時間がきっちりしていること。残業は基本的にはないです。また、自社システムのため、お客様の納期ほどは厳しくないです。基本は9−18時勤務。店舗のスタッフも人が少ないので、時間を減らして採用を強化しようという体制になっています。

土日に電話かかってくることもないかので、休日はちゃんと休めます。 転職して初めて、毎日夜ご飯を家で夫婦一緒に食べられています。自分の時間に余裕を持てることって大事だと思います。 子ども産んだ後も復帰したいと言って入社しており、在宅でもできる仕事内容のため、これからも続ける予定です。

Q.前職と仕事内容は違いますか?また、どんな違いがありますか?

受託開発はいろんなお客さんからお仕事をもらって、開発して、納品して、の繰り返しです。毎回新しいことがあります。辛いけどその分、達成感はあります。 お客さんといい関係を築ければ役に立てていいな、楽しかったな、とは思います。やりがいはとてもありました。

今はやりがいはそこまでないですが、お店の人の役には立てていると思っています。開発したものをすぐに使ってもらえることは利点ですが、作ったけど結局使われなかったり、作ったけど半年後にやっぱり元に戻して、とか、簡単に変更されることは良くあります。 前の仕事の方がやりがいはありましたが、やっぱり規則正しい生活できることを考えると、今子どもを考えているステージではこの仕事の方が良いです。何の優先順位が高いかによって変化します。 今の仕事が未経験でできるわけではないので、20代にがむしゃらに働いたからこそ今の仕事がある、と思っています。

今の仕事は業務要件から技術要件への変換が必要で、業務上のヒアリングが重要になってきます。技術がまったく分からない人から要件を聞いて、それを業務に落とし込んで、実際に使う人が分かりやすく操作しやすいものを作らなければいけません。前の会社で培ったコミュニケーション能力とスキルが活かせています。 前は仕事の住み分けがありましたが、今の自社サービスは一通り全部できる人が必要。一から育てなきゃいけないのは難しいので、やはり経験がないとできない仕事だと思います。20代の経験を今の仕事に活かせて、その上で時間内で働き、役に立てるのは嬉しいです。

編集後記

インタビューを通じ、何を大事にしたいか?という優先順位が変わった時に、今までの経験を活かし、自分が大事にしたいものを手に入れられるように最初のキャリアを積むことも重要なことだと感じました。また、女性エンジニアと言っても男性のエンジニアと特に違いのないキャリアパスを歩んでいることがわかりました。エンジニアになるか悩んでいる女性、続けるか悩んでいる女性がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。


この記事を書いた人
安藤 優美
安藤 優美
flexyコンサルタント
「アウトソーシングの会社にて、9年間営業、1年営業支援(戦略、企画)職として従事。1〜2年ごとに部署異動し、流通、公共、メディア、通信業界を担当。その後サーキュレーションのビジョン「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」に共感し、ジョイン。営業の素晴らしさを広めたく、一般社団法人営業部女子課の会にて、神奈川支局の特派員としても活動中。」

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