Webディレクターのキャリアパス6選|目指せる職種や役立つスキルも掲載

IT職種のキャリアパス Webディレクター

「Webディレクターには興味があるもののどのようなキャリアパスが描けるかわからない」という方に向けて、Webディレクターが目指せるキャリアパスを詳しく紹介します。また、キャリアアップのポイントも紹介しますので、ぜひ今後のキャリアを考える際に参考にしてください。

Webディレクターとは

Webディレクターは、Webサイト構築の指揮をとるWeb制作の責任者です。具体的な業務は、Webサイトの戦略立案やWebサイトの開発・保守などさまざまです。デザインやコーディング、UI/UX設計などを担当するWebデザイナー・フロントエンジニア・UI/UXデザイナーを統括し、Webサイトの完成を目指します。

Webディレクターの年収

求人ボックスによると、Webディレクターの平均年収は正社員の場合、498万円となっています。この平均年収は、勤務先や経験・求められるスキルによって左右されます。

出典:求人ボックス「Webディレクターの仕事の年収・時給・給料」

また、フリーランスのWebディレクターは年収が600〜1,000万円程度です。正社員と比較した場合、200〜300万程度年収アップする可能性が高く、ハイスキルのフリーランスの場合はさらに年収を上げることも可能です。

Webディレクターはキャリアプランに悩む?

Webディレクターとして働いている方の中には、キャリアプランに悩む人が少なくありません。WebディレクターはWeb制作において何でも屋さんのポジションであり、自分がどの業務を極めているのか専門性の面で不安に思うことがあります。

しかし、Webディレクターは臨機応変にさまざまな業務に対応するため、どの職種でも必要な対応力を磨くことができます。また、キャリアアップをするためには欠かせないマネジメント能力も身につきます。そのため、Webディレクターは万能な職種とも考えられ、キャリアの可能性も広いです。

キャリアパスに影響を与えるポイント

Webディレクターは所属する会社によって鍛えられるスキルが違ってきます。それらは、Webディレクターとして制作会社と事業会社のどちらに勤めるかによって決まります。

制作会社では、クライアント企業から仕事を引き受けWeb制作を行います。ひとつの企業の、制作を担当するためWebサイトやコーポレートサイト、メディアサイトなどさまざまな制作経験が積めます。この経験を通して、高品質なサイト制作をするための発想力が鍛えられます。

事業会社では、基本的に自社で運用しているWebサイトの運用を行うことが多いでしょう。ページビュー数やコンバージョン率などを解析し、改善をする業務が多くWebサイトの制作を行うことは少ないです。そのため、事業会社のWebディレクターは制作スキルよりも、分析やマーケティングのスキルを鍛えることができるでしょう。

Webディレクターのスペシャリストになるキャリアパス

キャリアチェンジの他に、Webディレクターのスキルを極めてスペシャリストとして活躍する道もあります。Webディレクターは、Web制作のチームを指揮し、プロジェクト完遂を目指す役割があります。この役割には、マネジメントスキルやコミュニケーション能力が必要です。AIによる自動化が難しいスキルであるため、これらのスキルを磨き続ければ、Webディレクターとしてスキルアップしながら活躍できるでしょう。

スペシャリストはWeb制作に関する専門知識を最新に保たなければいけません。高いレベルのスキルや知識を保持できるように、常に勉強し続ける必要があります。

Webディレクターとして実績や経験を積んでいれば、フリーランスとして仕事を受けることも可能でしょう。フリーランスになると、働けば働くほど収入を上げることが可能です。フリーランスのWEBディレクターは、平均年収が600〜1,000万円程度で、正社員と比較した場合、200万程度年収アップする可能性があります。フリーランスとして活動したい場合には、フリーランスWebディレクターのメリットや必須スキルなどを調べてみましょう。

Webディレクターのフリーランスを目指す場合、FLEXYサービスのご利用がおすすめです。FLEXYサービスでは、フリーランスの方の希望に沿った案件紹介をすることが可能です。「週3日以上稼働したい」「月に80万円以上稼ぎたい」などの希望を専任のコンサルタントがヒアリングし、案件を紹介します。ぜひ、FLEXYサービスのご利用をご検討ください。

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Webディレクターが目指せるおすすめのキャリアパス5選

多くのスキルを習得しているWebディレクターは、さまざまなキャリアパスがあります。今回紹介する5つの職種は、Webディレクターの経験を活かせる職種ばかりですので、ぜひご覧ください。

Webプロデューサー

Webディレクターの上位職であるWebプロデューサーになるキャリアです。WebプロデューサーはWebサイト制作のプロジェクト全体の統括責任者を指します。WebディレクターはWebプロデューサーの指示に基づいてプロジェクトの制作現場の管理をする立場のため、Webプロデューサーは「プロジェクトの総責任者」、Webディレクターは「プロジェクトの現場責任者」という違いがあります。

Webプロデューサーは上流工程に携わるので、実績や経歴次第では年収1,000万円を超える可能性も十分にあります。

また、Webプロデューサーを目指す場合には、Webディレクターとして習得したプロジェクトマネジメントスキルやコミュニケーションスキルを活かすことができるでしょう。Webプロデューサーを目指す場合には、Webプロデューサーに求められるスキルやおすすめの資格を調べてみましょう。

Webコンサルタント

SEO、Web広告、マーケティングの知識などを活用しクライアントの課題を解決するのがWebコンサルタントの主な役割です。WebコンサルタントはWebディレクターよりも課題解決力やWebマーケティングの知識が必要になってきます。そのため、Webサイト制作の進行管理だけではなく、サイトの運用改善などを経験しておくとよいでしょう。

Webコンサルタントの仕事はプロジェクト管理がベースになるため、Webディレクターで培ったスケジュール管理スキルが役立つでしょう。

Webプランナー

Webサイト制作においてクライアントから要望をヒアリングし、全体的な企画設計をする職種です。WebディレクターもWebサイトの設計に関わりますが、Webプランナーは詳細部分までの設計をしていきます。Webプランナーは企画がメイン、Webディレクターは現場の制作メインというイメージです。

Webプランナーは基本的に上流工程を担当しますが、会社の規模やプロジェクトの状況によってWebディレクターやWebデザイナー業務を兼任することもあり、幅広い経験を積むことができます。

Webプランナーを目指す場合には、Webサイトをデザインするための表現力やクライアントとのやり取りを円滑に進めるためのコミュニケーション能力を磨いておきましょう。

Webマーケター

Webマーケターは、Webを用いたマーケティングを行い、事業拡大や売上アップに貢献する職種です。具体的な業務としては、広告運用やSEO対策、SNS運用などが挙げられます。

Webマーケティングに沿った提案や行動を行うため、マーケティングの知識が必要です。また、マーケティング手法やSEOに関わる検索エンジンのアルゴリズムは日々変化していくため、最新情報をキャッチアップできる情報収集能力も必要になってきます。

Webアナリスト

WebアナリストはWebサイトのアクセス解析を行い、課題解決に向けた施策を提案する職種です。高度な分析能力に加え、マーケティングについての知識も求められるため、非常に難しい業務を行います。

Webアナリストにはデータ分析能力のほかに、分析結果をもとに戦略を考える高い課題解決能力が必要です。また、その戦略をわかりやすくクライアントに説明するためのコミュニケーション能力も欠かせません。

Webディレクターになるためには

ここからは未経験からWebディレクターを目指す場合に役立つ情報を紹介します。

未経験からWebディレクターは可能か

簡単ではありませんが、デザイナーやマーケターなどの経験がなく、Web業界も未経験という状況でもWebディレクターになることは可能です。Webデザイナーやエンジニアには、特定のスキルや技術力が必要になってきます。しかし、Webディレクターはクライアントとの調整業務などスキルが必要にならない業務も行うため、未経験転職ができる可能性のある職種です。

完全未経験からWebディレクターになる方法

完全に未経験からWebディレクターになるにはどのような方法があるのか紹介します。

未経験可の求人から転職する

未経験OKのWebディレクター求人に応募しましょう。未経験者を歓迎してくれる企業も存在します。応募する前にその企業では、未経験Webディレクターでも成長できる環境が整っているか確認することが大切です。

IT職種からのキャリアチェンジを目指す

まず他のIT職種として活躍し、Webディレクターの業務に活かせるスキルや知識を習得しWebディレクターを目指すのも一つの手段です。完全未経験からいきなりWebディレクターを目指すのは難易度が高いため、現場での経験がWebディレクターへの近道になるでしょう。

Webディレクターのキャリアに影響があるスキルや資格

Webディレクターとしてキャリアアップを考える際に役立つスキルや資格を紹介します。

キャリアアップするのに重要なスキル

Webディレクターとしてキャリアアップしていくためには、Webの専門知識だけではなく、ポータブルスキルも身につけることが重要です。ここではそのスキルについて紹介します。

人材のマネジメントスキル

WebディレクターはWebサイトを作成するためにチームの人材を管理する必要があるため、マネジメントスキルは重要です。チームメンバーのプロジェクトに対するモチベーションが低い場合、作業が滞って納期に遅れてしまう可能性もあります。

Webディレクターは、メンバーが安定したパフォーマンスを発揮できるように、適切なコミュニケーションを図る必要があります。まずは、チームメンバーのモチベーターとなれるように、専門知識を極めつつマネジメントについて知識を深めてみましょう。

プロジェクトマネジメントのスキル

Web制作のプロジェクトには必ず納期があります。その納期に間に合うようにプロジェクトのスケジュールを管理し、業務を進めなければいけません。Webディレクターは、一人で作業を行うのではなくデザイナーやエンジニアといったメンバーを率いてWeb制作を進めます。プロジェクトマネージャー(PM)と同じく、プロジェクトを管理するプロジェクトマネジメントのスキルが必須です。

複数の案件を並行して進めている場合、タスク管理や業務の優先順位など納期に合わせて調整する能力も必要です。

キャリアアップに役立つ資格・検定

Webディレクターとして専門分野を極め、キャリアアップを考えている場合、知識やスキルを身につけることが重要です。これらを身につけていることの証明になるのが、資格や検定です。ここではキャリアアップに役立つ資格や検定を紹介します。

Webリテラシー試験

Webディレクター、Webデザイナー、Webプロデューサーの3職種に必要な知識を問われる試験です。試験を合格するには、Webの基礎知識だけではなく、Webサイトの企画・設計の知識も身につける必要があります。

試験に合格すると「Webアソシエイト」に認定され、Webに関する業務を適切に遂行できるためのWebリテラシーを身に着けている証明になります。

ウェブデザイン技能検定

Webディレクターが知っておきたいシステム構築の知識やWebデザインの技術など幅広く問われる検定です。試験に合格すると「ウェブデザイン技能士」として認定されます。

WebディレクターはWebデザイナーとも連携して仕事を行うことが多いです。Webサイトのデザインをどのように作成して欲しいかを伝える際、Webデザインの知識は役立ちます。

まとめ

本記事では、Webディレクターのキャリアパスについて紹介しました。幅広い業務を担当するWebディレクターには、多くのキャリアの選択肢があります。キャリアパスを考える際には、自分の得意な業務・やりがいを感じる業務を洗い出し、自分のやりたい方向で選択するとよいでしょう。

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