JavaScriptの資格4選|取得するメリットやおすすめ勉強法を紹介
JavaScriptの資格があれば、エンジニアとしてさまざまな可能性が広がります。取得のために重要なことは、どのような資格があるのか、どのように勉強すればよいのか、よく理解しておくことです。
今後のキャリアのためにしっかりJavaScriptを身につけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
JavaScriptのおすすめ資格4選|難易度・取得にかかる期間の目安も紹介
JavaScriptのスキルを証明するのにおすすめなのは、資格や認定の取得です。例えば、以下のようなものがあります。
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
- CIW JavaScript Specialist
- JS Institute Certification
1. Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが実施している資格試験です。この試験は、Webサイトの制作に必要な知識とスキルの評価を目的としています。
試験レベルはエキスパートとスタンダードの2種類があり、スタンダードは初級〜中級レベル、エキスパートは中級〜上級レベルの難易度です。このうち、エキスパートの出題範囲にJavaScriptが含まれているため、合格するとスキル証明になります。
資格の特徴は以下の通りです。
- 合格率:2023年度における平均合格率は87.4%です。ただし、出題範囲が広いため、しっかりと準備して臨む必要があります。
- 取得するまでの期間:公式サイトが案内している学習時間の目安は、スタンダードが24時間、エキスパートが38時間です。
- 受験費用:2024年12月現在での受験費用は、スタンダードが6,100円(税込み)、エキスパートが7,700円(税込み)です。
- 詳細:Webクリエイター能力認定試験公式サイト
出典:ビジネス能力検定サーティファイ|Webクリエイター能力認定試験
2. HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2は、特定非営利活動法人(NPO)であるLPI-Japanが認定する中・上級レベルのHTML検定です。
この試験は、動的なWebアプリケーションにおける設計・開発スキルを評価します。初心者向けのレベル1と中級~上級者向けのレベル2があり、レベル2の出題範囲にJavaScriptが含まれています。
- 難易度:レベル2は中級~上級者向けです。JavaScriptだけでなく幅広い分野から出題されます。
- 試験時間:レベル1、レベル2どちらも90分です。(うち、アンケート・秘密保持契約時間10分) 取得までの期間:レベル1における学習期間の目安は3か月~半年、レベル2はレベル1の認定取得を前提として半年~1年です。
- 受験費用:レベル1、レベル2どちらも2024年12月現在で16,500円(税込み)です。
- 認定の有効期限:認定から5年以内に同一レベル以上の認定を取得することで認定ステイタスを維持できます。
- 詳細:HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2公式サイト
3. CIW JavaScript Specialist
CIW JavaScript Specialistは、アメリカのCertification Partners社が実施している資格試験です。Web開発におけるJavaScriptの応用能力を重視しています。
この資格は英語で出題されるため、受験する際には英語力も鍛える必要があります。そうしたことから、比較的難易度の高い資格ですが、取得すれば日本だけでなく海外からも評価を得られるメリットがあります。
そのほか、この資格の特徴は以下の通りです。
- 出題範囲:基本概要や変数、データなどさまざまな幅広い観点から出題されます。
- 取得までの期間:CIWが実施している資格取得のためのオンライン講座は14レッスンで150時間です。ただし、英語力によってはそれ以上の時間がかかる場合もあります。
- 受験費用:2024年12月現在における受験費用は175米ドルです。
- 詳細:CIW JavaScript Specialist公式サイト
出典:Certification Partners|CIW JavaScript Specialist
出典:Certification Partners|Exam Requirements
4. JS Institute Certification
JS Institute Certificationは、アメリカのIT教育・認定機関であるOpenEDGが実施しているJavaScriptプログラミングの資格です。2021年にスタートしました。エントリー、アソシエイト、プロフェッショナルの3レベルに分けられた8つの試験があります。
ただし、2024年12月現在でプロフェッショナルレベルのテストはまだ提供されていません。出題範囲は基礎から応用まで幅広く、特にアソシエイトレベルではオブジェクト指向プログラミングの理解が重要です。
そのほか、この資格の特徴は以下の通りです。
- 取得までの期間:この資格と連携した学習コースであるEdube Interactiveを受講した場合、初心者レベルのJavaScriptエッセンシャル1で40時間、中級レベルのJavaScriptエッセンシャル2で50時間です。
- 受験費用:2024年12月現在でエントリーレベルの受験料は59米ドル、アソシエイトレベルの受験料は295米ドルとなっています。
- 詳細:JS Institute Certification公式サイト
出典:OPEN EDC|JavaScript Essentials 1
出典:OPEN EDC|JavaScript Essentials 2
出典:INSTITUTE|JSE – Certified Entry-Level JavaScript Programmer Certification
出典:INSTITUTE|JSA – Certified Associate JavaScript Programmer Certification
JavaScriptの資格を取得するメリット
資格を取得するメリットについて理解しておくと、勉強のモチベーションが高まります。主なメリットは以下の通りです。
- 知識・スキルを習得できる
- スキルの客観的な証明となる
- JavaScriptエンジニアの需要・求人が多く応募で有利になる
- 仕事・キャリアの幅が広がる
知識・スキルを習得できる
資格を得るためには、JavaScriptについて体系的に学ばなければなりません。このことは、将来的に大きなメリットになります。なぜなら、JavaScriptは機能の拡張などが繰り返されて複雑化・自由化しているからです。あらかじめ体系的に学んでおくことにより、幅広い分野での可能性が広がります。
スキルの客観的な証明となる
当然のことながら、十分な知識とスキルがなければ資格は取得できません。そのため、資格の取得は自身に現場でも通用する知識やスキルがあることの客観的な証明になります。また、CIW JavaScript SpecialistやJS Institute Certificationといった海外の資格を取得していれば、英語力の証明にもなります。
JavaScriptエンジニアの需要・求人が多く応募で有利になる
JavaScriptエンジニアは需要が高く、求人案件も多く掲載されています。特にフロントエンジニアにとって、JavaScriptは必要不可欠なスキルのひとつです。
そうしたことから、資格を持っていれば就職活動において有利になります。なぜなら採用企業から即戦力と判断してもらえるからです。
仕事・キャリアの幅が広がる
資格を取るために学んだことや磨いたスキルは、現場の仕事においても役立ちます。そのため、資格の取得を目指すこと自体が仕事やキャリアの幅を広げることになるでしょう。
また、JavaScriptはほかの言語と比較して汎用性が高いのが特徴です。これまでは主にフロントエンドなどで用いられていましたが、サーバサイドやAPI開発でも利用されるようになっています。そのため、フロントエンジニアとしてのステップアップを目指すだけでなく、上流工程へのキャリアアップも目指せるようになります。
さらに、JavaScript自体が世界で使用されているプログラミング言語であることも見逃せません。グローバルに活動したい方は、まずは資格の取得がおすすめです。
JavaScriptの資格取得に向けたおすすめの勉強法
JavaScriptはさまざまな方法で学べます。自分の特性にあった勉強方法で資格取得の効率を高めましょう。
- 資格用テキスト・書籍を活用する
- 学習用Webサイトを利用する
- プログラミングスクールに通う
- JavaScriptを使った案件に応募して実務経験を積む
資格用テキスト・書籍を活用する
書店に行けばさまざまな教科書やテキストが売られています。その中から自分にあったものを選びましょう。通勤中などのスキマ時間を上手に活用すれば、効率的に学ぶことも可能です。
ただし、その際は現在のスキルにあったものを選ぶことが大切です。また、実際に手を動かしながら学ぶことを心がけましょう。
学習用Webサイトを利用する
JavaScriptのようなプログラミングスキルにおいて、ネット上にはさまざまな学習用Webサイトがあります。それらを上手に利用すれば、時間やお金を有効活用しながら学ぶことも可能です。書籍と違って実際に手を動かしながら学ぶこともできます。
サイトによって初級者向けから上級者向けまでさまざまなので、自身のレベルにあったものを選びましょう。
プログラミングスクールに通う
まだ初心者だという方の中には、始めるにしても何から手を付けてよいかわからない、という方もいるでしょう。そのような場合は、プログラミングスクールなどを活用して基礎から体系的に学ぶという方法がおすすめです。
スクールでは講師がていねいに教えてくれますし、段階的に学べるカリキュラムも用意しています。不明点を取りこぼしなく解決できるため、挫折してしまうこともありません。
ただし、スクールに通うためにはコストがかかります。授業料や授業内容はスクールによって異なるため、しっかり比較検討することが大切です。
JavaScriptを使った案件に応募して実務経験を積む
ある程度学んだうえで、案件に応募して実務経験を積むのもおすすめです。実務経験を積むことで理論だけでなく実際の問題解決能力が養われますし、幅広い知識の獲得にもつながります。また、実際のプロジェクトに携わることが学習のモチベーションアップにもなるでしょう。
実務経験を積む方法としては、クラウドソーシングサイトでJavaScript関連の案件を探したり、エージェントに登録したりする方法があります。
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JavaScriptエンジニアの将来性から資格を取る価値を解説
現在Web開発の現場で広く使用されているJavaScriptの需要は増加傾向にあります。かつてJavaScriptの活用シーンといえばフロントエンド開発が主流でしたが、現在ではサーバサイド開発でも活用されるようになっているからです。
また、Web業界における市場規模の高い成長率が予想されていることから、JavaScriptエンジニアの需要も増加すると考えられています。特に、AI、ビッグデータ、IoTなどの新技術の台頭によってJavaScriptの応用範囲がさらに拡大していることも影響しています。これにより、活躍の場が大きく広がっています。JavaScriptエンジニアの将来性を考えると、資格取得は価値のある投資です。
資格取得後のJavaScriptエンジニアのキャリアパス
その汎用性の高さから、JavaScriptの資格取得はさまざまなキャリアにつながります。
- Webデザインに携わる
- エンジニアとして技術を磨く
- プロジェクトの上流工程に関わる
Webデザインに携わる
JavaScriptの資格取得後、Webデザインに携わることは魅力的なキャリアパスのひとつです。
JavaScriptの知識やスキルがあれば、WebデザイナーやUX/UIデザイナーとして活躍できる可能性が広がります。なぜなら、サイトに応用すれば動きやサービスなどの付加価値を加えられるからです。
具体的には、JavaScriptのスキルは以下のような優位性につながります。
- インタラクティブなデザイン制作
- フロントエンド開発との連携
- 高度で機能的なプロトタイピング
- インタラクションやアニメーションの実装によるUX/UIの最適化
JavaScriptを取得すれば、技術とデザインの両面から価値を提供できる専門家としてWebデザインにおけるキャリアを発展させることが可能です。
エンジニアとして技術を磨く
JavaScriptの資格取得後、エンジニアとして技術を磨くのもよいでしょう。JavaScriptエンジニアとしてのキャリア構築には、以下の2つの道があります。
- フロントエンド開発
- フルスタック開発
このキャリアでスキルアップするためには、JavaScriptの進化にあわせて常に新しい技術や手法を学び続けることが大切です。また、HTML、CSS、バックエンド言語など、関連する技術もあわせて習得することで、より価値の高いエンジニアになれます。
プロジェクトの上流工程に関わる
さらに、プロジェクトの上流工程に関わるキャリアパスを目指すのもおすすめです。Webデザインの経験を積むのであれば、WebディレクターやUXデザイナーといった道がひらけるでしょう。
一方、エンジニアスキルを活かしたキャリアパスを歩むのであれば、プロジェクトマネージャー(PM)やテックリード、アーキテクトといったポジションが魅力的です。
上流工程に携わることで、技術と事業の両面からプロジェクトの成功に貢献できる立場になります。
JavaScriptの資格を取得してキャリアの幅を広げよう
JavaScript資格の取得は、キャリアアップや市場価値向上につながる重要なステップです。書籍や学習用サイト、スクールなどを活用し、取得を目指しましょう。Webディレクターやプロジェクトマネージャーなどへの道をひらくきっかけになります。
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