Node.jsの人気フレームワーク10選!選び方や特徴を解説

node.js フレームワーク

JavaScriptは、長年第一線で使われ続けているプログラミング言語です。そして、「Node.js」と呼ばれる実行環境はJavaScriptと切り離せない関係にあります。この記事では、Node.jsの概要をはじめ、メリット・デメリット、おすすめのフレームワーク、選び方のポイントについて紹介します。

Node.jsとは

Node.jsとは、プログラミング言語であるJavaScriptを動かすための実行環境です。

JavaScriptは、Webページで画像や地図、入力フォームなどを動かす際に用いられており、動的にコンテンツを見せることで、ユーザビリティの向上に貢献します。今やJavaScriptなくして、Webデザインや構築は困難といっても過言ではありません。

通常、プログラミング言語自体は、ある法則にしたがってどう処理するのかをソースとして表すためのものであり、基本的には単体で動作できません。そのため、プログラミング言語で書かれたソースを読み取る実行環境もセットで用意する必要があります。

ただ、JavaScriptの場合、基本的にブラウザさえあれば実行できるのが大きな特長です。なぜなら一般的なブラウザには、JavaScriptを実行するための機能が搭載されているからです。

一方、サーバサイド、つまりWebサイトを裏で動かすサーバ側においては実行環境を必要とします。Node.jsが誕生したことで、JavaScriptをクライアント側だけでなく、サーバサイドでも使えるようになりました。Node.jsは、ビジネスシーンでも欠かせないスマホアプリやIoT開発シーンでも利用できるとあって人気が高まっています。

Node.jsの人気フレームワーク10選

Node.jsをより効率よく動かすためには、フレームワークの活用が不可欠です。フレームワークを使うことで、個々のプログラマーによってばらつきが出がちなソースをある程度まとめられます。ここでは、おすすめのフレームワークを10種類紹介します。

Vue.js

Vue.jsは、2014年に誕生したオープンソースのフレームワークです。WebのUI(ユーザーインターフェイス)に特化して構築できるのがメリットで、日本語も使用できます。

シンプルな設計で、HTMLに近い感覚で使用でき、プログラマーにとって扱いやすいことが特長です。プラグインやほかのプロジェクトなどと連携させやすい高い拡張性や高速処理性も備えています。

また、Vue.jsはITエンジニアを対象とした調査で認知度100%を誇る、フレームワークです。このVue.jsを使った副業では月給70~100万円といった高単価な案件の募集もあります。

Nuxt

Nuxtは、Vue.jsをベースに、より使いやすさを求めて開発されたオープンソースフレームワークです。難易度が比較的やさしく、シンプルな静的サイトの作成に適しています。

SSR(サーバサイドレンダリング)が可能で、Webアプリ開発においてフロントエンド側のみならず、サーバサイドでも構築できるのが魅力です。これによりWebコンテンツの表示速度を上げられるほか、言語の統一化を図り、SEO向上にも役立ちます。

jQuery

jQueryは、JavaScriptで複雑になりがちなソースの記述をシンプルにできるフレームワークです。

現在は、React.jsなどのフレームワークを利用することで、jQueryは使わずに済むようになりました。しかし、かつてはjQueryがなければJavaScript開発は不可能と考えられていた時期があり、多くの既存システムにおいてjQueryが使われています。そのため、jQueryを知識として持っておくことはNode.jsで開発を行う上で有効です。

React Native

React Nativeは、Meta社(旧Facebook)が提供している、モバイルアプリケーションのフレームワークです。JavaScriptを使って、ネイティブアプリを開発するために使われます。

メリットとしては、Android、iOS、Webの3つのプラットフォームを並行して開発できる点が挙げられます。また、これまでモバイルアプリケーションを開発する際は、ソースコードの変更時に再起動をする必要がありましたが、React Nativeの場合は不要です。UIの箇所のみをリロードできるため、再起動なしでスムーズに開発を進められます。

Angular

Angularは、Webブラウザなどフロントエンド開発の際に使う機能の一式が揃っているフレームワークです。2012年にGoogle社によってリリースされ、「AngularJS」から名称を変えて現在に至ります。

Angularは基本的にTypeScriptを使用しますが、TypeScriptはJavaScriptの拡張言語のため、どちらも使用できます。単一のWebページでアプリケーションを構成する「SPA(Single Page Application)」の開発に適しており、スムーズな動作を始めとする高いUXを提供可能です。

また、あらゆるプラットフォームに対応しており、PC用・スマートフォン用問わず開発できる点にも注目が集まっています。

Express.js

Express.jsは、Node.jsの中でも一際人気のフレームワークといっても過言ではありません。シンプルかつ最小限の構成で、軽快に動き、拡張性も高いという特長があります。

API開発から、サーバサイド、フロントエンドの開発まで一貫して進められるという点も魅力的です。モジュールも豊富なため、工数をかけず効率的に開発したいケースにもおすすめです。

また、使用するユーザーが多いことから、日本語での情報を収集しやすく、容易に学習できるという魅力もあります。

Koa.js

Koa.jsは、先に紹介したExpress.jsの後継として開発されました。WebアプリケーションとAPIの構築に重きが置かれています。

Koa.jsはシンプルな構成が特長です。Express.jsよりもさらに直感的で分かりやすく、かつ高機能なフレームワークです。

Meteor.js

Meteor.jsは、Webアプリケーション開発に必要な機能をほぼすべて備えているフレームワークです。インストールすると、サーバ側のコード変更をリアルタイムでWebブラウザに反映してくれます。つまり、JavaScriptひとつでアプリ開発を実現できるというメリットを有しています。

Sails.js

Sails.jsは、Ruby on Railsのような使用感をもつMVCフレームワークであり、アプリケーション開発の処理を複数の担当に分けて進めることが可能です。

REST APIを簡単に作成できることから、REST APIを用いたWebアプリの開発も気軽に行えます。また、フロントエンドに依存せず、高い互換性を有します。

Adonis.Js

Adonis.Jsは、PHPの開発環境であるLaravelのような使用感で使えるフレームワークです。フルスタックWebアプリケーションであり、マイクロAPIの開発が可能です。デフォルトの機能が豊富なため、開発をスピードアップさせ、負担も減らせるメリットをもちます。

Node.jsのフレームワークの選び方

ここまで説明してきたように、Node.jsにはさまざまなフレームワークが存在します。そのため、実際にどれを選べばよいか見極めるのはそう簡単ではありません。そこでここからは、どのようなポイントに注目すればよいのか、3つの選び方を紹介します。

目的に沿った機能かどうかで選ぶ

Node.jsのフレームワークはそれぞれ得意とする機能が異なっています。そのため、目的に沿ったフレームワークを選択することが大切です。

たとえば、高度なリアルタイム性が求められるアプリケーションを作りたいなら、Meteor.jsのようなフレームワークがおすすめです。また、大規模な企業アプリケーションを開発したいなら、拡張性に優れたAdonis.jsが適しています。

将来性が期待できるかどうかで選ぶ

フレームワークは長く使うため、先を見越して使いやすいものを選びましょう。注目すべきポイントとしては、コミュニケーションがアクティブかどうか、ドキュメンテーションや学習リソースが豊富に提供されているかなどが挙げられます。世界で利用者数が多いフレームワークなら、将来性も高いと判断できるため、ぜひチェックしてみてください。

トレンド技術を取り入れているかどうかで選ぶ

フレームワークはそれぞれ開発された年月が異なるため、古い技術が使用されているものも出回っています。作成するシステムの規模や内容に応じて、より新しく高度な技術が搭載されているフレームワークを選択しておくと安心です。

Node.jsのメリット

Node.jsを採用すると、主に2つのメリットを享受できます。

まず挙げられるのは、JavaScriptを高速で実行できるようになるという点です。Node.jsは、Googleが開発したV8 JavaScriptエンジンをベースに作られているうえ、非同期処理ができるため高速での実行が可能です。

また、サーバサイドとフロントエンドで言語を統一できる点も見逃せません。言語を統一すると開発時にPHPやPythonなどの言語を使わずに済むため、プログラマーの負担が減るといったメリットがあります。

Node.jsのデメリット

Node.jsを使用する際には、あらかじめデメリットを把握しておく必要があります。

たとえば、Node.jsは現状対応しているサーバがまだ少ない状況にあるため、どのサーバでも使えるというわけではありません。もし利用しているサーバが対応していなければ、必要に応じてサーバの構築も行わなければないことを覚えておきましょう。すぐにNode.jsが利用できるよう、導入する際はサーバが対応しているかどうかを確認することが大切です。

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■業務内容

プロダクトのサーバーサイド開発

■必須要件

  • サーバーサイドでのTypeScriptの開発経験
  • 外部サービスのAPIを利用した経験
  • 自社プロダクトの開発などでのProductManagerやデザイナーとの協業経験
  • コードレビューをともなう複数人でのチーム開発経験

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システムの新規機能バックエンド開発支援

■案件概要

  • 職種:サーバサイドエンジニア
  • 稼働日数:週2〜3日、ビジネスタイム以外の空き時間
  • 報酬:~48万円/月
  • 勤務地:本郷三丁目
  • リモート:可

■業務内容

中小部品メーカー向け 見積支援システムの新規機能のバックエンド開発支援

■必須要件

  • Node.jsでの開発経験
  • 要件定義から開発に携わったご経験
  • コードレビューのご経験

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まとめ

Node.jsをインストールすることで、JavaScriptでの開発環境は大きく改善します。高速処理が可能になるほか、サーバサイドとフロントエンドで言語を統一できるため、プログラマーの負担軽減にもつながります。

フレームワークが豊富にあることもNode.jsの魅力です。この記事で紹介した10個のフレームワークは、それぞれ強みが異なるため、ぜひ目的に合ったものを選んでご活用ください。

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