ブロックチェーンエンジニアになるには?年収や仕事内容、必要なスキル

ブロックチェーンエンジニア

ブロックチェーンは単に暗号資産というだけではなく、幅広い分野で活用が見込まれている技術です。そのためエンジニアの中には、ブロックチェーンエンジニアへの転向を考えている人も少なくありません。そこでここでは、ブロックチェーンエンジニアの仕事内容をはじめ、必要な知識やスキル、期待できる年収や将来性について解説します。

ブロックチェーンエンジニアの仕事内容

ブロックチェーンエンジニアは需要に対して常に人不足の傾向があり、今後もその状態は続くと予想されます。そのため、アプリ開発者やブロックチェーン開発者、研究職などさまざまな仕事に関われる可能性があります。ブロックチェーンエンジニアとして活躍したいと考えている人は、成長期ならではの貴重な経験を存分に積める可能性があります。ここでは、ブロックチェーンエンジニアの主要な仕事内容を大きく3つに分けて解説します。

決済サービス(ペイメントサービス)を開発する

ブロックチェーンエンジニアの大事な仕事のひとつに決済サービスの開発・実装があります。決裁サービスとは、現金の受け渡しをすることなく、オンラインでの決済手段を提供することです。

ブロックチェーンは、複数のノード(コンピュータ)同士が一貫したデータを同期・記録し合うという仕組みの性質上、改ざんリスクが非常に低いデータベースです。暗号資産の送金に関する費用と所要時間も大幅にダウンできるなどさまざまなメリットがあり、代表格であるビットコインをはじめ、さまざまな暗号資産の基盤として欠かせません。そのためブロックチェーンエンジニアは、暗号資産取引所などのシステム開発や運用、ウォレットのアプリ開発、ECサイトや電子マネーでの決済システム、1円以下の超少額決済であるマイクロペイメントの決済システム開発や実装なども行います。最近では、投げ銭やオンラインゲームなどといったデジタルコンテンツ向けの決済システム開発・実装も盛んに行われています。

自動取引や条件付き契約などをブロックチェーン上で行う「スマートコントラクト」の開発・実装も重要な仕事です。クレジットカードの本人確認手続き(KYC)においてブロックチェーンの導入が有力視されていることからも、決済サービス関連の開発に関わる仕事がますます増えていくことが期待されます。

独自ブロックチェーンを開発・実装する

ブロックチェーンはあらゆる分野での活用が試みられており、独自のブロックチェーンを開発・実装することも世界的に求められています。そのため、既存のブロックチェーンを応用するだけでなく、顧客の要望に応じて新しいブロックチェーンを開発することも重要な仕事です。
ブロックチェーンエンジニアは、顧客の課題をもとにPoC(概念実証)を行い実現可能かどうか検証し、それをもとにハッキングに強いプラットフォームの構築や、社会課題の解決に向けたブロックチェーンの開発・実装を行います。

独自ブロックチェーンの開発・実装にはブロックチェーンの深い理解と実装力が必要とされますが、ブロックチェーンの技術が持つあらゆる可能性に挑むのは、発展途上の業界ならではの面白さです。

アプリケーションを開発する

ブロックチェーン技術を応用したアプリケーション開発は各分野で活発に行われています。たとえば、仮想通貨の送受信などに必要なウォレットのアプリケーション開発やスマートコントラクトのプラットフォーム開発、不動産や株式などの資産のトークン化、選挙などを安全に行うための分散型投票システムの開発などです。それ以外にも、トレーサビリティの精度を向上させるシステム構築、患者と医療提供者のデータ共有が安全にできるアプリ開発、車などのシェアリングサービスやアート、音楽の分野でもアプリケーション開発が行われています。これらの例はほんの一部であり、ブロックチェーンエンジニアの活躍の場は業界、分野を問わず、今後ますます高い需要が期待できます。

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ブロックチェーンエンジニアの年収

経験年数やスキル、雇用形態、地域や企業規模の違いなど多くの要因によって異なりますが、日本におけるブロックチェーンエンジニアの年収は約500~1,200万円の範囲であり、平均すると約700~1,000万円ほどとされています。

国内最大級のフリーランス案件検索エンジンである「フリーランススタート」調べによると、ブロックチェーンのフリーランスエンジニアの平均年収は945万円、最高年収は1,680万円(2021年8月)です。また、ブロックチェーンエンジニアのフリーランス求人・案件の月額単価相場は78.8万円、中央値月額単価は80万円です。いっぽうで、厚生労働省2022度版「賃金構造基本統計調査」によると、企業で働くSE全体の平均収入は約660万円です。経験年数や雇用形態の違いはあるものの、ブロックチェーンエンジニアの平均収入はSE全体の平均収入より上回っており、フリーで活躍できればさらに年収が高くなる可能性があります。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」表番号3,e-Stat 政府統計の総合窓口,フリーランススタート

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ブロックチェーンエンジニアになるには? 必要なスキル

ブロックチェーンエンジニアは求められるレベルが一般的なエンジニアよりも高いため、プログラミングの知識を磨きながら、ブロックチェーンの知識も蓄えていくのが理想的です。

プログラミングの知識

アプリケーション開発やブロックチェーン自体の開発においても、プログラミングの知識は必須です。具体的な言語は後述しますが、たとえばブロックチェーンでもJavaScriptをはじめ、Go、C++などのプログラミング言語がよく使われます。そのほか、SolidityはNFTの開発に使われるプログラミング言語です。これらのプログラミング言語はプログラミングスクールやオンライン講座、書籍などからも学べます。

ブロックチェーン技術に関する知識

ブロックチェーンの仕組みやメリット、課題点などを把握することも重要です。最新の取引情報を常にチェックできるビットコインの公式ウォレット「Bitcoin Core」など、実際にクライアントソフトを使って体験するのも効果的です。

そもそもブロックチェーンは発展途上の技術です。次々と登場する新しい論文やニュースをリアルタイムで追い、最新の知識を収集し、自身の知識を常にアップデートしておくことは非常に大事な作業です。英語でドキュメントを読む力をつけ、海外の情報にもアンテナを張っておくとさらによいでしょう。

暗号技術の知識

電子署名やECDSA暗号、ハッシュ関数などの公開鍵暗号・秘密鍵などの暗号技術は、ブロックチェーンに深く関わっており、ブロックチェーンを支えるコア技術のひとつといっても過言ではありません。そのため、古くからある暗号技術だけではなく、最新の暗号技術にも積極的に学び、深く理解しておくことが重要です。さまざまな種類の暗号技術の特性や仕組み、また、それらを利用して開発されたシステムやアプリケーションのアルゴリズムをよく理解する必要があります。

ブロックチェーンエンジニアに必要な言語

必要な言語として代表的なものは全部で4種類あります。Windowsアプリを開発する場合は、これらに加えてC#が必要です。

C++

オブジェクト指向などが拡張されているため習得が難しいと言われますが自由度が高く、C言語との互換性があり、他言語に比べて処理速度が速いというメリットがあります。そのため、ブロックチェーンをはじめ、ビッグデータやAI学習などの分野で選ばれる傾向にあります。

Go

Googleが開発したプログラミング言語で、さまざまな仮想通貨の開発によく使われています。C言語に近いシンプルな記述で、プログラマーごとのばらつきが少なく、ミスが起こりにくいのがメリットです。C++と同じく処理速度が速く並行処理・並列処理の両方が可能なことから、Webやアプリケーション開発をはじめ、IoT、ドローンなどの分野でも活用されています。習得のハードルが低くブロックチェーン開発に役立つため、これからブロックチェ―ンエンジニアを目指す人におすすめです。

JavaScript

汎用性が高く、依然として数多くのエンジニアが使用している言語です。ブロックチェーンのWebサービスを開発する場合、JavaScriptを習得しておく必要があります。ブロックチェーンに関連する多数のライブラリも提供されています。Meta(旧Facebook)のJavaScriptライブラリReact.jsなどは、トレンドのUIをデザインするためのプログラムやコードがそろっているので、目を通しておく必要があります。

Solidity

Ethereum (イーサリアム)上のアプリケーション開発に必要なプログラミング言語です。特にDApps(分散型アプリケーション)の開発には必須です。JavaScriptの記法に近く、プログラミングの経験があれば比較的覚えやすいのがメリットです。Solidityのスキルを備えれば、トークン発行プラットフォームの開発といった、ブロックチェーンで動作するスマートコントラクトを開発・実装できます。Solidityはイーサリアムを使ったアプリケーション開発に特化しているため、ブロックチェーン事業に力を入れている企業やスマートコントラクトを導入したい企業に需要が高く、報酬も高い傾向にあります。

ブロックチェーンの将来性は?人工知能の発展によって仕事がなくなる?

ブロックチェーン業界は拡大を続けており、将来は大きく開けています。ブロックチェーンは暗号資産・金融の分野をはるかに超え、これからもあらゆる業界、分野での活用が見込まれています。特にDeFiやGameFi、メタバース領域で大きな盛り上がりを見せ、NFTの登場によってデジタルデータ・デジタルアートなどの資産価値が見直されたことなどから、DAppsの数も増加傾向にあります。

それに対してブロックチェーンエンジニアは世界中で不足しているため、さまざまな経験とキャリアを積めば高い報酬が期待できます。今後AIなどの人工知能が発展して仕事がなくなるかもしれないと恐れるのではなく、それらのAIを活用してより有用なサービスを構築していく、と考えることが大切です。

ブロックチェーンは未経験でも転職できる?

ブロックチェーンエンジニアは常に需要が高く、今後も各業界で開発・実装が盛んに行われると予想されます。プログラミングスキルやIT業界での経験があれば、暗号技術などのブロックチェーンに関わる知識を学びながら、C++やSolidityなどの言語を習得することで、未経験からでも十分に活躍できる土台が整っています。

ブロックチェーンエンジニアとして働きたい方は

ブロックチェーンエンジニアの年収や単価相場・活躍するために必要なスキルを知っておくことで理解が深まるでしょう。

フリーランスや副業で働きたい方に向けて

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まとめ

ブロックチェーンはネットワーク上の端末同士を直接つなぎ、暗号技術を用いてデジタル情報を安全に管理するデータベースです。暗号資産から始まったブロックチェーンの技術は、今や医療業界からアート・エンタメまで、あらゆる分野で活用されています。GameFi、NFTなども登場し、ブロックチェーンはさらに身近なものになりました。

今後、ブロックチェーンの技術は多くの人の日常生活に欠かせなくなると見込まれています。その基盤を開発・構築するのがブロックチェーンエンジニアです。仕事内容は多岐に渡り高スキルを求められますが、プログラミングのスキルや暗号技術などの知識と経験を磨くことで、成長中の業界ならではの面白い仕事にも携われ、高収入も期待できます。

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