【2024年版】PHPフレームワークのトレンドまとめ|評価ランキングも紹介

PHPフレームワークおすすめ10選 | 2023年最新のトレンドまで解説

Webアプリケーションを開発するPHPエンジニアには、言語だけでなくフレームワークに関する知識も求められます。本記事では、現在需要の高まっているPHPフレームワーク10選を紹介します。ワンランク上のキャリアを目指して、案件の獲得に必要な準備を整えておきましょう。

PHPフレームワークとは

PHPフレームワークとは、PHP言語を用いたWebアプリケーションの開発現場において、効率的なプログラム作成を支援するソフトウェア・枠組みのことです。

PHPは、Webアプリケーションの開発によく使用される言語です。PHPフレームワークを活用することで、開発プロセスを効率化できるだけでなく、アプリケーションの安定性や保守性を向上させられます。

PHPフレームワークはオープンソースで提供されており、基本的に無料で利用でき学習もしやすいです。
しかし現在では、多くの種類のフレームワークが利用可能であるため、PHPエンジニアは各フレームワークの特長をよく理解したうえで選択する必要があります。
より詳しいPHPエンジニアの需要や将来性、年収相場が気になる方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

PHPフレームワークとライブラリの違い

フレームワークとライブラリは、どちらも開発の効率化に役立つものですが、それぞれ役割が異なります。

フレームワークは、プログラムの基本的なルールや構造が決まった土台のようなもので、開発者はその枠組みに従ってアプリケーションを開発します。ルールに従うことでプログラムの記述が楽になります。ただし、大幅な仕様変更は不可能なため、開発の自由度は低くなります。

一方、ライブラリは、特定の機能やタスクを実行するためのコードの集まりです。開発者は、必要な機能をライブラリから部分的に選んで使うことができます。コードは再利用可能で、他のライブラリと組み合わせて使えます。

エンジニアはこれらの違いをよく理解し、両者の開発ツールを適切に使いこなす必要がありますが、そのためにも実践経験を積みたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。そうした方にはFLEXY(フレキシ―)の利用がおすすめです。60秒で無料登録でき、週1~5日/高単価/在宅OKなど、さまざまな条件からPHP案件を検索することができます。ご興味あれば、まずはサービス詳細をご覧ください。

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【トレンド】2024年最新の市場動向・トレンド

アメリカのユーザー評価サイトPeerSpotでは、PHPフレームワークの市場動向を調査し、ユーザーレビューに基づいた評価ランキング(2023年12月度)を以下のように報告しています。

PHPフレームワーク ランキング 12月度

1位 Laravel
(ララベル)
2位 Zend Framework
(ゼンドフレームワーク)
3位 CakePHP
(ケイクピーエイチピー)
4位 Symfony
(シンフォニー)
5位 Yii Framework
(イーフレームワーク)

出典:Best PHP Frameworks

1位のLaravelは、比較的新しいフレームワークにもかかわらず、世界に広く普及しています。エンジニア人材サービスのFLEXYに登録されている案件数からトレンドを探ったところ、CakePHPは30件程度、Zend Frameworkは4件程度であるのに対し、Laravelエンジニアの募集は150件以上にのぼっており、圧倒的に人気であることがわかります。PHPエンジニアにとって、Laravelの習得は必須といえます。

PHPエンジニアの具体的な副業案件もあわせてご確認ください。

【一覧】2024年おすすめのPHPフレームワーク10選

現在、注目が高まっているフレームワークを10点紹介します。それぞれの特長を知り、理解を深めておきましょう。

1 Laravel
(ララベル)
2 CakePHP
(ケイクピーエイチピー)
3 Zend Framework
(ゼンドフレームワーク)
4 Symfony
(シンフォニー)
5 Yii Framework
(イーフレームワーク)
6 FuelPHP
(ヒューエルピーエイチピー)
7 Phalcon
(ファルコン)
8 codeigniter
(コードイグナイター)
9 Flight
(フライト)
10 Slim
(スリム)

1. Laravel (ララベル)

後述するSymfonyをベースに誕生したLaravelは、日本を含め世界で最も勢いのあるフレームワークです。2011年にリリースされてから持続的な進化を遂げ、エンジニアから高い評価を受けています。

Laravelはプログラム初心者にも優しいPHPフレームワークです。直感的にコードを書きやすく、日本語のドキュメントが豊富です。さらにコミュニティとサポート体制が充実しているため、問題が発生した際も第三者の助けを借りられます。
最新技術に対する対応力も高く、Webアプリケーション・サービスの開発に適したフレームワークです。

Laravelを使った副業案件は多数あります。Laravelで収入アップを目指している方はLaravelの副業について調べてみるとよいでしょう。

2. CakePHP (ケイクピーエイチピー)

CakePHPは、高度な機能が組み込まれたフレームワークです。統一されたコーディング規約に従って使用することで、開発の速度がアップします。2005年に登場し長い間使われているため、信頼性が高く、世界中で指示されています。

このツールはコンポーネントを再利用しやすいので、開発効率が向上します。また日本語のドキュメントやコミュニティが存在しているので、学習を進めやすいのもポイントです。チームでの開発にも適しており、主にWebアプリケーションの開発に利用されています。

3. Zend Framework (ゼンドフレームワーク)

PHPの開発に携わったプログラマーによって2006年に開発されたのがZend Frameworkです。このフレームワークの特長は、多くのライブラリが組み込まれており、プロジェクトの拡張性が高い点です。また、提供されるコンポーネントは、依存関係が最小限に抑えられており、テストが比較的容易です。

Zend Frameworkは、大規模なWebアプリケーションの開発に向いており、多くの成功事例があります。ただしZend Frameworkのサポートは2019年に終了し、後継のフレームワークであるLaminasがその機能と特長を引き継いでいます。

4. Symfony (シンフォニー)

Symfonyは、Mojaviから派生したPHPのフレームワークで、Ruby on Railsの影響を受けています。2007年に初版がリリースされ、その後も数多くのバージョンが登場しました。Symfonyでは「バンドル」と呼ばれる再利用可能なモジュールを作成し、コードを効率的に記述できる仕組みが採用されています。

個のフレームワークはスケーラビリティが高く、大規模開発プロジェクトでも高いパフォーマンスを発揮します。実績も豊富で、開発効率、安定性、セキュリティの面で高い評価を受けています。そのため、多くの開発者から注目されているPHPフレームワークです。

5. Yii Framework (イーフレームワーク)

Yii Frameworkは、2008年に誕生したPHPフレームワークです。多くのCMSやWebサイトで使用され、MySQL、Sqlite、Oracleなど、世界的に人気の高いデータベースに対応しています。

ロシアでは、Codeigniter、Laravel、Symfonyなどの他のフレームワークにも負けない存在として広く使われていますが、日本は他の国々と比べて利用実績が少ない傾向にあります。

豊富な機能を有するYii Frameworkは、高いパフォーマンスと堅牢性が特長です。通常のアプリケーション開発よりも難易度が高く、要求される品質やセキュリティが高いプロジェクトに適しています。

6. FuelPHP(ヒューエルピーエイチピー)

2011年に初版がリリースされたFuelPHPは、MVCモデル(Model-View-Controller)を採用した軽量かつ高速な動作が特長のフレームワークです。PHP初心者でも使いやすく、スムーズな開発ができます。

多くのフレームワークの利点を取り入れており、主にWebサービスやアプリケーションの開発に向いています。詳しい情報は公式Webサイトから入手できます。日本語のドキュメントも充実しており、学習に取り組みやすい点も魅力です。

7. Phalcon(ファルコン)

2012年に登場したPhalconは、MVCモデル(Model-View-Controller)を採用しており、並行して開発しやすく、チームでの開発に適しています。高速な動作を実現するために、当初はコアプログラムがC言語で実装されていました。その後のバージョン(v2.0以降)では、大半がZephirで実装されています。

この最適化により、PhalconはPHPは高速なパフォーマンスを提供し、厳格な要求を持つアプリケーション開発者に支持されています。高速性と柔軟性を求める開発者にとって、Phalconは非常に魅力的なPHPフレームワークのひとつです。
Phalconに関する詳細情報やドキュメントは、公式Webサイトを通じて入手できます。

8.CodeIgniter(コードイグナイター)

CodeIgniterの特長は、軽量性、高速性、シンプルな設計です。海外では比較的ポピュラーなフレームワークで、小規模プロジェクトのWebアプリケーション開発に向いています。CodeIgniterは2006年に登場しました。機能は少ないものの、規約が緩やかで構成がシンプルなので、初心者でも習得しやすいです。

シンプルなアーキテクチャを利用して、素早くプロトタイプを構築することが可能なため、アプリケーションの迅速な開発に貢献します。小規模プロジェクトからスケールアップできるため、アプリケーション開発のスタート地点として使えます。
他のフレームワークと比べ機能は制限されていますが、シンプルな開発プロセスを実現できる点はエンジニアにとっての大きな利点です。

9. Flight(フライト)

Flightは、他のフレームワークと比較して、ソースコードのサイズが小さく軽量です。シンプルな構造で初心者にも理解しやすく、学習コストの低減が期待できます。また、拡張性が高く、必要に応じてライブラリを追加できるため、簡潔なコードとシンプルなアーキテクチャを好む開発者にとっては、最適な選択肢です。

Flightは、小規模プロジェクトの効率化に有用ですが、大規模プロジェクトや複雑なアプリケーション開発には向いていません。特に適しているのは、RESTful Webアプリケーションの開発です。柔軟性を活かし、多様なプロジェクトに適用することが可能です。
ただし、現状では、主要なフレームワークと比較して、案件の募集は限定的かもしれません。

10. Slim(スリム)

シンプルで最小限の機能を実装したフレームワークです。Slim は、PHP WebアプリケーションやAPI開発に向いています。機能面では、PSR-7(PHP標準要求)とミドルウェア構造を採用しており、現代的なWebアプリケーションの開発にも対応できます。

また、柔軟性の高さもSlimの特長です。開発者が必要な機能をカスタマイズして、追加することも容易に実行できます。シンプルで軽量な設計は、フレームワークを学習する際のハードルが低く、習得するまでに必要な時間とコストを削減できます。

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PHPフレームワークを使用するメリット・デメリット

開発の効率化をはじめ、さまざまなメリットが期待できるPHPフレームワークですが、デメリットがあることも事実です。PHPフレームワークのデメリットをよく理解して、どう向き合っていくかを考えることも、開発者に求められる重要事項です。

メリット

PHPフレームワークを用いるメリットとして、開発効率の向上が挙げられます。共通のコーディング規約やプリセットされた機能が利用できるため、開発者がゼロから全てを構築する必要はありません。これにより、迅速なアプリケーションの開発が実現します。

また、バグの発生率を低下できるのも、開発者にとって大きなメリットです。フレームワークには、セキュリティ対策やエラーハンドリングなどが組み込まれているので、セキュリティホールやプログラムの不具合を事前に防ぎ、安定性を高めることができます。

さらに、共通のコーディングスタイルや構造を使用するため、新しい開発者がプロジェクトに参加してもスムーズに理解でき、既存のコードを追加・修正することも容易です。このように、さまざまなメリットが享受できるため、現在は多くのプロジェクトでフレームワークが活用されています。

デメリット

PHPフレームワークの大半は無料で利用できますが、中には有料のものも存在します。その場合、ライセンス料金が発生するため、プロジェクトの予算にあわせて選択しなければなりません。

また、カスタマイズ性の低下がネックとなることも考えられます。フレームワークの活用による効率化は、規約や構造に従うことで実現するものです。特定の要件に合わせたカスタマイズを必要とする場合、フレームワークの制約に対処するための創意工夫が求められます。

その他にも、バージョンアップなどによってフレームワーク自体に不具合が出た際、対処が難しいことが挙げられます。フレームワークは多くのコードとコンポーネントで構成されており、発生した不具合の解消はフレームワークのメンテナンスチームに依存するケースが一般的です。
万が一の事態に備えて、適切なサポート体制を確保することも重要です。

まとめ

フリーランスのPHPエンジニアとして、幅広い案件に対応していくには、最新のトレンドについて把握しておくことが大切です。PHPの開発現場でよく活用されるフレームワークを把握して、必要な知識を身に付けておきましょう。

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