CGデザイナーのフリーランス案件動向| 気になる年収やメリットデメリット、高単価案件獲得のポイント解説
近年トレンドであるVR/AR分野でも需要があり、エンターテイメント業界を筆頭に、建築やインテリア、医療・科学分野など様々な分野で需要が高まりつつあるのでCGデザイナーは将来性のある職種だと言えます。
そんなグラフィックデザイナーの仕事内容からフリーランスとして働く場合の年収や実際の募集案件をご紹介しています。またフリーランスになることのメリット/デメリットや高単価案件を獲得するために身につけるべきスキルについても解説していますので、是非ご覧ください。
目次
CGデザイナーの主な仕事内容
CGデザイナーは、キャラクターや物体のイラストやデッサン等から、形状データを起こしたり、キャラクターに動きや視覚効果を付与する作業を担当します。
具体的には以下のような業務が挙げられます。
- 3Dモデリング:3Dモデリングソフトウェアを使用して、様々な物体やキャラクターの3Dモデルを作成
- テクスチャリング:色や質感を加えることで3Dデータに現実感を与えるテクスチャー作業
- アニメーション作成:物体やキャラクターを動かしたり、動的表現を加える作業
- レンダリング:3Dデータを2Dデータに変換し、最終的な映像として出力する作業
こうした業務を通して、いかにスピーディにクライアントが求める精度の高いコンテンツを作り上げられるかが腕の見せ所です。
CGデザイナーの年収相場
正社員CGデザイナーの平均年収
CGデザイナーの平均年収は、正社員の場合、約369万円となっています。
ただし、全体の給与幅はおよそ150〜900万円と広く、年齢や経験によって大きく左右されるような職種となっています。
参照元:CGデザイナーの年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計)
フリーランスCGデザイナーの平均年収
一方でフリーランスのWEBエンジニアの平均年収は700万からスキルによっては1,000万円程度までの収入が目指せます。
正社員だと、一番平均年収が高い50代でも600万程度が相場なので、スキルや経験があれば高単価案件を多く獲得でき、若年齢からでも大幅な収入アップが目指せます。
フリーランスのCGデザイナー案件事例
続いて、実際の求人案件をご紹介します。案件の相場や内容が気になる方は是非ご参考ください。
自社アプリの3Dキャラクターのデザイン支援
ブロックチェーンや没入型メディアテクノロジー等を活用したサービスを提供する企業で、自社プロダクトのアプリの3Dキャラクターのデザインに携わっていただけます。
Blenderを使った3Dキャラやオブジェクトを使用した動画開発支援
デザイン部門とエンジニア部門を分けず、一つのチームとして開発を進めているので、幅広い知見に触れることができる環境です。
新規モバイルゲーム開発における3Dモーション支援
会社のテーマは「コミュニケーションを活性化させるオフィス」。顔を合わせて遊び、話すことで、仕事のヒントが見つかるようにという考えから、新しい遊びを生み出すための環境づくりにもこだわっています。
フリーランスCGデザイナーのメリット
ここからは、フリーランスCGデザイナーとして働くメリットをご紹介します。
正社員より高収入が期待できる
前述の通り、CGデザイナーは独立することで一気に年収が上がる可能性があります。正社員時代ならどれだけ頑張っても給与は変わりませんが、フリーランスであれば働いた分だけ収入が上がりますし、作業スピードやクオリティを上げるなどのスキルアップが収入にすぐ跳ね返るのも大きなメリットです。
仕事が選べる
また、仕事が自由に選べることもフリーランスのメリットです。CGデザイナーであればもともと興味のあったゲームのプロジェクトに参画する、自分の得意分野に特化して携わるなどが可能です。また、その気があれば自分自身でプロジェクトの企画や制作にチャレンジして、さらなるスキルアップも目指せます。
働く時間や場所が自由
正社員であれば場所や勤務時間は大きく制限されますが、今までとは異なる、新しい環境にチャレンジして自分の好きな地域への移住したり、旅をしながら仕事をするライフスタイルも選択可能になります。
長時間勤務することや通勤時間がもったいないと感じる方はフリーランスになることは大きなメリットです。
フリーランスCGデザイナーのデメリット
続いて、フリーランスCGデザイナーとして働くデメリットもご紹介します。
安定した収入が得られない可能性がある
CGデザイナーでフリーランスになる人の場合、前職時代から付き合いのある人から仕事をもらったり、知り合いのツテを利用して仕事をもらったりする事が多いです。そのため、独立した時点であまり人脈がないと、なかなか案件を獲得できない可能性があります。
また、案件を獲得した場合でも、スキルが低かったり、クライアントと相性が悪かったりすると、稼働が不安定になり、正社員時代より減収する恐れがあります。
各種CGソフトのライセンス料を自分で支払う必要がある
CGデザイナーがフリーランスになることの意外な落とし穴がCGソフトの更新料です。
MAYAやPhotoshopなど業務に応じて色々なソフトが必要になりますが、それぞれが年間更新料に数十万円かかります。
正社員として社用アカウントを使用していれば全て無料で使えるので、個人で更新料を支払うことは大きなデメリットと言えます。
ノウハウのアップデートや作業分担が困難
年々コーディングやwebデザインの領域において非IT人材でも簡単に作業ができる様なツールが増えており、これまで通りの知識やスキルだけでは専門性を維持できなくなってきています。
組織に属していれば情報共有もしやすく、新たな知識やノウハウを取得しやすいですが、フリーランスは一人で仕事をすることが多く、必然的に自分で調べて勉強しなければ新しい知識や技術を得る事が出来ません。
また、未知のエラーや、マルチタスクで作業が遅延しているなどの状況に陥っても、自力で乗り越えるしかありません。
そうした状況でも業務を遂行できるようなスキルや覚悟がない場合は独立することはデメリットでしかありません。
フリーランスで活躍するために押さえておきたいスキル
ここまで、フリーランスCGデザイナーとしての仕事内容や案件動向をご紹介してきましたが、ここで独立するために押さえておきたい必須スキルを確認していきましょう。
デッサンスキル
CGデザイナーにとってデッサンスキルを習得することは必須です。デッサンスキルは、対象物の質感/形状/陰影等をきちんと理解し書き起こすスキルで、このスキルがテクスチャリングや3D設計の精度に直結します。
デッサンスキルを身に付けるために、対象物を多方面から見たり触ったりして、観察眼を養いましょう。
デザインツールの知識やスキル
CGデザイナーにとってPhotoshop/Illustrator/Maya/Cinema 4D/3Ds MAX/MODO/Softimageの操作スキルは必要です。
加えてUnity、UnrealEngineなどのゲームエンジンの知識やスキルがあると、市場での希少性が高まり、高単価案件を獲得しやすくなります。
セルフブランディングスキル
CGデザイナーは、案件獲得にある程度人脈が必要とお伝えしましたが、今の時代はSNSがあるためそこに作品を投稿することで、これまで接点がなかった人にも自分の実績やポートフォリオを見てもらうきっかけとなり、案件につながる可能性があります。
twitterやインスタグラムを活用して、積極的にセルフブランディングしていくと良いです。
高単価案件を獲得するには
前章で解説したスキルを高めることで安定した案件獲得に繋がりますが、その上でより高単価な案件を獲得していくための秘訣をご紹介します。
マネジメントスキル
CGデザイナーとしてある程度キャリアを積むと、現場タスクだけでなく他のCGデザイナーを統括するといったマネジメント業務も求められる可能性があります。マネジメント業務もこなせるCGデザイナーは少数なため、より高単価な案件にも歓迎されやすいので、積極的にマネジメントスキルを開発すると良いです。
常にスキルをアップデートし続ける
ゲームやWEB業界では新しい技術が次々に開発されるため、CGデザイナーも常に最新動向を把握したりスキルをアップデートする必要があります。これまで扱っていたCGソフトに新機能が追加され、さらなる業務効率化できるようになるなどよくあるケースですので、こうした新しい技術を学び続ける姿勢が大切です。
フリーランスのCGデザイナーに関するFAQ
フリーランスCGデザイナーを目指す方のよくある質問とその回答をご紹介します。
Q:CGデザイナーの正社員とフリーランスの年収の違いはどれくらいありますか?
A:CGデザイナーの平均年収は、正社員の場合約369万円ですが、全体の給与幅はおよそ150〜900万円と広いです。一方でフリーランスでは700万からスキルによっては1,000万円程度までの収入が目指せます。
Q:具体的にどのような案件がありますか?
A:CGデザイナーを求める業界、業種は年々増えており、案件内容も様々です。詳しい案件事例はこちらをご覧ください。
Q:独立にあたり気を付けるべきことはありますか?
A:独立に向けてCGデザイナーだからこそ念頭においておくべきことの一つにCGソフトのライセンス料があります。正社員であれば会社負担で社用アカウントが使用できますが、フリーランスだと個人アカウントで年間数十万の更新料が発生しますので、それも加味した給与算出が大切です。その他フリーランスになるメリットデメリット、高単価案件を獲得するポイントについては記事内をご覧下さい。
まとめ
今回ご紹介したXR分野やゲーム業界以外にも、AI、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーンなどによるIT業界の飛躍的な進歩により、CGデザイナーを含むIT系職種は今後も市場需要が高いと考えられます。市場動向も確認し、常に情報のアップデートを行っておくことで、希少性の高いCGデザイナーとして活躍出来るでしょう。
FLEXYでは様々なCGデザイナー案件を取り扱っています。CGデザイナーの皆様の活躍を丁寧にサポートさせていただきます。ご希望の案件をご紹介させていただきますので、是非お気軽にご相談ください。