フリーランスエンジニアの採用面談の流れと信頼を得るコツ|減点を避けるための注意点も紹介

フリーランスエンジニアの採用面談で重要なのは、スキルを示すだけでなく「この人になら任せられる」という信頼を得ることです。しかし、面談に向けてどのような準備をすればいいかわからず、不安を感じている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、採用面談の流れや面談で信頼を得るためのコツ、準備方法を詳しく解説します。自信を持って面談に臨むためにも、ぜひ最後までお読みください。
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フリーランスエンジニアの採用面談|転職時の面接との違いも解説
フリーランスエンジニアの採用面談は、案件参画前に実施される「仕事の顔合わせ」のような位置づけで、具体的な業務のすり合わせまで行います。
企業側が求めるのは即戦力のプロ人材であるため、エンジニアとしてのスキルや実績、経験などが案件にマッチしているかを重点的にチェックされます。企業によっては選考に近い形態で実施する場合もあり、人柄やマナーなども判断材料の一つです。
一方で、正社員として転職する場合の面接は、志望動機や企業への適応力などが重視される傾向にあります。もちろんスキルや実績も評価対象ですが、業務委託として契約するための面談よりも「企業風土に合っているか」が重視されるでしょう。
フリーランスエンジニアの採用面談の流れ
フリーランスエンジニアの採用面談はどのように実施されるのか、具体的な流れを解説します。
- 自己紹介・挨拶
- 案件の紹介(クライアントから)
- 質疑応答(クライアント→エンジニア)
- 逆質問(エンジニア→クライアント)
- 面談終了後のやり取りや連絡フローの確認
1.自己紹介・挨拶
まずは挨拶としてお互いの自己紹介を行います。自分の番になったら、職歴やプロジェクト実績、スキルなどを簡潔に伝えましょう。
自己紹介で好印象を抱いてもらうために、以下のポイントを意識してください。
- 具体的なエピソードを用いて話す
- 今までの経験やスキルを今回の案件でどのように活かせるかを伝える
- あえて「補える弱み」も伝え、改善への取り組みを示す
例えば、過去のプロジェクトで自分がどのように貢献できたのかをエピソードを用いて話せば、企業側はあなたの活躍をイメージしやすくなります。培ってきた経験やスキルが今回の案件でどのように活かせるかまで伝えられると、さらによいでしょう。
また、あえて「補える弱み」を伝えるのも信頼を高めるために有効です。改善に向けた努力をあわせて示すことで、向上心や誠実な姿勢を伝えられます。
2.案件の紹介(クライアントから)
自己紹介が完了したら、クライアント側から案件についての説明があります。現場の技術者がプロジェクトの詳細を解説するのが一般的です。
具体的には、以下の内容に関して説明を受けられるでしょう。
- 業務内容
- ポジション
- スケジュール
- 納期
- 契約期間
- 稼働時間
確認しておきたい点があれば、まとめて質問できるようにメモに残しておくのがおすすめです。
3.質疑応答(クライアント→エンジニア)
いよいよクライアント側からエンジニアへの質疑応答です。スキルシートや自己紹介の内容をもとに、担当者が気になった点を掘り下げていきます。
質問が2~3件であっさり終了する場合もあれば、10回以上やり取りを重ねるケースもあります。「担当者が知りたい点は何か」を瞬時に考察し、質問の意図をくんで返答するよう心がけましょう。
また、話が長くならないよう端的にまとめることを意識し、論理的に順序立てて返答するのも重要です。
質疑応答に不安がある場合は、よく聞かれる質問例を調べて、あらかじめ回答内容をまとめておくと安心感を持って面談に臨めます。
4.逆質問(エンジニア→クライアント)
エンジニアへの質疑応答が完了したら、クライアント側から「何か確認しておきたい点はありますか?」と聞かれるケースが多いです。
今までの面談から気になった内容を質問し、案件理解を深めましょう。質問が思いつかない場合は「プロジェクトに参画するにあたり、身に付けておいた方がいいスキルはありますか?」と聞くのがおすすめです。プロジェクト開始までにやるべきことが明確になり、前向きな姿勢をアピールできます。
稼働時間や報酬など契約条件の詳細をすり合わせたい場合も、このタイミングで質問するのが自然です。
5.面談終了後のやり取りや連絡フローの確認
面談が終了したら、できるだけ早く担当者にお礼のメールを送りましょう。遅くても24時間以内には連絡を入れ、感謝の気持ちとともに「ぜひプロジェクトに携わりたい」という熱意を再度伝えるのがポイントです。
その後、晴れてエンジニアとして採用された場合は業務委託の契約手続きに入ります。契約書を確認し、報酬や業務範囲、機密保持などの項目を確認しましょう。契約内容に関して疑問点があれば、そのままにせずクライアントに問い合わせることが大切です。
仮に不採用になった場合でも、面談の機会をもらったことに対して感謝の意を伝え、良好な関係を保てるような対応を意識してください。
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フリーランスエンジニアの採用面談でよく聞かれる質問例とその意図
フリーランスエンジニアの採用面談でよく聞かれる質問例と、その質問の意図について解説します。採用面談の対策をしておきたい方は、全ての質問に答えられるようにしておきましょう。
- 「どんなプロジェクトを経験してきましたか?」
- 「チーム開発の中でどんな工夫をしましたか?」
- 「失敗した経験とその対応を教えてください」
「どんなプロジェクトを経験してきましたか?」
企業側は案件とエンジニアのスキルがマッチしているかを確かめるために、携わってきたプロジェクトの詳細に関して質問します。例えば以下の内容をふまえて回答できるようにしておくといいでしょう。
- プロジェクトの規模
- どんなサービスを作ってきたのか
- 要件定義や上流工程の経験はあるか
具体的な回答例は以下のとおりです。
「これまで10名規模のWebアプリ開発プロジェクトを中心に参画してきました。例えばSaaS型の業務支援ツールでは、要件定義から画面設計・API設計までをリードし、フロントエンドとバックエンドの実装まで担当しました。こうした経験を通じて、上流工程から一貫して開発に携わるスキルを身につけています。」
募集要項や案件詳細からアピールすべきポイントをしぼっておくことで、簡潔かつ的確に答えやすくなります。
「チーム開発の中でどんな工夫をしましたか?」
フリーランスエンジニアの採用面談では、チーム開発の経験や工夫を質問されるケースも多いでしょう。クライアントは、チームメンバーと適切にコミュニケーションがとれるかや、チームを意識したプログラミングができるかを確認しておきたいのです。
チーム開発の経験や工夫を聞かれた際の回答例は、以下のとおりです。
「チーム開発では、気がかりな点があればすぐにチームメンバーに相談し、問題の早期解決を図っています。また、タスク管理ツールを活用して進捗を可視化することで、チーム全体の連携がスムーズになるよう意識しました。」
回答する際は、他のメンバーを尊重して仕事を進められる点をアピールするよう心がけてください。
「失敗した経験とその対応を教えてください」
面談において失敗の経験を聞かれるのは、返答に困る方もいるかもしれません。しかし、クライアント側は、課題に対してどのような仮説を立てて解決策を考えたのか、いわゆる課題解決能力を知りたいのです。
今までの経験から課題解決能力が示せる事例を整理しておきましょう。回答例は以下のとおりです。
「仕様理解のズレから、実装後に大幅な手戻りが発生しました。失敗の要因は要件定義時の確認プロセスが曖昧だった点です。そこで、事前に画面モックと業務フロー図で認識合わせを行う手法を導入したところ、手戻りが大幅に減少しました。」
解決策の部分に具体的な工夫や取り組みを含めることで、説得力が格段に増します。
フリーランスエンジニアの採用面談で信頼を得る5つのコツ
フリーランスエンジニアが採用面談で信頼を得るためには、以下5つのコツを意識するのが大切です。
- 具体的な成果・数字を用いて話す
- 「自分ごと」でプロジェクトを語る
- 相手の質問意図をくんで返答する
- 前向きな言葉でやる気を見せる
- 話しすぎず、簡潔に伝える
自己紹介をするときや実績について話すときには、クライアントが成果をイメージしやすいように具体的な数字を用いて話してください。例えば、単に「作業効率の改善」とするのではなく、「テスト工数を20%削減」とするとより伝わりやすくなります。
自分の得意な言語や経験のあるポジションから、プロジェクトにどのように貢献できるかを的確に伝えることも重要です。「自分ごと」としてプロジェクトを語りましょう。
クライアントからの質問は、聞かれたことにそのまま答えるのではなく、相手にどのような意図があるかを考えた上で答えられるとコミュニケーション能力も示せます。前向きな言葉でやる気をアピールし、話しすぎず簡潔に伝えることを意識してください。
フリーランスエンジニアの採用面談を成功させるための準備方法
フリーランスエンジニアが採用面談を成功させるためには、入念な事前準備が欠かせません。本番で慌てないための準備方法を解説します。
- スキルシートなどをまとめる際に自身の強みや経歴を丁寧に言語化する
- 企業の公式サイトや募集要項を詳しく見て求められる人物像を明確にしておく
- エージェントと模擬面接を依頼してフィードバックをもらう
スキルシートなどをまとめる際に自身の強みや経歴を丁寧に言語化する
スキルシートや職務経歴書をまとめる際に、強みや経歴を丁寧に言語化しておきましょう。もちろん採用書類に全て記載する必要はありませんが、強みや経歴を可視化しておくことで自信にもつながります。
今まで携わってきたプロジェクトを振り返り、身に付けられたスキルや失敗の経験、成果を整理しておくのが大切です。想像しやすいエピソードとして話せるように、具体的な数字やデータをそろえておくといいでしょう。
強みや経歴を丁寧に言語化しておくことで、エピソードをたくさん掘り起こすことができ、落ち着いて面談に臨めます。
企業の公式サイトや募集要項を詳しく見て求められる人物像を明確にしておく
採用面談に臨むにあたり、企業の公式サイトや募集要項を詳しくチェックすることも大切です。企業の公式サイトや募集要項を読み込むことで、求められている人物像を把握しておきましょう。
人物像を明確にしておくことで、どのようなアピールが有効なのか把握できます。例えば「クラウド領域の知見が不足している」という募集背景があれば、AWSやAzure、GCPに関連した知識やスキル、資格などを示せば採用につながりやすくなります。
企業理念や経営陣のメッセージから、価値観に共感した点などを示し、熱意を伝えるのも有効です。
エージェントに模擬面接を依頼してフィードバックをもらう
エージェントを利用している場合は、模擬面接を依頼してフィードバックをもらうことで、自分では気づけないような具体的な改善点がわかります。自身のクセは自分ではわかりにくいものなので、客観的な視点を取り入れることが重要です。
また、エージェントは案件に応じた想定質問を用意してくれるため、より本番に近い形態で模擬面談ができます。特にIT業界に精通したエージェントであれば、高度なIT技術に関する質問まで幅広くカバーしているため、専門的な質問をされても落ち着いて返答できるようになるでしょう。
人材支援のプロであるエージェントからフィードバックを受けることで、採用の確率は格段に高まります。
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フリーランスエンジニアの採用面談で減点されないために注意すること
フリーランスエンジニアの採用面談においては、スキルを効果的にアピールするだけでなく、マイナスの印象を与えないことも重要です。評価を減点されないために注意すべきポイントを解説します。
- 事前にカメラ・マイクの設定を確認して背景も設定しておく
- 対面・オンラインに関わらず清潔感のある服装で臨む
- 声のトーンは普段より気持ち高めで話す
- 表情は柔らかくリアクションを適度に取りながら受け答えする
- 会話のペースを担当者へ合わせて話をかぶせない
事前にカメラ・マイクの設定を確認して背景も設定しておく
オンラインでの面談の場合は、スムーズに選考を進められるように、通信環境やパソコン、マイクの準備を整えておいてください。使用する機器にトラブルがあったせいで進行が滞ると、担当者が悪印象を抱きかねません。
安定した通信を確保するために、有線LANを活用するのがおすすめです。面談前には接続テストを実施し、音声や映像の状態を確かめましょう。
背景はぼかしの設定にしておくか、白色やカフェ、オフィスなど無難なものに設定し、パソコンは通知をOFFにしておくと、面談に集中しやすくなります。
マイクはヘッドセットまたはマイク付きイヤホンを使用し、エコーやノイズがないか確認しておきましょう。
対面・オンラインに関わらず清潔感のある服装で臨む
対面・オンラインに関わらず、面談には清潔感のある服装で臨みましょう。業務委託を結ぶための面談だからといって、Tシャツなどのカジュアルすぎる服装で臨むのは避けてください。
服装選びに迷った場合は、ジャケット+襟付きシャツを選んでおけばフォーマルな印象を与えられて安心です。
服にシワや匂い、汚れがあると信用を損ねる可能性があるため、面談前にくまなくチェックしておきましょう。
声のトーンは普段より気持ち高めで話す
面談時は声のトーンを普段より高めにして、ハキハキと話すことを心がけてください。特にオンラインで面談をする場合は、感情が伝わりにくく、場合によっては不愛想に受け取られる可能性もあるため、高めのトーンで受け答えすることで印象を改善できます。
相手にわかりやすく伝えられるように、大きな声でゆっくりはっきりと話すことも重要です。
ストレスなくコミュニケーションをとれるように、準備の段階から話し方の練習をしておきましょう。
表情は柔らかくリアクションを適度に取りながら受け答えする
面談時は、表情が柔らかくなるように意識して、リアクションを適度に取りながら受け答えしてください。
面談時は緊張から表情がかたくなりがちですが、友好的な印象を与えるためにも、できるだけにこやかな表情を作るようにしましょう。笑顔までは難しいのであれば、口角を上げるだけでも相手に安心感を与えられます。
オンラインの場合は相槌のタイミングに迷うかもしれませんが、話の切れ目など適切なタイミングでうなずき、話を理解していることを示しましょう。
自分が聞き役になっている場面での立ち振る舞いも印象に大きく影響するため、気を抜かないようにすることが重要です。
会話のペースを担当者へ合わせて話をかぶせない
面談の際は会話のペースを担当者に合わせ、話しやすい印象を与えることも大切です。担当者に「この人とならば安心して仕事ができる」と思ってもらえるよう振る舞うのがポイントです。
コミュニケーションがとりやすい印象を持ってもらうために、受け答えをする際は担当者の話にかぶせないように意識しましょう。相手の話が終わったことを確認し、ゆっくりと話し始めるようにしてください。
オンラインでの面談の場合は会話中にタイムラグが発生し、スムーズにやり取りを続けにくい場面もあるかもしれませんが、話の切れ目を慎重に見極めましょう。
フリーランスエンジニアの採用面談に関してよくある質問
フリーランスエンジニアの採用面談に関してよくある質問をまとめたので、疑問を解消させておきましょう。
- 面談は何回実施される?
- 単価や契約条件はいつ・どうやって聞くべき?
- 面談の合否はどれくらいで届く?
面談は何回実施される?
フリーランスエンジニアの採用面談は基本的に1回のみです。書類選考+面談1回で採用の可否を判断されるケースが多いです。
候補者が多かったりハイレベルなスキルが求められたりする案件の場合は、面談が2回に設定されていることもあります。
単価や契約条件はいつ・どうやって聞くべき?
単価や契約条件に関しては、エンジニアからクライアントに逆質問する場面で確認するのがいいでしょう。単価においては、あらかじめ案件相場を調べておき、条件があわないようであれば根拠を示して価格の交渉をしてください。
クライアント企業の事情も踏まえた上で、双方が合意できる着地点を探るのが大切です。
エージェントに単価交渉を代行してもらえるケースもあるので、交渉に苦手意識がある方はエージェントを活用しましょう。
面談の合否はどれくらいで届く?
面談の合否通知は、早ければ1日、遅くても1週間以内に届くのが一般的です。
担当者から合否の連絡がなかなか届かず、気になって次に進めないのであれば状況を確認するためのメールを送付してもいいでしょう。それでも音沙汰がない場合は縁がなかったと考えて頭を切り替え、別の案件を探すのがおすすめです。
フリーランスエンジニアの採用面談で好印象を持たせて案件の滑り出しを良くしよう
フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、面談で担当者に好印象を与えることが重要です。そのためには、プロジェクトで自分がどのように貢献できるかを明確な根拠を持って示し、やり取りやマナーなどから安心感をもってもらえるようにしましょう。準備を万全に整えて、自信を持って面談に臨むことが大切です。
万全の状態で採用面談に臨みたいのであれば、ぜひFLEXY(フレキシー)をご活用ください。
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