VRで内見するプロダクト「VR内見®」や「どこでもストア®」を開発する不動産テック企業のエンジニア組織を探る
――ナーブ・小林福嗣さん

CTOインタビュー

2013年からVRの開発に着手し、2015年に創業したナーブ株式会社。 不動産をはじめとしたさまざまな商材をVRで体験し、販売促進につなげる「VR内見®」や「どこでもストア®」などの法人向けプロダクトを提供しています。

「VR内見®」は、注目の不動産テックとして国土交通省のサイト「第Ⅰ部 第3章 新しい時代と国土交通政策」でも紹介されました。

そんな同社からインタビューに応じていただいたのは、以前、CTOインタビューにも登場したナーブ株式会社のCTO最高技術責任者、小林福嗣さんです。

空色での事業成功を受け、2019年5月からCTOとして、ナーブにジョインされています。
不動産の内見のできるVRコンテンツのの開発やflexyからのご紹介者もジョインしているエンジニア組織について伺いました。

flexyからご紹介している方

お仕事内容

業務内容 サーバーサイド Ruby 開発
詳細 クライアントアプリケーションチームと連携、VRコンテンツの管理および配信を行うシステムの開発を担当。
※フロントは Vue。
期間 3ヶ月以上
人数 3名
稼働頻度 1名が週5日、2名の方々は週3日
働き方 リモートあり

自宅に居ながら不動産の内見ができるVRコンテンツを提供


――御社はVRの開発を手掛けていますが、具体的にはどのようなプロダクトなのでしょうか?

小林福嗣さん(以下、小林):創業時から提供しているのが「VR内見」という不動産向けのコンテンツです。実際に物件を内見するとなるとどうしても2~3件程度が限度になることが多いのですが、VR内見を利用すれば気になった部屋をすべてVRでチェックできます。

ただ、VRと言っても3D空間をゼロから作るようなものではありません。360度のパノラマ写真・動画をコンテンツとして大量に所持しているイメージです。Pixivに近いですね。その中で不動産なら、コンテンツに物件情報を管理するシステムを付属して提供しています。

既存画像には無い情報の付加・削除も自社で行います。例えば不要な椅子を消したり、新たに机を置いたり、そこに「この机は100年前のアンティークです」といった情報を付け加えるといったことですね。
インテリアは不動産にとって印象を決める大きな要素でもありますから、意外と重要な機能です。

CTO小林さん ナーブ株式会社 CTO 最高技術責任者 小林福嗣さん

2014年に早稲田大学在学中に株式会社空色を創業。同社では、取締役副社長兼最高技術責任者として、技術特許取得・製品開発を担当。一般消費者向けコンセルジュサービス「PRIMODE」をサービス展開し、そこで得たノウハウを法人向けSaaS化したWeb接客ツール「OK SKY」サービスのプロダクトマネージャーとして、テキストマイニング技術を用いた自然言語分類など、自然言語に関連する技術開発や、アーキテクチャー設計・テクニカル事業提携に従事する。2019年よりナーブ株式会社の執行役員兼最高技術責任者を務める。

ナーブならではのシステム開発と特徴について


――御社のエンジニア組織の概要について教えてください。

小林:メンバーは全員で20名です。このうち業務委託が10名で、インターンが5名ですね。
flexyさんからは3名が稼働しています。空色で一緒に働いていたSさんにも来てもらっています。

社員はUI/UXデザイナー、どこでもストア、VRコンテンツを管理するナーブクラウド、VRコンテンツの撮影アプリ、BIといった各領域を1名ずつで担当しています。
業務委託の方々は、それぞれこれらの領域に紐付いて働いていただいています。

――開発はどのような流れで行なっていますか?

小林:カスタマーサクセスが営業と利用者のフォローを兼任しているため、最もお客さんとやり取りをしています。

そこから落ちてくる要望を僕が拾って開発チームに落とし込み、仕様化されたものをプログラマーに書いてもらうという流れが多いですね。完成品は全員でレビューしてから公開します。

開発自体はエンジニアドリブン的な部分もあるので、エンジニアから方針を提案するパターンもあります。

ナーブ 左:ナーブ株式会社 代表取締役 多田英起さん
真ん中:ナーブ株式会社 CTO 最高技術責任者 小林福嗣さん
右:ナーブ株式会社 CMO 最高マーケティング責任者 森川晶さん

コンテンツの領域拡大を図るにあたってflexyを通じ技術者を拡充


――flexyからご紹介した方は、どのようなプロダクトの開発に携わっていますか?
採用の背景も教えてください。


小林:当社は創業から4年の間に、とにかくVRコンテンツを大量に収集していました。不動産に関しては200万戸程で、業界ナンバーワンの物量です。そのコンテンツを生かすために開発したのが「どこでもストア®」で、今後は不動産以外にも観光や車といった領域に事業拡大を図ろうとしています。

flexyさんに入っていただいたのは、この「どこでもストア®」を強化していきたいというニーズからです。
flexy経由の3名の方々には、「どこでもストア®」を開発してもらっています。
担当社員とコミュニケーションは取ってもらいつつも、タスクは僕から振っている形です。

――flexyの稼働者が行なっている業務内容は具体的にどのようなものですか?

小林:1名は週5日、その他の2名の方々は週3日の稼働で開発に入ってもらっています。

みなさんにお願いしているのは「どこでもストア®」関連の業務ですが、特に週5日の方には遠隔接客サービスを調整してもらっています。

担当者がビデオチャットで通話しながらお客様に物件をおすすめするというものです。
PRCという技術を利用していて、通話が途切れないよう技術を安定化させたり、ネットワークが切れた場合の対応などを担ってもらっています。

UI/UXに問題が出てきた場合は数値に基づいてプロダクトの遷移を変更したり、文言修正など細かい対応もお願いしています。
WebSocketを利用したリアルタイムなやりとりも行なっているので、その最適化もあります。

ナーブCTO

エンジニアがプログラミングに集中できる環境づくり


――エンジニアが自ら技術的な特許も取得できる環境だそうですね。

小林:特許の取得には積極的です。例えばVR内見で室内を見渡しているとき、ユーザーがどこを向いているのかをオペレーターなどにリアルタイムで共有する機能で特許を取っています。

ユーザーが窓をよく見ているのであれば防犯システムをおすすめしたり、吹き抜けを気にしているのなら研究の参考にするといったように、よりユーザーにフィットした接客をするために開発したものです。

特許は全部で15取得しているので、スタートアップとしては多い方ではないでしょうか。

代表的なものですと、以下です。

保有特許(1)CREWL®(クルール)
この技術では、VR端末を接客前の店舗カウンター据え置く際に、デジタルサイネージとして映像を表示しつつ、画面部分を裏返せばVRゴーグルとして使用が可能となります。

保有特許(2)モバイルクルール®
VR端末のカバーをスライドするだけで複数の操作を実現し、かさばりがちなVR端末を簡単にセットアップ、収納することができます。

保有特許(3)ディスプレイ共有
こちらの技術では、PCとVR端末間での接続、及びVR端末の位置や視線方向等の情報について、クラウドを通じてやりとりを実現するものです。視線を共有しているので遠隔接客に適しています。
この技術により、VR端末の情報をPC側で受信することができるので、接客者はユーザーがVR端末で見ている内容や注目している個所などを接客中に確認することができます。


保有特許(4)人消し
こちらの技術は、全天球カメラで不動産などの物件を撮影した時、撮影者など不要物が映りこんでしまった場合、その不要物を消す技術となります。

保有特許(5)VRホームステージング
この技術は、360度天球画像に家具などの3DCGオブジェクトを合成する特許となります。
通常、不動産の内見においては、家具などが何もない部屋を見るだけですが、この技術では、違和感なく自然に家具などの写真を合成でき、容易に入居後の生活をイメージすることができます。

ハードウェア、VRの機器との繋ぎこみをするための開発のため、エンジニアはユーザーの視点に立って開発しながら、新しい技術の特許取得も出来る環境なので、やりがいがあると思います。



ーーなるほど!VRで内見をして、視点の共有をしながら接客を受けられるのはとても便利ですね。
視点を共有するためのセンサーは何を採用されていますか?


小林:技術として利用しているのはジャイロセンサーですね。XYZ軸によって角度情報を測定するもので、iPhoneなどスマートフォンにもよく実装されています。

引用:
ジャイロセンサー(角速度センサー)とは、回転角速度の測定を実現する慣性センサーの一種です。
角速度とは、ある物体の角度が単位時間当たりどれだけ変化しているか、つまり物体が回転している速度を表す物理量です。

コミュニケーション頻度に合わせてスキルセットを精査することが重要


――エンジニアの働き方として、業務委託の方のリモートワークがスタートしたのは、小林さんがジョインされてからだそうですね。

小林:それまでは業務委託の方も常駐型でした。やはり僕がリモートに慣れているということで、すぐに切り替えることができたのだと思います。

とはいえ、リモートだからといって迎え入れる前に、準備したようなことは特段あまりありません。
コミュニケーションや開発に関しては、Slackでやりとりすることが多いので、どのチャンネルでどんなやり取りが行われているのか、次に誰がどのようなアクションをすべきなのかを僕が自分なりに整理して各エンジニアに伝えるようにしているくらいです。

いろいろなチャンネルからエンジニア宛に「これはどうしたらいいですか」という質問が飛ぶわけですが、それを僕が拾って改めて指示を出すというイメージです。

開発メンバーにはプログラムを書く以外のことをしてほしくないので、ノイズは極力排除し、集中して作業に取り組めるような環境を作れればと思っています。

――空色さんでフルリモートを行なっていたときと違いはありますか?

小林:円滑なエンジニア組織になるために、定期的に全員でミーティングを設定しています。木曜日に全員が集まって1時間ミーティングするのですが、リモートの方も遠隔で参加します。

それは、前職の空色には導入しなかった文化です。僕自身は特に業務委託の方と顔を合わせずとも、成果がきっちり上がっていればそれで良しとするタイプでしたから。

ナーブでのミーティングでは自分が今どんな業務を行なっているのか、どんな機能をリリースしたのかといったことを共有して、お互いの状況や開発の進み具合を把握しています。

――業務委託のエンジニアをお迎えする「flexy」を利用してみて、如何でしょうか?

小林:担当者の野谷さんはいろいろとこちらの意図を汲み取って動いてくれる方です。

flexyコンサルタントの野谷 flexy野谷


小林:詳しいスキルセットまで伝えずとも、企業の事業内容や課題さえ共有していれば、適した人材を紹介してくれています。

実際に面談を行う際はやはりスキル面を重視しています。これはリモートで働くことが多いからという側面が大きいですね。

リモートはどうしてもコミュニケーション量が減ってしまいますから、「これを解決してください」というざっくりとした依頼の仕方では、ミッションを達成できない可能性が高くなります。
コミュニケーションをする頻度によって、スキルチェックの精度は調整しています。


この記事を書いた人
flexy編集部
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