【CTOインタビュー】ミスマッチをなくし、責任ある仕事をリモートワーカーに任せる秘訣――空色・小林福嗣さん

Web接客ソリューション「OK SKY」の開発・運営を手がける株式会社空色。五反田のオフィスでエンジニアが稼働している一方、遠方に住むエンジニアもフルリモートの働き方を実現しています。

前半は、株式会社空色の開発の進め方、リモートワークを実現するための視点や採用のポイントについてCTOの小林さんにお伺いし、後半はflexyから株式会社空色にリモートで就業している2名のエンジニアの方にもお話をお伺いしました。

CTOインタビュー
小林福嗣氏
小林福嗣氏
株式会社空色 取締役副社長、最高技術責任者、開発部長
2014年に早稲田大学在学中に株式会社空色に入社。同社では、アプリケーションエンジニアとして、新製品のアプリケーション制作を担当。2015年に取締役に就任、OK SKYサービスのプロダクトマネージャーとして、テキストマイニング技術を用いた自然言語分類など、自然言語に関連する技術開発や、アーキテクチャー設計に従事する。

【空色様の開発進め方】

・GitHub issueを作成
・構築方法をGitHub上でディスカッション
・issueごとにブランチを構築
・テストを書いてPRを作成しチーム内に共有
・PR作成されるとCircleCIが動きテスト
・CIで問題が出ず、共有通りのものができていればシニアディベロッパーによりマージ
・マージされたらHeroku上のステージング環境に自動的にデプロイ
・PRの状態でもテストアプリケーションがデプロイされ確認することも可能
・アプリケーションエンジニアの仕事はPRを出してマージされるまでが業務範囲

リモートワークを実現可能とするエンジニア組織の秘訣

空色様では役割分担とフローの徹底で品質担保をするためのシステムの運用に成功されています。

flexy経由のご稼働者の方は、アプリケーションエンジニアというディベロッパーとしてご就業、ディベロッパーが開発したものをマージする前にソフトウェアの品質保証のためにシニアディベロッパーが評価して審査するフローを整えています。開発環境は、フルクラウド化されており、インターネット上で、IDとパスワードを入力すれば場所を問わない開発が可能な環境です。 空色様

8名のエンジニアが英語を共通言語としながら自由に働ける環境

まずは御社のエンジニア組織の体制や働く環境についてご説明いただけますか?

小林:製品開発メンバーとして現在8名が在籍しています。flexyさんからは3名働いていて、全員フルリモートです。チーム構成としては、アプリケーション、インフラ、データAIなどいくつかに分かれています。
プログラミング言語はRubyを統一して使用しており、課題管理にはGitHubのIssuesを活用しています。数名外国人のメンバーが居るため、社内での共通言語は英語です。もちろん僕も含めて英語が苦手なメンバーも居ますが、コードはもともと英語で書かれているのでその部分で全く通じ合えないということはありませんし、上手く話せなくてもコミュニケーションツールのslack上で文章のやり取りで補完する、という形でコミュニケーションしていますね。

海外からのメンバーやリモートワーカーのメンバーが入り混じって働く環境の中で、具体的に社内ではどのような組織運用をしているのでしょうか?

小林:まずリモートワークを採用しているのは、責任を持って開発が出来るエンジニアであれば、働く場所は問わなくていいという考えが前提にあるからです。開発環境自体もフルクラウド化していて、IDとパスワード、ネット環境さえあればいつでもどこでも開発業務が可能です。
そのためフルリモートとオフィスワークを特に区別はしていませんし、同じように責任のある役割を務めてもらうことを大切にしています。メンバー全員に対して、ランク付けや人事制度なども設けていますね。評価ポイントは、主体的な問題の発見・解決ができているか、秀でた分野があるか、シンプルな設計ができているかなど。3ヶ月に1回、メンバー全員がシステムによって判断されて、基準よりプラスかマイナスかで評価が出るようにしています。
OK SKY

日々の業務の中で、オフィスとリモートでスムーズに開発を進めるための工夫はありますか?

小林:個人の役割や仕事の分担を明確化することと、ワークフローの徹底に気をつけていますね。これは品質を担保する意味合いもあります。例えばリモートワーカーの方がアプリケーションエンジニアとして就業した場合、ディベロッパーが開発したものはマージする前に必ずシニアディベロッパーが評価・審査するフローを設けています。リモートワークだからと言って一人で黙々と作業して制作するのではなく、より良い開発ができるように、メンバー同士で協力する工程を制度化している形です。
もう一つは、必ず日報を書いてもらうことですね。その日の業務内容や問題が起きていないか、翌日の予定などはみんなが把握できるようにしています。オフィスで働いている人でもリモートで働く日があれば同じように日報を書いてもらいます。また、一週間に一度1on1でフォローアップミーティングの時間を設けていて、やはり困りごとが無いかどうかのヒアリングやタスクのアサインなどをきっちり行います。 空色様

空色様の開発者ジョブディスクリプション

グローバルな環境で英語でのコミュニケーションを行いながら、日本国内からもフルリモートで開発エンジニアが参画されている空色様、CTOの小林さんがエンジニア組織を統括し牽引するときに大切にしているジョブディスクリプションです。

【ディベロッパーのあるべき姿】
・ユーザー視点
・自分への行動の正直さ
・プロダクト中心のコミュニケーション

【エンジニアのあるべき姿】
・誰にも負けない分野の高い技術
・他のエンジニアへの貢献

【評価軸】
・主体的な問題の発見と解決
・誰にも負けない分野で仕事をでいかせているか
・設計はシンプルか
・社内外ディベロッパー全体の貢献度

● 歓迎スキルや経験
・OSSプロジェクト参加等の開発者コミュニティへの貢献経験
・モバイルアプリケーション(iOS/Android)向けのAPI開発経験
・リアル配信基盤の開発、運用
・Watson、TensorFlowなどの機械学習サービスを利用した開発・運用経験
・web socket等のリアルタイムテキスト配信基盤の開発・運用経験
・View系の経験。React.js、Angular.js、Ember.js

東北と大分在住のエンジニアが東京とのリモートワークを始めた理由

ではここからは、実際に空色でflexy経由でリモートワーカーとして働かれている大分在住の清水さんと、東北地方在住のフルリモートITエンジニアKさんにもお話を伺います。
インタビューは、Web会議で、CTOの小林さんと、大分からの清水さんと東北からのKさんの3名で行いました。
flexy経由で開発に参画されている清水さんとKさんは、フルリモートで開発していただいていますのでお互いのコードは見たことあるけれども、実際、お顔を拝見するのは今回のインタビューが初めて!という開発の仲間です。

【flexy経由で働かれているエンジニアのご紹介】

清水駿介氏
清水駿介氏
大分県在住からフルリモートで開発に参画
スマホアプリ受託開発や成長ベンチャーでの統括、CTOを経て、インフラ・サーバーサイドエンジニアとして大分県で活躍、実績・スキルはAWSの負荷分散/フロント実装/API実装・Angular、React、VueJS、Ruby、PHP。
flexy
K氏
東北地方在住のITエンジニア
学生時代にQC/QAの面白さを知り、Java、PHP、Pythonなど複数言語を経験し、前職は10名企業CTOとしてコードレビュー、プロダクトオーナー経験、リモート経験6年のフルスタックエンジニア。 フルリモートでRails、AWSを使った開発に参画。

そもそもflexyを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

小林:flexyのコンサルタントの野谷さんから電話がかかって来て、お会いすることになり、flexyを知りました。

清水:3年半くらい前までは東京に居て、地元大分に戻ってきたのですが、そもそも大分にはエンジニアの案件が無いんです。東京に戻るか大阪に行くのか、あるいはリモート案件を受けるのか、という選択肢になってしまいます。最初は東京時代の知人の紹介や某クラウドソーシング会社で仕事をもらっていたのですが、なかなか安定して受注を取るのは難しい状況でした。他にも何か良いサービスや案件は無いだろうかと検索して見つけたのがflexyです。登録したらすぐに電話をいただいて、空色さんを紹介してもらった形です。

Kさん:僕も全く同じような状況です。最初は某クラウドソーシング会社などを利用して仕事を探している中で、リモートで働けるというflexyさんのネット広告を見つけ、すぐに連絡しました。

実際空色にリモートワークで参画されている現在、どのような働き方をしているのでしょうか?

Kさん:僕は6、7年前くらいからリモートで大丈夫だという案件があればこちらから問い合わせたり、知人からの紹介を受けたりしてリモートで働くことに慣れていたので、リモートワークそのものに抵抗や違和感は全くありません。特に困りごともないです。現在は清水さんと同じプロダクトに関わっていて、月、火、木、金の週4日、1日8時間という形で参画させてもらっています。

プロジェクト進行の効率性やグローバルな環境が空色の魅力

リモートで働く中で感じる空色の魅力や、仕事の楽しい部分はどんなところでしょうか?

清水:僕自身はこれまでGitHubを始め、チャットワークなど他のタスク管理ツールなども使用してきました。その上で、空色さんはGitHubを使用したプロジェクトの進め方が非常に上手だなと感じました。GitHub上でしっかりIssueを立てて進行していくので、とてもスムーズに業務を進めることができます。別の会社で進めているプロジェクトがあるんですが、空色さんのやり方を真似しているくらいです。

Kさん:僕の場合は、これまで日本に住んでいて海外の方と一緒に仕事をしたりやり取りをする機会がほとんどありませんでした。空色さんで海外のメンバーと極自然にコミュニケーションを取って案件を進められるのがとても魅力的だと感じていますし、楽しいですね。開発は、英語でコミュニケーションをとりながら行っています。

清水:これは採用前の話ですが、もちろん面談もリモートでした。その際に開発環境を繋げて、小林さんと一緒にコードを書く作業を行なったんです。1つの課題があって、二人で完成させるというもので、具体的に空色さんがどんなスキルを求めているのかがよくわかり、プロジェクト参入後のミスマッチが起こりにくい良い面接だと思いました。

フルリモートでミスマッチを起こさないようにする採用の工夫

再び小林さんにお伺いします。清水さんがおっしゃった面談時にコードを書くといったような採用手法は、ミスマッチを無くすための工夫だと思いますが、その他に採用時はどんな点に気をつけているのでしょうか?

小林:採用フロー自体はごくごく普通です。書類選考、人事面接、役員面接、スキルチェックの3~4段階くらいです。リモートの場合は役員面接を省きます。 書類選考時に見るのは、今欲しいスキルを持ったエンジニアかどうか。フロント系なのか、バックエンド系なのか、テキスト解析系なのか、といった部分です。スキルを細分化して現在ある案件の中で活躍していただけそうであれば面接で人柄を見ます。ここは、普通のコミュニケーションが取れれば全く問題ないと考えています。 それから先程清水さんがおっしゃった、1つの課題を一緒に完成させるという仕事体験でお互いの相性を見ます。1、2時間程度使ってペアプログラミングするわけですが、そこでスキルを確認するのはもちろん、仕事の頼み方など実際の業務上でのコミュニケーションの取り方を見ています。例えば外資系だと一週間程度テストで働くインターンのような制度があったりしますが、その簡易版として取り入れています。

今後のフルリモートという働き方とエンジニアのあるべき姿

リモートで長く働かれている清水さんとKさんですが、今後エンジニアの働き方としてフルリモートは増えていくと思われますか?

Kさん:僕が最初にリモートで働き始めた頃は本当にフルリモートの案件が無くて、知っている会社さんの中から仕事をいただけたらラッキーという感じだったのですが、今はflexyさんのように、様々な環境でフルリモートで働くという機会が多くなっていると感じています。
それは業界全体の動きだと思いますし、これからも増えていくんじゃないでしょうか。

清水:昔はリモートで働ける旨がサイト上に書かれているような企業でも、問い合わせてみると担当者から最初に言われるのは「東京に引っ越す予定はありますか」ということばかりでした。flexyさんから案件を案内していただくことが多いので他のサービスの状況はどうかはわかりませんが、以前に比べると、フルリモート案件はぐっと増えましたね。

ありがとうございます。では小林さんは採用する側として、今後フルリモートで働く方も増えていく中で、エンジニアのあるべき姿とはどのようなものだと感じていますか?

小林:年々エンジニア人口自体も増えていますから、まずスキルや技術力の面で言えば、誰にも負けない「これ」という分野を持っているかどうかは非常に重要です。それから、他のエンジニア、引いては社内外のディベロッパー全体に貢献できること。そのためには、ユーザー視点を常に持ちながら、プロダクトを中心に置いたコミュニケーションができるかどうかが鍵になるのではないでしょうか。


この記事を書いた人
flexy編集部
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