QAエンジニアの年収は? 仕事内容や将来性、年収を上げる方法
フリーランスのQAエンジニアとして活躍したい、より多くの年収を得たいと考えているのなら、まずは実態を知ることから始めましょう。QAエンジニアの主な仕事内容や将来性、いらないと言われる理由、年収アップの方法などについて詳しく解説します。
目次
QAエンジニアの平均年収
QAエンジニアは、ソフトウェアの品質保証を担う職業です。製品が開発の仕様通りになっているか、問題なく動作するかを確認し、必要に応じて開発部門へのフィードバックを行います。また、システムエラーや障害が発生した際に、クライアントへの説明や改善の提案を行うこともあります。
QAエンジニアは、テストエンジニアと混同されやすいものの、業務内容に違いがあります。どちらもテストの計画や実施、分析を担いますが、一般的にテストエンジニアはバグや不具合の発見を目的とし、品質の管理や改善には関わりません。
正社員のQAエンジニアは年収約600万円
求人サイトなどでは、QAエンジニアの募集は年収500~800万円前後が多く見受けられます。求人検索サービス「Indeed」が公開している「日本でのQAエンジニアの平均給与」によると、平均年収は約612万円となっています。(2023年10/3時点)
出典:indeed
ただ、求人のなかには年収600~1,000万円、400~1,200万円を提示している企業もあり、業務内容や組織の規模などによっては、年収1,000万円超えも可能です。
フリーランスのQAエンジニアの年収相場は約720万円
フリーランスで働くQAエンジニアの収入は、獲得した案件の数や報酬によって大きく変化します。ただ、平均単価は約60万円前後と高額であるため、毎月こなせば約720万円の年収を得ることも可能です。
QAエンジニア案件の報酬は幅が広く、40万円未満の案件も少なくありません。フリーランスで稼ぐには、なるべく高単価の案件を多く取得するのはもちろん、自身のスキルも磨き続けることが大切です。
QAエンジニアの仕事内容
QAエンジニアの仕事内容は、テストの設計や実施、分析、フィードバックなどです。ソフトウェアごとにテストの基準や手順などを適切に設定し、品質管理のスペシャリストとしてテストを実施します。
テストの実施によって問題が見つかったら、分析を行います。問題の原因を深掘りし、開発部門へフィードバックします。
より詳細な仕事内容やQAエンジニアに必要なスキルなどに興味があれば以下の記事もあわせてご覧ください。
QAエンジニアはいらない? 将来性はある?
QAエンジニアへの転職を検討している人のなかには、検索エンジンにQAエンジニアと入力したとき、候補キーワードで「いらない」と表示されたことがあるかもしれません。これにはさまざまな理由があります。
QAエンジニアがいらないと言われる理由・背景
QAエンジニアがいらないと言われる理由のひとつとして、開発の概念や手法、考え方の変化が挙げられます。かつては、ウォーターフォールと呼ばれる開発手法が主に用いられていましたが、現在ではアジャイル開発へとシフトしつつあります。
アジャイル開発の現場では、プログラマーがプログラミングからデザイン、品質保証まで担うケースが少なくありません。この考え方の変化によって、プログラマー自身が開発過程において動作や品質を管理すればよいのではないか、といった考え方が広がり始めました。
その結果、「QAエンジニア いらない」といったキーワードで検索する人が増え、候補キーワードとしてこのような表示が増えたと考えられます。
QAエンジニアの将来性
プログラマーがプログラミングから品質保証まですべてを担えるのは理想的ではあるものの、現実的には困難です。IoTやAIなどの最新技術は著しく進歩しており、それに伴ってシステムの高度化や複雑化が進んでいます。高度で複雑なシステムでは、不具合も増加すると考えられるため、品質管理や保証を担うQAエンジニアの存在は不可欠です。
技術の進歩は今後も続くことが見込めるため、QAエンジニアには需要と将来性があると考えられます。一方で、QAエンジニアとして活躍するには、進歩する技術やシステムに対応できなくてはなりません。最新の動向に関する情報収集に努め、スキルを磨き続ける必要があります。
QAエンジニアが年収を上げる方法
QAエンジニアが年収を上げるには、まずキャリアプランを検討しましょう。また、資格の取得やフリーランスとしての独立、副業への取り組みなども年収を上げるのに有効です。
キャリアプランを明確にする
キャリアプランを明確にすると、目標のために必要なスキルや知識など、自分が進むべき道が分かります。QAエンジニアのキャリアパスとしては、マネージャーやスペシャリストなどが挙げられます。
QAマネージャーは、テストのマネジメントを担う職種です。そのほかにも、品質に関する戦略を提案するQAコンサルタントなどにキャリアアップできれば、より多くの年収を得られる可能性があります。
また、スペシャリストとしてシニアQAエンジニアを目指すのもひとつの道です。より高度な技術や経験を前提とするものの、業務領域はQAエンジニアと変わりません。スペシャリストを目指すと管理職などへの将来性の幅は狭まるものの、QAの分野で専門性を発揮できる魅力があります。
資格を取る
QAエンジニアとしての力量を証明できる資格を取得することで、年収アップにつながる可能性があります。スキルの証明となるため転職時のアピールにも有効であり、社内査定でもよい評価につながります。
QAエンジニアにおすすめできる資格のひとつがJSTQB認定テストです。一般財団法人日本科学技術連盟が運営しており、技術者のテスト技術向上を目的に誕生しました。海外の技術者資格であるISTQBとも相互認証を行っているため、グローバルに通用する資格です。また、ソフトウェアの品質向上に関する知識を証明するJCSQEソフトウェア品質技術者資格認定も同団体が主催しています。
一般社団法人IT検証産業協会が主催している、IT検証技術者認定試験(IVEC)もおすすめです。テスト現場の実務を重視した認定試験であり、実務で通用する知識とスキルを証明できます。
品質管理に関する知識のレベルを測るQC検定もQAエンジニアに取得をおすすめできる資格です。日本規格協会グループが実施しており、4段階で品質管理の知識レベルを測ります。
フリーランスとして独立する
年収アップを目指すのなら、フリーランスとしての独立も視野に入れてみましょう。フリーランスの魅力は、組織に縛られることなく、自分のペースで働けることです。高単価な案件を中心に取得できれば、正社員のQAエンジニアをしのぐ年収を得られます。
一方で、収入が不安定になるリスクがあります。コンスタントに案件を取得できないと、収入が大幅に下がりかねない点に注意が必要です。
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なお、いきなりフリーランスとして独立するのが不安なら、週末起業のような方法で副業を始めてみるのがよいかもしれません。
副業をする
収入を上げるには、副業を始めるのもひとつの道です。週末の休日だけ副業に取り組む、いわゆる週末起業であれば、本業で給与をもらいながら副収入を得られるため、収入が途絶えたり大幅に下がったりといった心配がありません。
副業としてQAエンジニアの案件をこなしつつクライアントを増やしていくと、フリーランスとして独立しやすくなります。副業を始めるには、クラウドソーシングサイトや副業向けサイトなどへの登録が一般的です。着実に案件をこなして経験を積み、信頼を獲得し続けておけば、フリーランスとして独立した際にも発注してもらえる可能性が高まります。
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QAエンジニアが求められている案件として、例えば「脳科学×AIの検査サービスを提供する企業でQAテスター支援」が挙げられます。 こちらは、週3~5日の範囲で働くことができ、月額報酬も~60万円と高額です。リモート可の案件であるため、出社する必要もありません。 必須要件として、Webアプリケーションなどの品質保証業務に関する1年以上の実務経験などのほか、AIを用いたプロダクト開発の品質保証経験が歓迎要件に指定されています。
FLEXYにはQAエンジニアが活躍できる案件を多数取り扱っています。
QAテスター支援
■案件概要
- 稼働日数:週3〜5日
- 報酬:〜60万円/月
- 勤務地:国会議事堂前
- リモート:可
■業務内容
- 要件や分析方針に基づいた分析の実施・モデルの構築
- 分析結果の資料化、ならびに関係者(事業側メンバー、顧客、開発者など)への説明・プレゼン
- 構築したモデルを用いたプロダクト実装のサポート
■必須要件
- Webアプリケーションの品質保証について一年以上の業務経験
- テスト計画・テスト仕様書・テスト報告書の作成経験
まとめ
製品やサービスの品質保証全般に関わるQAエンジニアは、今後も需要を見込むことができ、転職による年収アップも可能です。転職せずとも、副業としてQAエンジニア案件をこなし、フリーランスとして活動を始めればより大きな年収を狙えます。副業やフリーランスで多くの収入を得るには、高単価な案件を数多く取得する必要があります。高額案件が豊富なフリーランス・副業向けの人材サービスなどを利用しましょう。