急成長サービス「ecforce」の開発を支えるエンジニアに求められる力とは? ーSUPER STUDIO

SUPER STUDIO様 取材

2014年に設立し、ECプラットフォーム「ecforce」の提供や自社でD2C事業も展開する株式会社SUPER STUDIO様。FLEXYが紹介したフルスタックエンジニアの渡辺さんも業務委託の形で2年近く活躍されています。

急成長を遂げているSUPER STUDIO様の組織づくりにおける工夫は何か。また、「ecforce」の開発を支えるエンジニアに必要とされるスキルをどのように捉えているのかをSUPER STUDIOの細川様に伺いました。

事業間のシナジーを最大限活かしたプロダクト開発

―まず御社について、簡単にご説明をお願いします

SUPER STUDIO プロダクトエンジニアリンググループ マネージャー 細川 貴英様(以下、細川):​​
弊社は2014年12月に創業し、ECプラットフォーム「ecforce」の開発・提供をしています。
事業は大きく分けて2つあり、1つは「ecforce」などのECカートシステムに関連するSaaS事業、もう1つは自社ブランドの運営をするD2C事業を行っています。

SaaS事業は、「ecforce」を中心に付随するプロダクトを展開する法人向けのECシステム。「ecforce」だけでも、現在約1,000のショップ*様に導入いただいています。(*2023年3月時点)

また自社D2C事業では、D2Cブランドの企画・運営を行っています。食品D2Cブランド「ふつうのショップ」、IPコンテンツを活用したオリジナルアイテムを展開するアパレルブランド「PROPELLER(プロペラ)」の2ブランドです。これらのブランドを運営している理由は、顧客目線を解像度高く持ちながら「ecforce」のシステム開発に活かすため。各事業のメンバーは常に連携して、それぞれの事業を進めています。

―各事業が高めあえる、素晴らしいビジネスモデルですね。ちなみに、御社ならではの特徴も教えていただけますか。

細川:
SaaS事業とD2C事業の両方を行っている企業はあまりないので、そこが弊社の特徴です。SaaS事業で新しいプロダクトを開発する際は、まずD2C事業の自社ブランドでテストし、それをSaaS事業にフィードバックしながらプロダクトをブラッシュアップしています。

また、お客様からいただく機能開発の要望についても、自社でD2C事業を運営しているからこそ「本当に運用面での課題解決につなげられるのか」という観点で、プライオリティをつけながら機能開発が可能です。このように、お客様の事業運営に確実に貢献する機能開発ができる、というところが強みですね。

会社の成長スピードに合わせて、業務委託も積極的に検討

―今回FLEXYからエンジニアとして渡辺さんがジョインされていますが、その経緯や当時抱えていた課題を教えてください。

細川:​​
FLEXYを知ったのは2年ほど前で、社員数がまだ100名ほどの時でした。当時の課題としては、「会社の成長スピードに合わせて、正社員の採用が追いつかない」といった感じでしたね。そこで、FLEXYから渡辺さんをご紹介いただいたという経緯です。

当時エンジニアは40名ほどいて、業務委託の方もいらっしゃったので、外部からエンジニアを迎えることに抵抗はありませんでした。現在は渡辺さんにジョインいただいた頃と比較して組織もかなり大きくなってきており、社内のエンジニアは80名ほどになっています。

会田×細川様 対談風景①

→右:SUPER STUDIO プロダクトエンジニアリンググループ マネージャー 細川 貴英さん
→左:SUPER STUDIO様を担当する株式会社サーキュレーション FLEXY部 コンサルタント 会田 龍之介さん

フルスタックで新プロジェクトの開発に貢献、チームビルディングも担う

活躍の裏にある知識の幅広さと柔軟性

―渡辺さんは、エンジニアとして具体的にどのような業務をされているのでしょうか?

細川:
当時ちょうどリリースした直後の「テーマストア」というプロジェクトにジョインしていただきました。

ショップ様やお客様がデザインをテンプレートから選べたり、デザイン自体を使って販売したりできます。GUIベースでデザインを作れる仕様なので、HTML/CSSの知識がなくても、ショップ様が好きなデザインを作れます。 今までの「ecforce」の根幹機能の中でも特にフロントエンドの技術やセンスが求められるプロジェクトだったんです。

―そのような新しいプロジェクトにアサインされた渡辺さんですが、実際に稼働頂いた感想はいかがでしょうか?

細川:
非常に助かっています。渡辺さんは、フロントエンドもバックエンドも非常に深く理解されていて、「1言えば10理解してくれる」という感じです。ざっくり「こんなものを作りたい」と伝えたら、その仕様も含めて提案してくださる非常にマルチで優秀な方ですね。

またお恥ずかしい話ですが、弊社の課題の一つとして「ドキュメントが社内のあちこちに散在している」という問題があります。そんななかでも渡辺さんは自分から情報を取りに行って提案をくださるのでとてもありがたいです。

また、渡辺さんは非常に柔軟性の高い方で、チームビルディングの一端を担ってくださっています。技術力の底上げはもちろん、チームの雰囲気をいい方向に持って行ってくれるというか。周りの人とも、すぐに打ち解けていましたね。ずっと同じチームにいてくださっていますが、チームが変わってもそこに応じたコミュニケーションや関わり方のできる方なんだと思います。

―FLEXYとしても、御社はエンジニア面接の際に端的なフィードバックを頂けるので、次のご紹介に向けての調整がしやすかったです。

細川:
複数のご紹介を頂くなかで、疑問が浮かんだときは面接後にすぐフィードバックの時間を頂いていました。10分程度のフィードバックにも関わらず、どんどん紹介の精度が上がっていく感覚がありました。

FLEXY担当の会田さんには、いつも精度高くご対応いただいていて助かっています。紹介の結果につながる数が一番多いのに、弊社が割いている時間は比較的少ない方かもしれません。「会田さんのお話なら、まず一度聞いてみよう」と思いますね。

会田×細川様 対談風景②

バーチャルオフィスをうまく使った「温かみ」を感じるやりとり

oVice活用とスクラムで、よりリアルなコミュニケーションを

―渡辺さんとは、どのような形でやり取りをしていますか。また、その際に気を付けていることはありますか?

細川:
普段はSlackを使いつつ、「oVice」というバーチャルオフィス上でコミュニケーションを取ることが多いです。渡辺さんは人同士の温かみが感じられるコミュニケーションをとられる方なので、直接会話した方が良さが出るタイプの方だと思います。そういった方はoViceとの相性が良い気がします。

特に、弊社では開発手法としてスクラムを取っていて、スクラムイベントも行っているのですが、oViceだとどこに人が集まっているかが分かります。そのため、「今、あのチームがミーティングしているな」「あのチームは案件の対応をしていて大変そうだな」ということも分かるんです。スクラムの導入は1年半ほど前になるのですが、試行錯誤しながら形を変えて続けており、少しずつよくなってきていますね。

急成長企業が今エンジニアに求めたいものは「チームの雰囲気作り」

―御社は近年、急成長を遂げられています。御社のような企業が必要とする業務委託エンジニアとはどんな方なのでしょうか?

細川:
人柄という面でお話すると、言語化できない部分を汲み取っていただけると非常に助かります。会社が急激に変化していく中で言語化が難しい部分も出てきます。そのような場面では会話を重ねて言語化をしていくことが必要になるので、それに臆することなく対応してくださる方に救われることが多いです。

選考の面談時には技術的な質問をすることが多いですが、「本当に聞きたい部分はどこなのか」を汲み取ってプラスαの回答をいただけると、円滑なコミュニケーションに好印象を持ちます。渡辺さんのようにご自身から会話の流れを作っていただけると、こちらもコミュニケーションが取りやすいです。

―なるほど。特に求められるスキルセットはありますか?

細川:
パフォーマンスチューニングができるかも一つのポイントです。弊社のサービスもアプリケーションとしてかなり大きくなってきていて、それに合わせたパフォーマンス面の改善が必要になっています。具体的には、ページのレンダリング速度を意識したコードの書き方ができるかとか、メモリやCPUの使用率を意識したコードの書き方ができるかとかですね。

―御社の事業/組織フェーズが先に進むにつれ、業務委託の活用方法も変えていくとお伺いしましたが、どのように変えていかれるのでしょうか?

細川:
今後は採用基準のプライオリティを少し変えていこうと思っています。人的リソースの不足を解消するフェーズは終えたので、今いるメンバーにない知見をもつ方を活用することで、開発スピードを上げていきたいですね。エンジニア採用はどこも苦労していると聞いていますが、弊社でも少しずつ前に進んでいる状況です。

社内にいないタイプの外部エンジニアに、いつも学びを得る

―渡辺さんを活用された結果、チームに良い影響はありましたか?

細川:
渡辺さんはフットワークが軽く、よく周りを見て物事を的確に判断される方なので、近くで働いているメンバーは学ぶことが多いと思います。あまり弊社にいなかったタイプの方ですね。

業務委託の方を活用するメリットのひとつとして、メンバーが刺激を受けたり学ばせていただく良い機会になることが挙げられると思います。これまでもメンバーたちの良いロールモデルになってくださった業務委託の方が何名かいらっしゃいました。物静かだけど非常に技術力が高く、コードレビューから「こんな書き方があったんだ」と気付かせてくれる方も。いつも学ばせていただいています。

―FLEXYとしても、稼働頂いているエンジニアの方から「SUPER STUDIO様は働きやすい」という声を頂いています。以前から業務委託エンジニアを多く活用してきた御社ならではの文化や、意識しているポイントはありますか?

細川:
弊社では基本的に、業務委託と社員は特に区別なく働いていて、メンバーもその違いはあまり意識していないと思います。そういう意味で、業務委託の方々でも働きやすい雰囲気があるのかもしれません。オンボーディングでも、何か特別なことをしているわけではないですし、弊社ならではの「気持ちよく働ける雰囲気」は間違いなくあると思っています。

これだけ会社が急成長してもこの雰囲気を保てていることには、自信を持っていますね。雰囲気を保てる理由としては、コーポレートデザインという部署の取り組みが活きているからだと思います。そこは定期的に、会社のミッションや大事にしているバリューを思い出させてくれる取り組みをしているんです。

会田×細川様 対談風景③

幅広い挑戦ができる強みを活かし、日本のECの未来を作る

―御社の今後の展望を教えてください。

細川:
長期的なビジョンで言うと、日本のEC業界の未来を作っていきたいです。

ECという括りにとらわれず、リアル店舗との融合や機械学習を用いたデータの活用など可能性は無限大だと思っているので、さまざまなことに挑戦できるのが弊社の強みだと思っています。いずれにせよエンジニアリングはとても重要になってくるので、引き続きご支援いただけますと幸いです。

まとめ

業務委託エンジニアの活用をサービス開発当初から行っており、急成長を遂げているSUPER STUDIO様。

業務委託と社員で区別をせず、カルチャーフィットするための取り組みに巻き込んでいくこと。組織やプロダクトのフェーズごとに採用スタンスを変えながら、組織にとって最適な人材を適切にアサインすることが成長を支える鍵かもしれません。

あらゆるスタートアップ企業のフェーズに併せてFLEXYは最適なエンジニアをご提案できますので、お困りごとがありましたらぜひ一度FLEXYまでご相談ください。

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