【2024年版】Go言語人気フレームワーク10選の特長・おすすめ用途まとめ

Go言語のフレームワーク10選 | 目的別におすすめを紹介

他の言語同様、Go言語にもさまざまなフレームワークがあります。それらのフレームワークはGo言語の特色を引き継いでいる一方、特徴は異なります。

そのため、それぞれのメリットやデメリットを把握してうまく活用していかなければいけません。ここでは各フレームワークがどのような要件に合うのかを、詳細に解説していきます。

Go言語のフレームワークとは?

Go言語のフレームワークは、Go言語(またはGolang)をベースにしたアプリケーション開発をサポートするためのツールやライブラリの集合です。Go言語の特性を活かしたフレームワークは、効率的でより信頼性の高いアプリケーションを構築するために役立ちます。

Go言語 (Golang)とは?

Golang、通称Go言語は、2009年にGoogleによって作成されたプログラミング言語です。現代のアプリケーション開発において広く採用されており、オンラインプラットフォームYouTubeがGo言語を採用していることからも、効率性と信頼性の高さが伺えます。

Go言語はマルチスレッド処理やネットワーク通信など各タスクの処理に長けているため、高いパフォーマンスを提供できる言語です。

Go言語が採用される理由

Go言語が広く採用される理由は、単純明快な特性にあります。まずGoogleが開発したプログラミング言語という信頼性があり、その記述は非常にシンプルです。このシンプルさが開発者間での表記ブレを抑えて、コードの可読性を高める要因となっています。メンテナンスや協同作業が円滑に行え、開発プロジェクト全体の生産性を向上させることが可能です。

また、Go言語は大規模システムの開発に特に向いています。
そもそもGo言語の特長である、直感的でシンプルな構文や並列処理のための軽量なスレッド「ゴルーチン(goroutine)」は、並列処理を強力にサポートするために導入されました。Go言語は、大規模なアプリケーションやサービスの要求に応えるため、高速性と効率性を極限まで高めた言語です。
このような特性からGo言語は多くの開発者や企業に選ばれ、あわせてGoエンジニア向けの業務委託案件も増加しています。
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Go言語の将来性

Go言語は2009年に発表された比較的新しいプログラミング言語ですが、その将来性は非常に高いとされています。その大きな理由が、理解しやすい言語であることと、高速な処理を提供できることです。これにより多くの開発者や企業がGo言語を採用し、Go言語に関する案件やプロジェクトが生まれています。

一方で、まだまだGo言語を扱えるエンジニアは限られており、需要と供給のバランスが整っていません。そのため、Go言語を習得し、スキルとして持つことは将来のキャリアにとって大きなアドバンテージになります。エンジニアとしての幅を広げ、自身の市場価値を高めることが可能です。

また、Go言語はクラウドネイティブなアプリケーションやマイクロサービスの開発にも適しており、これらの分野で需要が今後も拡大することが予想されます。スキルアップとキャリア向上のためにGo言語をマスターしてGo言語エンジニアとして案件獲得を目指すと良いでしょう。

【一覧】おすすめのGo言語フレームワーク10選

ここから具体的なおすすめのGo言語フレームワークをご紹介します。

1 Gin
(ジン)
2 echo
(エコー)
3 Revel
(レベル)
4 aero
(エアロ)
5 Iris
(イリス)
6 Beego
(ビーゴ)
7 Goji
(ゴジ)
8 Mango
(マンゴー)
9 Micro
(マイクロ)
10 kit
(キット)

このうち、Webアプリ開発には1~8のフレームワークが適しており、マイクロサービス開発には9~10のフレームワークが適しています。プロジェクトや要件に最適なフレームワークを選ばぶことが重要なので、それぞれの特長を知り、理解を深めておきましょう。

1. Gin(ジン)

Ginは2014年頃にリリースされ、その長い歴史から多くの開発者に信頼されているフレームワークです。このフレームワークの大きな特長は軽量かつ高速であることです。例えば、HTTPルーターのレスポンスを高速化するため、httprouter パッケージを採用しています。そのため、高速なアプリケーションを開発したい場合に適しています。

さらに、Ginは豊富なミドルウェアのサポートを提供しており、開発プロセスを効率化します。例外が発生した場合でも、クラッシュせずにエラーを管理する能力も持っています。これにより、信頼性の高いアプリケーションを構築するのに役立ちます。

2. echo(エコー)

Go言語でのWebアプリケーション開発において、シンプルさと拡張性を兼ね備えるフレームワークとして注目されているのがechoです。リリースは2015年とGo言語のフレームワークとしては比較的新しいものの、着実に認知度を高めてきました。

パフォーマンスが高く、高負荷なアプリケーションの開発にも対応可能です。洗練されたデザインと豊富な機能セットを持つechoを採用するプロジェクトは、年々増加傾向にあります。

また、これからフレームワークを学ぶ人に有益なのが、echoは使いやすく習得しやすいという特長です。シンプルで直感的なAPIを提供し、開発者が迅速にアプリケーションを構築できるようになっています。

3. Revel(レベル)

Go言語のWebフレームワークとして2013年に初めてリリースされました。その後も年に複数回の早いペースでバージョンアップが行われ、今日では安定した信頼性あるフレームワークと評価されています。

Revelの特長のひとつが、プログラムをModel(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラー)の3つの役割に分けて管理するMVCモデルを採用していることです。これにより、機能を分割して開発を進めることが可能です。

また、Revelは、豊富な機能を備えるフルスタックなフレームワークである他、コードを変更すると自動的にコンパイルを行う仕様を採用しています。このため、大規模で高負荷なWebアプリケーションを構築する際に、特に効果的なフレームワークです。

4. aero(エアロ)

aeroは、Go言語のWebアプリケーション開発を簡素化するために設計された新興のフレームワークです。最新のトレンドと技術を採用しており、将来性が期待されています。

機能の特長のひとつとして挙げられるのが、高度な自動化です。HTTP/2を採用することでモバイルネットワークでも高速な動作を実現します。また、コードがシンプルなため、効率的に開発できます。

ただし、日本語・英語ともに公開情報が少ないため、学習コストが高いことが欠点です。このため、Go言語に習熟した人以外は、aeroの採用は見送る方が無難です。

5. Iris(イリス)

Go言語のWebアプリケーション開発において、実行速度と効率性を重視するプロジェクトで選ばれるフレームワークです。定期的なバージョンアップと活発なコミュニティサポートがあり、最新のWeb開発トレンドにあわせて常に進化しています。

Irisは、クロスプラットフォームになっているためデバイスを選ばず、Webアプリケーションやスマートフォンアプリなど、さまざまな開発でも高速な処理を実現します。

また、非常に軽量かつ効率的なルーティングエンジンを搭載しており、高負荷なアプリケーションにも対応します。さらに、活発なコミュニティサポートの他、ドキュメント類が充実しているのがIrisの大きな特長です。このため、学習コストをかけずに導入できます。

6.Beego(ビーゴ)

2012年に初リリースされ、長い間コミュニティに支持されてきたGo言語のフレームワークがBeegoです。その歴史的な背景から、安定性と信頼性が確保されています。

特筆すべき特長は、完全なスタックを提供することです。ルーティング、モデル、ビュー、コントローラー、ミドルウェアなどが含まれ、開発者が全ての要素を一貫して管理できます。このため、大規模開発に適したフレームワークとされています。さらにORM(Object-Relational Mapping)と連携することにより、データベースから取得した情報をテンプレートエンジンに簡単に渡すことが可能です。

7.Goji(ゴジ)

Gojiは、Go言語でのWebアプリケーション開発に適した軽量で高速なフレームワークです。このフレームワークの特長のひとつは、ミニマリストなアプローチです。Gojiは必要なものだけを提供して、過剰な抽象化やコード冗長性を排除しています。そのため、開発者はシンプルにコードが書け、容易にアプリケーションのメンテナンスができます。

さらに高性能なHTTPルーティングを提供することで、並行リクエスト処理をサポートしています。これにより、高負荷な状況でもアプリケーションのパフォーマンスを維持できます。

8. Mango(マンゴー)

このフレームワークの特長のひとつは、豊富なミドルウェアとプラグインのサポートです。Mangoは、セッション管理、認証、キャッシュなどの一般的な機能を容易に組み込むことができて、開発者が簡単にカスタマイズできるようになっています。

さらに高度なルーティング機能を備えており、RESTful APIの開発にも適しています。また、Mangoはデータベースアクセスに関しても豊富な選択肢を提供しており、開発者は使用したいデータベースと自在に連携できます。

9. Micro(マイクロ)

Microは、分散システムを構築する際に必要なツールと機能を提供して、マイクロサービスの開発プロセスを簡素化します。初回リリース以降も積極的に開発が進められています。

Microが掲げる目標は、クラウド向けサービスを構築する際の複雑さを緩和することで、「Microはクラウド用のAndroidである」と公言しています。このため、プラグインで必要な機能を追加し既存の機能を拡張するプラグインアーキテクチャや、マイクロサービス間の通信を効率化する仕組みを備えています。また、リモートプロシージャコール(RPC)をサポートしているため、分散システム内の異なるサービス間での通信を簡単に行えます。

さらに、セキュリティやロードバランシングも考慮されており、信頼性の高いマイクロサービスを構築するためのツールとして優れています。

10. kit(キット)

マイクロサービスアーキテクチャの開発に特化したGo言語のフレームワークが、kit(Go kit)です。マイクロサービス用のツールキットであると公言しているとおり、kitの目標はマイクロサービスに必要な各種ツールの提供にあります。このため、kitはマイクロサービスだけでなく大規模サービスを開発する際に生じる、ライブラリ間のすき間を埋めるためのさまざまなツールを提供しています。

また、注目すべきは、kit は他のフレームワークが採用しているMVCモデルではなく、独自の構造を採用している点です。kitは、MVCモデルの代わりとなる、トランスポート層・エンドポイント層・サービス層からなる3つの層で構成されています。

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Go言語のフレームワークを活用するメリット・デメリット

フレームワークにはメリットが多くありますが、反対にデメリットもあります。それぞれを理解して上手に活用することが大切です。

メリット

Go言語のフレームワークを活用すると以下のようなメリットがあります。

  • ゼロベースでの開発を必要としない
    ゼロベースでの開発を必要としないため、開発者はアプリケーション基盤をゼロから構築する手間が省け、作業効率を大幅に向上できます。
  • 開発期間を短縮できる
    フレームワークが提供する機能やツールを活用して、アプリケーション開発期間を短縮できます。
  • コードを統一できる
    コードの可読性が向上するため、バグの発生が抑えられます。また、チーム全体での協業が容易になります。

デメリット

Go言語のフレームワークを活用する際のデメリットとしては以下のようなものがあります。

  • 必要最低限の機能しか実装されていない
    Goはシンプルな言語なので、その哲学に従って多くのフレームワークでも最小限の機能しか提供していません。このため、高度な機能を要するプロジェクトでは、機能不足に陥ることがあります。
  • 必要に応じて自分で機能を実装しなければならない
    他の言語やフレームワークでは提供されている機能がGoには用意されていない場合、開発者自らそれらの機能を実装する必要があります。
  • 習熟するまでの学習コストが高い
    日本国内ではGo言語自体の市場規模が小さいため、フレームワークに関する情報が少なく、英語の原文を読み込むなどの手間がかかります。

Go言語自体の市場規模が小さいからこそ本業だけでなく、副業でもGo言語スキルを磨きたいという方はGo言語の副業案件の傾向や成果を上げるコツも調べてみると良いでしょう。

まとめ

フレームワークを導入することにより、開発期間の短縮が可能です。しかし、Go言語自体がシンプルなので、フレームワーク自体も最小限の機能しかないという特色があります。このデメリットを理解して、プロジェクトにあわせたフレームワークを選ぶことが重要です。

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