独立への不安を乗り越えた先に見えた、自分らしい働き方とは〜フリーランスエンジニアとしての成長と限界への挑戦〜

 

フリーランスエンジニアとして、FLEXY経由で複数プロジェクトに参画し、活躍されている斎藤 徹氏。これまでのキャリアや独立のきっかけ、そしてFLEXYの活用について詳しくお伺いしました。

プロフィール紹介

斉藤氏プロフィール

斎藤 徹 氏

SES企業にてエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、約12年間にわたりWebアプリケーション開発を中心に多様なプロジェクトに従事。通信販売業務パッケージや農協単体向けプロジェクトに開発者としてMVCフレームワークに基づいた開発を経験した後、Unityやcocos2d-xを使用したスマホゲームアプリ開発に企画や開発、演出考案として参加。 その後、学習系のWebシステムの改修を経て、学習系のネイティブアプリ開発に従事し、情報銀行アプリ開発ではスマホアプリのチームリーダーとして詳細設計やスケジュール策定〜開発〜テストに携わる。2023年よりフリーランスへ転身。JavaやReactを得意とし、現在WEBアプリ開発やフロントエンド〜インフラを扱う案件まで幅広く活躍している。

エンジニアとしての歩み、そしてフリーランスへ

Q.まずは斎藤さんのこれまでのキャリアについて教えてください。 エンジニアを目指されたきっかけは何だったんでしょうか?

私のキャリアは地元・長崎のSES企業でスタートし、その後上京してからも数社のSES企業や事業会社でアプリ開発などに携わってきました。そもそもエンジニアを目指したきっかけは、高校時代に遡ります。商業高校に通っていて、授業で簡単なプログラミングに触れて面白いと感じたのがきっかけで、元々プログラマーとして活躍していた担任の先生の話を聞くうちに、ものづくりの道に進みたいと思うようになりました。

Q.SESから事業会社に移ったということですが、それぞれで得られたものや感じたギャップはありましたか?

SESと事業会社では得られるものは違いました。SES時代は決められた仕様通りに進めるのが中心で、徹夜なども経験したことで、社会人としての精神力や馬力が身についたと思います。エンジニアとしての基礎スキルもここで磨かれました。

一方事業会社では「売れるためにどうするか?」の視点が重要になり、ビジネス観点や提案力が鍛えられました。働き方も結果重視で自由度が高く、自分の性に合っていると感じました。私の仕事観は、固定的なキャリアパスに捉われず、成果を通じて成長できる環境を重視しています。特に誰かの役に立っている実感、つまり感謝されることが大きなやりがいであり、特に事業会社では事業や組織への貢献が感じられやすく、仕事のモチベーションにも繋がっていました。

Q.独立を考え始めたきっかけもやはり成長や貢献意欲からでしょうか? 独立を決める際に不安はありましたか?

そうですね、SES時代に自分が本当に興味を持った企業に入って貢献したいと感じたのが大きいです。SESでは案件は選べても、企業そのものを選ぶことは難しかったです。

経営層の方と話して、この人と一緒に仕事したいなと感じるようなビジョンを共有してくれる方に惹かれるようになりました。いきなり独立は怖かったので、最初は副業から始めようとエージェントを探し、FLEXYに登録しました。独立時にはそもそも案件が取れるのか不安でしたが、「自分の限界までチャレンジしたい」と決断しました。

場数を踏み、どんな案件でもオファーが来たら受けるというスタンスで臨みましたね。私はゲームが好きなのですが、クリアするまでやりきりたい思いと似ているかもしれません。

FLEXYで見つけた自分らしい働き方

斉藤氏写真 Q.独立前後で感じた変化はありますか?

独立後は複数案件をこなし、効率化やバリューの出し方を考えるようになりました。生活リズムは案件によって変動しますが、時間の使い方を主体的に考え、計画する機会が増えました。良かった点は、やりたい案件や企業を選んでモチベーションを保てること。

一方で、自由な時間が限られるようになったのは、嬉しい悲鳴ですが少し大変ですね。息抜きの際は、家にいると仕事のことを考えてしまうので、PCを置いて旅に出る、デジタルデトックスをしています。

Q.複数の案件に入ると管理だけで手いっぱいになりそうですが、稼働中の企業との関わりで大切にしていることはありますか?

企業との関わりで大切にしていることは、結果やバリューを出すこと。また、リモートが多いのでコミュニケーションをしっかり取ることです。テキストだと認識の齟齬が生じてしまうこともあるため、言葉を選び、シンプルに伝えるようにしています。企業側の意図を汲んで、こちらからスケジュールの調整などを提案することもあります。これは副業でライティング経験をしたことが活きていますね。

Q.FLEXY経由で参画された案件で特に印象に残っているものはありますか?

現在参画中の企業様での案件です。常に新しいことをやろうという意気込みが高く、圧倒的なアウトプットを出す方々が多いので、自分も振り落とされないようにしがみついていることが、自身の成長機会になっていてやりがいがあります。

ここではSafari拡張機能のアプリ化やリプレイス・メンテナンスによるアプリのグロースを担当しています。メンテナンス性を高めることで人件費削減にも貢献できる部分です。参画の決め手は未知の分野への興味と、面談で担当者との技術的なテンポ感が合ったからです。面談ではあまり張り切りすぎず、自然体かつ正直に伝えることを心がけています。相手の期待値を上げすぎないことが大事かなと。

Q.FLEXYを利用されてみて、稼働前後で印象の変化はありましたか? また、今後期待することがあれば教えてください。

登録前は自分に合う案件を紹介してもらえるだろうかと不安でしたが、FLEXYでは担当の方が積極的に案件を紹介してくださり、その不安は払拭されました。手厚いサポートで本当に助かっており、印象はポジティブに変わりましたね。

定期フォローとしてヒアリングがあるので、自分の意見を伝えられたり、企業からのフィードバックが聞けるのもありがたいです。今後期待するのは、AI分野の案件紹介です。AIの最前線をいくような案件があれば、ぜひ挑戦したいですね。

AI時代を見据えた未来への視点

斉藤氏写真2 Q.今後のキャリアプランや、注目している技術はありますか?

今後もフリーランスとしてキャリアを継続していく予定ですが、AIの進化でエンジニアの役割も変わるので、コード+αの強みを探求中です。AIのキャッチアップを続け、将来必要になる能力やスキルを見極めたいですね。

具体的には、デザインツールのFigmaでデザインからコード生成をスピード感を持って行うことなども視野に入れています。注目技術は画像の電子化や、AIエージェントとうまく付き合うためのプロンプトなどですね。プロとしてオファーには結果とバリューで応え、一緒に仕事して良かったと思ってもらうことを目指します。

Q.最後に、独立を検討している読者の方へメッセージをお願いします。

独立したいなら早く行動した方がいいです。AIの発展でやるべきことが増えたり、通用しなくなるスキルも出てきたりする時代です。フリーランスになって、AI時代の変化を肌で感じることは、貴重な経験になります。そういう環境に立たないと分からないことがあるので、とにかくまずは一歩踏み出してみてください。フリーランスに最も求められるのは体力かもしれません。案件獲得や技術学習など、やることが多いですからね。

あとは、更新のプレッシャーなどで追い詰めすぎず「なんとかなる」と楽天的に構えること、そして自分で自分を褒めて評価してあげることもメンタル維持に大事だと思います。

編集部後記

独立への不安を乗り越え、自分らしい働き方を見つけるにはどうすればいいのか。今回はそのヒントを、フリーランスエンジニアとして活躍する斎藤 徹氏にお伺いしました。

「誰かの役に立ちたい」、「自分の限界までチャレンジしたい」という強い想いを原動力に、独立への不安を乗り越え、自ら成長機会を掴み取っていく姿勢が印象的でした。一方で、複数案件の管理や新しい技術への順応など、フリーランスには技術力のほか、主体性や自己管理能力、そしてプロとしての覚悟が求められるのだと改めて感じました。

この記事が、皆さんがまずは一歩踏み出すための後押しとなれば幸いです。

FLEXYに登録して相談する

LINEでフリーランスの案件情報や最新Tipsを受け取る

FLEXYとはABOUT FLEXY

『FLEXY』はエンジニア・デザイナー・CTO・技術顧問を中心に
週1~5日のさまざまな案件を紹介するサービスです