【Refine事例】採用で求めるディレクターとエンジニアの素養とは
2007年の創業以来、10年以上ECサイトの構築をメイン事業として歩んできた株式会社Refine。EC-CUBEを提供するロックオン社の公式パートナーであり、現在は最上位の「プラチナパートナー」に位置しています。
確かな信頼を裏付けるように、ECサイト構築に関して数々の実績とノウハウを持つ同社。しかしながら、現在はディレクションの滞りや開発リソースの不足が大きな課題となっていました。
そこで、FLEXYからディレクター1名、エンジニア1名の登用を決定したのが代表取締役の大塚さんです。今回はご自身の右腕となる人物を求めていたという同氏。
インタビューではFLEXYコンサルタントの樺澤も交え、採用時のポイントやそれぞれのメンバーの働き方についてお伺いしました。
目次
10年以上の実績を持つEC-CUBEのプラチナパートナー(兼shopifyのエキスパート)
――本日はよろしくお願いします。早速ですが、御社の企業概要について教えていただけますか?
株式会社Refine 代表取締役 大塚和男さん(以下、大塚):設立したのは2007年11月13日、僕の誕生日です。14期目を迎えました。メインの事業内容はECサイトとの企画・開発・運営やSNSコンサルティングで、Webサイトの企画・制作やシステム開発も手掛けています。
もともと僕はカフェの店長として働いていたのですが、30歳のときに心機一転、Web制作会社を起業したのがRefineのはじまりです。2008年からは「EC-CUBE」というオープンソースのプログラムパッケージを用いてECサイトの構築を手掛けるようになり、すでに13年の実績があります。
徐々に従業員も増やし、2017年には150社以上あるEC-CUBEの開発パートナーの中でもトップベンダーに位置する「プラチナパートナー」のランクを獲得しました。最盛期は年間45ものECサイトを作っていたほどです。現在はEC-CUBEに加えてShopifyというSaaS型のプラットフォームでもエキスパートとしてECサイト構築をしています。
また、ECサイトはSNSと非常に相性が良いのが特徴です。今後の企業戦略のためにも、2019年に企業・団体向けの「SNSエキスパート検定」上級を取得しました。
――EC-CUBEのプラチナパートナーになるにはどういった条件が必要なのでしょうか?
大塚:EC-CUBEの開発パートナーは、カスタマイズ性やデザイン性、機能性が優れたサイトを構築している、システムの各バージョンに応じた制作実績がある、コミュニティ活動に参加しているといったさまざまな実績に応じてバッジが付与されます。パートナーのランクはバッジの数に応じて変わる仕組みで、プラチナに必要なバッジ数は5つです。当社が保持しているバッジは現在7つなので、最高水準の数です。
トップの右腕を務められるレベルの優秀なPMを求めて
――FLEXYコンサルタントの樺澤との出会いについて教えてください。
大塚:FacebookからDMをもらって、事業内容を紹介していただいたのが最初ですね。
株式会社サーキュレーション FLEXYコンサルタント 樺澤芽依(以下、樺澤):情報交換をさせてください、という感じでご連絡しました。
大塚:やりとりをする中で、当社が抱いていた課題とFLEXYが提供してくれるサービスが上手くマッチしていることがわかり、利用することにしました。
――どんな課題感を持っていたのでしょうか?
大塚:とにかく僕が現場に入りすぎていて、全く手が回らない状態でした。PMとして案件をコントロールする一方、開発者として自分でも手を動かしていたんです。1日16時間働かないと終わらないくらいだったので、なんとか時間を作りたいと思っていました。
樺澤:大塚さんの右腕になれるような人材が欲しいということだったので、リサーチをしてAさんという方をご紹介しました。選定のポイントは、EC-CUBEの経験があること、マネジメントにお強みがあり即戦力になれることです。 なかなか両方の条件を満たせる方はいないので、ピンポイントで指名して入っていただいた感じですね。
求める人物像に応じて人材を選出してもらえるので安心
――面談ではどのような点を確認しましたか?
大塚:音楽をやっているかどうかですね(笑)。
樺澤:大塚さんは音楽がお好きなんです(笑)。現在Aさん含め2名が稼働しているのですが、いずれも方も音楽の経験があるんですよ。
大塚:なぜ音楽にこだわったかというと、僕の気質的に自由な考えの人たちのほうが合うと思っているからです。指示を待って型にはまった仕事をするというよりも、意図を汲み取って自分から動いてくれる方かどうかを見ていました。
――Web面談でもそのあたりはしっかりと見極めることができましたか?
大塚:FLEXYさんへの信頼がありますからね(笑)。求める人物像はもちろん、会社としての方向性や特色をきちんと汲み取った上で人材を探し出してくれるので、ある程度敷居が下がった状態で面談に臨めました。
樺澤:事業を預けられるような人材という視点で、スキルセット以外にも人として信頼できるかどうかは意識して選出しました。
大塚:Aさんは経験も豊富ですし、実際に面談をしてみるとこちらがボールを投げたらどんどん進めてくれそうな雰囲気だったので、採用するに至りました。
スキルの高さに驚き、短時間勤務からフルタイムへと変更
――Aさんが実際に稼働するにあたって、事前に準備したことなどはありますか?
大塚:特にありません。いろいろと準備をしなければいけないと思ってはいたのですが、日々の業務もあり手が付けられないまま稼働初日になってしまいました。当日はとりあえずBacklogやSlackのアカウントを用意して、案件の仕様書とチェックが必要な部分だけ伝えたら、Aさんが上手く汲み取って進めてくれたので助かりました。
――具体的にAさんにはどのようなミッションをこなしてもらっているのでしょうか?
大塚:今回はPM的な立ち位置で案件管理をしてもらうためにジョインしてもらいました。プロジェクトがどのような要件なのか、クライアントに対してどのような課題解決ができるのかといった全体像を把握した上で、タスクの割り振りや進捗状況の確認をする役回りです。
――現在は2名稼働しているとのことですが、もう1名はどのような方ですか?
大塚:Kさんという、EC-CUBEの開発ができるエンジニアです。当初は夕方の18時~19時頃から3時間程度の稼働で、調べ物や開発業務のアシスタントをしてもらう予定でした。ですが、実際にジョインしてもらうと思った以上に能力のある方だとわかって。急遽9時から18時までのオンタイムで週4日稼働する形に変更してもらいました。
エンジニアは一緒に働いてみないとどのくらい力があるのかわからない部分があるのですが、FLEXYさんのように短期間・短時間のお試し感覚で1度ジョインしてもらい、技術力を確認するのがミスマッチがないと思いましたね。
FLEXYからご紹介した方
ディレクター(Aさん)
案件概略 | プロジェクトのディレクション/折衝 |
---|---|
スキル要件 | – EC-CUBEの経験 – ECサイト、WEBサイトディレクション – プロジェクト管理 |
契約期間 | 1年 |
稼働頻度 | 週2日 |
働き方 | リモート |
エンジニア(Kさん)
案件概略 | EC-CUBEによるECサイト構築 |
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スキル要件 | EC-CUBEでの開発スキル |
契約期間 | 1年 |
稼働頻度 | 週4日 |
働き方 | リモート |
モチベーションを長く保ちながら働いてもらえるよう工夫したい
――稼働者は二人ともフルリモートで働いているのでしょうか?
大塚:そうですね。会社自体も現在はコロナの影響で出社停止にしています。全国にRefineのスタッフがいる状況もきっと面白いので、リモートでできる人ならリモートでいいと思っています。実際、タスク管理もきっちりしていますし、メンバーはみんな真面目なので手を抜かれて困るということも全くありません。
新人の場合はリモートではなかなかレクチャーができないので出社してもらうこともありますが、慣れればリモートでOKです。大体2~3ヶ月あれば通常のルーティンはこなせるようになる傾向です。
――リモートで定期的なミーティングなどは行っていますか?
大塚:今はあまり行えていないのですが、必要だなと思っています。会社にジョインした当初はモチベーションも高く保てますが、時間が経過するに従って段々働く目的意識がわからなくなってきてしまうものです。ですからRefineがどういう会社でどこに向かっているのか、僕が普段何を考えているのかといった話はきちんとしていくつもりです。
普段の業務に関しては何かあればその場で指摘しますし、今のところミーティングでフォローアップをしなくても不都合はありません。ただ、現状の仕事の振り方で大丈夫かどうかは一度お二人にヒアリングしてみたいですね。
樺澤:まだお二人ともジョインして1ヶ月程度ですから、月末などのタイミングを利用して私からもお伺いしてみます。
正社員よりも気軽にジョインしてもらえるメリットを感じた
――FLEXYを利用してみた感想はいかがでしょうか?
大塚:会社としてはまだまだ成長していきたいと思っている中で、それほど大きなコストをかけずに能力の高い人材を獲得できるのは、非常にやりやすいですね。FLEXYさんの場合は正社員雇用よりも気楽で、気を張らずにジョインしていただけるのもうれしい点です。年内に新たにもう2、3名ほどFLEXYさんから稼働してほしいと思っています。
――ありがとうございます。最後に、御社の今後の成長戦略についてもお聞かせください。
大塚:ECサイトを作り続けて13年ですが、今後も常に新しい技術を模索していきます。
また、ECサイトのゴールはオープンすることではなく、実際に運営して売り上げをアップする、ユーザーのロイヤリティを高めるためのブランディングをするといったことです。サイトを作るだけではなく、SNSとの連携など運営支援にシフトしていく方向でサービスを強化していきたいと思っています。