チームのパワーを倍増させた「自走できる」テックリードの力――スタークス・片居木線さん
「Market Innovation Company」として、市場構造の革新を目指すスタークス株式会社。
現在はEC市場を成長させていくことを目的に、クラウド型物流プラットフォームサービス「クラウドロジ」とLINE@に特化したカスタマーサポートツール「CScloud」を提供しています。
CScloudは3年間の準備期間を経て1年前にリリースされたばかり。現在同サービスの開発には、FLEXYからご紹介した方が関わっています。
今回はCTOの片居木(かたいぎ)さんに、FLEXYを利用した感想やプロダクトのこだわりポイントなどをお伺いしました。
目次
FLEXYからご紹介した方
背景 | サービスをグロースさせるための開発者を必要としていました。 |
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ポジション | テックリード (プロダクト https://www.cs-cloud.jp/) |
スキル要件 | ・React ・React Native ・Ruby on Rails |
業務詳細 | 追加機能開発と若手エンジニアのサポート |
稼働時間 | 稼働時間は週24時間以内 |
働き方 | フルリモート |
事業の社会貢献度に興味を持ち業務委託から正社員、そしてCTOに
今日は、スタークス社が開発する「CScloud」の裏側についてや、FLEXYからご紹介した方がどのような働き方をしているかをCTOの片居木さんにお伺いできればと思います! よろしくお願いします!
――CTOの片居木さんは、もともとフリーランスで業務委託契約を通してスタークスに入社されたそうですね!入社理由を聞かせていただけますか?
片居木 線さん(以下、片居木):ソーシャルゲームなどいろいろな事業に携わったのですが、そのうち社会にプラスになるような仕事をしたいと強く感じるようになりました。 スタークスはEC市場の成長を実現するために、物流やカスタマーサーポートに関わるサービスを提供している企業です。
特に物流は社会との接点が多い分野ですから、物流を1%でも改善できれば、社会全体にインパクトを与えられると思って入社を決めました。
――入社後すぐにCTOに就任されたそうですが、現在はどのような役割を担っているのでしょうか?
片居木:スタークスのエンジニアカルチャーを作り出すことです。すでに出来上がっている社員の文化風土に、プロダクト開発の視点をアドオンしようとしています。経営とエンジニアの接着という観点も意識しています。 CTOはまだ定義が曖昧で要件も広いので、自分からCTOの枠組みを作りにいける点は面白いですよ。
FLEXYからの稼働者が若いエンジニア組織の力を2倍に高めてくれた
――今回FLEXYからはエンジニアを2名ご紹介していますが、どのような背景からでしょうか。
片居木:プロダクトのPMFを加速させるためにエンジニアを必要としていました。弊社はエンジニアが6名しかいないのですが、2つのプロダクトを抱えており、半数以上が未経験者も含めたキャリアの浅いエンジニアしかいません。当然、新卒のエンジニアを指導する力も不足していたので、チームを引っ張ってエンジニア文化を作ってくれるような優秀なエンジニアを探していたんです。
そこで担当の野谷さんにお願いして、テックリードとして1名、またエンジニアとしてもう1名も業務委託で採用して、活躍いただいています。
――採用時に、特に重視した点は何ですか?
片居木:週に2日は会社に来てもらうことです。FLEXYさんはリモートで稼働する方が多いと思うのですが、当社の場合は若手エンジニアしかいなかったので、隣で作業してもらうことを重視しました。 また、経験やスキル以上に重視したのが人柄です。人数も少ないチームですから、お互いにリスペクトし合いながら仕事をできればと思いました。
――FLEXYからご紹介している方はテックリードとして開発にジョインしたということですが、稼働が始まってみていかがですか?
片居木:基本的には機能単位でお仕事をお願いしてますが提案も頂けているので素晴らしいです。その合間に開発環境の整備やアップデートもしてもらっているのですが、自走して負債の返済をしてくれるのが非常にありがたいです。 当初期待した若手エンジニアの指導もしっかりと行ってくれていますし、チーム全体のパワーが2倍になった感じです。
――現在は具体的にどのような開発を行っているのでしょうか。
片居木:CScloudを見てもらっています。LINEの自動応対ツールは競合も出てきたので、分野を問わずどんどん機能を拡充していかなければならないフェーズです。 その中で今はユーザーの行動分析機能を開発してもらっています。直近で言えば、分析用データ収集などです。 例えばユーザーのメッセージに対して自動応対でどのようなやりとりをしたのかを収集して分析すれば、エンドユーザーにとって有益な回答を提供することができます。
応答速度を高めるためのマルチプラットフォーム
――CScloudについて、開発のこだわりがあれば教えてください。
片居木:まずはメッセージの欠落を防ぐこと、もう一つが実質的な応答速度自体を高速化することです。 お客様のLINEアカウントにて動作するこのシステムは、「友達」との信頼性を失うような事は出来ません。そのため、メッセージの欠落は不信感に、応答速度は顧客満足度に繋がります。
応答速度については二つの取り組みがあり、自動応答をフレキシブルに設定できるようにすることが一つ。 もう一つがCScloudの特長で「手動対応」を重視しているので、お客様への通知やスマートフォンから、即時返信できるような仕組み、返答しやすいUXを提供する事を意識しています。
――直近で追加した機能には何がありますか?
片居木:マーケティング系の機能です。ユーザーごとに適した配信を行うために、属性を絞り込める機能を追加しました。また、CRMと連携してCScloudの情報と連携できるようにもしています。
最終的にはマーケティング施策のPDCAを高速に回せるようにして”面としての顧客満足度”と、人が即時対応できることによる”点としての顧客満足度”を抑えられるようにしていきます。
業務委託のパフォーマンスを左右する「事業への関心の高さ」
――片居木さんも元フリーランスとして業務委託で働いた経験があると思いますが、フリーランスエンジニアを業務委託契約で採用する上では何がポイントになるのでしょうか?
片居木:業務委託の方は案件ごとにパフォーマンスの出方が違うと思うのですが、私の場合要因となるのが事業への興味の有無でした。
やはり事業に興味があればプロダクトを取り巻く環境まで想像できますし、本当に必要な機能が何なのかもわかりますから、よりパフォーマンスを発揮できるのだと思います。
あとは、会社と人材がお互いにプラスの価値を生み出せるような関係を築けることも重要です。もちろん報酬は重要なのですが、せっかくならお互いに気持ち良く仕事をできるのが一番ですから。
――今後、どのようなエンジニア組織を作り上げていきたいですか?
片居木:今後1年で20人規模の組織にはしたいです。私自身は技術も一つのツールとみなしているので、最適な技術を選択していけば良いと思っています。ですが、エンジニアが積極的にチャレンジする文化を創り上げたいです。
エンジニアの志向としては、やはり事業やプロダクトそのものに関心の高い方に社員としてジョインしてほしいです。FLEXYさんをはじめ、外部の技術力のある方にはそういうプロダクト志向のチームのカウンターパートとして活躍してもらいたいです。