エドテックの未来について語る!それぞれが描くEdTech業界の今後の展望<vol.2>

写真右上:モノグサ株式会社 代表取締役 CTO 畔柳 圭佑 氏(モデレータ)
写真左上:EdvFuture株式会社 取締役 武川 誠 氏
写真左下:株式会社 LITALICO 執行役員VPoE 亀田 哲矢 氏

2021年6月9日に開催されたEdTechイベントレポートの後編記事です。

EdTech(エドテック)業界に携わる方であればどなたでも、思わず頷いてしまう共感度の高い内容をオンラインでお届けしました。

■前編の登壇者紹介やコロナによる業界への影響は、こちらよりご覧ください。


EdTech業界としての展望

子供たちが最適な形で学び、将来に向けて自由な選択肢を選べる世界

モノグサ株式会社 代表取締役 CTO 畔柳 圭佑 氏(以下、畔柳):次のテーマは「EdTech業界としての展望」ということで、視聴者の方々に将来のEdTechには希望がある、楽しいという思いを深めていただければと思っております。

畔柳 圭佑 様
モノグサ株式会社 代表取締役 CTO 畔柳 圭佑  氏

東京大学大学院情報理工学系研究科卒。コンピュータ科学を専攻、分岐予測・メモリスケジューリングを研究。2013年にグーグル株式会社に入社し、Text Frameworkの高速化およびLaptop対応、ソフトウエアキーボードの履歴・Email情報を用いた入力の高精度化、およびそれを実現する高速省メモリ動的トライの開発、ジェスチャー入力の開発を行う。2016年にCEOの竹内とモノグサ株式会社を共同創業。

畔柳:皆さんのビジョンについてはご紹介いただきましたが、現在短期的にやられていること以外に、長期的に取り組んでいて解決していきたい事柄もお持ちだと思います。それぞれ10年後をイメージしたときにどんな課題に取り組んで解決していきたいのか、ぜひお聞かせください。

株式会社 LITALICO 執行役員VPoE 亀田 哲矢 氏(以下、亀田):10年後には、その人に合った最適な学びを提供できて、いろいろな選択肢が存在している社会になっているといいなと思います。それだけでなく、教える人も楽しい、学習者のご家族も子供の学習を見て「いいな」と感じられる世界がいいですね。

亀田 哲矢
株式会社 LITALICO 執行役員VPoE 亀田 哲矢  氏

LITALICO初の新卒エンジニアとして入社。事業立ち上げを行いながら、エンジニア組織を0から組成。未上場から東証一部上場までの拡大期を経験し、現在エンジニアは100名規模にまで拡大。VPoEとしてプロダクト、技術組織全般を管掌。2020年10月より執行役員に就任。

亀田:そこに向けて一つ僕たちが大きな目標と掲げているのが、子供たちが自立して社会で生きていけるような状態にどう成長させられるか、どう才能を開いていけるようにしてあげられるかです。働く、遊ぶ、生活するといったところまで意識して、人の学びにアプローチしていったほうがいいのだろうなと。

例えば子供の人気職業1位はYouTuberですが、YouTuberとして食べていくには、恐らく10万人くらいのチャンネル登録者数が必要です。それは大変なことですし戦略的に展開する必要があるので、実際にYouTuberだけで食べていけるのは全員ではないんですよね。

向き不向きがある中では、ものづくりのプロセスや数字を見て改善する力などのポータブルなスキルに加えて、その子の強みや「好き」を見つけて、職業としては何があるのか、選択肢に導くことが大事かなと思っています。例えば「電車」を追求したら電車専用チャンネルを立ち上げてYouTuberになれることもあると思うのですが、そういった在り方をどう考えていくのか、どう一緒に社会を作っていけるのかといった部分にチャレンジしたいですね。

畔柳:そうなるとワクワクしますし、素晴らしい世界になりますね。武川さんはいかがですか?

EdvFuture株式会社 取締役 武川 誠 氏(以下、武川):当社のミッションにある通り、情報格差をなくして、その子が本当に夢中になれるようなキャリアを見つけやすくできればと考えています。例えば当社は非認知能力の数値化を進めていますが、これは社会人にも受け入れてもらえると思っています。エンジニアになりたい人に、「あなたのような数値データを持っている人ならデザイナーという道もある」と提案する感じですね。

武川 誠 様
EdvFuture株式会社 取締役 武川 誠  氏

2015年に総合PR大手のベクトルグループへ入社。Webディレクターとして、ナショナルクライアントのPRをプランニングし数々のプロモーションを成功に導く。2019年12月 Edvfuture株式会社を設立。現職にて高校向け非認知能力支援サービス EdvPathや高校生向けWebメディア EdvMagazineのプロダクト責任者を担当。

武川:そこに派生する形で、奨学金制度にも取り組んでいけたらなと思っています。奨学金というものは大体月2万円の返済になるのですが、信用度スコアや貯蓄額に応じてその人にとって適正な奨学金を調整するような仕組みは、テクノロジーを使えば簡単にできると感じています。奨学金をよりきちんと整備することで、その子が進みたいキャリアに進みやすくできるのではないかなと。

畔柳:ありがとうございます。お二人の話を聞かせていただいて、EdTechの中で領域は違っていても、目指すところは共通点が多いなと感じました。

EdTechの進化は社会に影響を与えるような優秀なリーダーの育成と同義

畔柳:では次に、教育をテクノロジーの力で改善していくことによって、社会的にどういった影響があるのかという点について、武川さんからいかがでしょうか。

武川:今一番教育が進んでいる国はフィンランドだと思いますが、北欧は幸福度が非常に高いですよね。教育に力を入れている国は優秀な人材が生まれやすく、柔軟でクリエイティブな発想をしやすいと感じています。ITで教育がより良いものになれば、社会全体もどんどん良い世の中になっていくのではないでしょうか。

そういった意味でも、やはり偏差値だけではなくその子の資質自体をきちんと伸ばすことが重要なのではと思います。

畔柳:亀田さんはいかがですか?

亀田:例えば日本は今後人口を増やすか、生産性を上げないとマズいという問題があると考えており、人口を増やすのは結構難しいですが、テクノロジーによってより良い教育の機会が増えることで教育水準があがり、生産性が高まることに繋がるのではと思います。または、教育水準が上がると良いリーダーが増える可能性が高まるという点です。何かの本で読んだのですが、100人の教育水準があがりスキルが高まると、その中から偶然的に10人リーダーが生まれ、さらにそのリーダーたちの中から大きな変革者が1名生まれるという話でした。全体の教育水準を高めることが社会を変革するリーダーの誕生に重要であり、例えばiPhoneのような世界を変えるプロダクトや体験が生まれるきっかけにもつながるのではと思っています。

畔柳:ありがとうございます。良いリーダーが生まれれば回り回って社会もどんどんよくなるという観点でも、教育は非常に重要ですね。

モノグサとしてはそれぞれの人が自分のなりたいものを障害なく選択できるようにしていきたいと思っています。これまで生まれたか環境によって制限されていた可能性を最大限発揮できるようになることで、より良い社会を作っていきたいです。


※ご登壇者の皆さんからイベントの締めくくりに最後の一言

イベント締め、最後の一言

畔柳:EdTechは一見するとレガシーで苦しい領域だと思われる方が多いのではと思うのですが、我々がやりたいことというのは、社会に与えられるインパクトや可能性が非常に大きいものです。

モノグサとしては記憶という観点からEdTech領域に取り組んでいきたいですし、まだまだ教育・記憶の領域ともども手つかずの部分が多く、やれることも可能性も多いと感じています。

事業に一緒に取り組んでいただけるエンジニアやそれ以外の方も強く求めていますので、関心を持っていただいた方がいればぜひ一緒に働ければうれしいです。

亀田:グローバルの事例や最先端の情報が無いと現場を変えるのは難しいですし、まだまだ自分は勉強不足なので頑張らないといけないですね。

その上で、やはり「良い社会をどう作るか」が大事だと思っているので、自社で良いプロダクトを作るだけではなく、教育の予算など国の政策をどう変えていくのかといった多様なアプローチを通じて、教育という領域を変えていく必要があるなと思います。

当社は学校やご家庭の環境を総合的にどうコーディネートするかが重要だと考えており、ビジョンを達成するための手段をクリエイティブに考えられる面白さや学びがある企業だと思っています。事業内容が複雑で恐らく1時間ほどお話ししないとわからない会社ではあるので、ご興味があればぜひご連絡いただければと思います。

武川:本日はありがとうございました。お互いやっていることは違っても教育を変えていきたいという気持ちは同じだとわかり、非常に有意義で楽しい会でした。

当社自身は何度もお話ししている通り、その子がなりたい職業やキャリアを選びやすくすることを目標にしています。これまでなかなかできていなかった分野なので答えがない問題に当たることにありますが、エンジニアやデザイナーの方が大きな挑戦をできる場所だと感じているので、ご興味があればぜひご連絡ください。本日はありがとうございました。

畔柳:以上でディスカッションを終了します。本日はありがとうございました!

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