AIエンジニアの平均年収は? ケース別で給料の相場を紹介

AIエンジニアの平均年収は? ケース別で給料の相場を紹介

企業によるAI活用が進む近年、AIエンジニアの需要が高まっています。本記事では、AIエンジニアの平均年収をはじめ、国内外での収入の違い、雇用形態による収入の変動、さらに年収を上げるためのスキルや戦略について幅広く解説します。

AIエンジニアの平均年収は?

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、AIエンジニアの年収は全国平均で534.6万円です。

この数字は、ITエンジニアの中でも比較的高めの水準となっています。高水準の理由としてAIが多様な産業で利用されており、それに伴ってAI技術に精通したエンジニアの需要も増加しているためです。

また、国税庁が公開している「令和3年分 民間給与実態統計調査」によれば、2021年における国内全体の平均年収は443万円とのことです。この点から見ても、AIエンジニアは高収入な職種といえます。

なお、534.6万円という数字は、あくまでひとつの指標にすぎません。AIエンジニアとしてのスキルや経験、さらには勤務先の規模やエリアによっても変動する可能性があります。

出典:AIエンジニア|厚生労働省jobtag

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ケース別・AIエンジニアの年収における特徴と傾向

ここからは、AIエンジニアの海外での年収水準から、日本国内での高収入を目指す方法、さらにはマネジメント職としての収入に至るまで、多角的な視点でAIエンジニアの年収についてご紹介します。

海外なら年収2,000万円以上の求人もある

上述したように、国内においてAIエンジニアは収入は比較的に高いといえますが、海外と比較してみると、その給与水準は取り立てて高いというわけではありません。

アメリカの求人情報サイト「Glasdoor」の調査によると、2023年9月1日時点のアメリカ地域におけるAIエンジニアの平均給与は年間約12万ドル、日本円にして約1,770万円とのことです。ボーナスなどの追加賃金も加味すると2,000万円を超え、さらに数年の経験を積めば3,000万円、4,000万円といった額にのぼる可能性もあります。

また、中国やイギリス、カナダなども日本より高収入の傾向にあり、世界的にAIエンジニアの需要が増している状況がうかがえます。

国内でも1,000万円以上の高収入を目指せる

近年では、日本国内の企業でもAIに特化したエンジニアを重視する場合もあり、給与は上昇傾向にあります。

経済産業省の資料では、優れたAIエンジニアを確保するために、新卒に対して1,000万円以上の年収を提案する企業事例が紹介されています。AIの専門知識をもつ新卒者を対象に、特別な採用枠を開設している企業もあり、初年度の年収が約600~1,000万円に達することも可能となっています。

AI分野での人材競争は年々激化しており、AIエンジニアは高収入が狙える職業として評価されています。

出典:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」

責任のあるリーダーポジションの年収は高い

AI開発のフィールドにおいても、チームリーダーやプロジェクトマネージャーといったマネジメントの役割を果たす人材が不足しています。AIプロジェクトを効率的に運営するためには、AI技術やプロジェクト全体の進行管理だけでなく、人間関係のスキルや組織運営能力といった多角的なスキルセットが要求されます。

それゆえ管理職やリーダーのポジションに就いた人々は、会社から高く評価され、給与が高くなる傾向があります。特に大企業では、20代から30代でも高額な給与水準が期待できます。

雇用形態別・AIエンジニアの年収相場

ここからは、フリーランス・派遣・アルバイトといった雇用形態ごとに、AIエンジニアの年収がどの程度変動するのかを解説します。

フリーランスAIエンジニア

フリーランスとして活動するAIエンジニアは、平均の月額単価が約88万円となっています。この数字をもとにすると、月額50万円から100万円程度の報酬でプロジェクトを受けるのが一般的だと考えられます。

しかし、収入は個々のスキルセットや過去の実績によって大きく変動します。特に、高度な専門知識とマネジメントスキルを兼ね備えたエンジニアは、月額150万円以上の報酬も狙えるかもしれません。フリーランスとしての年収は、実力次第で大きな収入差が出るのが特徴です。

出典:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス HiPro Tech「IT フリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング」

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派遣社員AIエンジニア

AIエンジニアには派遣の仕事も多く、平均時給は2,288円となっています。平均時給をもとにすると、時給の相場は一般的に2,000~3,000円ほどと考えられます。通常のITエンジニアよりも高めの水準であり、必然的に求められるスキルセットも高度なものになります。

派遣エンジニアは、正社員やフリーランスと比べて年収は低めですが、その代わりに柔軟な働き方が可能です。また、短期間で多くの企業での経験が積めるという利点もあります。スキル要件もフリーランスより手頃なので、「AIエンジニアとしてスキルを高めたいが、正社員やフリーランスへの移行が難しい」という場合におすすめです。

派遣という働き方は雇用が不安定であり、責任の重い仕事を任されることも少なくなります。長期的なキャリアを考えるならば、経験を積んだあとに正社員へ転職するのが理想的です。

出典:求人ボックス 給料ナビ「AIエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」

アルバイトAIエンジニア

割合としては少ないですが、AIエンジニアをアルバイト採用するケースもあります。AI人材は獲得競争が激化しているため、AI技術に興味をもつ学生をパートタイムやインターンで採用し、将来的な人材確保を目指すという動きも拡大しています。派遣社員の平均時給が2,288円であることを考えると、アルバイトの時給は同程度か、やや安い1,500円程度が相場と考えられます。

出典:indeed

AIエンジニアとして年収を上げる方法

ここからは、AIエンジニアが年収を高めるための具体的な方法について解説します。

海外の企業に転職する

海外、特にアメリカの企業で働くことは、AIエンジニアにとって収入を増やす有力な選択肢です。外資系企業は一般的に高い給与を提供していますが、その反面、世界中から集まるトップクラスのエリートエンジニアと競り合う必要があります。高いレベルのAIスキルだけでなく、語学力も必須です。国内企業への転職よりも挑戦が多く、スキルアップの努力としっかりとした事前準備が求められます。

スキル・実績を強化する

AIエンジニアの給与はスキルと実績に大きく影響されるため、技術力を高め、成果を出すことが収入増加への近道です。

AIエンジニアは多様なスキルセットが求められる職種であり、多くの場合、特定の役割に特化したAIエンジニアがプロジェクトに参加します。そのため、プログラミング言語の知識はもちろん、データ分析ツールの使用や特定分野での専門性など、広範なスキルと知識を身につけると、高単価な案件に参加しやすくなります。高い報酬を得るための基盤作りを怠らないようにしましょう。

また、チームリーダーやプロジェクトマネージャーといったマネジメント系の役職経験も、エンジニアとしての評価と収入をさらに高める要素となるはずです。

フリーランスエンジニアとして活躍する

フリーランスへの移行は、AIエンジニアとして年収を増やす有効な手段のひとつです。フリーランスならば、自分で仕事を選び、価格を交渉する自由があるため、同じタスクをこなす会社員と比べても高い年収が期待できます。AIエンジニアは、パソコンさえあればどこでも働けるため、フリーランスとしての柔軟な働き方が可能です。

フリーランスとしては収入に大きなバラつきがありますが、人脈や営業スキルがあれば、フリーランスとして独立する選択肢を検討する価値は十分にあります。スキルと実績、交渉力次第で、高単価な案件を継続的に受注できる可能性もあります。新しいプログラミング言語を学ぶ、業務範囲を拡大するなど、常にスキルアップを目指すのが大切です。

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高収入のAIエンジニアに求められるスキル

ここからは、AIエンジニアが高収入を目指すために必要なスキルを解説します。

プログラミングスキル

AIエンジニアが年収を高めるためには、プログラミングスキルが不可欠です。主要なプログラミング言語としては、Python/C言語/C++/Java/JavaScriptなどが挙げられます。さらにPythonでよく使われるフレームワーク、
例えばDjango/bottle/Flask/Tornado/Plone/Tensorflow/Keras/Pytorch/web2py/Scikit-learn/Theanoなどの知識も重要です。

加えて、ソースコード管理やMySQL/Git/Apache/Spark/Docker/Hadoopなどのミドルウェアに関する知識、Linux/Windows/Mac OSなどのOS知識、AWS/Azure/Google Cloud Platform(GCP)などのIaaSに関する知識も、システム開発において有用です。これらの多様なスキルと経験があれば、AIエンジニアとしての希少価値が高まり、より高い年収が期待できます。

また、あわせてAIエンジニアが習得すべき言語も確認しておくと良いでしょう。

統計や分析に関する数学のスキル

AIエンジニアが年収を増やすためには、コンピューターサイエンスはもちろん、統計学や数学、データ分析・解析のスキルも必須です。数学においては、微分積分や線形代数などの基本的な概念が求められます。機械学習を効果的に利用するためには、パターン認識、予測手法、評価指標、確率分布、確率モデルなどの統計学の基礎知識もあると便利です。データを効率よく解析し、未来予測に活用する能力も重要なスキルになります。

これらの多角的な知識とスキルを磨くことで、AIエンジニアとしての希少価値が高まり、結果的に年収も上がりやすくなるはずです。

コミュニケーションスキル

AIエンジニアが年収を向上させるためには、コミュニケーション能力も非常に重要です。AIエンジニアは、ほかのエンジニアと頻繁に連携を取る必要があるため、業務を円滑に進めるためのコミュニケーションが求められます。

加えて、開発や分析に関する提案をする場合もあるため、論理的思考力はもちろん、説明力やプレゼン力の向上も重要です。同業者だけでなく、AIに詳しくないクライアントに対しても、専門知識を分かりやすく説明できる能力が求められます。

高い英語力

英語力はITエンジニア全般にとって重要ですが、とりわけAIエンジニアには、英語で発表される最新の研究情報を理解できるだけの英語力が必要です。また、AIエンジニアは国際的なプロジェクトで働くことも多く、外国人スタッフと円滑にコミュニケーションを取る能力も求められます。このような理由から、採用時に英語力を重視する企業は少なくありません。

向いている人なら未経験からでもAIエンジニアは目指せる

未経験でAIエンジニアを目指す場合、新卒と第二新卒で2つのルートがあります。

新卒でAIエンジニアになる場合、データサイエンスや機械学習に関連する高度な数学の知識を求められることが多いため、理系の学部出身者が一歩有利です。しかし、文系出身でも企業の求めるスキルや適性があれば採用される可能性はあります。スキルが不足していると感じたら、専門学校やエンジニア養成スクールで基礎を学ぶのもひとつの手段です。

社会人経験が短い、20代の第二新卒者は特別な採用条件が適用されます。一般的に、全くの未経験者を採用することは少なく、少なくとも基本的なプログラミングスキルや開発経験が1~3年程度は必要です。エンジニア経験のない第二新卒者がAIエンジニアを目指す場合、エンジニア養成スクールでスキルを身につけ、中小企業をターゲットに転職活動をするのがおすすめです。

AIエンジニアはやめとけと言われる理由・注意点

AIエンジニアリングは、ディープラーニングなどの複雑な機械学習アルゴリズムを扱うため、技術的には非常に高いレベルが求められます。初心者がこのフィールドに参入するには、プログラミングからデータ構造、ITの基礎知識、さらには法的規制に至るまで、多くの知識とスキルが必要です。高い需要と給与が魅力的に見えるかもしれませんが、これらの要因で挫折する可能性も高いです。

AIエンジニアの仕事は、一般的にはほかの業種よりもハードとされています。AIの専門家は少なく、一人ひとりの負担が大きくなるのに加え、日々進化する最新のAI技術を学び、それを業務に適用する必要があります。このような状況が、AIエンジニアの業務負荷を高くしています。

まとめ

AIエンジニアの年収は多様であり、その高さはスキルセットや経験、働く場所、そして職位によって大きく変動します。平均年収は534.6万円ですが、海外で働く場合やマネジメント職に就く場合は、年収が大幅に上がる可能性があります。フリーランスや派遣、アルバイトといった雇用形態によっても収入は異なり、特にフリーランスはスキルと実績によっては高収入が期待できます。

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