レガシーな環境をモダンな環境へ。エンジニアが良い意味で欲を出す組織へ。

エンジニアや技術顧問を業務委託で迎え入れることで、課題解決のために共に歩むことができるサービスFLEXY。 実際に技術顧問が企業の中でどのような価値を発揮しているのかを知るために、今回はFLEXYが⽀援させていただいた技術顧問案件の中から、株式会社オズビジョンハピタス事業部プロダクトマネージャー西ふみ様と技術顧問として参画いただいたJapanTaxi株式会社CTOの岩田和宏様にお話を伺いました。

まずは、最初にお伺いしました課題は、以下です。・顕在/潜在を含めて課題を優先順位をつけて、解決をしたい ・自社サービスで蓄積したデータを分析したい ・技術に精通した責任者がおらず、今後を見据えて育成を進めたい ・レガシーな環境(インフラ、コードなど)で開発が進んでいるため、技術的な負債を解消したい

岩田様を技術顧問として迎え入れた理由は、非IT企業であるタクシー業界でモダンな環境へ移行を実現され、お会いした際に小手先ではなく、全体俯瞰した上で道筋をつけてくれるイメージが持てたこと。現在の進捗状況は、課題ヒアリング(西様、他メンバー全員)が終了し、課題、採用技術、メンバー構成は理解した段階で、まず取り組むべきインフラのコスト削減、先導役メンバーはアサインイメージが完了したのでここからアクションに移るタイミングです。

株式会社オズビジョン様の支援事例を垣間見ることで、「オープンイノベーションでの人材活用」「「エンジニアのキャリアパスや技術顧問の皆様への活躍先のイメージ」など、より多くの方に新しい形でのイノベーションの可能性を感じていただけるのではないかと思います。

技術顧問の⽀援を受け⼊れた企業の責任者
西ふみ様
株式会社オズビジョン ハピタス事業部プロダクトマネージャー/西ふみ様
入社後デザインチームリーダー、ディレクターとしてハピタスのサービス開発に従事。2014年からの新規事業開発を経て2016年からハピタスに事業責任者として携わる。現在はエンジニア・デザイナーが所属するチームのマネジメントを兼務。
オズビション様に参画頂いた技術顧問
岩田和宏様
JapanTaxi株式会社CTO/岩田和宏様
大手セキュリティ企業での画像書類研究、外資系ベンチャー企業、スタートアップベンチャー企業、ストリートアカデミー株式会社CTOを得て、現在は、2015年JapanTaxi株式会社CTOに就任、ハードウェアからアプリケーションまでサービス・プロダクト開発を牽引している。

オズビジョン様

まず御社の会社概要を簡単に教えていただけますか?

西 ふみ様(以下、西):ポイントコマースプラットホーム「ハピタス」や日常生活に生かせるお得情報集めたキューレションサイト「Letas」を展開しております。

岩田様が技術顧問として参画される以前の御社の課題点を教えていただけますか?

西:社内に技術系の代表がおらず、中長期での問題を解決する必要がありました。 解決したい課題は、2点ありました。 1点目は、「現在のサービスをより良くするためにインフラ問題を解決したい」ということです。 2点目は、「今後、社内で蓄積しているデータを分析し活用したい」ということです。

そんな中、どのようにして技術顧問の紹介サービスに出会ったのでしょうか。

西:弊社人事宛に連絡があり、人事から技術顧問の紹介サービスがあると知りました。

岩田様に決められたご理由はどうしてでしょうか?

西:上記2点を解決して頂けそうだという事と共に、アプリやインフラまで幅広いご経験と知見をお持ちの方で、すぐに決めました。最初から「サービスをどうしたいのですか?」と聞かれとても深い観点で話をしてくださるので、外部の方が小手先でアドバイスをするだけではなく、自社に合った形で進めて頂けると感じ、岩田様であれば信じられそうと思いました。

岩田様にはどんな内容でご相談をされていますか?

岩田 和宏様(以下、岩田):現状の課題を西さんや部署のメンバーなどに全てヒアリング、想定される課題に検討を付けていきました。

西:「一番のボトルネックはサーバー周りではないか?」と教えて頂きました。

課題はどのように検討をつけていきますか?

岩田:課題は中からオーナーシップを持ち進めないと意味がないです。社内で意識を変えていく必要があります。課題に対しての危機感や優先順位は、過去の経緯や歴史がある中で決められているので、そういうことも気にしながら進めていきます。またドキュメント化が出来ていない点があり、メンバー全体の意識を変えていく方が良いと感じました。

西:岩田さんはメンバー1人につき30分から1時間の時間をかけて、メンバーの本音を引き出してくださいました。

岩田:自分はニュートラルな立場なので、「会社に抱えている不満を聞き、メンバー1人1人を知り、1人1人の価値をどうやって出していくか、」を考えていました。メンバーがどんな意識を持っているかも探っていました。(笑)モチベーションが高いメンバーが多く、良い人は多いが、ボールがどこにあるかが分かりづらい時に「自分がやるぞ!!」という欲を持って欲しいと感じました。

西:誰かが「やる」と言うと「どうぞ」となる組織。お互いがお互いの立場を考えすぎて誰のボールかが分かりづらくなるのですが、皆で助け合うし、皆で考えることが日常です。

メンバーが良い意味で、欲を持った組織になってきていると感じますか?

岩田:少しずつ変わってきていると思います。自分が「前に立とう、引っ張ろう」と意欲を持っているメンバーが出てきているので、その気持ちを大事にしつつ、どんどん任せて、勉強会等で目線を上げるようにフォローしていきたいです。どんなにすごい人でも、最初は未経験で自分がアップデートできる環境、チャレンジできる環境に身を置くことで、経験を積んでいけます。新しい世界に導いていきたいです。

岩田様はCTO経験は、前職が初めて

岩田:私はCTOを前職で初めて経験しました。PMやマネージャー経験はありましたが、「CTOになると何をすべきなのか?」と考えました。やはりPMやマネージャーともう一段上の視点が必要だと思い、色々なCTOにお会いしました。話を聞いていくうちに同じ悩みを抱えていることを知り、精神的には楽になりました。ただCTOは結局自分で全ての最終判断するので、メンタルの強さが必要です。今前に立とうとしてくれるメンバーは、自分で頑張りすぎてしまうので、メンターとして精神的な安定をフォローしていきたいです。

課題の進捗状況はいかがでしょうか。

岩田:課題洗い出しを進めて、アクション計画を作成中です。今はインフラをメインに進めています。インフラを整えて、改修を順次対応していますが、インフラが落ち着くまでには時間がかかります。

本当はログや分析基盤も着手したいです。ハピタスはデータが沢山あるので、データマネジメント基盤を作ったり、新規事業に関わったり・・・していきたいです。

やりたいこと、改善したいことは沢山あるが、まずは足場(インフラ)をしっかり固めることが大事です。ボトルネックを改善するために時間がかかるとしても、きちんと進めないといけないと思っています。課題感、組織、技術は理解したが、自分が全てやることはできないから、中からインフラ、技術を変えられるようにしていけたらと思っています。インフラコストを削減出来れば、技術顧問を増やせたり、エンジニアリング費用や採用など他の費用に掛けられると思っています。

最後に手間味噌で恐縮ですが、FLEXYを利用してよかったことを教えていただけますでしょうか?

西:他社と比べてご紹介いただくレベルが高い専門家の方々が多いと感じています。そのレベルを保って欲しいです。

岩田:言いたいことがあれば都度伝えています(笑)。人と人を結びつけるサービスは大事だと思うので、頑張ってください。

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