最先端技術で「動画制作」を変える!AI自動動画編集の分野で技術顧問が果たした役割とは――オープンエイト

CTOインタビュー : 株式会社オープンエイト 執行役員 兼 CTO 石橋 尚武 氏

 

ビジネス動画編集クラウド「Video BRAIN(ビデオブレイン)」を提供している株式会社オープンエイト。

動画自動生成ソフト売上高シェア2年連続No.1(※)を誇り、『Ruby biz グランプリ 2020』特別賞を受賞するなど、動画領域の最前線を走っている企業です。

デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「法人向け動画自動生成・配信ソフト市場の現状と展望 2020年度版」動画自動生成ソフトにおける動画自動生成売上高シェア (2019年度~2020年度)

 

今回FLEXYからは技術顧問がジョイン。オープンエイトの最先端技術を社内外に打ち出すために実施した取り組みについて、CTOの石橋さんに伺いました。

 

■FLEXYからご紹介したポジション: 技術顧問 ■募集背景: ビジネス動画編集クラウドの先駆者として実績を重ねてきた中で、技術的な面白さや高度さを技術ブランディングにつなげていきたいフェーズ。ブランディング、採用、社員のリテンションなどのために、総合的に技術発信をできる技術顧問を求めていました。

高度な最先端技術を活用する魅力を発信し技術ブランディングに貢献

株式会社オープンエイト 執行役員 兼 CTO 石橋 尚武 氏 東京大学大学院在学中よりフリーランスのエンジニアとして活動し、2013年にデザイン制作会社THE CLIPを創業。2016年オープンエイトにTHE CLIPを売却するとともに、オープンエイトのCTOとして参画。技術統括として東京とシンガポールの2拠点を束ね、OPEN8 CORE TECHNOLOGY開発の中枢を担う。

 

――今回はFLEXYから技術顧問がジョインしていますが、採用までの経緯について教えてください。

株式会社オープンエイト 執行役員 兼 CTO 石橋 尚武 氏(以下、石橋):オープンエイトは「Video BRAIN」というビジネス動画編集クラウドの開発・運用をしています。ブラウザ上で誰でも動画編集ができるようなプロダクトなので、インフラからバックエンド、フロントまでかなり難易度の高い開発をしており、技術的な面白さがある会社です。

一方で、現在は自社の技術的な面白さ・難易度の高さを対外発信にまでつなげられていないのが課題でした。ここをクリアできれば、コーポレートの長期的なブランディングやハイスキルエンジニアの採用を加速させられるはずです。また、社内メンバーに対しても「自分たちはすごい開発をしているんだ」と自信を持ってもらえるだろうと考えました。

とはいえ、社内でこれら全てをやりきるのはなかなか難しいこと。総合的に活躍していただける外部のプロにジョインしてもらうために、FLEXYのコンサルタントである野谷さん(※)にお声掛けをした次第です。

※FLEXYコンサルタント
野谷 氏
野谷 勤/株式会社サーキュレーション FLEXYコンサルタント
大手人材紹介会社出身、自称、日本で1番CTOに会っているコンサルタント。新卒からIT人材サービスに携わり、現在はFLEXYにて数多くの企業とご登録いただくIT分野の専門家を繋いでいます。 CTO、技術顧問、エンジニアのご紹介は、FLEXYまでご相談ください。

開発部隊と柔軟にコミュニケーションを取り社内勉強会を開催

――技術顧問とのご紹介からご面談まではどのように進みましたか?

石橋:野谷さんにご相談してからハイスピードでぴったりの方をご紹介いただいたので、なんの支障もなくスムーズに面談・採用まで進みました。

面談時は私たちの期待値をしっかり伝え、そこに対して得意な領域とのマッチングを確かめたような形です。もう1名ご紹介いただいていましたが、得意領域の観点で採用させていただきました。野谷さんからも「こちらのご経験を持つ技術顧問がマッチしそう」という話は聞いていましたし、実際そうでしたね。

――技術顧問の稼働時間や働き方について教えてください。

石橋:技術顧問として、私たちが普段会話しているフロントエンド周りのチャットに入っていただいています。トピックがあれば都度絡んでいただく感じですね。 あとは今回の支援の大目的達成に向けて、柔軟に時間を作っていただきながらコミュニケーションを取り、社内勉強会などの取り組みを行っていただいています。

 

ポジション 技術顧問
案件概略 – 技術PRを通じたコーポレートブランディング (採用への間接貢献を期待) – 外部視点でのアドバイスによる社内メンバーのインスパイア
期間 3ヶ月〜(更新あり)
コミュニケーション – Slackでのやり取り随時 – 定例ミーティング週1回 (CTO, VPoE, 主要マネジメントメンバー) ミーティングは週1日程度(随時slackでやり取り)
働き方 フルリモート

自社の技術の面白さやその伝え方を幅広く伝授

――ご支援の成果についてはいかがですか?

石橋:社内勉強会によって、エンジニアの技術水準は向上しています。また、当社主催でオンラインイベントをスタートしたのですが、そこの集客部分でも貢献いただいています。

そのほかには、例えば私やメンバーが今回のようなインタビューを受けたりイベントを開催するにあたって、自社の技術をどう伝えるかという部分で壁打ち相手になってもらうなど、幅広くご支援いただいています。

――プロダクトで難易度の高い技術を使っているということでしたが、実際にどのような技術をつかっているのでしょうか?

石橋:ブラウザ上で動画を編集するということで、フロント面ではUI/UXやパフォーマンスのこだわりなどを打ち出しています。また、ブラウザ上でプレビューすることができ、かつ、サーバー上でも同様に動画ファイルへと書き出しができる仕組みをモジュール化しており、独自のレンダリングエンジンを作成するなど難易度の高い開発をおこなっております。また、機械学習によって動画を作ったことない人でもまず動画を作れるように機械学習を用いた動画自動生成など先端技術を駆使しながらプロダクト開発をおこなっています。

――社内メンバーのインスパイアとしてはどのような取り組みがありましたか?

石橋:社外から見たときに「こういう情報なら面白いと思ってもらえる」という部分を技術顧問目線で教えてもらうのが重要ですね。そのために社内勉強会を開催いただきましたが、社内メンバーからの反響も大きく、今後も継続的に実施いただきたいと思っています。

――社外的な技術ブランディング部分についてはいかがでしょうか。

石橋:中期的を見据えたイベントの開催や、SNSでの発信、また、ご自身が活躍されている技術コミュニティの勉強会に呼んでいただいたりする中で弊社の技術ブランディングを打ち出していければと思っています。

現在はリモートメインになって交流会などがなかなかできない状況なので、まずはオープンエイトのことを知ってもらうところから始めるようにしています。

最先端がゆえにネット検索しても出てこない!自ら解決方法を生み出す

――エンジニア組織は現在何名ほどですか?

石橋:エンジニアやプロダクトマネージャー等プロダクト開発に関わるメンバーは50名ほどです。全社員の半数程度を占めています。

――ハイスキルなエンジニア採用を加速させたいということでしたが、具体的にはどのようなエンジニアが必要になるのでしょうか。

石橋:大前提として、ブラウザ上で動画を作るサービスはこれまでほとんど存在しておらず、当社を皮切りに広がっていったと言っても過言ではありません。ですから開発のために必要な技術についても、単純にネット検索してもやり方は出てこないんです。いかに技術を理解して組み合わせ、プロダクトに落とし込んで問題解決できるかが重要になるので、幅広い知識は必須です。また、フロントエンドエンジニアであってもフロント以外の知見・目線を持って会話できることが重要ですね。

エンジニアとしてさまざまな経験を持ち、自分の中で考えながら新しいことにチャレンジできる、自分で答えを創り出すことができるエンジニアの方であれば、弊社でご活躍いただけるのではないかと考えています。

――技術はどのように切磋琢磨していますか?

石橋:もちろん業務上でもコードレビューの文化はあるのですが、それ以外にもslackや意外とオンライン上でも口頭のコミュニケーションで情報交換をすることがあります。例えば、各言語や技術ごとにslackにチャンネルがあってそこに最新のデータや設計上わからないことが会った際に気軽に情報をシェアしたり質問できたりするチャンネルが存在しています。その中で業務中だけでは知り得ない情報や周辺知識も獲得が可能となりエンジニアとしての幅を生んでいると思っています。

――最後に、エンジニアとしてオープンエイトで働く楽しさについて教えてください。

石橋:一番大きいのは、調べても出てこない解決方法を自分で技術を組み合わせて探れるところです。これまでの知識やご経験を活かしていただきながら、新しいチャレンジが出来る環境だと思っています。また、SaaSプロダクトなのでソリューションはユーザーにダイレクトに伝わって反響が返ってくるため、自分の開発した機能や改善が喜ばれていることを実感できるのも面白いと思います。

ご興味お持ちいただけましたら、ぜひカジュアルにお話をさせていただけるとうれしいです!

企画/編集:FLEXY編集部

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