PMOの資格一覧|難易度や勉強時間も解説

PMO 資格

プロジェクトマネジメントの分野で専門性を高めるため、あるいは高い専門性を証明するために役立つのがPMOの資格です。ただし、PMOの資格にはさまざまな種類があり、それぞれ難易度や必要な勉強時間も大きく異なります。PMOの資格を一覧で紹介した上で、それぞれの試験内容や、資格取得に必要な費用、勉強時間について解説します。

PMO資格とは?

PMOの正式名称はProject Management Officeで、プロジェクトマネジメント(PM)を横断的に支援する部門や組織のことを指します。日本語ではプロジェクトマネジメントオフィスまたはプログラムマネジメントオフィスと呼ばれます。

PMOに求められるスキルは多岐にわたります。例えば、プロジェクト計画の立案や進捗管理、リスク管理、コスト管理、ステークホルダーとのコミュニケーションなど、さまざまな分野に対応できる能力が必要です。PMOに在籍し、業務を行う上で必要な資格は特にありません。ただし、関連する資格を保有していれば、スキルや知識を客観的に証明できます。採用や昇進の際に有利になることも多く、個人のキャリアアップにつながります。

PMOとは部門や組織を意味しますが、PMOに従事する人=担当者をPMOと表現している場合もあります。

出典:PMOとは? – 日本PMO協会|NPMO

PMOが資格を取得する4つのメリット

PMOで働くのに保有が求められる資格はありませんが、取得することで以下のメリットがあります。

  • PMOとしてのスキルアップができる
  • PMOとしてのスキルを証明できる
  • 転職活動に役立つ
  • 資格手当がもらえる場合がある

PMOとしてのスキルアップができる

資格の取得を目指して学習することで、PMO担当者としてのスキルアップが図れます。プロジェクトマネジメントに関する最新の知識や技術を体系的に学べ、実務に直結するスキルも身につくのが特徴です。さらにPMO業務に対する理解が深まれば、プロジェクトマネジメントに対する問題解決能力が向上し、プロジェクト進行を効率化できます。

PMOとしてのスキルを証明できる

関連する資格を保有していれば、PMO担当者としてのスキルを客観的に証明できます。特にフリーランスとして活動する場合には、顧客に対して信頼性をアピールする時に有効です業務を円滑に進めるには実務経験も重要ですが、資格取得で十分な知識をもつことは証明できるため、即戦力に近い人材であることを示せます。

転職活動に役立つ

PMO部門や組織への転職を検討中であれば、保有資格は転職活動の成功を大きく左右します。採用担当者は、PMO関連の資格を保有している求職者を「一定の知識はもっている」「ある程度は即戦力として期待できる」と判断できます。資格の有無が採用に直結するとは限りませんが、履歴書に保有資格をを記載することで採用の決め手のひとつになるでしょう。

資格手当がもらえる場合がある

企業でPMO関連の資格を保有して業務を行う場合、資格手当が支給されることがあります。どのような資格に対して手当を支給するのかは企業によって異なりますが、資格取得までの学習段階で得られる知識が増えるだけでなく、資格取得で収入が上がるのであれば、合格へ向けてのモチベーションも向上するはずです。

PMOのおすすめ資格一覧

ここでは、PMO担当者におすすめの資格を紹介します。以下の資格の概要と、必要な費用や勉強時間、取得のメリットについて詳しく解説するのでご覧ください。

  • プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
  • PMOスペシャリスト認定資格
  • プロジェクトマネージャ試験
  • PMC資格試験
  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
  • CCNA
  • LinuC

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)

一般社団法人日本PMO協会(NPMO:Nippon Project Management Office Association)が認定する民間資格です。多忙な社会人なども気軽に受験できるように、映像型eラーニングとオンライン試験で構成されています。資格取得まですべてオンラインで完結するのが特徴です。プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格は「プロジェクトの現場業務において基本として習得すべき知識と技術を確認し、それを認定する実践重視の資格」(同協会のサイトから引用)です。実践重視であるため、どのようなPMO部門・組織に入ったとしても重宝される傾向があります。初めて取得するPMO関連の資格としてもおすすめです。

出典:【認定資格】プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

試験の内容

試験では、プロジェクトマネジメントの基本的な知識や技術が問われます。出題数は120問で、4択形式の問題を2時間で解答します。試験はオンラインで実施されるため、自宅にあるパソコンなどから受験可能です。合格基準は正解率75%以上です。eラーニング+オンライン受験であるため、時間を調整しやすく、自分のペースで学習・資格取得を進められます。

出典:【認定資格】プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

資格取得に必要な費用

NPMO認定教材による映像型eラーニングに、個人会員の場合は22,000円(料金は税込、以下同)、また法人会員や学生会員の場合は19,250円が必要です。非会員である一般の方は27,500円かかります。オンライン試験の受験料は個人・法人・学生会員が9,900円、一般が14,300円、2回目以降の再受験の場合は個人・法人・学生会員が3,300円、一般が5,500円です。合格すると、合格月の翌月1日以降で1~2か月以内に日本PMO協会から認定資格証が送られてきます。

出典:【認定資格】プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

資格取得に必要な勉強時間

公式サイトには映像型eラーニングで学ぶ約7.5時間に加えて、20~40時間程度の自習が必要であるとの記載があります。eラーニングでは、自宅のパソコンやスマートフォンなどを使って動画で学べるため、好きなタイミングで勉強できる点が魅力です。一通りの学習が完了したあとに受けるオンライン試験は2時間かかります。日本PMO協会の見積もりでは、資格取得までに最短で29.5時間、最長で49.5時間が必要とされています。

出典:【認定資格】プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)

上記のプロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格と同様、一般社団法人日本PMO協会が認定する民間資格です。ISO21500(プロジェクトマネジメントの国際標準)に準拠しており、より専門的な知識や技術が問われます。プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格が、プロジェクトの基礎的な現場業務の知識・技術を確認するものであるのに対して、PMOスペシャリスト認定資格は、さらに高度なスキルと知識を確認するものとなっています。

本認定資格には段階があり、基礎知識が問われるPMOスペシャリスト(★)と、知識と技術とが問われるPMOスペシャリスト(★★)とがあります。現在、PMOスペシャリスト(★★★)が策定されており、今後、追加される予定です。

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

試験の内容

PMOスペシャリスト(★)の試験は、出題される問題数が50問、試験時間は90分です。択一式(選択式問題)で、合格基準は正解率80%以上となっています。

一方、PMOスペシャリスト(★★)の試験では、出題される問題数は20問、試験時間は120分です。問題は記述式であり、1問に対して150文字前後で解答します。合格基準は100点満点中70点以上です。同協会のサイトには、合格率44%との記載があります。

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

資格取得に必要な費用

PMOスペシャリスト(★)の資格取得に必要な費用は以下の通りです。

映像型eラーニングの教材費 受験料 再受験料
個人・法人・学生会員 10,780円 9,900円 3,300円
一般 13,200円 ※ 14,300円 5,500円

※「PMOスペシャリスト(★)認定資格」のトライアル期間につき特別価格にて提供中。2024年7月16日現在

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

PMOスペシャリスト(★★)は以下の通りです。

映像型eラーニングの教材費 受験料 再受験料
個人・法人・学生会員 13,200円 11,000円 3,500円
一般 18,700円 ※ 16,500円 5,500円

※「PMOスペシャリスト(★★)認定資格」のトライアル特別価格

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

資格取得に必要な勉強時間

公式サイトに記載されている情報によれば、PMOスペシャリスト(★)では、映像型e-ラーニングが約4時間、自習が約20時間以上、オンライン試験が90分で、最短25.5時間で取得できます。同じくPMOスペシャリスト(★★)では、映像型e-ラーニングが約5時間、自習が約20時間以上、オンライン試験が120分で、最短27時間で取得可能です。

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

出典:【認定資格】PMOスペシャリスト(★★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

プロジェクトマネージャ試験(IPA)

経済産業省のIT政策実施機関である独立行政法人情報処理推進機構(IPA:Information-technology Promotion Agency)が実施している国家資格試験です。PMOの道を志す人が中期的な目標として据えるべき資格とされています。

特に受験資格はありませんが、IPAでは対象者像として「高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独でまたはチームの一員として担う者」としています。

試験の難易度は非常に高いものの、合格して資格を取得できれば、幅広いマネジメント能力をもち、さまざまな状況に対応可能だと証明できるでしょう。

出典:プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

試験の内容

試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4部構成で、午前Ⅰ・午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱでそれぞれ異なる形式の問題が出題されます。午前Ⅰは50分で30問、午前Ⅱは40分で25問、いずれも多肢選択式(四肢択一)の出題形式です。

午後Ⅰは90分で3問の記述式問題が出題され、うち2問に解答します。午後Ⅱは120分で2問の論述式問題が出題され、うち1問に回答します。

合格基準は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰの各試験で100点満点中60点以上を取り、かつ午後Ⅱの論述問題でランクAを取ることです。論述問題の評価はA~Dの4ランクがあり「A:合格水準にある」「B:合格水準まであと一歩である」「C:内容が不十分である」「D:内容が著しく不十分である」となっています。試験は、各都道府県の指定会場で実施されます。

出典:プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱(p.14-15)

資格取得に必要な費用

受験料は7,500円です。このほかに学習教材や参考書などの購入費用が発生する場合があります。しっかりとした教材をそろえたり、必要に応じて予備校などで学習したりすれば、効率よく試験対策を進められるでしょう。

出典:スケジュール、手数料など | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

資格取得に必要な勉強時間

資格取得に必要な勉強時間は、個々の経験やスキルレベルにより異なります。経験が豊富で、もともとのスキルレベルがある程度高い人であれば、50時間程度の学習で合格する場合もありますが、経験の少ない人や文章を書くトレーニングが必要な人の場合には200時間から300時間程度を要するでしょう。

出典:令和5年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

PMC資格試験

特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ:Project Management Association of Japan)が実施している民間資格の試験です。社会人1年目や学生でも取得を目指せる比較的ベーシックな資格試験として位置付けられています。

PMC(Project Management Coordinator)資格を取得したあとには、上位資格であるPMS(Project Management Specialist)試験を受験可能です。PMS資格取得者や特定の資格をもつ人が対象となるPMR(Project Manager Registered)や、さらに上位のPMA(Program Management Architect)という資格もあります。

試験の内容

PMC資格試験には、受験の予約から試験の実施までをコンピューターで行うCBT(Computer Based Testing)方式が採用されています。試験は多肢選択式(四肢択一)+穴埋め方式で、50問の問題に解答します。出題される内容は、概要とプロジェクトマネジメントを中心に、プロジェクト組織マネジメント、情報マネジメントと情報インフラストラクチャー、人材能力基盤です。

出典:2024年度PMC資格試験実施要領と年間実施予定|特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会

資格取得に必要な費用

受験料は17,050円です。この費用には試験の運営や採点、資格認定のための費用が含まれています。受験をキャンセルした場合には、所定のキャンセル料が発生します。

出典:FAQ(よくある質問)|特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会

資格取得に必要な勉強時間

PMC資格試験に合格するためには、最低でも25時間程度の勉強時間が必要だとされています。さらに、上位のPMS資格試験では最低でも約45時間の勉強時間が目安です。試験時間は75分と長くはないため、時間内に効率よく解答する練習は欠かせません。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

米国・PMI(Project Management Institute)が認定する国際資格で、プロジェクトマネジメントの分野で高い専門性をもつことの証明として、世界中で広く認知されています。受験資格は、以下の通りです。

  • 大学院卒の場合:直近8年間に2年以上のプロジェクトマネジメントの実務経験がある
  • 4年生大学卒の場合:直近8年間に3年以上のプロジェクトマネジメントの実務経験がある
  • 高校・短大卒などの場合:直近8年間に5年以上のプロジェクトマネジメントの実務経験がある

さらに「正式なプロジェクトマネジメント教育のコンタクト・アワーが35時間以上であることを示す」か、CAPM(Certified Associate in Project Management)認定資格を取得している必要があります。

正式なプロジェクトマネジメント教育のコンタクト・アワーについて詳しくは、PMI日本語サイトからダウンロードできる「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験内容の概要(日本語版)」でご確認ください。

出典:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験内容の概要|PMIJ

試験の内容

テストセンター(テストの実施・監督を行うパートナー企業)に用意されたパソコンで受験するCBT方式またはオンライン方式で行われます。問題数は180問で、うち175問が採点対象で、試験時間は230分です。出題形式は多肢選択式(四肢択一)のほか、複数選択、空欄穴埋め、マッチング選択などが含まれます。合格基準は非公表ですが、総合的なスコアによって評価されます。

出典:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験内容の概要|PMIJ

資格取得に必要な費用

PMP試験の受験料は会員か非会員かで価格が異なります。会員の場合は405ドル、非会員の場合は575ドルです。

出典:プロジェクトマネジメントプロフェッショナル (PMP) ®|PMIJ

資格取得に必要な勉強時間

PMP資格はそもそも、受験資格を得るのに最低でも2年以上のプロジェクトマネジメントの実務経験かつ正式なプロジェクトマネジメント教育のコンタクト・アワーが35時間以上必要で、非常に難易度の高い資格です。非公式の発表ですが、経験豊富な人の場合でも最低50時間、そうではない場合には最低300時間程度の学習が目安とされています。

出典:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験内容の概要(p.11)

CCNA

世界最大級のネットワーク機器開発・販売会社であるシスコシステムズ合同会社が提供するベンダー資格がCCNA(Cisco Certified Network Associate)です。

一般的なネットワークの知識に加え、シスコシステムズ社製品に関する問題が出題されます。シスコシステムズ社ではCCNAのほかにも認定資格試験を実施していますが、CCNAは4段階のレベルのうちの下から2番目に位置し、難易度はそこまで高くありません。ネットワーク技術の基礎から応用までを学べる本資格は、ネットワークエンジニアを目指す方にとって有益です。

試験の内容

試験は、CBT方式で実施されます。試験問題数は102問で、試験時間は120分です。単一選択や複数選択、ドラッグ&ドロップ、穴埋め、シナリオ、シミュレーションなど、さまざまな形式の問題が出題されます。合格基準、合格率ともに非公開です。ただし、シスコシステムズ社では、受験の前提条件として「シスコソリューションの導入と管理の経験が1年以上あることが推奨されます」との見解を示しています。

出典:CCNA – Training & Certifications |Cisco

資格取得に必要な費用

受験費用は300ドルです。この費用には試験の運営費用や採点費用、資格認定のための手数料が含まれています。再受験料金は設定されていません。

出典:シスコ認定試験 | Cisco

資格取得に必要な勉強時間

合格には最低でも160時間~200時間程度の学習が必要だとされています。基本的なネットワーク理論から、シスコシステムズの機器の設定方法、トラブルシューティングの手法などの学習が必要です。効率的に学習を進めるためには、CCNAのトレーニングコースの利用が推奨されます。独学で一から学ぶよりも、効率的に体系的な知識を身につけ、実践的なスキルを養えます。

LinuC

オープンテクノロジー技術者認定機関である特定非営利活動法人LPI-Japanが実施している民間の技術者認定資格です。LinuCとは、Linux Professional Certificateの略で、日本語ではLinux技術者認定と訳されます。文字通り、Linuxに関する知識とシステム構築のスキルが問われる資格試験で、レベル1からレベル3までの3段階に分かれています。以前、LPI-Japanで実施されていたLPICは現在、LPI日本支部によって実施されています。LinuCはLPI-Japanが開発し、日本独自の試験としてLPI-Japanが実施しています。

試験の内容

CBT方式で行われます。試験問題数は60問で、試験時間は90分です。問題は選択式と記述式が併用され、広範囲にわたる知識とスキルが求められます。

資格取得に必要な費用

レベル1からレベル3までいずれも16,500円で受験できます。この費用には試験の運営費用や採点費用、資格認定のための手数料が含まれます。

出典:よくあるご質問| IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

資格取得に必要な勉強時間

非公式の発表ですが、レベル1の場合は未経験者なら1~3か月程度、約200時間の学習時間が必要だとされます。レベル2では3か月から6か月程度、レベル3では半年から1年程度の学習が必要期間の目安です。経験豊富なエンジニアであれば、より短い期間で取得できます。

出典:LinuCで証明できるレベル | LPI-Japan

PMO資格の難易度

PMO資格には、受験資格が未設定で学生でも挑戦できる比較的ベーシックなものから、一定の実務経験が必要な難易度の高いものまで、多様なものがあります。

例えば、PMC資格試験は比較的チャレンジしやすい資格であり、社会人1年目や学生でも取得を目指せます。一方で、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)などは、中長期的に取得を目指すべき難易度の高い資格です。豊富な実務経験と高度な知識が求められるため、キャリアのステップアップを図る際に大いに役立ちます。 LinuCのように、同じ資格試験の中にもレベルが分かれているものもあるため、無理のない目標を設定し、受験・合格を目指してください。

PMO資格の学び方

PMO資格を取得するためには、効果的な学習方法を選ぶことが大切です。比較的選びやすい方法としては、以下があります。

  • 公式の参考書や問題集で学ぶ方法
  • eラーニングを受講する方法

最後に、それぞれの具体的な学び方について解説します。

公式の参考書や問題集で学ぶ方法

多くのPMO資格では、公式の参考書や問題集が販売中です。これらの教材を用いて学習すれば、試験の形式に慣れ、正答率を上げられます。公式の参考書は、試験に出題される範囲や重要なポイントを網羅しているため、効率的に学習を進められます。問題集を繰り返し解くことで、自分の弱点を把握し、重点的に対策可能です。

eラーニングを受講する方法

一部のPMO資格では、受験資格を得るためにeラーニングの受講が必要なものもあります。この場合には、eラーニングを受講することで、受験資格を取りながら試験に向けて学習できます。オンラインでの学習は、自分のペースで進められるため、忙しい社会人や学生にも最適です。映像や資料を使った学習は、視覚的に理解しやすく、効率的に知識を習得できるでしょう。

まとめ

PMO資格は、プロジェクトマネジメントの分野で高い専門性をもつことを証明する資格です。学生でも挑戦できるPMC資格試験のようなものから、一定の実務経験が必要とされるPMPのような資格試験まで、難易度には幅があります。それぞれの資格の特徴と難易度を十分に理解したうえで、自分のキャリアに適した資格を選択してください。

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