グラフィックデザイナーのフリーランス案件動向| 気になる年収や高単価案件獲得のポイントも解説

フリーランスグラフィックデザイナーとして活躍するには? 独立メリットや年収、高単価案件獲得のポイント解説

デジタル技術の目覚ましい発展に伴い、これまで広告やロゴなどのリアルな販促物のデザインをメイン業務としていたグラフィックデザイナーはゲームやWEB業界からの需要も増しています。
そんなグラフィックデザイナーの仕事内容からフリーランスとして働く場合の年収や実際の募集案件をご紹介しています。またフリーランスになることのメリット/デメリットや高単価案件を獲得するために身につけるべきスキルについても解説していますので、是非ご覧ください。

グラフィックデザイナーの主な仕事内容

グラフィックデザイナーとは、主にIllustratorやPhotoshopを駆使してデザインを行う広告系グラフィックデザイナーと、Maya®や3ds Max®を駆使してゲーム関連のデザインを行うゲーム系グラフィックデザイナーに大別されます。特にゲーム業界は近年需要が増している領域で人気のある職種です。

  • 広告系グラフィックデザイナー
    新聞や雑誌などの誌面の広告枠や、ポスター、チラシなどの販促物、ロゴや名刺作成などのデザイン

  • ゲーム系グラフィックデザイナー
    ゲーム内のキャラクターデザイン、エフェクト/モーションデザインや背景デザインなど各種ゲーム/映像コンテンツのデザイン

グラフィックデザイナーの年収相場

正社員グラフィックデザイナーの平均年収

グラフィックデザイナーの平均年収は、正社員の場合、約442万円となっています。
全体の給与幅は321〜833万円と広いですが、大部分は320〜500万円のゾーンに属しており、一部のハイスキルプレイヤーが高収入を獲得していると考えられます。

参照元:グラフィックデザイナーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

フリーランスグラフィックデザイナーの平均年収

一方でフリーランスのグラフィックデザイナーの平均年収は700万からスキルによっては1,000万円程度までの収入が目指すことができ、正社員よりも大幅年収UPが狙えます。
そのおかげもあってか、厚生労働省が運営する職業情報提供サイトによると、グラフィックデザイナー業界で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』は正社員が約40%、フリーランスが約60%となっており、すでにフリーランスとして活躍する方が多い傾向にあります。

フリーランスのグラフィックデザイナー案件事例

続いて、実際の求人案件をご紹介します。案件の相場や内容が気になる方は是非ご参考ください。ソーシャルゲームやオンラインゲームの需要拡大により、ゲームグラフィックデザイナーの求人・案件は増加傾向にあります。

ヘルスケアアプリのイラスト/デザイン支援

イラストや漫画の作成スキルが活かせます。クリエイティブな仕事がしたい方は必見の案件です。

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競馬ゲームアプリのゲームグラフィックデザイナー

やりたいこととビジネスを掛け合わたものを作っていきたいという、夢のある社長と一緒に業務に取り組んでいただきます。

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自社ブランド・プロダクトのコーポレートデザイナー

経営管理クラウドを開発されている企業様でグラフィックデザインの知見、経験を活かせます。

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フリーランスグラフィックデザイナーのメリット

ここからは、フリーランスグラフィックデザイナーとして働くメリットをご紹介します。

大幅な収入アップを狙える

前述の通り、グラフィックデザイナーは正社員であれば年収500万以下のゾーンが多いですが、近年ではゲームやWeb関連業界でグラフィックデザイナーに対する需要が高まっています。こうした案件は高単価なものが多く、フリーランスになることで大幅な収入UPが期待できます。

加えて、クライアントのコンセプトを設計する能力やデザインの効果を明確な数値にとして解析できるような分析力を備えていればグラフィックデザイナーとしての価値は大きく高まり、多くの高単価案件とのマッチングが期待できます。

自分の状況や好みに合った案件を選べる

一概にデザイン業務と言っても使用するツールや分野によって業務内容はまるで別物になります。その中で自分の得意分野に特化して案件をこなしたいと考えていても正社員の場合、組織の方針に沿って行動することが優先されるため、必ずしも思った通りにはいかないこともあるでしょう。

フリーランスであれば、正社員時代では関わることのできない、業種やプロジェクトと出会う可能性があり、稼働条件の自由度も高くなります。自分のスキルに自信を持って勝負できると感じられる方にとってはフリーランスになることで自分にあった案件に絞って向き合えるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

人間関係での悩みが解消

正社員であれば、組織内に相性の悪いプロジェクトメンバーがいたとしても、当然一緒に仕事をする必要があります。しかし、フリーランスのグラフィックデザイナーなら、案件ごとの契約となるため、仕事に支障をきたすような相性の悪い人がいる場合には無理に仕事をし続ける必要はありません。
一人で淡々と仕事をしたい、逆にチームで密に連携したいなど、誰とどんなふうに仕事するかを選べるのもフリーランスの魅力です。

フリーランスグラフィックデザイナーのデメリット

続いて、フリーランスグラフィックデザイナーとして働くデメリットもご紹介します。

安定した収入が得られない可能性がある

フリーランスのグラフィックデザイナーは、良くも悪くも個々のデザイナーが持つ技術やセンス、知名度によって案件獲得のしやすさが大きく左右されやすい傾向にあります。そのため、しっかりと勝負できるようなスキルや技術がなければ、かえって収入が減額したり案件獲得が思うようにできず、収入が不安定になる可能性があります。

独立をお考えの際はどの領域で活躍できるか明確なキャリアプランを構築した上で挑戦するようにしましょう。

常に知識をアップデートし続ける必要がある

デザインは流行り廃りの移り変わりが激しく、日頃からトレンドや先端技術のキャッチアップをし続けないと案件を受けづらくなっていきます。仕事と並行しながら、そうした情報のインプットや技術力を高める自己研鑽をすることに苦手意識がある人には、フリーランスで働くことはストレスが大きい可能性が高いです。

柔軟性と粘り強さを併せ持つこと

案件にもよりますが、グラフィックデザイナーは他分野のエンジニアやクリエイターともやり取りしながら、作品を作り上げていきます。その過程では、どうしても自分のこだわりから脱却し、求められる要件を満たすための最適解を見つける柔軟性と、何度も修正が発生したとしても投げ出さない粘り強さの両方が必要となる場面が少なからず発生します。
そうした場面をむしろやりがいと捉えて奮起できれば問題ありませんが、逆に苦痛になってしまう場合はフリーランスとして働くことは大きなデメリットとなります。

フリーランスで活躍するために押さえておきたいスキル

ここまで、フリーランスグラフィックデザイナーとしての仕事内容や案件動向をご紹介してきましたが、ここで独立するために押さえておきたい必須スキルを確認していきましょう。

デザインスキル

画力や色彩感覚、書体とフォントなどの知識はグラフィックデザインの基礎となる部分のため必須スキルとなります。
さらにそれらの知識のみならず、「バランス・近接・整列・強弱・余白・シンプルさ」というデザインを司る要素を使いこなすためのデザイン理論まで熟知することが大事です。

デザインはセンスと思われがちですが、知識によって補える部分もたくさんあるので、デザイン理論は必ず身に付けましょう。

ソフトウェアスキル

これまでのグラフィックデザインであれば、Photoshop、Illustrator、InDesignなどのツールを使いこなすことが求めらてきました。
もちろんこれらのツールは今後も必須習得でありますが、前述した通り、近年はゲーム/web業界の需要が非常に高まっています。

Maya®や3ds Max®といったAutodesk社のツール、さらにはUnity、Unrealといったゲームエンジンと呼ばれるソフトウェアを扱うことができるようになれば活躍の幅は大きく広がります。

コミュニケーション/プロモーションスキル

プロジェクトや企画の進行には、多くの人の手が入ります。ライターやカメラマンなどのクリエイターと円滑にプロジェクトを進行するためには、高いコミュニケーション能力が求められます。

また、グラフィックデザイナーは対消費者に対して商品やサービスの魅力をアピールし、「購入したい」と思わせることも大切です。自分の世界観やこだわりを突き詰めていくことも大事ですが、一番はどうすればユーザーに魅力を感じてもらえるかを考え、アクションを起こしましょう。

高単価案件を獲得するには

前章で解説したスキルを高めることで安定した案件獲得に繋がりますが、その上でより高単価な案件を獲得していくための秘訣をご紹介します。

デザイン理解を深めるコピーライティングスキル

もしかするとデザイナーにコピーライティングのスキルは不要のように考えられる人もいるかもしれませんが、グラフィックデザインは必ず何らかのメッセージが込められています。
基本的にはコピーライターがコピーを考え、グラフィックデザイナーがデザインを考えるというふうな分業制になりますが、デザイナー自身がコピー能力も備えていれば、より齟齬なく、デザインと親和性の高いコピーが生むことができるでしょう。

コピーからデザインまで一気通貫で構築できるグラフィックデザイナーは希少性が高いので高単価案件の獲得がしやすくなります。

紙媒体とWeb媒体両方のデザインスキルを持つ

グラフィックデザイナーもWeb・デジタル系のスキルを身につけておくと、案件の幅が広がるとお伝えしましたが、デジタルスキルばかりがあっても、クライアントがWeb広告とリアル広告をセットで打ち出したいといった案件では活躍できません。
そのため、オンライン・オフラインどちらの媒体にも対応できるグラフィックデザイナーであることもとても重宝されます。

また、それぞれの知識やスキルを習得しておくことで、スキルの応用の仕方にも幅が出てクオリティの高い制作に繋がりますので積極的に両軸のスキル開発するように心がけると良いでしょう。

まとめ

近年紙媒体の売上は減少しており、それに伴いグラフィックデザイナーの需要も減少傾向にありますが、ソーシャル広告や動画広告、ゲームグラフィックなどは需要が非常に伸びている分野ですので、Web広告に対応できるグラフィックデザイナーは今後も市場需要は高そうです。
フリーランスとして活躍するために、新たなスキル開発を怠らないようにしましょう。

案件獲得でお悩みがあればフリーランスエージェントを活用することにより手続きの相談をすることができますので、豊富な知識を元にアドバイスをもらうのもお勧めです。

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