(中編)【CTO meetup】CTOの役割は5分割できる?企業フェーズと強みで役割を定義する

3月17日(木)、目黒にある株式会社Viibarのオフィスにて、flexy関連イベントとして「Ex-CTO meetup」が開催されました。

今回は第1回ということで、CTO/Ex-CTOとは何なのか?どう関わればいいのか? にフォーカスを当て、4名のCTO経験者にご登壇頂き、エピソードを交えながら赤裸々に語って頂きました。

《パネラー》

橋本 善久(はしもと よしひさ)氏

リブセント・イノベーションズ 代表取締役、ライフイズテック株式会社 取締役CTO

堀内 康弘(ほりうち やすひろ)氏

モビンギ株式会社 co-founder、株式会社LiB 社外取締役

是澤 太志(これさわ ふとし)氏

株式会社Speeeエンジニアマネジメント責任者 兼 エンジニア採用責任者

田邊 賢司(たなべ けんじ)氏

株式会社wizpra CTO、株式会社サーキュレーション 技術顧問

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企業フェーズが進むにつれ、徐々に「人」に関する役割が増加

田邊 賢司氏(以下、田邊): 次に、CTOや技術顧問はどこに強みや責任をもつべきかについてお願いいたします。堀内さんいかがでしょうか?

堀内 康弘氏(以下、堀内): 僕は小さいスタートアップから大きくなっていくまでの経験しかないですけど、その中で役割がどんどん変わっていったなっていうのが自分の経験ですね。

エンジニアが数人って時は当然コーディングをしてましたし、規模が大きくなってくると採用とか、組織のマネジメントの方に時間を割くようになっていきましたね。意識しているところっていうのが、最終的に経営陣とか社長とエンジニアの間に入って、エンジニア側が楽しくやりがいを持って働けるようにする試みをしていましたね。

田邊: 結構皆さん、ビジネスサイド含めなんでもやるとおっしゃっていましたが、そうすると組織体系にもよると思いますが、役割や責任が曖昧になってくると思います。実際に技術は当たり前のこととして、責任をどの範囲までもって、他のことをどのようにやっていたのかなというとどうですか?

橋本 善久氏(以下、橋本): 僕の場合は、仲間の尻尾を踏まないことは強めに意識しています。勝手に動いてそれぞれの担当領域を踏み荒らす事は絶対にしない。自分も尻尾を踏まれる事は避けたいですし。それぞれがそれぞれの領域を尊重して協調して動く事は大切ですよね。

その上で、なにかしらボールが落ちていたり、方向が違うのではないかと思えば、その担当者と話し合うことは積極的に行います。そして責任の範囲の認識はそれぞれで完全に一致するわけではないので、時には重なり、時には隙間ができる。そのギャップがどこにあるのかもいつも見つめるようにしています。

是澤 太志氏(以下、是澤): やっぱりカオスな状況ってどうしても生まれてしまうので、正しい情報収集だったり、正しい情報ってなんだっけみたいなところを意識してやってます。それはプロダクトについてもそうですけど、僕がやっているのは主に人周りのところですかね。

CTO的役割を担う人が責任をどこで持つべきかっていうことでいうと、経営者に対しても、経営に対しても責任を持つべきだと思いますし、組織に対してももつべきだと思います。そしてエンジニア一人一人のキャリアに対しても責任を持たないといけないなと感じているところですね。

CTO

緩やかな雰囲気の中、終始笑顔の絶えないディスカッション。

役割に限界を設けず、他のCXOとシンクロ、役割分担することが重要

田邊: ありがとうございます。それでは次の質問に行きたいと思います。

CTOの役割やその限界、そもそも限界があるのかないのかとか、そういうものを含めてお話しお願いいたします。

橋本: 多分、役割って一番難しいですよね。CTOの役割って。技術のみをやるのも立派なCTOでしょうし、ものすごいギークな人でガンガン引っ張るのも最高のCTOの一つだと思いますし、逆にコーディングは一切しなくてもチームを引っ張って他のこともやっているのもCTOでしょうし、 会社のフェーズとか、組み合わせですよね。

他のCの人たちやチームメンバーのスキルセットやモチベーションなどを踏まえた相対的なもので決まると思うので、それ抜きにCTOの定義はしきれないんじゃないのかなって。そこを柔軟に足りないところを埋められるっていうのが必要な役割だと思うのと、 あと限界っていうのが、本質的には多分ないと思ってるんですけど、絶対に重要なのが経営者とのシンクロで、もしCTOでやるならば、CEOとCOOとのシンクロナイズがとても大事なのかなと思います。

そこができてれば結局、自分が思っている事と会社が思っていることがイコールになるので限界はない。それがシンクロできないんだったらそれが限界点になるのかなと思います。

是澤: すごいわかります。やっぱり自分の強みっていうのと会社のフェーズの掛け合わせだなっていう風に思っていて、どちらかというとCTOっていろんなことをやらされるって役割になっている。

CTOって”ITにおいてインターネットのこと一番わかっているのこいつだよね”みたいなところがあってシス管的なところとかやることも多いですし。小さなベンチャーだったらプリンタとか電話の設定とかも普通にしますし。組織が大きくなっていくと、そこをいかに専門性で役割分担していくのかを意識して、仕組みをつくって権限委譲し、クオリティをあげ限界を切り開いていくイメージですかね。本当に先ほど橋本さんがおっしゃった通り限界はないと思うので、限界突破しまくってCTOの抱えてる役割が5分割ぐらいされてるみたいな世界が今後ありそうかな、と(笑)。

田邊: 先ほどの話でもありましたが、CTOのポジションになって、会社の中でメインとする技術部分以外に、法務だったりやらなきゃいけないことはたくさんあると思うんですけども、技術以外の部分で自らがやるやらないの判断はどのようにされてますか?

橋本: 僕の場合は単に会社の全体視点で見たときに、他にやれそうな人がいればやってよってなりますし、少なくとも落ちてるボール全部拾って、誰かにわたすか、受け取れないんだったらもう自分がやると、自分がやれそうなら。シンプルにそれだけですね。全体の視点で。

もう一個は今やってもしょうがないボールはあえてほったらかしとくとか、逆に拾おうとしている人を止めたりとか、そういう感じですかね。みんなで拾えそうな人が適切なタイミングで拾うようにしていくって感じですかね。

是澤: 橋本さんと全く一緒ですね。僕自身マイノリティーな事が好きっていうのはあるのかなぁと思うんですけど(笑)。 マイノリティーな仕事を見つけたらそこに対して「自分がやっちゃいます!」とかいって、そこにモチベーション感じて積極的に取り組む人がいたらどんどんチャレンジさせればいいんじゃないですかね。失敗は許容するけど大失敗させないようにフォローする、そうやって成長の手助けをしてあげるべきかなと。

(後編に続きます。)

CTO/Ex-CTO向けサービス「flexy

記事作成:村上 亮太・松井 優作
撮影/高瀬 亜希


この記事を書いた人
flexy編集部
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