フリーランスエンジニアの実態とは?案件の特徴とキャリア成功法をトップコンサルが一問一答!

FLEXYには、1000人超のCTOに会い続け、また営業成績も常に達成し続けている伝説の男がいます。
今回は、そのトップコンサルタントに、今注目される働き方「フリーランスエンジニア」について語ってもらいました。
フリーランスエンジニアの案件獲得の方法やキャリアなどについて、少しでも迷いや悩みのある方は必読です。
フリーランスエンジニアの働き方について
フリーランスエンジニアの獲得する案件の傾向
FLEXYの場合は大きく2つのパターンがあります。ひとつは技術顧問系で、自分の知識や経験を企業に伝え、企業なりのやり方にアレンジしてもらうという案件です。
もうひとつは、実際にエンジニアやデザイナーとして手を動かしてもらう案件です。具体的にはフロントエンド、サーバーサイド、ネイティブアプリ、インフラエンジニア、そしてUI/UXデザイナーです。
1つの案件に関わる期間の目安はどれくらい?
フリーランスエンジニアの契約期間は半年程度が基本です。
私の担当している案件ですと3ヶ月契約からスタートして延長してもらうことが多いです。FLEXYの案件は他社エージェントに比べると、1年前後の長期案件が多いかもしれません。
在宅ワークが多いのが特徴
近年フリーランスの人口は増加しており、エンジニアが在宅で働く例はかなり増えました。ただ、今はコロナの影響がありますから、正社員もフリーランスも関係なく、エンジニアはリモートで働くようになっています。 FLEXYも現在8割ほどがフルリモートの案件で、残りの2割に関しても「週に1回は出社してほしい」という程度のニーズです。非IT企業なんかに多い要望ですね。エージェントによっては出社が必要な案件の比率がもう少し高いかもしれません。
フリーランスエンジニアが年収1000万円稼ぐことは可能?
フリーランスエンジニアが年収1000万円稼ぐことは可能な人もいます。ただ全員では無いです。
例えば実務経験が3年程度の場合、Rubyの平均月額単価は週5稼働で80万円近い金額になります。月収80万をキープすれば年収960万円なので、1000万円に届く可能性も十分あります。
未経験でもフリーランスエンジニアになれる?
「未経験のフリーランスエンジニア」の定義にもよりますね。これまで営業マンとして働いていた人や大学生がいきなりフリーランスエンジニアとして独立するケースを「未経験」とするなら、僕の印象としてはまず無理です。
というのも、「フリーランスエンジニア」という存在はそもそも即戦力の人材を指すからです。未経験者をゼロから教育するという文脈はほとんど含まれていません。
ここで定義した未経験者がフリーランスエンジニアになるなら、企業に就職して3~4年修行を積んでからという話になるでしょう。今はエンジニアになるためのプログラミングスクールなどもさまざま存在しますが、企業で実務レベルの力を発揮するなら、正社員として就業経験を得るのが一番手っ取り早いです。就職先も、きちんと体系立てた教育を行ってくれる大手企業が理想ではあります。
フリーランスエンジニアとして活躍し続ける方法
フリーランスエンジニアとして身に付けておくべき言語やスキルは?
フリーランスエンジニアとして身に付けておくべき言語やスキルについてのご相談もよくありますが、これに対しての回答は、「自分がどんなキャリアを積みたいか、どんな案件をやりたいかによって習得すべき言語は全く異る」ということです。また、私からお伝えできるのは、登録するエージェントによっても、案件で求められる言語の傾向に違いがあるということでしょうか。
FLEXYの場合はモダン系の開発言語を取り扱う案件が多いので、RailsやGoなどを習得すると受けられる案件が増えるでしょう。一方他社の場合は、まだまだJavaやC#の案件が多いです。
マインドとして求められるのは「自分でものごとを解決する力」だと考えています。人に聞くのが悪いというわけではないのですが、基本的なスタンスとして重要なポイントです。
案件はどうやって獲得したらいい?
私はFLEXYのコンサルタントですが、自分がフリーランスエンジニアだとしたらぶっちゃけた話エージェントだけで案件獲得は考えません(笑)
どうしてもマージンが発生して、自分の手取りが減ってしまうのは事実です。直接取引できる案件や、そういった案件を獲得するための人脈があるに越したことはありません。
そのためにやるべきことは2つだと思っています。
フリーランスエンジニアならしておきたいセルフブランディング
ひとつは、セルフブランディング、とにかく自分の情報を公開すること。GitHubやQiita、Twitter、Facebookなどいろいろなツールを通して、ネット検索すれば自分の行動履歴が一発で出てくるようにするんです。
要するに自分の経験やスキルをアウトプットし続けるということですね。フリーランスになるなら、これは絶対にやるべきです。
人脈から案件が獲得できる
もうひとつ正社員のうちに案件獲得のためにしておきたいことが人脈づくりです。僕は知り合いの企業のCTOの方々とSNSでつながっているのですが、Facebookで業務委託の募集をしていたりしますから、フリーランスとして仕事を得るならやはり人脈は重要なのだと感じます。
例えば今現在同じ現場で働いているエンジニアやCTO、ビジネスサイドの人と仲良くなっておけば、転職や独立をしてもダイレクトに連絡が来ます。私だったら、さらに勉強会などに出向いて人脈を広げると思います。
エージェントに登録するメリットは何?
自分ならエージェントは使わないと言ってしまいましたが、実際問題としてエンジニアは日々の業務で忙しいですし、そもそも人脈構築が苦手な方も絶対にいらっしゃいます。
案件獲得や売り込んでくれる窓口として利用する
エージェントは自分に人脈が無くても案件を紹介してくれる、営業代行のようなものです。
二人三脚となって、案件獲得をしてくれるので上手く活用することをお勧めします。
契約関連の手続き
また面倒な契約の手続きもしてくれるのもメリットといえます。契約に関しては、色々なケースを理解していますし、エージェントが巻いてくれるのでスムーズです。いつ契約期間が終了するのかを把握することで、次の案件も探してくれます。
時間が無いし営業も人脈構築もなかなかやれないという場合は、エージェントを使うべきです。自分ではなかなか出会えない案件を幅広く紹介受けることができます。
こちらの記事ではフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを12社ご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
フリーランスのエンジニアにおすすめなエージェントを12社厳選! 選び方、サービス内容を解説
フリーランスエンジニアのキャリアについて
フリーランスエンジニアとして活躍している年代は20~30代が多い?
私の抱えている案件では20代後半~30代前半が多いです。印象としては30代前半のボリュームが大きいですね。
経験の浅い新卒2年目の人がフリーランスエンジニアになっても、実際はなかなか案件をご紹介できません。やはりフリーランスとして活躍するとなると、即戦力となるスキルが求められますから、正社員で3~4年働いた経験を経た20代後半から30代前半の方がメインになります。
フリーランスエンジニアとして独立してから、再び正社員に戻るのはアリ?
フリーランスエンジニアから正社員に戻るというキャリアもアリですね。普通に戻れます。
FLEXYで稼働している方の中にもフリーランスから正社員に戻った方は多いですし、就職先を聞いたら誰もが知っているような有名企業だったということもよくあるケースです。エンジニアとしてしっかりと経験を積めば、フリーランスを経た後でも良い企業に就職できると考えて大丈夫でしょう。
職務経歴書に「個人事業主」「フリーランス」と書くことがデメリットだった時代もありましたが、今は正社員でも2~3年で転職するのが当たり前なので、あまり関係ありません。それどころか、フリーランスとして活躍していたと言えばアピールになるくらいです。
フリーランスエンジニアの末路はどうなる?
一般的に、コーディングだけしていると40~50代になってから新しい言語を扱う20~30代の若手に仕事が流れてしまうと言われますね。私も時折、稼働者の方から「現在37歳でPHPやLaravelを扱っていて案件も獲得しているが、40代からもこのままのキャリアでいいのだろうか」といった相談を受けたりします。
この点は、柔軟に最新技術をキャッチアップしていける方であれば、コーディング一本でも全く問題無いのだろうと思います。実際、僕が知っている50代のフリーランスエンジニアの方は、今でもコーダーとして企業の案件にどんどん参加しています。
ただ、ほとんどのエンジニアはPMなどの上流工程や技術顧問の経験を積み重ねたほうが、将来的に案件を継続的に獲得し続けられるだろうというのが個人的な意見です。とはいえ、20~30代でコーディングだけを行っていたフリーランスエンジニアが、いきなりPMの経験を積めるかと言われるとちょっと難しい。
ですから、フリーランス→正社員→フリーランス→正社員……という形でキャリアをつなぐのが、エンジニアが最も経験値を得られる方法なのではと思います。正社員に戻ると収入は下がるかもしれませんが、そこで結果を出せば次にフリーランスに戻ったときに、新たなフェーズに移行した状態で案件を獲得できます。

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企画/編集:FLEXY編集部