フリーランスエンジニアとして活躍する人の特徴と心得とは?

FLEXYのコンサルタントを務めていた水野百子と申します。
今回は「フリーランスとして成功する人の特徴」について、私が日々フリーランスエンジニアの方と接する中で感じているポイントをお話したいと思います。
フリーランスに転向しようと考えているが迷いがある方、あるいは現在フリーランスで少し仕事に行き詰まりを感じている方の参考になれば幸いです。
目次
フリーランスエンジニアとして活躍する人が必ず持っている4つの特徴
1.相手を理解しようと努力をする「人間力」
現在活躍しているフリーランスエンジニアの多くは、クライアントから受けた指示やタスクの意味を考え、相手が本当に求めていることをくみ取る能力が高いと感じます。
企業側は複数の外注先に仕事を投げていることも多く、指示が曖昧だったり、きちんと依頼の体制が整っていないこともあります。必ずしも細かい粒度でタスクを落とし込み、しっかり説明してくれる会社ばかりではないのです。
そういうときに相手の意をくみ取らず「自分はこうやりたい」というこだわりを貫いてしまうと、期待されているアウトプットになりません。期待値のズレが発生した結果解約に至るというのは、よくあることです。
2.自分の言葉で確認し、認識齟齬をゼロにする「コミュニケーション能力」
人間力に関連しますが、相手を理解するというのは「言われたことを改めて自分の言葉にして伝え、確認をする」ということです。受発注において生じやすい認識齟齬をなくすためには、こうした形でしっかりコミュニケーションを取る必要があります。
3.自分ができることを即座に提案する前のめりの「営業力」
営業力とは「相手が何を求めているのかを察知し、その上で自分ができることを提案する」スキルです。エージェントに登録すれば実際の営業活動はエージェントが行ってくれますが、スキルシートや企業との面接などで自分の強みを見せられないと、求める案件をつかむことはできません。
以下の記事ではフリーランスエンジニアが案件を受注しやすくなるためのスキルシートの書き方について解説しています。スキルシートの書き方を知って受注率や年収を上げ、案件ミスマッチを減らしたい方は是非ご覧ください。
スキルシートの書き方! エンジニア案件を受注しやすくするには?
また以下では面談を受けるまでに知っておくべきことを解説していますのでこちらも是非ご覧ください。
<初めての業務委託契約>面談の当日はどんなことを話すのか?面談の当日フローとその後
何故か面談が通らない!面談時にフリーランスエンジニア、業務委託エンジニアが意識しておいて欲しいこと
実際に案件を獲得して仕事をスタートした後も営業力が必要になる場面があります。例えば、今後新たにGoの案件を取っていきたい方がいるとします。クライアントに「未経験でもやらせてみよう」と思わせるには、まず企業に自分を売り込んで信頼関係を築かなければいけません。やりたいことや求める待遇に対して前のめりでいることが、活躍するための第一歩なのだと思います。
4.やるべきことをきちんとやりきる「コミット力」
どのようにプロジェクトにコミットするかももちろん重要です。特に「やるべきだとわかっていること」をきちんとやりきるという視点は欠かせません。
当たり前のように思うかもしれませんが、「やるべきことをしない」というのは致命的です。
実際、プロジェクトを進めるにあたって企業サイドとの間で決められていたやり方があったのに、フリーランスの方がそれを遵守せず自分の好きなやり方で進めてしまい、チームとのズレが発生した……という話があります。これは自分のこだわりに固執するあまり案件にコミットできず、プロジェクトをやりきれなかった、ということです。
案件が舞い込む「稼ぐエンジニア」になるは セルフブランディングも必須
「フリーランスエンジニアとして活躍するコツ」からさらに焦点を絞り、「より稼ぐエンジニアになる手法」についてお話しします。
お勧めなのは、「自分に適したエージェントを探して案件の紹介をお願いする」という方法です。
もう一つは、「セルフブランディング」です。企業に所属していると会社そのものが自分のブランドになりますが、フリーランスになると個人のブランディングが必要です。イベントに登壇したり、ブログ記事を執筆するといった仕事にかかわる発信の全てがセルフブランディングにつながります。特にテクノロジーを活用する職業という観点では、SNSの発信が無い人や仕事上不適切な投稿をしている人に対して不安を抱く企業も少なくありません。
エージェントに案件紹介をお願いする場合も、自分がやりたいことや得意なことはどんどんアピールすべきです。例えば「自分はRubyやSwiftに長く携わっていて実績もあるが、今後はGoやPythonもやりたい」と伝えていただければ、Goを使いそうな企業様があったらご紹介するといった形でコンサルタントがお手伝いします。それ以外にも、トークが得意な方であればCTOmeetupなどのイベントにお誘いすることもあります。
つまり、自分がどういう志向のエンジニアなのかを知っている人が多ければ多いほど、声を掛けてもらえる可能性が高くなるのです。
アウトプットの大切さについては、『Vue.js、Go、Kotlinのエキスパートが集結!シェアフル社が迎え入れた技術顧問3名とCIOの対談』や、『データベースを学ぶ魅力を徹底解説、RDBアンチパターンや最強DB設計とは?』でも語られているので、ぜひチェックしてみてください。
エージェントに登録したフリーランスエンジニアの働き方
エージェントに登録するとどういう働き方になる?
今回は、FLEXYを例としてエージェントに登録した場合にどういう働き方が可能かをご説明します。基本的には「企業との関わり方と仕事量をかなり選べる」と考えてください。
FLEXYはもともと「働き方についてさまざまな要望を持つ方がいる」という前提で立ち上げられたサービスです。月~金の9~18時勤務という一般的な働き方以外に、平日の夜間や土日祝日、週1~3日といったように、フリーランスの方が入りやすい働き方を何パターンも作るようにしています。
実際に開発案件で多いのは週3日のジョインです。ですから週3日はA社で働き、残りの2日はB社で働くといったことが可能です。
こちらの記事ではフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを12社ご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
フリーランスのエンジニアにおすすめなエージェントを12社厳選! 選び方、サービス内容を解説
在宅フリーランスになるには?解約リスクの壁を乗り越える方法
「フリーランスとして成功する」という意味では、残念ながらエージェントに登録したら安泰というわけではありません。フリーランスである以上、常に企業とのミスマッチによる解約のリスクを抱えることになります。
例えば、コロナによってリモートワークが急速に進みました。エンジニアはもともとリモートで働きやすい業態でしたが、今後在宅のフリーランスエンジニアになりたいという方にとっては、さらに追い風になったと言えるでしょう。実際に現在FLEXYからご紹介しているのも、ほとんどがフルリモートの案件です。
さて、ここで問題になるのがオンボーディングです。遠隔でオンボーディングするのは社員でも難しいことなので、フリーランスならなおさらです。オンボーディングが上手くいかないことで、解約の恐れが生じます。
対策としてお伝えできるのは、基本的には最初にお伝えした4つの力をしっかり発揮しましょう、という点に終始します。在宅であっても、優秀なエンジニアとしてやるべきことは変わりません。
もし、「力を発揮したいがリモートではやり方がわからない」という場合は、我々コンサルタントにお尋ねください。個別にご相談に乗って、より具体的な対策を一緒に考えさせていただきます。
フリーランスエンジニアの需要と将来性
「今ある仕事が一生続くわけではない」というのは、フリーランスになった方のほとんどが抱える危機感ですし、デメリットの一つです。エージェントに登録する・しないを問わず、全ては自己責任という点は踏まえておかなければいけません。
ですが、自分のスキルで戦えるという点においてはやはり夢のある働き方です。FLEXYに登録して継続的に仕事を得たことで、年収が1000万を超えた、都内の一等地に家を買えたという方もいます。
フリーランスという道を選ぶのは自分の人生設計にかかわる重大な問題ではありますが、楽観的な視点で言わせていただくと、スキルさえあれば会社員に戻るのは意外と簡単ですし、実際そういう方はかなり多いです。フリーランスの経験を経てから、友人と起業するという方もいます。
現在フリーランスになるかどうかで悩んでいる方も、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
