フリーランスでも安定して長く働きたい!案件の探し方と知っておきたいこと

開発やプロジェクトマネージャーなど、多彩な案件のあるフリーランスエンジニア。
しかし案件をどうやって探すか、安定的な収入のためにどんなことをすればいいのか、迷う場面も多いのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアにはどんな案件があるかとともに、案件を取り続けるための心構えをご紹介します。
目次
フリーランスエンジニアにはどんな案件がある?
フリーランスの大きなメリットと言えば、自分で案件を選べることや、時間や場所に縛られず自宅やコワーキングスペースからリモートでも働けることです。
案件によっては週2~3日、月140時間~180時間など、日数や時間数が定められています。また業務内容も、自分のスキルに合ったものを探せます。
契約期間に関しては、3ヶ月締結で更新あり、またプロジェクトにより半年や1年契約など企業や状況により様々です。
案件紹介を受けたタイミングや、面談の場、契約書での確認が必要になります。
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フリーランスエンジニアの案件の探し方
フリーランスエンジニアが案件を探すには、下記のような方法があります。
知人の紹介・過去の取引先
知人に案件を紹介してもらう、あるいは過去の取引先と連絡を取り新たな案件を獲得するといったように、自分が持つ人脈を駆使する方法があります。知り合いからの紹介の場合、人材の能力や報酬のミスマッチが起こりにくくなる、初対面でもある程度信頼ができるといったように、フリーランス側・企業側双方にメリットがあります。
フリーランス歴が長くなるほど、過去・現在の取引先が「最も収入を得られる受注経路」となる傾向にあるため、人脈の大切さは心得ておきたいところです。案件を紹介してくれた人の顔を潰さないよう、責任をもって業務を遂行しなければなりません。
クラウドソーシング
クラウドソーシングには案件が豊富にそろっており、中には「未経験者歓迎」と条件が付いた開発案件もあります。報酬については、クラウドソーシング運営側に手数料が発生することから、直接取引する場合に比べると低めの傾向です。ただし、案件の受注前に費用の見積もりを依頼された場合は交渉次第です。
SNS
プロジェクトの規模はさまざまながら、SNSで募集がかけられていることもあります。個人が募集している場合は業務内容や報酬も含めて柔軟に相談できことがある一方で、相手がどういった立場の人か、慎重に見極める必要もあります。
見知らぬ人との交渉には不安があるかもしれませんが、逆に言えばさまざまな人と気軽にコンタクトを取れるのがSNSの強みです。ひいては人脈を広げ、ときには自分が知人に案件を紹介することにもつながっていくでしょう。
エージェント
エージェントに登録して案件を選ぶ方法も欠かせません。スキルシート(プロフィールシート)を作成して各社に登録することで、自分に合った報酬やスキルの案件を探すことが可能です。
フリーランス専門のエージェントの場合は、フルリモートの案件や利用登録をしないと詳細を見られない非公開案件を多く扱っていることもあります。
またコーディネーターがサポートしてくれるので、企業と何かあった際も相談することが可能ですし、プロジェクトが満期になる際に新しい求人案件の紹介をしてくれるので、安心です。
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案件獲得・継続のために。フリーランスの心構え
フリーランスエンジニアとして長く働くためには、自分の価値を高め続けることが必要です。
継続的にスキルアップを図る
プロジェクトマネジメントや設計といったように、上流工程になるほど業務の幅が広がり、報酬アップも見込めます。このためにはプロジェクトの流れを一通り経験すること、海外のドキュメントを読むために外国語を習得することなども必要になってきます。
時代の流れに応じて、新しい技術を習得するのも手です。現在はAI・人工知能やビッグデータ解析、Pythonといった技術がトレンドとなっています。
信頼できるクライアントと仕事をする
安定的に収入を得るためには、信頼できるクライアントを見定めたいところです。自分でクライアント企業について調査するのは時間がかかりますが、エージェント経由で受注する場合は仲介が入っている分、安心感が高いでしょう。
また、長期案件を積極的に選ぶのも選択肢のひとつです。長期でお付き合いがあるとクライアントとの信頼関係を深められますし、安定的な収入を得ることで余裕を持って業務に注力できます。
人脈を作る
企業が社員の紹介で人材を採用する「リファラル採用」があるように、フリーランスでも知人からの紹介によってより確実に仕事を得やすくなります。
エージェントの利用を人脈のひとつとして考えることもできます。エージェントによってはフリーランス向けの勉強会や交流会などがあるので、積極的に参加してみるのがおすすめです。
複数の案件を掛け持ちする場合もスケジューリングはしっかりと
案件を一本化すると、万が一案件が終了した場合に収入が途絶えるリスクがあります。フリーランスとして働くなら、リスクを避けるために複数の案件を掛け持ちすることになるでしょう。
掛け持ちでもクライアントの信頼を保つため、仕事の品質を落とすことなく、スケジュールの遅れもないようにしっかり自己管理したいところです。
可能であれば、得意分野を伸ばす、あるいは業務の幅を広げられるような案件を選ぶようにすると、スキルアップも叶います。
未経験ならば実務経験を積む
開発案件において、多くの場合は経験年数を求められます。未経験者では希望の案件に採用されにくいケースもあることでしょう。未経験であるなら最初は企業に所属し、その後に独立することを考えてもいいかもしれません。社員として働けば希望の分野の業務経験を積めることに加え、社会人として備えておきたいビジネススキルも得られます。ビジネススキルは、クライアントとの交渉で信頼を得るために欠かせない能力です。
エージェントに登録して、まずは自分の現在のスキルにマッチした簡単な案件からキャリアをスタートするのも、実績を積み上げるのに役立ちます。
案件を探す前にフリーランスが知っておくべき知識
フリーランスになるなら技術を磨くことはもちろん、受注した案件を滞りなく進めるための分野外の知識も必要です。フリーランスが最低限備えておきたい知識を3つご紹介します。
国民年金や国民健康保険などの制度
独立して個人事業主になると、自分で国民健康保険や国民年金に加入することになります。健康保険については、Webデザイナーやイラストレーターなどデザイン系の業務に携わっているフリーランスなら所定の条件をクリアすれば「文芸美術国民健康保険組合」の利用も可能です。また、会社に在籍していた期間や条件によって、退職後も所属していた会社の社会保障制度を一定期間使える「任意継続被保険者制度」といったものもあります。
※参考: ・文芸美術国民健康保険組合HP:http://www.bunbi.com/ ・任意継続被保険者となるための要件: https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3180/sbb3180/1984-6168/
国民年金は企業に務めていたときに支払っていた厚生年金に比べると支払額は少ない分、受給額も少ないので、付加年金制度または国民年金基金制度などを利用すると上乗せが可能になります。逆に支払いが厳しい場合は、免除制度を利用しましょう。
健康保険料や年金の支払いは大きな出費となるので、フリーランスになる前に自分が使える制度をしっかり把握したいところです。
経理知識
フリーランスや副業は、自分で売上や経費等を管理することになります。基本的な経理知識を持っているとベターですが、今は会計ソフトで簡単に管理できます。
また確定申告は忘れず行いましょう。納税の義務を果たす意味ももちろんありますが、国の施策を受けるために確定申告書類が必要となる場合もあります。例えば、2020年の新型コロナウイルス流行に関連して、個人事業主向けに「持続化給付金」の給付が行われています。(※2020年11月30日現在施行中)給付金申請の際には、確定申告書類(控え)が必要です。普段から問題なく経理を管理しておけば有事の際にも役立つという、最たる例です。
※参考: ・中小企業庁 持続化給付金サイト: https://www.jizokuka-kyufu.jp/index2.html
契約関係の知識
報酬の未払いを防ぐためにはクライアント企業・フリーランスの間で契約書を交わすことが必要なので、契約に関する知識も知っておきたいところです。
契約内容はケースバイケースですが、業務内容・期間をはじめ、個人情報の取り扱い方や社外秘の情報の保護といったようなことも関わります。契約書はクライアント・フリーランスの双方の利益を守るために大切なものなので、おろそかにしないようにしましょう。
まとめ
フリーランスの案件の探し方と心構えを簡単にご紹介しました。フリーランス・副業向けのエージェントへ登録をしておくと、最新の求人状況を把握できますし、不明な点も相談することができるのでおすすめです。
フリーランスとして長く安定して働くために、自身のスキルアップを図るとともに案件の傾向も知っておきましょう。